海と真珠

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2015.07.28

憑れて帰って来ないで！

(2)

テーマ：高校生ママの日記(9303)

カテゴリ：ＪＫ的日常

最初に明記しておきますが、今回のお話は心霊系です。

受験生らしく朝からお昼過ぎまでは学校で夏期講習。
午後から夜までは予備校で夏期講習の杏。
帰宅は夜１０時です。
最寄り駅まで私が迎えに行く気満々でしたが、丁度いいバスに
乗れることが判りました。バス停から家までは徒歩２分くらい
です。

そして昨夜１０時。ドタン、バタン、ドタドタドタと大騒音を

これは痴漢にでも後をつけられたか！？と玄関に走って行った
私。

ドアを開けるなり蒼ざめた顔で杏が、
「塩、塩を持ってきて！！」と叫びました。
「ど、どうしたの。血相を変えて」と訊くと、
「ヤバイのが憑いてきちゃったよ・・・」と半べそでした。
ああ、これは嫌な予感と思いつつ、「ヤバイのってもしかして・・・」
と訊くと、
「アレ」という答えが。
ちなみにアレとは霊の事です。

亡くなった私の実母譲りの霊感がある娘は、たま～～にそういうのを

私はほとんど見えないのでわからないのですが、たまに嫌な気配は
感じます。

その日娘は予備校で空き時間に夕飯を食べるため、一旦校舎を出た
そうです。予備校があるのは賑やかな繁華街。周辺には飲食店が
たくさんあります。

ところにいたそうです。もちろん他にも人はたくさんいるの
ですが。
ただ、その女性は赤信号なのにす～っと歩き出したので娘も
「あれ？」と思ったそうです。
渡った先で見えなくなって。目の錯覚か？と思っていたら、
またその女性は戻ってきて赤信号の交差点を歩いていくのだとか。

娘は「ああ、これ見えたらあかんやつだ・・・」と気がついた
そうです。予備校ではその後見えなかったので安心していたら、
帰りのバスを降りてすぐの交差点で隣にいるのがわかったようです。
で、大慌てで家に走りこんできたという訳。

塩をまきながら私は杏に言いました。
「お母さんが怖がりなの、知っているでしょう？
お願いだからそういうのは連れてこないで！
帰ってもらって！」

「知らんわ、私だって嫌だわ！！」と逆切れする杏。
もう散々な夜でした。

実母はよく霊を見て、でも「こちらから何もしなければ悪さしない」
と言っていましたが、どうなのでしょうね。
身内の霊ならば懐かしいし、実母なら大歓迎ですが、どこのどなた
かわからないのではねえ・・・。
今晩は平穏に過ごせますように☆