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前回、Blu-rayレコーダーのHDMI信号出力を、HDMI切替器と中国製のデコーダの組み合わせで何とか再生できたのであるが、いくつか問題点があった。1.デコーダーにスピーカー設定がない。2.リモコンの現在設定が分からない。3.メインシステムの音量を上げる必要があり、戻し忘れると危険。と言うわけで、ちょっと安易な解決法であるが、AVレシーバーを導入することにした。マランツのCINEMA70Sと言う機種である。レシーバーとしてパワーアンプを7台内蔵している割にはコンパクトであり、AVプリとして使える。パワーアンプはOFFの設定にしておけば良い。スピーカーの配置や調整もリモコンで簡単にできるし、セレクターと全体音量はツマミで調整できて、現在の設定値は中央に3行表示が出る。 定価は15万円くらいのものだが、中古で安く出ていたので思い切って買ってみた。やはり、使いやすさは段違いであった。4.0chでのファントム再生を安心して楽しんでいるところである。
2024.06.18
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東京都交響楽団(都響)の1000回記念公演として、インバル指揮によるブルックナー交響曲第9番・第4楽章(いわゆるSPCM版)の最新版の日本初演が行われるという。ブルックナー好きとして、聴き逃すことは出来ないので、東京芸術劇場に行ってきた。平日の昼間の公演にもかかわらず、聴衆の8割方は男性であり、ブルックナー・ヲタク集合という感じであった。 まず、オーディオ的に言えば、華やかな響きの東京芸術劇場ホールでは、管楽器のミスが目立ちやすい。しかし、都響は非常にレベルが高く、弦のユニゾンの美しさ、木管のうまさ、金管・ホルンの輝かしい音色、豪快なティンパニーなど、質の高い演奏でインバルの解釈を表現していて素晴らしかった。 で、問題の第4楽章であるが、これは賛否両論ありそうな内容であった。インバルの全集に入っていたのはサマーレ(S)・マッツーカ(M)版(1985)であったが、私は1回聴いてガッカリしたのを覚えている。その後、コールス(C)、フィリップス(P)が加わり、SPCM版として何度も改訂を繰り返してきたそうである。C,Mが中心となった2011年改訂版が最終版と言われていたが、今回Pが終結部を大きく変更した2021-2022改訂版を作成し、その日本初演だということであった。 演奏終了後に行われたアフター・トークでは、指揮者インバルよりもむしろフィリップス氏が熱弁を振るい、S,C,Mの了承を得た最終的バージョンであると力説していた。文献学的には、作曲者の意図を丁寧に組み込んだ版であることは確かなようである。 第3楽章までは最新のコールス版でなく、従来のノヴァーク版で演奏され、続いて第4楽章がフィリップス氏の新しい版で演奏された。印象であるが、大部分は以前のS-M版と同じで、不吉な感じの第一主題から途中他の曲のテーマなども組み込みながら、進んでいく。終結部は以前のものに比べてだいぶ削られて、かえって意図が不明瞭になっているように感じた。不協和音での終結部はあまりブルックナー的とは言いがたく、私にはいかがなものかと思われた。 完成度の高い第3楽章までの緊張感あふれる名演と比べて、何とも不完全燃焼のように思われる第4楽章であったというのが私の率直な感想である。もちろん、行って良かった演奏会であることは間違いない。
2024.06.06
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最近のビデオレコーダーやTVは、HDMIケーブルで接続するのが必須となっていて、それ以外の接続方法は提供されていない。これらのソ-スを通常のオーディオ装置(RCAピンジャック入力)に接続したい場合、どうしたらよいのだろう。 最新のBlu-rayレコーダ(Panasonic DMR-4T403)を購入したら、出力はHDMI端子のみである。ここから、映像は旧規格のプロジェクターに送り、5.1ch音声は通常のオーディオシステム(フロント2ch、リア2chの4..0ch)で再生することを目指した。HDMIは相性が難しく、途中にHDMI切替器を挟んで、光デジタルケーブルで中国製のデコーダーに接続した。5.1chから4.0chのミックスダウン・アダプターは抵抗のみで自作した。挿入損失は-12dBである。 この他、5.1ch音声の規格についても調べ、手作りアンプの会の例会で報告した。詳しくはこちら。参考文献 1 2 3
2024.02.24
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このブログを開設してから18回目のお正月を迎えました。昨年、手作りアンプの会の活動にいろいろ参加することが出来て、オーディオ熱が再燃しました。7月の三土会では、お話だけですが、現用中のEL34(T)パラPPを紹介し、12月のお寺大会にも参加しました。これは集まった「金満アンプ大会」参加作品です。私もアンプを持参しようと思いましたが、家の中でアンプを移動しているときに腰を痛めてしまって、残念ながら持参するのは断念しました。また、9月には手作りアンプの会の方3名が拙宅を訪問され、12月にはそのうちの1名の方のお宅を訪問することが出来ました。その方の影響で、最近、ネットワーク・ストリーマーのBlueSound NODEを購入しました。Amazon Music を聴くのが目的です。一応、鳴るようになったので、以前からある LINN Majik DS も動かして比較してみたいと思っています。設計中の300Bシングルアンプはしばらく停滞していますが、今年中にはなんとか完成したいものです。今年もよろしくお願いします。
2024.01.04
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秋のオーディオショウとして、最も話題が豊富で注目される東京インターナショナルオーディオショウに行ってきた。今年は各ブースに自由に入れるせいか、どこでも混んでいた。珍しく感心したのは、アヴァロンのアイシスをナグラで鳴らしていたシステム。鮮烈さよりも、バランスの取れたスケールの大きいよい音であった。ナグラのHDアンプは残念ながらTR式だが、HDプリは真空管式である。しかし、スピーカーが1881万円、パワーアンプがモノ1380万円、プリ1111万円と、恐ろしい値段が付いていた。ユニークな存在感を示していたのが、フランス製のオーディオニックのスピーカーである。中音域はダイポールドライバーと呼ばれるユニークな構造で、音の臨場感が素晴らしい。お値段は792万円だとさ。女性ボーカルを美しく聴かせていたのは、ご存じアヴァンギャルドのデュオ。ホーン型独特の朗朗と鳴る鳴りっぷりの良さは特筆ものだ。お値段は682万円。今回、最も良い音だったのはこれ。ソナスファベールのストラディバリG2アニバーサリー。人の声や弦楽器の音が実に美しい。ただし、お値段はペア880万円。創立40周年を記念したモデルで、世界で120台の限定生産だそうな。フェーズメーションの211パラシングルアンプがいよいよ発売されるらしい。お値段は何とペア1430万円だとさ。音は悪くないけれども。トライオードはジュノンブランドの試作機を展示。プリとパワーだが、幾らになるのやら。海外メーカーを中心に値上げが目白押しですね。国産のアキュフェーズやラックスマンなどはお値段も可愛いものに思えてきます。オーディオという趣味が、日本ではごく一部の人のものになりつつあると実感させられる経験でした。
2023.11.04
