Over The Moon.

Over The Moon.

2010年09月22日
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カテゴリ: *能関係の日記*
<→ その3 のつづき。>


本日の目玉・『夜討曽我』は
もともとが面白い演目なだけでなく、
出てくる立ち方すべてを、宝生会現役と若いOBで受け持つので
まさにその世代である私にとっては楽しみでしょうがない。

徐々に形になっていく
稽古の有様も見ているし。
それを思うと・・・



笑わないように気をつけないと・・・。 (オイ)



満員御礼の見所を前にお囃子が鳴り、
装束をつけた十郎(熊さん)・五郎(犬さん)と
その従者(猿さん・鹿くん)が出てくる。
(こんな感じ → 参考

わー、装束つけるとやっぱり雰囲気出る!


「「その名も高き富士の嶺の 御狩にいざや出でうよ」」


4人もいると声量あるなぁ。


『夜討曽我』の前半の見どころは
十郎と五郎が、今夜敵討ちをしようと決心して

国元へ帰そうとするところだ。

従者2人が帰ろうとしないので

五郎@犬さん「やあ~~汝らは何とて帰すまじきとは申すぞ!」

弟の五郎が凄んでみせるけれど

五郎「しかと帰ろうずる、な」



やはり首を縦に振らない。


命には背きたくない、でもここで帰りたくないという兄弟は
ついに進退窮まって、
「命を捨つるこそ肝要なれ」と、死のうとする。

団三郎@猿さん「いざさらば差し違よう!」 鬼王@鹿くん「もっともにて候!」

五郎@犬さん「ああ~~~~しばらく! これは何と仕り候ぞ!」

十郎@熊さん「やあ~~兄弟のもの帰すまじきぞ、帰すまじきぞ!」

そんなやり取りが・・・
げにまこと、面白い。


本当に何というか、演劇なのだ。
能を観たことがない人でも
「能ってこんなに面白いんだ!」と思ってしまうような
分かりやすい筋書き。

そしてそれを、見事なはまり役で演じきる
犬さんたちもすごい!



そして後半は、見事に敵を討って、1人残った五郎が
敵方と戦い、ひっとらえられる。

(その敵が、山羊さん(仮名)と亀さん(仮名)、現役2人の4名構成で
 一斉に面キリしてきたりするワケである・・・)

五郎は果敢に戦うが
五郎丸@亀さんの変装により、捕まえられて
猛ダッシュで幕の向こうへ連れて行かれて、
してやったりの五郎丸が、止め拍子を踏んで終わるのだ。



・・・もう、最後までノンストップ。

とても勢いがあって、引きつけられて
あっという間の1時間半だった。

見所でも、皆すがすがしそうに拍手しているのが分かる。
“面白かった!”という気持ちを
全員で共有しているのが感じられる。
拍手しながらも、何だか嬉しい。


そして最後に、師匠の仕舞『野守』。

・・・さすが我らが師匠、という舞っぷり。

見所、心の底から拍手。




そんな、密度の濃い1日だった。

これでも十分「5周年記念!」という感じがあるのに
また2日目もあるのだから、
10周年、20周年はどうなるんだ・・・と
今からつい思ってしまう。



2日目も色んな演目があって、書くこと山ほどあるけれど
遅筆な私では、いつ終わるか分からないので・・・
今回は、この辺で。


遅ればせながら、観に来てくださった皆様
ありがとうございました。
出演された皆様、お疲れ様でした!

来年の9月に、また会いましょう。





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Last updated  2010年10月03日 16時10分57秒コメント(0) | コメントを書く
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