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2023.01.23
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カテゴリ: 本のこと
結果をいうと、子どもの人生に大きな変化をもたらしたのは栄養の補助ではなく、もっと子どもと遊ぶようにという親への指導だった。(中略)収入を含むあらゆる尺度から見て、発達に遅れのあった子どもたちが、まったく発達に遅れの兆候のなかった同年代の子どもたちに追いついている。


非認知能力を育み、格差に挑む」 ポール・タフ 著 英治出版


産休・育休に入るにあたって、
上司から「読んでみては」と紹介された本の1冊です。

(ちょっと疲れていて、真面目で面白くない文章になっていたらごめんなさい。いつものことか。)

なんでも統計取るのが好きな
アメリカの研究が多く載っています。
教育の研究が盛ん(?)なのは、
教育の介入をすることで、学校の停学や大人になってからの犯罪や虐待の



前半は、子どもの貧困が非認知能力(やり抜く力、好奇心、自制心など)を獲得する機会を奪っているという話。それに対して、どういった外部からの介入や学校での指導が、子どもの発達の遅れを取り戻すトリガーになるのかが、実験などから書かれています。

対象の家庭・子どもたち・母親などをを無作為に4つほどのグループにわけ、
何もしないグループも作り、各アプローチを比較します。
納得しますし、わかりやすいです。

いろんな実験がありましたが、
読んだ私の印象としては、
親が子に接することが
何よりも子どもの非認知能力の育成に効果があるということ。

子どもの年齢が低いほど、効果がありそうです。


これをもって、親に単純に
「接してください」と言っても

「わかりました」と素直にいくわけではありません。

その理由に貧困が絡んでくるのです。

親も疲れています。
相談をしにくい環境の親もいるでしょうし、
働くことも含めて疲れている親もいます。


アメリカでは特にそれが顕著で、
学校に通い出すまでに
すでに大きな差がついていというのですね。



また、実験によっては
全員の子どもに同じ効果があるわけではありません。
すでに裕福で発達に遅れのない子に同じアプローチをしても、
モチベーションの向上はさほど見られなかった(変わらなかった)という場合もあります。
多かったのは、貧困層での効果的なアプローチですね。


私が面白かった・これは役に立つなぁと思った実験と結論を
いくつか備忘録として記しておきます。


アタッチメントの重要性・・・
アタッチメントとは愛着の意味で、
子どもと話したり、遊んだり、本を読んだりという時間をとれているかどうか=安定したアタッチメントを育めているかどうかです。

1歳の時点でアタッチメントが安定している子どもは
「幼稚園での生活が良好である」子が68%
アタッチメントが不安定な子どもは、12.5%だそうです。

「0歳の時期なんて、何をしてもしなくてもわからない…」と思わずに、接する機会を増やすことが大切だと感じました。
また、赤ちゃんは例えばほんの読み聞かせの間だけ、言語習得を行っているわけではなく、つねに行っています。それを忘れずに、赤ちゃんに話しかける言葉や、普段使いの言葉や語彙を増やしていくことで、将来的に自分の気持ちを表現できる語彙が増えて、ストレスを抱えにくいのではないかと思いました。


もう1つ、よくある「動機づけ」の話。
面白い実験もあるので読んでほしいのですが
基本的には「内発的動機づけ」で物事に取り組んでいるときは
上達もするし、集中もするし、能力も向上していきます。

内発的動機付けというのは、内面的な楽しみや意義から行動にうつっていることですね。

これに外発的動機付けを行うと、モチベーションも下がり、上達もしにくく、長期的にみて逆効果であるということ。例えば、「これをやれば、御褒美に〇〇をあげる」「やらないとペナルティとして××をする」ということですね。

パズルを2グループでさせる実験がわかりやすかったです。
3回パズルを各グループで行うのですが、
報酬を受けるグループと受けないグループにわけました。

報酬を受けないグループは、次第にパズルが面白くなって、休み時間中も行ったり時間を計ってみたりと自主的に高める行動が見られたそうです。

報酬を受けたグループは、1回目に行った結果は同じぐらい。そこで1枚パズルを完成させたら1ドルわたすということをしていたのですが、2回目からは稼ぐためにめちゃくちゃ頑張るものの、3回目は先生が席を外した隙にはパズルを見向きもしなくなりました。
結果、1回目の成績にはどれも及ばなかったというのです。


勉強でも同じことが言えそうですね。

じゃぁ「外発的動機づけはやるべきではないのか」
というのは早計です。
「最初は」外発的動機づけが重要になってくるのです。

最初から、内発的動機づけをもって
勉強に取り組む子は稀です。
そんなとき、最初だけ外発的動機づけが重要だというのです。

使い分けが大切なのですね。


後半は、学校や先生メインです。

学校での先生からのフィードバックが
大切であるとか
学習指導を受けた先生より
非認知能力を伸ばす先生の方が
成績が最終的に良かったとか
面白いことも書いてありました。


今、向き合っている
まだ生まれて11日の我が子に対して
あれもこれも!と思うわけではないですが、
何も勉強しない母親ではいたくないと思い読みました。

産前に頑張っていた検定の勉強はまだできていない(白目)
生活に慣れない(半目)

今、夫と二人で毎日を手分けして
乗り切ることが目下の課題です。笑


ページ数のわりに読み終わるまでに
時間かかってしまったけど、
勉強になった本でした。



おわり。



私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む [ ポール・タフ ]





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最終更新日  2023.01.23 23:38:45
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