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計 MERSコロナウイルスの感染が、韓国で猛威を振るっています。感染経路は飛沫感染で、病院内での二次感染により感染が広がったとの報道がなされています。MERSの死亡率は40-50%とも言われ、非常に高くなっています。日本では、MERSは、感染症法の二類感染症に指定されています。二類感染症は、感染力・重篤度・危険性が高く、早急な届け出が必要になるカテゴリーであり、エボラ出血熱、ペスト等、危険性が極めて高い一類感染症に次ぐ危険な感染症です。今回の韓国での感染は、2015年5月4日にバーレーンから帰国した68歳の韓国人男性が、20日にMERSと確定し、平沢聖母病院8階8104号室に入院していました。ところが、改修工事の際のミスにより、この病室には排気口が無く、エアコンの空気にのってウィルスが拡散したと疑われています。感染症を疑われている時点で、患者を陰圧管理された病室に移すべきであろうし、この患者が入院していた病室に排気口が無かったことが通常ではありえないことだと思います。しかし、そういった医療上・建築上のミスもありましたが、エアコンによりウィルスの拡散が起こる可能性があるようです。エアコン(エアコンディショナー)というと、空気を暖めたり冷やしたりする機械であり、我々の廻りで一番使われている冷暖房設備です。この一番使われている冷暖房機器が、感染症を拡散するのです。では、その、リスクを減らすことはできるのでしょうか?それには、冷暖房に空気の対流を使わないことが有効と考えます。エアコンは、空気を動かすことで熱を運ぶ(暖かさや涼しさを運ぶ)、しかし、同時に菌やウィルスも運ぶことになるので、感染が起こるのです。い熱移動に輻射(放射)成分を使うと空気の動きを抑える事ができます。輻射(放射)による熱移動は、熱を、物体から物体に直接伝えるため、空気を動かす必要はありません。太陽から地球に熱が伝わるのは輻射(放射)による熱移動であることを考えるとイメージし易いと思います。病院の病室病室や、高齢者施設の居室などの、感染の起こりやすい環境では、輻射(放射)による冷暖房が、感染症対策として有効ではないでしょうか?院内感染リスクを軽減する壁面放射冷暖房かなや設計環境建築家 金谷直政
2015年06月10日
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築80年の鉄筋コンクリート造(RC造)の建物をみてきた。大学の時の授業で、先生にRC造は何年もつか?と聞かれ、無知な自分は石のようなものなので無限にもつと答えた覚えがある。実は、コンクリートの中性化というのが進むため60年位とそのときは言われた。ちょうどその頃は、関東大震災から約60年を経過した時だったので関東大震災後にいっせいに増加したRC造の建物がそろそろ建替え時期になっていた頃だった。今回見てきた建物は関東大震災の前に建てられた建物なので、今まで言われていたRC造の寿命などとっくに過ぎている建物である。しかも驚くことに、この建物をリフォームし、更に62年使うことで事業計画を立て完売済みだそうだ。この建物は大正時代に建築家の武田五一が設計した建築的にも貴重な建物なのである。その貴重な建物を残すべく建築家の近角(ちかずみ)真一氏が、コーポラティブマンションとしてリフォームすることを企画し設計したのである。この建物は近角氏自らが代表を務める宗教法人求道会のものである。そんな特殊なバックグランドがあったからできたのかと簡単に考えがちだが、そんな特殊な事情でさえ、現行の建築基準法や都市計画法、金融公庫の融資条件などすべて調整し、この貴重な建物を残す企画、設計は大変だったようである。建物に関心するとともに、築80年の建物に新たな命を吹き込んだ建築家、近角氏に大いに感銘を受けた。
2005年07月23日
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