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2010年01月30日
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謡のお稽古で、只今「清経」を教わっています。

「清経」とは平 清経。
源平の戦いで滅びた平家の武将。
平清盛の息子、重盛の子供です。
清経さんは名門平家の御曹司です。

この「清経」のお話がなんともすごいのです。

どうすごいかと申しますと、
「よく、こんなのを舞台演劇にしようと思ったなあ」
と思うのです。


そう、あの観阿弥・世阿弥の世阿弥です。

役者もこなし、後進も育て、脚本も書く。
そして花伝書もまとめる。
スーパーマンのような人だったのですねえ。

清経さんは、九州の戦いで負けましたが、
生き延びてしまいます。
ラッキー、次の人生がある、
普通の人はそう思うでしょうが、
名門平家の御曹司はそういうわけにはいきません。
彼の頸を狙う者は多いのです。
下の者に殺されるよりは、自ら命を絶ったほうがまし、

まさに!武士たるものの美学です。

清経は身を投げる前に、船に自分の髪を形見として残しました。
その形見を奥さまに、清経の家来が届けるところからお話は始まります。

「清経さまは、自ら命を絶ってしまわれました。
 これがその形見です。」


 形見など見たくもない!要らない!」

「自分を置いて、身を絶ってしまった主人が恨めしい!」
と奥さまは形見を受け取らないのです。
女性には武士たるものの美学など知ったこっちゃないのですから。
気持ちはわかるような気もします。

すると、その夜清経の亡霊が現れます。
そして
「せっかく残した形見を受け取らないお前が恨めしい」
というではありませんか!

ここから、清経の亡霊と奥さまとの夫婦喧嘩ですよ。
「あんたこそ!何も身を投げて死ななくってもいいじゃない。」

「ああああ、相手が恨めしい」(はもり。)

喧嘩するほど仲がいい、ということなのでしょうが、
こんなお話がお能の高尚な舞台になってしまうのです。

お師匠さまの謡いをききながら、
話の展開に内心わらっておりました。

いや~、激しい夫婦だ。

この先どうなっていくんだろう???
お互い納得するのだろうか?

このお話を舞台化しようという世阿弥の着想は、
本当に凄いと思います。
そして、舞いと謡いがついて、立派な伝統芸術になってしまうのも凄いことです。

「清経」は、宝生能楽堂での10月の月並能で上演されるので、
是非舞台をみてみたいなあと思っております。

追記:
近頃は、生徒のご両親様や能楽師の先生がたも
こちらをみてくださっているようで、
迂闊なことをかけなくなってきたなあ~と
思う今日この頃です。
品性を落とさない程度に、ありのまま
書いていきたいと思っております。


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最終更新日  2010年01月30日 21時14分43秒
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