儲けたいんや~

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2005.02.18
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カテゴリ: 心理学の利用
 「できない部下をどう扱うか」は、上司と呼ばれる人の共通の悩みだろう。書店のビジネスコーナーへいくと、『部下の育て方』『部下の叱り方』といった本がズラリと並んでいる。

「あんな無能なヤツは、どうやってもダメだ」とあきらめている人もいるだろうが、そういう姿勢が部下のモチベーションをますます殺いでいる場合も少なくない。逆に、部下に期待をかける”ふり”をしたほうが、伸びる可能性は高い。

 これは、心理学では「ピグマリオン効果」と呼ばれている。ギリシア神話に出てくるピグマリオンという王の名にちなんだもので、その王は自室にあった女性像に恋し、「こんな女性が本当にいないものか」と、ため息をついて暮らしていた。それを哀れんだ神が、この女性の像に命を与え、王は彼女と結婚することができたという話である。

 石像を見て「これが人間だったら」と思っているうちに、本当に人間になった。そこから、人に期待をかけるうちに、相手が期待に応えるように成長することを「ピグマリオン効果」とネーミングしたのである。

 こうしたことが現実に起こるのは、実験によって確認されている。アメリカのローゼンタールが行なったもので、小学生を対象に知能テストを行ない、その結果を担任に教える。そして、特定の子どもについて、「この子は将来、もっと学力が伸びるでしょう」と伝えるのだ。ただし、ここで伝えられる子どもの名前は、任意に選んだもので、じっさいのテストの結果とはまったく関係ない。

 それから一年後、同じ子どもたちを対象にたたび知能テストをしたところ、担任に「もっと伸びる」と伝えた子どもたちの成績は、他の子たちと比べてはるかによくなっていた。その子どもたちは、知能だけでなく、学力や学習意欲も向上していた。

 これは、担任の先生が「この子たちはもっと伸びる」と伝えられたことで、期待をもって子どもたちに接するようになったためと考えられる。「できる子」という目で見られると、本当に知能や学力が上がっていったわけである。

 そう考えると、 できない部下を「ダメなヤツ」という目で見ていては、その部下はますますダメな部下になって行きかねない。それよりも、『彼はデキる」という目で見ていれば、本当に優秀な社員になる可能性が高まるのだ。

その部下には無理だと思える仕事でも、あえてまかせてみる。最初はうまくいかなくても、「君ならできるはずだ」と期待している”ふり”をする。そうするうちに、本当に期待に応える仕事ぶりをしてくれるかもしれないのである。

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Last updated  2005.03.08 03:28:36
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