ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2011.05.10
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カテゴリ: 国際政治
チュニジアからエジプトへ…(57)

4月17日から、このシリーズと御無沙汰しておりました。日本の震災やアジアのことに気をとられているうちに、中東と北アフリカでも、随分と動きがありました。

その筆頭に上げられるのが、パレスティナにおけるハマスとファタハの和解です。これはイスラエルにとって、大きなショックであり、衝撃だったろうと思います。

ファタハは、PLO(パレスティナ解放機構)の中核として、アラファト議長が長く指導者の座にありましたが、彼の死後アッバス議長が、その座を次いで今日に至っています。

そのファタハは、パレスティナ自治政府の誕生後、自治区の権力を握ったアラファト1派が汚職にまみれ、自治区のパレスティナ人の支持を失いました。その間隙を突いたのがハマスでした。ハマスは、貧しい住民に対する医療や教育の提供などによって、支持を集め、2006年のパレスティナ議会選挙では、ファタハに圧勝しました。

対イスラエル強硬派のハマスの台頭は、そのままパレスティナ人の気分を反映したものでした。しかし、それはイスラエルとイスラエルを支援するアメリカ政府にとって、好ましからざる事態でした。

そこで、アメリカとイスラエルは、アッバスを焚き付け、選挙結果を無視して、パレスティナ自治政府大統領の座に、留まり続けるように仕向けたのです。アッバスは、開催すると票決で敗れることから、議会を1度も開くことなく、任期はとっくに切れているにも関わらず、いまだに大統領に居座り続けているのです。

こういう議会政治を無視した非民主的なやり方は、常日頃アメリカが非難してやまない、非民主的国家のやり方そのものです。それを、ことパレスティナについては、何も言わずに認めてしまっているのです。

ところで、選挙に勝利したにも関わらず、アメリカとイスラエルの横やりで、政権に就くことを妨害されたハマスは、07年の夏、実力でガザ地区の権力を掌握し、ファタハを追い出したのです。


                               続く。





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最終更新日  2011.05.10 21:31:07
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