ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2010.04.30
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カテゴリ: 国際経済
世界経済の現状(124)

S&Pは、ギリシア国債だけでなく、ポルトガル国債の格付けもA+(シングルAプラス)から2段階引き下げ、A-(シングルAマイナス)としました。

ギリシアも危機が顕在化するまでは、A格に格付けされていましたから、ポルトガル国債も市場で売り込まれています。スペインやイタリアも含め、ラテン系の国々の国債の買い手は、市場では見つけられなくなっているのですから、これは当然起こりうることでした。

しかし、不思議なことがあります。ポルトガルに比べるとはるかに危険度が高く、ギリシアに次ぐ危険度を持つと市場が認識しているイギリスについては、格下げの方向で見直すとしつつも、なおAAA(トリプルA)に格付けしています。これは奇妙です。

PIGSと名指されるスペインはAA-(ダブルAマイナス)、イタリアは格下げ前のポルトガルと同じ、A+です。そして日本はというとAA(ダブルA)です。

2月27日と3月1日に記したこのシリーズの(110)と(111)に記したことですが、イギリスの対GDP比の赤字は12,6%と、ギリシアの13,6%に次ぐ高い比率で、ポルトガルよりもはるかに高いのです。その上、2009年度の1年だけを見ると、イギリスの対GDP比の国債発行額は、16%とギリシアを抜いてダントツの1位なのです。

それにも関わらずS&Pは、IMFやECBが救済案を練っていたギリシアとお仲間のポルとがるを格下げしました、しかるにイギリスについては、選挙戦の最中との理由で格下げを見送りました。ポルトガルよりもはるかに格下げすべきなのにです。

選挙戦云々の拝領をするなら、IMFも出馬して救済計画を練っているギリシアこそ。まず配慮してしかるべきでしょう。S&Pの行動には、ある特定の意図が隠されていると、考えないと辻褄があいません。

S&Pは、ムーディーズ、フィンチと並ぶ国際的知名度の高い格付け会社ですが、この3社に共通することは、いずれもがアングロサクソンの資本による米英の会社であることに留意してください。



国債の格付けは、破綻の危険性を計るためのものとするなら、格付けは正確でなければなりません。おかしな格付けは、困るのですが、次回はなぜ困るかを記したいと思います。
                                続く





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最終更新日  2010.04.30 13:08:01
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