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あけましておめでとうございます。このブログも開設してから17回目のお正月を迎えたことになります。 現在進行中の300Bシングルアンプの製作ですが、実は途中で頓挫しています。何が問題かというと、電源部なのです。 以前、ブロック図を示したように、2段増幅+カソードフォロワーというドライブ構成なのですが、それぞれが異なる電圧の電源を必要としていて、特にカソードフォロワー段では、負電源-220V程度が必要になります。 一方で、電源からの雑音混入を防ぐために、各電源はチョークコイルによるフィルタを入れるだけでは不十分で、半導体によるリップルフィルタが不可欠であることが分かりました。正電源は高耐圧のFETが簡単に入手できるのですが、負電源用の高耐圧FFETは入手が難しいのです。いろいろ探して、ようやく、2SJ130というPチャンネルFETを入手することができました(写真右・VDSS-300V)。正電源用はNチャンネルの2SK3067です(写真左・VDSS+600V)。 しかし、ここで問題なのは、写真で分かるとおり、2SJ130はコンパクトな形状なので、放熱板の取り付け方が難しいことなのです。まぁ、接着剤で貼り付けることになるかもしれません。 もう一つ問題点としては、1W級の金属皮膜抵抗をいつも購入していたラジオデパートの瀬田無線が廃業してしまったことで、代わりに通販で購入できるところを探しています。 その他、機構部品などはすでに集め始めています。左上はアワーメーター、左下は台湾製のアナログ電流計。300Bを沈めて取り付けるためのプレートもあります。 いつ完成するかは分かりませんが、楽しみながら製作したいと思います。今年もよろしくお願いします。
2023.01.01
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今年も、秋のイベントシーズンがやって来た。東京インターナショナルオーディオショウは、いつも通り、東京国際フォーラムでの開催であった。一番驚いたのは、300Bを4本使用したプリアンプ! Thraxと言うメーカーから990万円で。もちろんパワーアンプも300Bを6本使用したもの。出力は50Wで、1,540万円(ペア)。ビビッドオーディオのスピーカーで鳴っていたので、音の特徴はよくわからなかった。真空管アンプの話題としては、ウェスタンエレクトリックから91Eアンプが出るらしい。価格などは不明。エソテリックでは、ネットワークオーディオの新製品をタンノイで鳴らしていた。真ん中がネットワークプリ93.5万円、下がパワーアンプ99万円。小編成の音楽は美しく鳴る。フランコセブリンから美しいフロアスピーカー。綺麗な音だが、214.5万円。この他、ヤマハのフロアスピーカーも出ていたが、全体に音が小粒ですな。大物と言えば、去年も出ていたソナスファベールのアイーダ2。価格は1,595万円。昨年と同じく、ブルーメスターのアンプで鳴らしていた。さすがに本格的な音ではある。ファインオーディオのビンテージシリーズは面白そうだった。お値段は590万円。変なソースばかりかけていて、音の善し悪しはよくわからなかった。一番音が楽しめたのはこれ。フェーズメーションのブースにソナスファベールのイル・クレモナーゼがあった。価格は638万円のもの。これをオール真空管+パッシブプリで鳴らしていた。6dBの利得が得られる、トランス使用のパッシブプリ。価格は198万円。トランスで利得を得るのはいいアイディアだと思う。パワーアンプは去年も出していた参考出品の211パラシングル。ソナスファベールから臨場感のある美しい音を引き出していた。アンプ開発担当者の話も面白かった。ソースはアナログレコードのみだし、部屋が小さくて低音の量感はイマイチだったけれど。オーディオ製品の価格がどんどん上がっていますね。スウェーデン製のスピーカー(マーテン社オーケストラ)のお値段は3,190万円と書いてあってビックリ! 普通の音でした。
2022.10.29
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あけましておめでとうございます。このブログも開設してから16回目のお正月を迎えたことになります。昨年の3月に定年退職したもので、1年間でいろいろアンプの製作が進むかと思いきや、まだあまり進んでいません。昨年購入したものを振り返ってみます。1.アッテネータ用トランスこれは、ゼネラルトランス製の34接点アッテネーター用のトランスです。ラックスのCL-1000に刺激されたものですが、プリアンプは大変ですのでどうなることやら。2.ご存じWestern Electricの300B復刻版いま、300Bシングルアンプを計画中なので、完成したあかつきにはWesternの球を差すのもよいかと思ったからです。どちらにも共通することは、お値段が張るわりには、アンプを作らない限り何の役にも立たないと言うことですね。最近、手作りアンプの会という集まりに参加しているのですが、真空管アンプが話題だったのは20年前くらい昔のことらしいです。今年もぼちぼち進めるつもりですので、どうぞよろしくお願いします。
2022.01.01
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今年もほとんどのオーディオショウは中止となったのだが、インターナショナルオーディオショウは開催の運びとなった。ただし、事前登録制である。初日に行ってみると、以前に比べて空いていて、じっくり音を聞くことができた。何と言っても今年の話題はこれ。Western Electricの300Bがついに日本でも発売になるようだ。輸入代理店はエレクトリ、販売元はトライオードだそうである。1本で110,000円、2本ペア木箱入りで231,000円とのこと。トライオードでは早速300BシングルアンプにWEバージョンを設定していた。TRX-P300SのWE仕様は292,600円。老舗のマッキントッシュは150WステレオアンプMC1502を発売。お値段は1,500,000円。75WのMC275が75万円で150WのMC1502が150万円とはわかりやすい。真空管アンプの話題では、フェーズメーションで211のパラシングル・モノアンプを参考出品していた。きれいだが力強い音だ。こちらはAccuphaseの新フラッグシップSACDプレーヤーDP-1000/DC-1000である。お値段は合計で2,750,000円だとさ。完成度が高そうである。面白いのは、フェーズメーションもAccuphaseも、スピーカーはファインオーディオのF1-12で鳴らしていたことだ。Tannoyユーザーの筆者としては心地よく、生き生きとしたよい音であった。この他、GrandiossoシリーズをTannoyのCanterbury/GRで鳴らしていたEsotericもよい音であった。いつも良い音を聞かせるSonus Faberであるが、今年はBurmesterの弩級アンプとの組み合わせだった。スピーカーは最高峰のアイーダⅡ。システム総額8,000万円と自慢していたが、今年はちょっと固い感じがして、あまり素晴らしい音とは思わなかった。いい音ではあるが‥。ダンピングファクターを可変できるアンプらしい。と言うわけで、今年良い音だと思ったのは、フェーズメーション、Accuphase、Esotericというところであった。
2021.11.06
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あけましておめでとうございます。 このブログも開設してから15回目の正月を迎えたことになります。昨年はCDプレーヤーを買い換えようかと思って、アキュフェーズのプレーヤーを試聴したりしたのですが、購入には至りませんでした。唯一新しくなったのがクリーン電源で、PS-500から大容量のPS-1200に買い換えました。これで、真空管パワーアンプもクリーン電源から供給できるようになりました。音の差は…よく分かりません。あと1年で定年を迎えるので、そろそろアンプ製作を再開しようと思っています。今年もよろしくお願いします。
