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2013年11月22日
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彼女は当時でいうヤンキー…というか、ちょっと斜に構えたクールな子だった。

あまり口にしなかったけど少し家庭事情が複雑で、そんな所が少し影響していたのかもしれない。

でもなぜか私は彼女に惹かれた。

斜に構えているけど、決して冷たい人ではなく、むしろ優しい人だった。

あっという間に仲良くなった私達は毎日学校で会うのに、毎晩のように長電話した。

今と違って携帯もないから家電を占拠していたので、よく姉や母に怒られたけど、彼女との会話は凍っていた私の心を少しずつ溶かしてくれた。

転校後、意地悪な男の子にも嫌がらせをされて、すっかり男性不信にもなっていた私には、何でも話せる彼女がいれば「彼氏」なんて欲しいとも思わなかった。

いま思うと、ある意味で私は恋をしていたんじゃないかと思う(笑)



洋楽が好きで、ギターを弾く彼女と初めて観に行った映画がデビッド・ボウイのラビリンス。

隣に彼女がいる…なんだかとてもドキドキして緊張していた。

その後彼氏が出来て映画に行っても、この時ほどドキドキする事はなかった(笑)

そんな風にまるで私の彼氏のように、姉のように振る舞ってくれていた彼女だけど、最後まで私に許してくれなかった事があった。

それは彼女が不良(と周りからは思われていた)グループといる時に近付くこと。

その一線が、なんだか彼女の心の奥に自分は入れてもらえていないような気がして、寂しかった。

ある日の夜、受話器の向こうの彼女に言った。

「私、グループに入りたいよ」
「…駄目」
「なんで!?」

泣きそうな声で聞いた私に、彼女は静かに言った。



その時は拒絶された事がショックで深く考えられなかったけど、後から思えば、本当に優しい人だったと思う。

そのグループがどれだけいわゆる「不良」的な行動をしていたのか分からないし、少なくとも彼女はおかしな事をしていたとは思えない。

でもいくらか「周囲と違うから」と、教師から注目されているグループに、私が近付くべきじゃない…と思ってくれたんだと思う。

そんな話をしてからも、彼女は変わらず私といてくれた。

そのせいか、別のクラスになったにもかかわらず、わざわざ私の所にきていたいじめっ子の態度が変わった。



でも彼女はグループにその子の話なんて一切してなかった。だって私にいじめの話を聞いた時、彼女はこう言ってたから。

「そんなくだらない事する奴の事なんか気にしなくていいよ。相手にする気もしない」

その言葉通り、彼女は私を訪ねてきたいじめっ子と、ごく「普通に」話してた。

普通すぎて、私を経由して彼女と親しくなって「後ろ楯」にしたいと思っていたいじめっ子は、どう取り入ろうかと必死になっていた。

そんないじめっ子を、彼女は醒めた目で見つめてた。この私がいじめっ子を気の毒に思うくらいに(笑)

そうこうするうち、いじめっ子は私に対しても下手に出るようになった。

私は虎の威を借ってた訳じゃないけど、彼女がいてくれる安心感から、いじめっ子に対しても何とも思わなくなった。

その頃、以前私が書道を習っていた母の友人が家を訪ねてきた。久し振りに私の顔を見たその人は「さるちゃん、顔つきが明るくなったわね。一時はどうなるかと思ったけど…」と母に話しているのを廊下で聞いて泣いた。彼女のおかげだ、そう思った。

中3になってクラスが別れても、彼女とは毎朝ホームルームの前の時間を過ごした。

でもいつからか、その時間は減っていった。私に同じクラスの友人が増えていくのと反比例するように。

私がうっとうしくなったのか、世話に疲れたのか…彼女を見かける時はグループのメンバーと一緒だった。

目が合うと彼女は少し私を見つめたあと、そっと目を逸らした。

でもそれは冷たい空気を纏ったものではなくて。

『もう大丈夫でしょ?』

そう言われてるような気がした。そしてとうとう最後まで彼女のグループに近付く事なく、卒業を迎えた。

最後にお礼が言いたくて、式のあと彼女の姿を探したけど、やはりグループのメンバーと一緒だった。

彼女との時間が減った頃から同様に電話も減っていて、なんとなく電話するのもはばかられた。

『もう甘えちゃいけないのかもしれない』

そうも考えてた。

そして、彼女に何も言えないまま違う高校に進んだ。

Nちゃん、ありがとう。
楽しかった。嬉しかった。大好きだった。

あの時言えなかった言葉。

彼女がいま、幸せでありますように。


なんてなっ♪色々考えてたのはこっちだけかもしれないけどなっ(笑)

でも、そんなもんだよね。いいんだ。私は幸せだったから(*´∀`*)






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最終更新日  2013年11月22日 23時35分13秒 コメント(2) | コメントを書く


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