Over The Moon.

Over The Moon.

2006年03月31日
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カテゴリ: *能関係の日記*
宝生流には180曲ぐらいの曲があると言われていますが
ごくたまに、新しい曲が作られることがあります。
それが『新作能』です。

今回新たに製作された新作能は
シェイクスピア原作
『マクベス』。

金剛「・・・それ漢字でどう書くん?」

いや別に書かないから。


例によって我が宝生会が受付を頼まれ



流石に物珍しいだけあって
いつもの会より、断然人は多い。

師匠「今日のは蝋燭能だから、
   舞台始まったらお客様は2階にお通しするようにして。
   だから受付に必ず1人はいてほしいんだ」

ということで、私は中入りまで受付にいることに。


30分のレクチャーの後
火入りがあって、『マクベス』が始まる。

私は受付にいながら
売り物のパンフレットを見る。
『マクベス』の詞章が全部載っている。


英国ロンドンより出でたる僧にて候

これどうなん。

普通「安房の清澄より出でたる僧」とか
「西国より出でたる」とか言ってるのに。
わざわざロンドンとか。てか僧って。

『我いまだ スコットランドを見ず候ほどに

無理やり感満載じゃないすか。

どんなんなんだろう・・・



中入り後に会場に入る。

後シテであるマクベスの霊が
ろうそくの炎に照らされ、舞台に現れる。


『諸行無常・・・』



私「・・・思ったより
  違和感なかったよね」

鴨くん(仮名) 「うん。確かに」

帰ってきてご飯を食べながら
マクベス批評をする。

鴨くん「でもやっぱりどこかちぐはぐな感じはした。
    シテの型も勢いがなかったし」

私「そう、なんかためらいがあるっていうか」

鴨くん「やっぱり舞い込まれてないし、新作能だなって感じだね。
    詞や節、型、囃子の手まで全部考えるのはすごいと思うけど
    詞にしたって、引き歌を使わなきゃって言う意思のせいで
    あまり自然に入ってこない」

私「引き歌沢山使われたけど
  こっちから来たかと思えばあっちから来て、
  なんかこう、自然に口に上る引き歌とはやっぱり違う」

鴨くん「まあね
    新作能だね」

そうですね。


英国を舞台にした物語を
日本を土台にした音律で
解釈するのは難しいかもしれない。

でも、それをあえてやるところがやっぱり凄い。
なかなか出来ることではないだろう。


まあ興味深いものを見させていただきました。
原作の「マクベス」、もっかい読んでみようかしら。





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Last updated  2006年04月01日 11時46分16秒
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