2020.01.03
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インターナショナルオーディオショウに行ってきた。ここでも、今年のトレンドはアナログプレーヤーである。YAMAHAのプレーヤーGT-5000はピアノブラックが美しい。(80万円なり)老舗のオルトフォンはとっておきのカートリッジ、MC Anna Diamond。(108万円なり)テクニクス、ラックスマン、デノンなど、国産メーカーはこぞって高級アナログプレーヤーを並べていた。ちょっと気になったのは、人の声や小編成のソースをかけている所が多かったことだ。さて、真空管アンプとしてはラックスマンの弩級プリアンプCL-1000が発売された。(160万円なり)マランツ7を踏襲したデザインはともかく、トランスを使ったアッテネーターや、バランス入出力へのトランス採用など、トランスメーカーとしてのメリットを最大限生かした意欲作だ。老舗マッキントッシュからも70周年を記念したモデルC-70が発売。(100万円なり)今回のショウで最も音が良かったのはこちら。ソナスファーベルのアイーダⅡである。(何とお値段はペアで1,380万円なり) 雄大な音場を形成して素晴らしかったが、お値段もスゴいので当たり前か。
2019.11.23
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あけましておめでとうございます。このブログも開設してから14回目の正月を迎えたことになります。昨年は新居も落ち着き、秋のオーディオショウにも参加することが出来ました。しかし、リスニングルームの建設に関する記事はまだ進んでいません。パワーアンプのメンテナンスが終了して、メインシステムに組み込まれました。今までで最高の音で鳴っています。今年はCDプレーヤーやネットワークプレーヤーの使い方も見直していく予定です。今年もよろしくお願いします。
2019.01.03
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久しぶりに東京インターナショナルオーディオショウに行ってみた。入場無料であるが、秋のオーディオショウの中では最もよい音が聴けるショウである。 プスバンの新作。845とナス管300B。 トライオードの真空管アンプとスペンドールのスピーカーの組合せ。安心して聴ける音。 今回アナログが話題だった。アナログと言えばオルトフォンを避けては通れない。 テクニクスが本格的に復活。話題のダイレクトドライブターンテーブルSP10。 マッキントッシュのC1100真空管プリ。一番下は最新のデジタルプリ。 ナグラのHD PRE、お値段は700万円。 OCTAVEからミニアンプが発売。120万円とは。 QUADのヘッドフォンと専用アンプ。お値段は高め。 今回一番驚いたのはベイズオーディオのスピーカー。空中に浮かぶ軽量スピーカーから重低音が出て、臨場感の広がりがすごい。
2018.11.21
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あけましておめでとうございます。このサイトも開設してから13回目の正月を迎えたことになります。昨年は家の建て替えという大きなイベントがあったため、仮住まいに移っていました。そのため、オーディオイベントへの参加もままならず、ブログの更新も全くストップしていたことをお詫びします。10月に新居が完成しました。10畳のリスニングルームは新石井式で設計したものです。今まで使っていたリスニングルームと広さはほぼ同じですが、驚くほど音が良くなりました。このリスニングルームの設計と施工については、このブログで紹介中です。引っ越しの荷物整理をしていたら、パワーアンプのシャーシーなどのパーツや、真空管のストックがたくさん出てきました。いろいろ作りたいものがあったことを思い出しましたので、追々製作記を紹介していければと思っています。今年もよろしくお願いします。
2018.01.01
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あけましておめでとうございます。このサイトも開設してから12回目のお正月になります。 今年、家を新築することになったのですが、新居でも専用リスニングルーム(10畳)と、書斎(4.3畳)を確保することに成功しました♪♪「リスリングルーム」って一体何?まだまだ認知されていないようですねー。新しいリスニングルームは、新石井式で設計していますので、その完成までの顛末を逐次書いていきたいと思います。ちなみに完成予定は10月です。今年もよろしくお願いします。
2017.01.02
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家の近所に本格的なオーディオ店があることを最近知った。たまたま店の前を通りかかってびっくりした。 ショウウィンドウにはマッキントッシュやウエスギの真空管アンプが並んでいる。店の中に入ってみると、タンノイ・オートグラフとアルテックA-5が並べてあるではないか。 学芸大学駅からほど近いホーム商会と言う店である。1970年代のオーディオブームのときには、東横線沿線にも多くのオーディオ店があったが、いまやここだけだそうである。
2016.07.03
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あけましておめでとうございます。このサイトも開設してから11回目のお正月になります。 昨年、引っ越す可能性が高いと書いたのですが、さらに状況の変化があり、今年か来年には引っ越す必要があります。現在の専用リスニングルーム(10畳)は、1975年に完成したもので、もうすでに40年になります。現在、このリスニングルーム10畳と個室6畳を占有していますので、新居でもこの面積は何とか死守したいと思っています(!!)今年もよろしくお願いします。
2016.01.03
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少し古い話題になってしまったが、東京インターナショナルオーディオショウに行ってみた。入場無料であるが、秋のオーディオショウの中では最もよい音が聴けるショウである。 LUXが久々に300Bシングルアンプを発売。お値段は160万円。 この他にも真空管アンプを投入して元気が良かった。アナログプレーヤーも復活。50万円。 アナログプレーヤーブームに乗って、オルトフォンも20万円台からの製品群をラインアップ。これはフラッグシップ機でターンテーブルのみが188万円。なかなか綺麗な出来である。 今年一番の話題はこれか。FOSTEXの管球式ヘッドフォンアンプ。何とKT88と300Bを投入してお値段は88万円。音は悪くないが…。 スピーカーはソナスファーベルのliliumも、B&Wの新型もピンと来なかった。今回一番良い音と感じたのは、タンノイKingdom Royalでした。エソテリックのシステムと相性が良さそうだった。
2015.10.10
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あけましておめでとうございます。このサイトも開設してから10回目のお正月を迎えたことになります。 数えてみたところ、昨年は何と6回しかブログを更新していないことが判明しました。そこで、2005年の開設からの毎年の投稿数をグラフにしてみたところ、以下のように。最初の4年間は熱心だったのですが…。 毎年目標を立てても実行出来ないことが多いので、今年の目標を書くのは止めにします。今年は引っ越す可能性が高いのですが、現在の専用リスニングルーム10畳を何とか死守したいと思います(!!)今年もよろしくお願いします。
2015.01.08
