詩人たちの島

詩人たちの島

二00四・夏・東京



午前中は動詞の活用の補習、この汗は単純すぎる
午後には火の百日紅に見つめられている
黄色い外車、駐車場のある郊外の家々、門前の花々をたどる
私がうろついている日々
指導者たち、「彼らは利息のために休息している」
太陽の墜落を待ち望み
凍りつく闇を高値で売りつけるつもりなのだろう
「異常をありふれたものに変える?
あるいはその極端な逆が彼らの休息の値段を倍増するとでも?」
金城、きみの踊るカチャーシーは静かに見える
でも伸ばした手が支える
奇跡のような日常がある
「おまえが深く愛するものはおまえから奪われはしない」
危うさをピサの斜塔のように持ちこたえて
パウンドは祈った
半世紀を越える隔離の奥で
奪われ続ける地平を深く愛する
「パウンドではなく、金城、生きているきみのことだ」
勝ち誇った顎やぎらつく顔が世界中の映像を独占する
勝利と敗北の物語、多くの嘘の合意、檻のような絆
この空は北にも南にも東にも西にもあまねく拡がっている
普天間!
太陽を所有できるものはいない、イカロスの
燃え上がる翼の蝋、永遠にも似た歳月が経過し
戦争マシーンのローターが狂い、炎上する日
すべての空飛ぶ兵器が落下する
いつもと同じようにパンにバターを少しだけ塗る
おはようと祖霊に挨拶をし、愛するものと食卓を囲む

土地のように空も分断されている 
この日も… 無思慮で傲慢な幸福に酔いしれて、洗濯物のように
吊られている栄冠の旗を見せられる

(琉球新報・9月11日・「琉球詩壇」寄稿・改作)



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