2007/07/06
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カテゴリ: 心象風景―白
螢





 『持っていくものはカメラだけ。
  見上げれば、雲が覆う。
  そんな夜の下、ペダルを踏みしめる。

  目的地はすぐそばの学校の裏側で、
  停めた自転車の前、フェンスが立ち並んでいた。

  お前が言う。
  「乗り越えた先に光がある」と。

  「なぁ……俺らでも掴めるかな?」

  返事の代わりに、乗り越えていったお前の背中を見て、僕は思う。
  「俺らは今日も何を探して、何を追って生きているのかな?」


  足元を隠す草っぱらのそばを、水が流れてる。
  小川とは言えない。けれど、そこには確かに流れがあった。

  過ぎ行く日々を、眺めては、今日も、ふと思うんだ、僕らは。
  流れ行く日々に、何をしてこれたのか、何ができるのだろうか?と。


  「こっちの水は甘いよ」
  僕も誘われる。
  気づけば、周りには、光の群像が、ゆらめいていたよ。

  ねぇ螢、きみはどこでその光を手に入れたの?


  ゼロから光を創る、そんなきみを見て思う。
  僕らもゼロから、光を創ることができるのだろうか?


  いつも僕らは、何か不安や怖さを抱いては、
  いつしか暗闇と言う色味で、世界を染めて、眺めていた。
  いつも僕らは、そんな世界を上塗りできる光を、
  願いながら、探し歩いてる―

  掴もうとしているんだ。


  今、手を伸ばした。
  螢は指先に触れることなく飛び立った。
  今、僕がいる場所は、途端に闇に包まれた。
  手を重ねた瞬間に、光が灯ったらなぁ…
  つぶやいた言葉は、暗闇に消えてった。


  持っていたものはカメラだけ。
  光を忘れたくなくて、そっと世界を切り取ろうとした。
  それなのに、光はぶれて、見えなくなってしまったよ。

  あぁ…わかったよ、螢。
  僕は写真に焼き付ける代わりに、心に焼き付けるよ。
  だから、僕のお願い事を一つ聞いてくれないか?
  心に焼き付けた、きみの光を、
  明日、歩く糧に、してもいいかな?

  ねぇ螢、僕らもいつか光を手に入れるから。
  なぁ螢、僕らはいつか、掴んだ光で、世界を照らす。
  そして、探し追っていたモノをいつか、見つけてみせる。


  「なぁ……光があったろう?」
  「あぁ……そうだな」
  僕はそっと手を、空に押し上げた。』
































































先日、蛍を見に行った。

蛍を見るのは、生まれて初めてだった。

点滅する光の像が、暗闇の中を行き交う。

それを、見て、物思うことがありすぎて、

詩にしようと、心の中で、言葉と気持ちを繋ぎ合わせようとした。


簡単に結び合うだろう。と、思っていたのに、

それはそう簡単には、できなかった。

おそらく、蛍の光が、僕にとっては、とてもまぶしいものに思えたからなんだと思う。

今の僕じゃ創れない、そんな光を目の当たりにして、

僕は、ただただそれを見ることしかできなかった。


日にちがいくつか経って、最近じゃ、落ち込むことばかりで、

ずっと暗闇を歩いているような気分。

それはまだ晴れないけれど、

でも、あの時の蛍の光を思い出したら、何だかそっと、

気持ちと言葉を結び合わせることができたような気がする。

そしてそれは、いつの間にか、ありのままの僕を写せた気がする。


指先まで精一杯伸ばそうとしても、届かない光。

でも、僕は精一杯伸ばしていく。

次第に暗闇が辺りを包む。

でも、負けないよ。


心にちゃんとそれをとって置いたから。

今は、まず、それを支えに前を向くさ。

暗いけれどね。






















































































































 こんばんは。

さて、

蛍の詩を書いたのですが、

生まれて初めて蛍を見ました。

最近は環境破壊やら何やらで、蛍を見る機会がなくなったらしいですが、

なんと僕の住む町にはまだまだ蛍がいたりしていたんです。

しかも、アパートから5分の場所…

詩にも書きましたが、

大学にいるんですよ!

蛍が!!

いやぁこの事実を知ってびっくりしました。

この大学に来て、3年経ちますが、

3年目の真実(おそーっ)です(笑)

大学は市街地のど真ん中にありまして、

そのような中に蛍がいるのもなかなか珍しいそうです。

蛍がいるくらい、自然豊かで、自然と共生できている街、

or

蛍がいるくらい、ど田舎…


…前者であってほしいものです(笑)



それで、

うちの大学はめちゃくちゃ狭くて、

よくイメージするようなキャンパスライフっぽいものはあまりないんですが、

その中に堰があるんです。

今まではただ流れているだけの飾りのようなもんとしか見ていなかったのですが、

6月下旬から7月初旬に、

そこに蛍が飛び交うんだそうです。


その話を聞いて、僕は友達とチャリで、見に行ってきました^^

行くと、周辺の住民の人もいたりして、

ちょっとしたスポットになっていました。

「蛍、いますか?」

なんて、小さな子どもを連れたおじさんに聞かれたりしました。

と言うのも、地方新聞に記事が載ったらしいです。

そのくらい有名なのに、その学生が知らないとは(汗)

いやぁお恥ずかしい限り。


さて、見に行った時には、

結構な数の蛍が飛び交っていました。

あちらこちらで、蛍光色の光が点滅して、

なかなか幻想的でした。

ちなみにゲンジホタルだそうです。


で、詩の通り、僕はカメラしか持っていかなったのですが、

いやはや撮るのは難しかったです。。。

暗いんで、まずオートフォーカスがうまく動いてくれない。

そして、暗いんで、シャッターが遅い。

つまりぶれてしまいまして、

いい写真が撮れませんでした。

やはり、心の中に留めておくのが1番なのかな。。。

なんて、言い訳をしているしだいであります。


蛍と言えば、

ジブリの『火垂るの墓』をどうしても思い出してしまいます。

まぁその話は深くはしないで…(あの話はちょっと悲しいですから)

その中で、手にとって蛍の光を見つめるような場面があったりするじゃないですか。

それをイメージして、僕も蛍を捕まえて、

じーーっと見たんですが……


蛍は、遠目から見るのが1番ですね^^;

なんかちょっと外見が黒くツヤがあって、下手をしたら、

人類の敵であるゴ○ブリに似ている感じがして…。。。




蛍



でもまぁとても綺麗な夜でした。

今もまだぎりぎり見れるのかなぁ…なんて思います。

最近、ぐずついた天気ばかりですが、

もう少しで、夏が来るんですね。

早いものです。





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Last updated  2007/07/06 10:27:13 PM
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