Over The Moon.

Over The Moon.

2005年12月18日
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カテゴリ: *能関係の日記*
朝起きると
窓の外が真っ白だった。
・・・去年も確か、この日は雪が降ったなぁ。

さあ
秋季京宝連当日です。



会は10時半始曲。
まずは他大学の連吟のあと、うちの大学の仕舞『箙』『小袖曽我』。
これは私が地頭となる女地。
・・・始曲早々出番が。



   こっちは3人だし、1人1.5倍の声量の気持ちでいって」

女地を組むのは、
もう何年も前に途絶えてしまっていたこと。
それまでずっと女の人がそろわなかったのだ。
でも今年は、 雉ちゃん(仮名) の入部で、ぎりぎり3人そろった。
だから記念すべき復活のときなのだ。

亀さん(仮名) 「ごりごりいっていいから。
         地は後ろから押してくれる応援みたいなもんだから」

『箙』を舞う亀さんが言う。
『小袖曽我』の 寅くん(仮名)

寅くん「ま・あ~い~の~・・・」

小声シテ謡いチェック。
寅くんも稽古したもんね。


前の大学が出てきて、私たちは顔を見合わせる。
女の人の割合が多いとなんか新鮮。






『箙』は能地もやったし
テンポや謡い方は、見に染み付いてる感じがする。
シテは今回違うけど。

亀さんは1回生のころに 山羊さん(仮名) の『箙』を見て、
そのときからずっと舞いたかったそうだ。
気持ちよさそうに舞っている。
私も謡って気持ちがいい。


『小袖曽我』は

寅くん「ま・あ~い~の~・・・」

よし音階ぴったり。
声量はもともとあるからインパクトはばっちり。
去年の舞台で私も『小袖曽我』を舞ったから、
あわせどころもあわせやすい。



終わって師匠がこちらへ来られる。

師匠「地はいい安定感だったね。見てて安心できたよ。
   あと寅くん」

寅くん「はい」

師匠「シテ謡いばっちり」

寅くん「ありがとうございますー」


色々指摘はされましたが
おおむね良かったみたいです。

・・・それにしても
猫さん(仮名) がいる間に女地が出来てよかった。


 「女地が出来る日はいつなんでしょうね」

 私が1回生のときに、ぼんやりと猫さんが言ってた言葉。

 私が入るまでのしばらくの間、
 猫さんは宝生会内で女1人だった。
 謡うときはいつも混声。
 あわせるのはいつもこちらのほう。

 「でも五月さんがいれば、実現するような気がします」

 ・・・そう言ってくれてどんなに嬉しかったか。


これで猫さんは卒業だから、
また女地は組めなくなる。
でも来年もし女の子が入れば、連続も夢じゃない。
入るといいなぁ。



犬さん(仮名) 「『松虫』の扇これね」

間がいくらかあって、次あるうちの仕舞は
私の『松虫クセ』と雉ちゃんの『七騎落』。
地を謡ったあとだから、シテ謡いは大丈夫かな。

鴨くん(仮名) 「五月さん」

地頭デビューの鴨くんが
もう眼鏡をはずしてそこにいる。

・・・ずっと私以上に『松虫』を研究してたのは

私「・・・頼みましたよ」

やっぱり尊敬しますよ。

鴨くん「ええ。
    頑張ります」



『松虫クセ』。

クセ舞に必ずあるアゲハの型までに
扇を既に開いているという、少し変わった舞。

「菊の水 汲めども汲めども 世もつきじ」

途中で水(=お酒)を汲む型が存在して
閉じていた扇を開き、
身をかがめて、くっ、と水を汲む。

今までやってきた『鞍馬天狗』『経政』とは違う
穏やかな穏やかな仕舞。
型ひとつひとつを丁寧にやる。

「それは賢きいにしえの・・・」

途中でアゲハのシテ謡が入って、場は多少転換する。
ゆっくりなのは変わらないけれど
メッセージ性が強くなるというか。
地の音も高くなり、型自体も前へのベクトルが強くなる。

「世は皆酔へり」

六つ拍子。

「さらば我一人醒めもせで」

左右で舞台の真ん中へ行き

「万木皆紅葉せり」

ゆっくりサシ。

 師匠「サシ一つで観客に、紅葉を見せないといけないんだ。
    辺りがばーっと赤くなる様子を。
    だからそのサシはゆっくり、大きく。
    地もそこはゆっくりにして」

地の緩みを体で感じて
紅葉を。

そうしてスミへ行き、カザシの型で回って、終わり。



師匠「『松虫』なかなか良かったね
   万木のところとかいい感じだった」

褒められるとやっぱり嬉しい。

師匠「あとね、サシの手がもうちょっと斜めがいいかなって思った。
   いつもと見る角度が違うから気づいたんだと思うけど
   結構まったいらになってたから」

そうか。うむー。
それは癖になってるところかもしれない。


師匠「えーと、次あるのは・・・」

鴨くん「連吟です」

師匠「ああ『草紙洗』か。
   役も多いし楽しみだな」


次の出番は『草紙洗』。
そのあとしばらくしてから『紅葉狩』。
まだ気を緩めるには早いです。


後編 に続く)





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Last updated  2006年01月04日 09時01分58秒
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