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息子が居間用に47インチの大型液晶テレビを買ってきた。ところが、5チャンネルなど特定のチャンネルが見えなくなってしまった。前のシャープのテレビでは見えていたのに…。1階と2階の間を40年前のアンテナケーブルで結んでいるため、信号のバランスが崩れてしまったようだ。結局、ケーブルを張り直してもらう羽目になった。 単にテレビが見えるように直ったと言うだけではつまらない。そこで、家庭内ネットワークも見直すことにした。パナソニックでは、家中のテレビやビデオ、パソコンなどで、自由に映像をやりとりできる、お部屋ジャンプリンクという機能を用意している。DLNAと言う家庭用ネットワーク規格に準じたもので、他社でも同様の機能は利用可能である。 私の家では、チューナーは3箇所に、ビデオは2箇所に、テレビ、パソコン、プロジェクターなど再生機器も3箇所に分散している。それを無線LANでつないで自由に画像を見られるようにした。すでに2箇所はつながっていたのだが、3箇所をつなぐことにした。パナソニックのビデオレコーダーはサーバー機能、クライアント機能を共に持っているため、簡単につなぐことができる。この画面では、ネットワークにつないだパソコンから、2つのビデオレコーダーを見たところである。クライアントのプログラムはDiXiM Degital TVと言うフリーソフトを使っている。ようやく、ネットワークもここまで進化した。
2012.10.01
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少し古い話になるのだが、フルトヴェングラーのザルツブルグ音楽祭での実況録音を集めたCD集がORFEOから発売された。これに、特典盤として'47.8のブラームス交響曲第1番の実況録音が付いていた。これを評論家の宇野功芳氏がフルトヴェングラーのベストの演奏ではないかと雑誌に書いていた。これは聴いてみなければ、と言うことで早速購入したのであるが、探してみるとフルトヴェングラー指揮のブラームス交響曲第1番はこれで7種類目と言うことになってしまった。左上段は(A) '45.1 BPOライブ(第4楽章のみ)左中段は(B) '47 VPOスタジオ中央上段は(C) '47.8 VPOライブ(今回購入)中央中段は(D) '51.10 NDRライブ(「ハンブルグの奇蹟」)左下段は(E) '53.5 BPOライブ右上段は(F) '52.1 VPOライブのCD,SACD(EMIレーベル)右下段は(G) '52.2 BPOライブのCD,SACD(グラモフォン)(VPOはウィーンフィル、BPOはベルリンフィル、NDRは北西ドイツ交響楽団)聴き比べの結果であるが、まず録音品質がずいぶん違う。(A)は最終楽章のみなので除外するとして、問題の(C)は音が不安定であまり楽しめなかった。(B)は唯一のスタジオ録音で、音は悪くないがゆったりした演奏である。ということで、結局以前から定評のある(D),(E),(F),(G)の4種類のライブ録音に絞られた。(D)は少し早めのテンポで躍動感があるのに対し、(E)は堂々としていて力強い。(F)は音が美しく充実した演奏。しかし、何と言っても(G)である。第1楽章冒頭のティンパニーの音からすさまじく、終楽章の盛り上がりも劇的と言う他はない。重苦しくリズムが粘る演奏だが、終結部ではテンポが大爆発を起こし、フルトヴェングラーを聴く醍醐味を味わえる。大変な名演であることを再確認した。SACDはわずかに音がまろやかに聞こえる。バーンスタイン・VPOやミュンシュ・パリ管の演奏も悪くはないが、そういうスマートな演奏に比べて、(G)は古色蒼然たる演奏ではあるが、圧倒的な存在感と説得力は素晴らしい。せめてもう少し音が良ければ…、とあらためて感じた次第である。
2012.07.01
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ここのところ、台湾に遊びに行ったりしていたもので、更新が滞っていた。台湾で本屋に入ったところ、何とStereoSound誌が置いてあった。日本の雑誌で置いてあったのは、ファッション系の雑誌とこのStereoSound誌くらい。ビジュアル系ということですか。
2012.03.03
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ネットワークプレーヤーを購入したのは昨年の2月だったのだが、あまり有効に活用できていない。その原因の一つが、良いソースが少ないことである。96kHz-24bitなどの高音質音源でダウンロード可能なものは限られていて、選択の余地が少ないのである。販売している有名なサイトとしては、LINN Recorde-onkyo musicなどがある。前者ではあまり有名な演奏家が録音していないのだ。後者では、朝比奈隆とか小林研一郎の演奏もあるのだが、ONKYOのプレーヤーでないと再生できないDRMと言うロックがかかっていて、リンのプレーヤーでは再生できないのである。しかし最近、少しずつではあるがクラシックの良い音源が発売されるようになった。SACDとネットワーク音源で、音質の差はあるのだろうか。早速試聴してみることにした。前者の2.8MHz-1bitに対して、後者は96kHz-24bitのデータである。サンプルとして、最近DRMフリーで発売されたゲルギエフ指揮のマーラー交響曲第1番と、イタリアのレーベルから出ているイムジチ合奏団のヴィヴァルディ他の協奏曲を、SACDとデジタルデータの両方で用意することができた。早速、SACDをラックスのユニバーサルプレーヤーでかけたときと、高音質音楽データをリンのネットワークプレーヤーでかけたときとで比較してみよう。ウーン、これは実に僅かな差だ。それよりも平均音量があまりにも異なるので、レベル合わせが難しい。音が大きい方が断然良い音に聞こえるからだ。デジタルデータの方がずっと音量が大きく、曲によっても大きく音量が異なるのは困ったものだ。さて、マーラーの交響曲では、ラックスの方が音に艶がある感じで少し明るく聞こえる。ティンパニーは重みのある音だ。リンは低音が伸びている。臨場感のある自然な音だ。ヴィヴァルディの協奏曲では、ラックスは弦楽器がなめらかで美しい。リンはバランスの良い自然な音だ。などと書いてみたが、あまりにも小さな差なので、ブラインドテストで当てられる自信はない…。結論から言うと、はっきりした差はわからなかった。
2012.01.03
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STAXが中国企業に買収されたという情報である。深センの「漫歩者科技」という会社らしい。なかなか大きな会社のようだ。 STAXのホームページでは、資本提携となっているので友好的なものなのであろう。何と言っても最高級ヘッドフォンの代名詞とも言うべき有名ブランドである。しかし、この「漫歩者科技」とは会社の規模が全く異なる。STAXは一度倒産しているので、経営を安定させるのは大変なのだと思う。 STAXのヘッドフォンは音はよいのだが、持ち歩くことはできないので、使用する場面は限られてしまう。ヘッドフォン単体で37万円のSR-009を発売(ドライバーは別売り)して話題にはなったのだが…。
2011.12.28
