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2008年01月25日
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カテゴリ: 海外の話



http://plaza.rakuten.co.jp/sugari/diary/200801240000/

ということで、返礼エントリもこれが最後かもしれません。

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「販売中止、回収などの判断は当然」ではありません。
「学研」は一民間企業であり、株主の利潤が最大になるように動くことこそ当然です。(従業員の利益や顧客満足も重視すべきですが。)いずれにせよ、利潤が最大になるように動くのが企業原理であることについては、異論はないはずです。

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結果として、「学研」は(グループのイメージ低下という目に見えないリスクも含めて)「販売中止、回収」しただけです。

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民間企業としては、その通りでしょうね。

確かに学研にも問題があります。

「台湾島」表記だけなら、これまでの日本で売られている地図や学習教材で見られていた「一つの中国を尊重」という政府の立場から何も問題はなかったわけですが、あの音声案内はやり過ぎ(何も案内されなくても中華人民共和国政府は文句を言えない)だし、樺太、千島の白抜きを忘れる(これも白抜きにしていても中華人民共和国政府はおそらく文句は言わない)ことで、産経のようなメディアに、外務省や文部科学省に「違和感」などというコメントを取らせる口実を与えてしまったのですから。


ひょっとしたら、中華人民共和国は全く圧力などかけておらず、香港の会社が作ったものを、学研はノーチェックで輸出してしまい、後から指摘されて直そうとしたら、余計な手間とコストがかかることを嫌がった中国の工場から「政府が許可しない」と言われた、それだけのことだったという可能性だって、私はかなり高いと思っています。

ただし、そのとばっちりを受けてやはり産経に書き立てられた他の企業は、私は気の毒だと思いますね。

「タカラトミー」「やのまん」「デビカ」

彼らは、これまでの日本の立場に則った製品を作っていただけなのに、製品の回収や交換という事態に直面させられているのですから。

それに、彼らはどんな訂正をしているんでしょう。「台湾」と表記するとは言っても、それは「国名」の字体でなのか「省名」の字体でなのか、あるいは他にはどこでも使われていない字体でなのか。
「日本の常識」から外さないためには3番目しか有り得ない。つまり、それは国の名前でも省の名前でもない。
では一体全体何の名前だと見た人は認識するのか。一番素直なのは「島の名前」と読むことでしょうね(苦笑)。

「日本の常識」に照らして、「台湾」という地域を表記するにあたり「台湾島」と書くのは、一番問題のない方法だったのに、その道を塞いでしまい、結果的に利用者に玉虫色の解決を押し付けるのが今回の産経のキャンペーンってことです。

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産経は、取材し、報道し、記事を書く。記事に対して論評する。
マスコミというお仕事上、当然のことをやっているだけで、適法にやっている以上、何の問題もない。

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私はそこまで割り切れませんね。


一方の利益が結果として他方の損失につながることは、よくあることです。
適法になされている以上、正常な企業活動といえます。
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確かに、地図や地球儀に「台湾島」との表記がなされているというのは嘘を書いているわけでもなく、適法であるのはその通り。
でも、それがこれまで問題とはされていなかった正常な企業活動まで妨げるのは、やはり問題でしょう。
それがダメだというなら、最初にそれがなされた時点で取り上げるべきだった。

自分達がいままでそれを認めていたのに、今になってダメというのは、私は「正常な企業活動」とは言えないと思います。


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また、「産経さんが一人で騒いでいるって気配もありますが。」という意見、
これは、産経に対する褒め言葉でしょうか。
他紙が目を付けていないところにこそ、ビジネスチャンスがある。
記事の内容も、コアな読者受けするようなもので、顧客満足にも配慮しているし、いうことありません。

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今回の問題、他のマスコミも日本のこれまでの地図や地球儀がどうなっていたかを全く報じていないようですね。

ですから、産経の印象操作が完全に一人歩きしています。自分達が中学時代に何を習ったかすっかり忘れて、「台湾に失礼」とか言い出す困った日本人が沢山現れている。

これは「顧客満足」で済まされる問題なのでしょうか。
これで地図の記載が変われば、それは明らかに「顧客」ではない人々にも大きな影響を及ぼしますが。

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今回の件を無理やり「領土や主権」や、「台湾に対する認識」に結びつけること自体、無理があります。不良品かそうでないかのライン上にある製品、返品クレームへの対応とそれに絡んできたマスコミなど企業活動のひとつの結果として捉えるべきであると思います。そういうケースってこれだけじゃなく、他にもたくさんありますよ。

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ところが、最初から産経の報道が「領土や主権」に結び付けているものだから、皆、そのイメージでこの問題を捉えている。
「捉えるべきであると思います」と言われても、現実の産経の姿勢がそうなっていないのですから、今回のは既に「そういうケース」ではないってことです。
それを踏まえて、これを「そういうケース」とするには、やはり他のマスコミに日本は過去35年余の間「台湾」をどう扱っていたかをちゃんと報じてもらいたいと思います。

私ごときがこんなところに書いたって読む人なんてごくわずかですし。

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私が今回の事件で最も懸念しているのが、自分達が義務教育において何を習ったかをきれいさっぱり忘れて、「台湾に失礼」とか的外れなことを言う日本人がこんなにも沢山いたこと。それを指摘しようというマスコミが全くと言っていいほど現れないこと。

私は、これまでいろんな外国人と話をする機会がありましたけど、確かに「愛国心教育」に力を入れているのであろうと思われる国の人から、戦前の日本のやったことに対して話題を振られたことがあります。もちろん、私はその筋の専門家ではなく、そこはそんな話をする場ではないので、そういう時はまともに相手にしません。
で、そういうことをしてくる人にどんな印象を持つかと言えば「自分の国に誇りを持つ立派な人」なんてものではなく「失礼な人」。

今回のことでの反応を見ると、こういう日本人が今後世界に出て、私が出会った「失礼な人」のようなことをしでかすのではないかと思うとちょっと心配。

この問題が「顧客満足」で済まされるとは思えないのは、私のそういう体験故なんでしょうかね。

特に「台湾に失礼」とか言っている人は、台湾に住む人に対してその背景を考慮することなく「台湾は独立国」とか「一緒に中共と戦おう」とか言い出しそう。それをリップサービスだと思っているでしょうから。
私がある地域で出会う人々の中には、日本はアメリカに原爆を落とされたというイメージだけが染み付いていて、日本人にあったらアメリカを一緒に罵るのがリップサービスだと思っている人がけっこう居るのと同じ。
もちろんそれは「失礼な人」よりはマシですけど、少なくとも知的には見えないし尊敬はされない。

義務教育の時に習ったことをちゃんと覚えていれば、そういうことを仕出かす可能性は少ないんでしょうけど、今の日本人はそうではないということがわかってしまいましたからね。


しかし、今回のことでの日本政府のダンマリは、「日本の常識」に則った地図や地球儀を作りながら回収や販売中止に追い込まれたメーカーにして見れば、裏切りでしかないと言えるでしょうね。


では。






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最終更新日  2008年01月26日 00時08分40秒
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