ザビ神父の証言

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2007.11.15
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カテゴリ: 日本経済
バブルを考える(47) 

山一倒産

資金繰り破綻の連鎖は、山一証券をも飲み込みました。1965年の証券不況時に、当時の田中角栄蔵相の日銀特融で救われた山一証券が、32年後に正真正銘の倒産に追い込まれたのでした。

山一証券は97年9月の中間決算で、赤字に転落していましたが、なおそれは山一証券の真の姿を晒すものではなく、巨額の粉飾を施してもなお、施しきれない氷山の一角のみを、開示したしたものに過ぎませんでした。

山一の破綻の裏には、一握りの経営陣のみが知り得た、表の財務諸表には現れない,巨額の簿外債務の存在がありました。それは、バブル崩壊後、日本の金融機関やゼネコンなどを覆っていた、粉飾決算の代表的な例の1つでした。大手銀行が、ペーパーカンパニーを使って不良債権を飛ばしているのと、類似の構図がそこにあったのですが、山一の場合、簿外債務の原因は、顧客企業に対する損失補填にありました。

損失補填は、どのように行なわれたか。山一が破綻したからこそ、補填の実態は、社員らによって赤裸々に語られ、様々な証言となって残されています。それは、会社が存続していたならば、決して明らかにされなかったであろう内容でした。

自らの会社が破綻したことによって、初めて自由に物を語ることが出来る。これが、会社人間にとって、当然の自己規制だったことは、同じ時代の空気を吸った者には、想像に難くないことです。一種の時代精神とでもいえましょうか。

山一証券の飛ばしの例として、明日は阪和興業のケースを、ざっと記してみたいと思います。
                   ザビ





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最終更新日  2007.11.16 12:54:44
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