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今年はSACDを大量に購入した。と言っても、フルトヴェングラーの昔のモノラル録音である。CDよりもアナログ盤の方が音がよいと言う人は多いのだが、さすがにSACDは高域もきれいに伸びている。で、お値段はEMIのものが3,300円、グラモフォンのものは何と4,500円と言うではないか。しかし、日本限定発売などと言われると、ついつい買ってしまうのがファンの心理というものだろう。こうやって並べてみるとずいぶん散財したことがわかる。EMIのものは18枚、グラモフォンも5枚ある! 聴いてみて驚いたのは、EMIの方である。ベートーヴェン第7交響曲の冒頭の強烈な和音は、以前のCDでは音の歪みによって誇張されていたのが、SACDで聴くと澄んだ音がする。ブラームス第2交響曲の終結部での金管楽器の絶叫も、案外良い音であることがわかった。まさに新しい発見の連続である。これに対して、グラモフォンの方はどこが良くなったのかさっぱりわからない…。 SACDというメディアが、古きアナログ録音の再発売という形で、最近活況を呈しているわけだが、もう少し広く使われるようになって欲しいものだ。コピープロテクトをガチガチに固めてしまったことが、かえって普及を妨げていると思う。
2011.11.23
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突然であるが、Yahoo!オークションでプロジェクターを衝動買いしてしまった。今まで使用していたのはサンヨーLP-Z1で、新しく購入したのは三菱LVP-HC6800である。サンヨーがDVDグレードの解像度しかないので、地上ディジタル波を見るには解像度が少し物足りなく感じるため、8年ぶりに買い換えることにした。なぜ、三菱の液晶プロジェクターを選んだかというと、サンヨーの特長だったレンズシフト機能を継承しているからである。これは合理的な機能だと思う。ただし、残念ながらもう製造停止になってしまった。今や、中古を手に入れるしかないのである。 品物が届いて驚いたのは、サンヨーに比べてあまりにも巨大なことである。まず段ボール箱の大きさにびっくりした。が、置いてみると何とか収まったのでほっとした。というのも、自慢のレンズシフトが左右にはたった5%しか動かない。ご覧のように左右非対称のため、ちょうど部屋のセンターに置いたのではダメなのだ。画像はさすがに美しいものである。
2011.10.22
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CDはリッピング(パソコンでデータを読みとること)して、ネットワークプレーヤーで演奏することができるが、SACDはリッピングできない。普通、SACDプレーヤーはディジタル出力すら出さないのである。ところが、SACDのリッピングが可能になったという情報が現れた。http://code.google.com/p/sacd-ripper/簡単に言うと、1.PS3の初期バージョンを入手する。2.古いファームウェアのままにしておく。3.コンパイルしたプログラムを実行する。ということらしい。私はPS3を持っていないのだが、SACDをリッピングできるようにしてほしいと思う。これとは別に、普通のCDの情報を読み込んで、SACDと同じDSD形式に変換すると音が良くなるという説もある。以下のソフトを使うそうである。http://www.korguser.net/audiogate/jp/index.html
2011.06.26
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Majik-DS付属のリモコンがあまりにも不便なので、ついにiPod touchを買ってしまった。中古の安い8GBのものだが、なかなか使いやすい。無線LANの端末というのも結構便利なものであることが分かった。演奏ソフトは、Plug Playerと言う\600のものである。\10,000の使いやすいソフトもあるらしいのだが、まずは演奏できればよいので、当分安いものを使うことにする。 CDで比較試聴したように、SACDを使ってディスクとネットワークを比較試聴しようと思っているのだが、そこには大きな問題があった。SACDのデータはパソコンには取り込めないのだ。インターネット経由でダウンロードする他はない。そこで、SACDと高音質ダウンロード音源の両方が提供されているソースを探したところ、イムジチ合奏団の最新盤が見つかったので、取り寄せているところである。
2011.05.07
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テスト用CDのデータをパソコンで取り込んで(リッピング)、CDプレーヤーとネットワークプレーヤーによる再生を比較してみた。CDプレーヤーのラックスのDU-80は、DAコンバーターをフルエンシー(FE)型とノイマン(NM)型とに切り替えられるのが特徴で、FE型はなめらかな美しい音、NM型は素直で臨場感にすぐれる音である。対するネットワークプレーヤーはリンMajik-DSであり、取り込んだデータをバッファローのハードディスクから無線LANを通じて配信している。どちらも、192kHz24bitにオーバーサンプリングされたマルチビット型DAコンバーターである。 早速、オーケストラ曲をかけてみる。マーラーの交響曲では、ラックス(FE型)が輝かしい金管の音を出すのに対して、リンは素直な音で、互角。チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲では、ラックス(FE型)の艶のある美しい音に対して、リンは臨場感のある音だが、ラックス良し。ベートーヴェンのピアノ協奏曲では、ラックス(NM型)ではピアノの音が少し詰まった感じなのに対して、リンは自然な音で、リン良し。ストラヴィンスキーの管弦楽では、ラックス(NM型)は音が濁って騒々しい音だが、リンはあっさりした素直な音で、リン良し。ハイドンの合唱曲やシューベルトの歌曲では、ラックス(FE型)の気品のある美しい音が、リンのあっさりした素朴な音に勝り、ラックス良し。フルトヴェングラーの古い録音では、ラックス(NM型)では音が濁るのに対して、リンは清潔感のある音で、リン良し。というわけで、どっちもどっちである。DAコンバーターの音質でかなり左右されていることが分かった。
2011.04.28
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Majik-DSで音楽を聴くには、ネットワークでつながったパソコン上でKinsky Desktopというプレーヤーソフトを動かさなければならない。1曲聴くためにパソコンを立ち上げて、プレイリストにその曲を設定しなければならないのはちょっと面倒である。動作中は、まあこんな感じである。 付属のリモコンもあるのだが、プレイリストに曲を登録することができないので、あまり役に立たないのだ。iPod touch用のソフトもあるということなので、それをリモコン代わりにして使うのがスマートなやり方らしい。 まずはCDをリッピングして(取り込んで)、CDプレーヤーによる再生音とネットワークプレーヤーによる再生音を比較してみる。結構音が違うものだ。
2011.04.16
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福島第1原発はようやく落ち着いてきたようだが、停電はまだまだ続きそうである。私の家の暖房は電気とガスなのであるが、実はガスヒーターも電気がないと動かないので、寒いときにもし停電すると結構困る。今のところ停電しないので助かっているのだが…。 もう一つ気がついたことは、光回線への依存度の大きさである。インターネットだけでなく、電話もテレビも全てフレッツ回線経由なので、停電でこのインターフェースが落ちてしまえばどうしようもなくなる。そのまま回復するのかどうか心許ない点だ。電話をアナログ回線から初めてディジタル回線にした頃は、もし停電しても困らないようにと、電池によるバックアップを用意していたのだが、最近はNTT任せで何も対策していなかった。時々非常時の備えを見直す必要があることを痛感した次第である。 この週末はフルトヴェングラーのSACDを聴いていた。古い録音なので音が悪いのはしょうがないとあきらめていたのだが、聴いてみて驚いた。この話はそのうち世の中が落ち着いたらゆっくり書くつもりである。
