Over The Moon.

Over The Moon.

2005年12月12日
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カテゴリ: *能関係の日記*
舞台前最後の師匠稽古(仕舞のほう)。


師匠「左右かな、注意すべきは」

私のやる『松虫クセ』みたいに、仕舞の中でも『~クセ』と名がつく仕舞には
「左右」と呼ばれる型が頻出します。
文字通り、左右に動く単純な型なんですが
これがなかなかうまくやるのは難しい。

師匠「こう両手あげるときね、
   ばっとあげちゃだめなんだ。
   あくまでもなめらかに、落ち着いてやらないと」



師匠「そうそう。ちょっと鏡見て」

舞台正面にある大きな鏡に、師匠と向かう。

師匠「こうやってすっとあげて、すっと横に持っていく。
   うん、その高さ」


ほほー。なるほど。
・・・やっぱり鏡を見ると違うなぁ。



そうやって1人3回ずつ、地合わせをする。
普段なら9時過ぎには東京行きの新幹線に乗られる師匠も
今日ばかりは京都にお泊りでみっちり指導される。
というのも、
卒業生は来週の舞台が最後の舞台になるからだ。


犬さん(仮名)

「シテはもっと乗り込んでほしいな。
 地はそこもうちょっとかかって」

猫さん(仮名) 『半蔀クセ』。

「アゲハは扇見て、雰囲気作らないと。
 あともっともっとゆっくりでいいから」

猿さん(仮名)

「シテより地のほうが難しいな。
 よく合わせて、謡とずれないように」

熊さん(仮名) 『三輪キリ』。

「ハコビ小さくして。それだけで雰囲気でるから。
 拍子ももっと軽く」


・・・どれもこれもレベルが高い仕舞。
謡の師匠いわく
「引退仕舞ともなると皆さん恥は掻き捨てですな(笑)」。
でも、それでも舞いこなしている(ように見える)から凄い。
やっぱり稽古キャリアが全然違うからだ。



夕食の席で。

熊さん「・・・思えばこれが最後の師匠稽古なんですね」

そうかぁ、そうなるのかぁ。
思えば感慨深いかも・・・

師匠「え、
そうだっけ

いやいや。

師匠「いや、ごめん。だってうちの宝生会って
   卒業してもずっとつながりあるでしょ。
   みんな稽古遊びに来るし。現役と飲みにも行くし。
   もうどこから境目なのか俺そろそろわかんなくなってきた(笑)」

笑。



寅くん(仮名) 「卒業しても来てくれますよね??」

犬さん「さぁー、どうだか・・・」

寅くん「えぇ~」

師匠「大丈夫、そういう犬くんに限って一番行くんだから」

犬さんや猿さんは、卒業しても院に進学するから大学には残る。
卒業しても来てくれるといいなぁ。


いい舞台になるように。
あと一週間です。





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Last updated  2005年12月13日 23時16分34秒
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