2011.03.27
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地震が起こって以来、日本は変わってしまった。普通の日常が戻ってくるのはいつのことなのだろうか。もっとも、私の家には特に被害はなかった。私の部屋は棚から本や空き箱が落ちて足の踏み場もないほどであったが、地震がなくても時々崩れるような次第なので、そんなにすごい揺れではなかったと言える。古い液晶ディスプレイが本の上に落ちたが異常はなかった。オーディオ装置にも被害はなかった。しいて言えば、大型スピーカーの上のスーパートゥイーターの位置が大きく動いた程度であった。 東京電力では停電の可能性があるというので、ここのところ真空管アンプに灯を入れるような状況ではなく、ネットワークプレーヤーなども停止していたのだが、この連休は電力の心配もないというので、久しぶりに灯を入れて鳴らしてみた。やはり音楽を鳴らすと気分も落ち着くものだ。ラックスのCD/SACDプレーヤーと、LINNのネットワークプレーヤーを交互に鳴らして比較してみた。この話はそのうち世の中が落ち着いたら、ゆっくり書くつもりである。
2011.03.20
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LINNのMajik-DSの箱を開けると、"INSTALLATION SOFTWARE AND MANUALS" と書かれたCDが出てきた。なるほど、この中にいろいろソフトが入っているのだなと思いきや、何と、リンク先のリストが書かれたHTMLファイルが1つ入っているだけであった。 まあそれが合理的なのだが、そもそもネットワークがつながっていなければ、何もできない製品であることが分かる。ネットワークにつないで電源を入れると、しばらく表示が点滅してから自動的に接続した。手間いらずである。パソコンから専用ソフトを操作してプレイリストを設定し、演奏する。もちろん、LINNのホームページからダウンロードしたソフトを使う。リモコンもついてくるのだが、結局、それほど役に立たないことが分かった。まずは、CDを取り込んで(リッピングと称する)ネットワークプレーヤーで演奏してみる。なかなか良い音だ。
2011.02.13
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突然であるが、ネットワークプレーヤーを買ってしまった。LINNのMajik-DSである。 前々から買おうと思っていたものであるが、ついに手に入れた。定価は結構高いものなのだが、英国直輸入のものがYahoo!オークションに安く出ているので、それを購入してみた。新品なのに、お値段は日本で買う価格の55%ほどである。電源は100Vだろうが200Vだろうが関係なく使えるところが嬉しい点だ。 しかし、開けてみたら電源のコンセントが違うぞ! 英国製はやはり違うところがあった。幸いケーブルの本体側は世界共通のコネクターなので、ケーブルだけ取り替えればよい。 インストールから使いこなしを報告する予定である。
2011.02.11
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東京インターナショナルオーディオショウに行ってみた。入場無料で、高価な輸入オーディオ製品が聴けるショウである。今年は、高級スピーカーの当たり年と言えるであろう。その中で、まずタンノイの新作、キングダムロイヤルが出ていた。音は悪くないが、なんだかB&Wそっくりのデザインになってしまった。何と言ってもすごかったのは、ソナスファーベルのフラッグシップ機だ。その名も、ザ・ソナスファーベル。お値段は確か2,000万円と言っていたような…。美しい音を出していた。でも普通の音だが…。肝心の真空管アンプにはあまり新しいものがなかった。ラックスでまたまた38シリーズのセパレートアンプを出すらしい。ユニゾンリサーチで、SV-572のプッシュプルアンプ(もしかしたらパラシングル)で35W+35Wというステレオアンプを並べているのが目に止まった。お値段は100万円。トリタンフィラメントに灯が入っていなかったのは残念。
2010.11.06
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メインシステムとして使っている6CA7(T)パラPPアンプの、片チャンネルから音が出なくなってしまった。メンテナンスが必要かと思ったのだが、まず試しにプリアンプからの接続用ピンコードを抜き差ししてみたところ、音が出たり出なかったりする。これは、接続コードの接触不良の疑いが濃厚である。 ピンコードとしては、モンスターケーブルの比較的安いコードを使っている(1本5000円弱くらい)。とは言っても、端子は金メッキで、信号を流す向きもコードにしっかり記されているなかなかのシロ物である。 最近の物はそうでもないのだが、以前買った物は差し込みがいかにも固過ぎる。どうやら、差し込みが固すぎるので、かえって十分に差し込まれていなかったようだ。念入りに何度か抜き差ししてから、奥まできっちり差し込んだところ、完全に直ってしまった。 ところで、私のパワーアンプの入力端子は金メッキなのだが、アキュフェーズのアンプの端子はなぜか銀メッキである。なぜ銀メッキなのかメーカーに聞いてみたいところである。
2009.05.31
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通勤の間、iPodをかけていることが多い。iPodについているイアーフォンはあまり音が良くないので、今まではシュアーのイアーフォンを使っていた。iPodオリジナルのイアーフォン(左)がかなり低音に偏った鈍い音であるのに対して、シュアーのイアーフォン(右)は中高域の良く伸びた鮮烈な音である。もっともイアーフォンを良くすると、標準の録音フォーマットでは満足できなくなって、ビットレートは256kbpsに設定して使っている。このくらいにしておくと、あまり騒々しく感じなくてすむ。ところで最近、ノイズキャンセリング・イアーフォンの人気が高いというので、一つ買ってみることにした。オーディオテクニカのATH-ANC3(中央)である。早速、他の2つと比較試聴してみた。音色はちょうど両者の中間で、低音に偏りすぎず、高音がうるさくならず、バランスは悪くない。ノイズキャンセルはいつでもON-OFF可能で、それによって少し音色も変わる。ONにすると少し艶のある音になる。ノイズキャンセリングは、フィードフォワード方式を採用しているため、雑音が消えてしまうほどではない。聴感上は50%くらいの減衰に感じる。ゴーッという低音のノイズはだいぶ小さくなるが、駅のアナウンス音など高い大きな音にはほとんど効き目はない。インナーイアー型の場合、耳にしっくり収まるかどうかで、聞こえ方もずいぶん変わってくるため、人によって感じ方は異なるかもしれないが、なかなか効果がある。ただ、少し大きくなってしまうのはやむを得ない。
2009.05.17
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リーダーの歪み率計 LDM-170をオークションに出すことにした。1976年の購入であるから、なんと30年以上経っている。交流電圧計としては問題なく使えるが、歪率計としては手動バランスのため調整がなかなか面倒なので、価格は3,000円と付けてみた。低周波発振器、オッシロスコープの次には持っていても良い測定器だと思う。
2009.01.18
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デンオンPOA-1500のパイロットランプを交換して、特性をチェックしてみた。最大出力を測ってみると両チャンネルとも150W以上出る。残留雑音も無補正で0.2mV以下である。歪み率も周波数特性も、特性的には全く問題ないことがわかった。 そこで、リファレンスのP-300Vと比較試聴してみることにした。 おやおや。リファレンスに比べて、艶のあるなかなかよい音ではないか。縁取りのきっちりした感じの音で、オーディオ的な音と言える。デンオンの製品は音作りがうまいのか、他社と比較するとよく聞こえることが多い。 このアンプは上級機とデザイン的に全く同じなので、価格の割には豪華な雰囲気を持っている。あらためて、なかなか良いアンプであることに気が付いた。1984年に購入し、1995年に修理している。修理の際には、電源のコンデンサーや、出力のリレーを交換しているのだが、それからまた10年以上経っているので、性能はどうかと思ったのだが、杞憂だったようだ。
2008.12.27
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いま、リファレンスのプリアンプC-200Vはメンテナンスのためアキュフェーズに行っているため、プリアンプはC-11を使っている。パワーアンプP-300Vの方は、メンテナンスが終了して戻ってきたので、臨時に使っていたP-11はリアチャンネル用に使うことにした。そこで、従来リア用に使っていたデンオンPOA-1500が不要になった。 このデンオンのアンプをあらためてチェックしてみると、メーターのライトが全く点灯しなくなっていた。目立たない所に置いていたので気が付かなかった。ふたを開けてボードを外すと、6個のパイロットランプが姿を現した。このランプは時々交換する必要があるので、常にストックしてある。このアンプは動作の点では問題ないので、チェックが済んだらオークションにでも出す予定である。メーターも付いているし、デザインも高級感がある。
2008.12.23
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職場にクォードのスピーカー11Lが置いてあるのだが、片側の高音用スピーカーが鳴らなくなってしまった。一応ユニットを外して中の配線などもチェックしてみたが、原因がわからない。そこで、修理に出すことにした。中古で買ったものなので、直接、輸入元のロッキー・インターナショナルという会社に送った。すると、「高音用スピーカから音が出ない症状は確認できませんできませんでしたが、片側の低音用スピーカーよりノイズが確認されました」とのこと。あれれっ! 高音用スピーカーについては「接触不良が起こっていた場合、輸送中または点検のための接続の際のショックなどで接続された状態となり、症状が出なかった可能性が考えられます。」とのこと。ほんとかいな?逆に低音用スピーカーについては「ノイズ原因は、ボイスコイルが振動の際に擦れる事で、スクラッチ音がノイズとなっております。ウーファーユニットを交換することで解消されます。」ということで、ウーファーを交換する羽目になってしまった。 ボイスコイルとマグネットのギャップは小さいから、ちょっとした衝撃でも命取りになることがある。スピーカーが精密機械であることを再認識させられた。
2008.12.21
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リファレンスアンプのP-300Vが修理から帰ってきた。特に悪い所はない、と言う診断だったが、電解コンデンサーや出力リレーなどを取り替えてもらった。アキュフェーズのメンテナンスは基本料が高いのだが部品代は安いので、ついでにいろいろ取り替えてもらった。早速試聴してみると、パワーアンプ単体ではP-11と違いがわからなくなってしまった。 そこで、今度はプリアンプのC-11を中古で購入してみた。P-11とペアになるコンパクトなプリアンプである。シンプルな外観だが、下側のヒンジパネルの中にかなりの機能が詰まっている。 プリアンプだけを切り替えられないので、C-200V/P-300Vの組み合わせと、C-11/P-11の組み合わせを比較試聴してみた。C-11/P-11と比較してみると、C-200V/P-300Vの高音は少し刺激的で騒々しく聞こえる。これはそろそろメンテナンスが必要なようだ。今度はプリアンプを当分入れ替えることにした。
2008.12.07
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Stereo Soundから、「TANNOY」という本が出た。30年来のタンノイユーザーである私としては買い逃すわけには行かない。少し前から出ていたらしいのだが気が付かなかった。30年ほど前に世界のオーディオシリーズとして同じく「TANNOY」という本が出たことがあるので、取り出してみた。後ろが30年前のもの、前が今回のものである。2冊で重なる記事も多く、ほとんどがStereo Sound の記事の焼き直しだが、ひとまとめになったのは有り難い。 タンノイは1947年からデュアルコンセントリックと称する同軸型のユニットを使ったシステムをかたくなに作り続けている。前回の本が発売された1979年当時は、タンノイ・スピーカーのコーン紙を作っている工場が火事に遭い、会社はハーマンに身売りされたあとの、全くパッとしない時代であったが、"New Rectangular York" を買ったばかりだった私は、喜んで読んだものであった。その後、1981年に発売した"G.R.F.Memory" とそれに続くPrestige Series が起死回生の大ヒット商品となり、タンノイは黄金時代を迎えることになる。私がいま使っているのは、この記念すべき製品の最終バージョンである、"G.R.F.Memory/HE" なので、今回ページをめくりながら感慨もひとしおであった。
2008.12.02
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私はアンプを自作するとき、いつもリファレンスアンプと比較試聴をすることにしているのだが、最近リファレンスパワーアンプのアキュフェーズP-300Vの音が変わってきたような気がしていた。絶対的な基準を持っているわけではないので、同じアキュフェーズのP-11を中古で購入してみることにした。電源スイッチを入れてみると、メーターは付いてないがイルミネーションがきれいである。 P-300VとP-11を切り替えて何度も試聴してみた。P-11と比較してみると、P-300Vの高音は少し刺激的に、重低音は物足りない感じに聞こえる。高能率SPに耳をつけてみると僅かにハム音がするではないか。これはそろそろメンテナンスが必要なようだ。リファレンスアンプを当分入れ替えることにした。
2008.10.13
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地デジ用のTVチューナーを返品しに行ったら、いろいろ問題がある製品らしくあっさり返品をokしてくれた。それで、アナログTVチューナーに交換してもらうことにした。アナログ放送は2011年に終了するということで、今時買う人はあまりいないだろうが、デジタルのようにあれこれ難しい条件をつけないところがよい。同じくバッファローの製品を選んでみた。 持ってみるとずっしり重いので驚いた。この前の地デジチューナーのスカスカぶりとは大変な違いである。店員の説明によると、キャプチャーやMPEG圧縮などほとんどの処理はチューナー側で行うため、パソコンにはほとんど負荷はかからないのだそうである。いいではないか。これでお値段は地デジチューナーと同じであるから、機械の価値を重さで測るようなオーディオマニアにとってはお買い得な感じがする…。 早速インストールしてみた。ドライバーをインストールし終わると、また「新しいハードウェアが見つかりました」などと出る。あわててキャンセルしても、何度も何度もゾンビのように「新しいハードウェア」が復活して来るではないか。何か変だ。あわててマニュアルを見ると、つなぐのはUSB1本でも、複数のUSBインターフェースとして認識されるらしい。なーんだ。もう一度初めからやり直すと簡単に動き出した。 この製品はVHFアナログのみでBSアナログのチューナーは持っていないのだが、幸いウチはスカパー!光に入っているため、BSアナログもVHFの空きチャンネルに配信されてくる。録画や追っかけ再生など、使いやすいソフトなので感心した。デジタルでも、この使いやすさを引き継いで欲しいものである。
2008.07.13
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とうとう地デジはあきらめることにした。いろいろやってみたが、結局チップセットが古すぎたようである。テストプログラムではokが出たのに…、と言うわけで返品してみるつもりである。メーカーに問い合わせメールを出したおいたのだが、なしのつぶてである。困ったものだ。 このバッファローという会社はもともとメルコという名前だった。社長の牧誠氏が最初に売り出したのは真空管アンプであることはあまり知られていない。シンプルなプリアンプ、この他に、6CA7PPのパワーアンプもあった。マランツ風の特性重視のアンプだったと記憶している。確か雑誌のインタビューで、音が悪かったのであまり売れませんでした、と本人が答えていたのを覚えている。 その後、パソコン用メモリーを売り出したところ、大当たりして現在に至っているわけであるから、人生分からないものである。商機をつかむのがうまい会社がという印象があるが、試作品を売り出しちゃだめだよ…。
2008.07.10
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いま使っているパソコン(ディスプレイ)ではテレビが見られないので、地デジ用のTVチューナーを衝動買いしてしまった。バッファローの製品は旧型のパソコンでもビットレートを落として視聴・録画できるというトランスコード機能を持っているというのだが…。これがトラブルの始まりだった。 まず、動作環境を整備する。CPUのスペック(Pentium4の2.8GHz)は何とか使えそうだが、メモリー(512MB)は1GB以上必要というので、早速増設用メモリーを買って来たが…。グラフィックチップが著作権保護に対応している必要があるというので、グラフィックボードをASUSの少しだけ新しいものに入れ替え、最新のドライバーをダウンロードしたが…。そもそも地デジチューナーをUSBで接続すると、Windowsが立ち上がらなくなってしまうではないか。USB電源の容量不足か…。 メーカーのサイトを見ると掲示板があって、「突然使えなくなる」とか、この製品の悪口がいっぱい書いてある。スムーズに使えている人はほとんどいないようですな。「○○○○(製品名)は最低」という記事まで載っているぞ! それにしても、自社の掲示板にこんな投稿まで載せておくとは、この会社、鷹揚なのか、無責任なのか…。と言うわけでトラブルは続く…。
2008.06.22
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今回はまた音楽ソースの話である。最近、ゲルギエフ指揮のCDが好きで良く聴いているのだが、実はゲルギエフのCDには同時にSACDハイブリッドディスクが発売されているものがあるのだ。例えば、R.コルサコフのシェラザードである。左側が普通のCD、右側はSACDハイブリッドである。ジャケットの絵も同じであるが、よく見るとちょっとケースの形が違うし、ディスクもSACDの方が少し厚い感じがする。 私のシステムは、ユニバーサルプレーヤーがつながっているので、SACDマルチチャンネルもかけられる。ちなみにハイブリッドディスクは、CD、SACD2チャンネル、SACDマルチチャンネルの3種類が選べるものが多い。早速、試聴してみることにした。4チャンネルのみの配置として、センターとサブウーファーはフロントに出すことにする。リアのSPもフロントと同じタンノイ製なので、バランスはよい。 SACDを聴いてまず感じるのは、音が華やかになることだ。大げさに言うと、モノラルとステレオの違いのように音の広がりが出て、臨場感や前後の音像の深みが増す。バランスとしては高域が勝る感じであるが、低音も良く出ている。リラックスできる自然体の音である。もともとすごく残響の多い録音なのであるが、SACDだと自然でのびのびとした良い音である。ただ、私のシステムでは2つの問題があった。第1は、リアのパワーアンプがくたびれていて、雑音を拾いやすいことだ。第2は、プレーヤーが簡単にCDとSACDを切り替えられないことだ。追々改良していこうと思っている。
2008.01.26
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またまた毛色の変わったマニアックな話題であるが、名演として名高いフルトヴェングラー指揮の「バイロイトの第九」(1951)に真性ライブ録音が発売された。今までの録音はリハーサルの混ざった編集ものだというではないか。これは聴いてみなければならないということで、手持ちのCDと比較してみた。左上は(A)交響曲全集盤(東芝CC30-3361~6)右上は(B)ブライトクランク(疑似ステレオ)盤(東芝TOCE-6515)左下は(C)オタケンレコード(第2マスター)盤(OTAKEN TKC-309)以上がEMI録音。右下が今回の(D)真性ライブ盤(ORFEO C754081B)バイエルン放送録音、の4種類である。(A)~(C)は割合重厚な音なのに対して、(D)は他の3種と音の印象がまるで異なり、高音に偏ったきつい音になっている。アンプのトーンコントロールで100Hzを+6dB,8kHzを-6dBとシーソー型のイコライザーをかけたところ聴きやすい音になった。それでもオーケストラの音はバランスが悪く、金管が騒々しくて最後は汚い音に感じてしまう。逆に打楽器は余りよく聞こえない。しかし、(A)~(C)で不満であった合唱が不明瞭でワンテンポ遅れたように聞こえる欠点がなく、明快であるのには感心した。マイクの配置が異なるようである。ただ、コンプレッサーがかかったようなダイナミックレンジの狭い感じがあって、聴いていて落ち着かなかった。演奏については特に印象が変わったところがない。主要な部分は(A)~(C)もライブらしく、大きな差は感じなかった。ただ、(D)の録音の不安定なところが演奏を楽しむのには少し邪魔になる。「足音」や「拍手」も入っていなかった。ちなみに(A)が拍手入り、(C)が足音・拍手入りである。演奏時間を調べると、第1楽章だけ(D)が(A)~(C)よりも30秒程度長いのが目に付く。他の楽章はほぼ同じであった。ある程度編集が入っていたというのは本当のようである。結論からいうと、私は(B)が最も安心して演奏そのものを楽しむことができた。会場雑音は押さえられているが、ウィーンフィルのようなマイルドな音になっていて聴きやすかった。合唱は(D)が良いのだけれども…。
2008.01.04
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ちょっと毛色の変わった話題であるが、大学生に手作りスピーカーを作ってもらう会を開いてみた。材料は0.2Φの銅線とリング型のフェライトマグネット、それにプラスチックのコップといったものである。銅線は8m巻いて4Ωほどになる。あとは磁石とコイルをセロテープでコップに貼り付けるだけである。これを重ね合わせて出来上がり。よく紙コップでスピーカー作りと紹介されているのだが、音質的には歪みっぽくて不満が残る。プラコップにしたところ、なかなか良い音で、参加者も大満足で作品を持ち帰っていった。めでたし、めでたし。
2007.12.23
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