ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2011.09.22
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明治政府の功績と日本資本主義の特徴(41)

農水省は、良く食糧自給率を上げることを主張します。「世界人口が増えている以上、いずれ食糧輸入が途絶する事態もありうる。その日に備えて自給率を上げておかないと、大変なことになる。」 こう主張されると、ついなるほどと思ってしまいます。

しかし、次の数字を見てください。耕作放棄地が問題となったことは御記憶と思いますが、日本ではここ10年で70万ヘクタールの農地が減少しています。この農地の減少=耕作放棄地の増加は、日本だけの減少ではなく、フランスで54万ヘクタール、イタリアで146万ヘクタール、アメリカでは373万ヘクタール減少しています。

注意すべきなのは、これだけ農地が減少しながら、日本を含めた各国の農業生産量は、減少するどころか、順調に増加していることです。生産技術の向上で、単位面積当たりの収穫量が増加しているからです。

人口の増加よりも、食糧増産のピッチの方が早いからこそ、生産効率の悪い農地が、放棄されているのです。ですから、「やがて食糧輸入が難しくなる」ことは、考えなくてもいいのです。

農水省は、食糧自給率を引き上げるためと称して、家畜に食べさせる飼料米の生産にも、多額の補助金を支給しています。2009年を例に取ると、1反(約10アール)あたり8万円で、総額1872億円です。細かい計算は省きますが、飼料米1kgあたり133円の補助金が支給されている計算になります。

ここ数年で、輸入トウモロコシの価格はかなり上昇しましたが、それでもキロ当たり30円程度です。多くの畜産農家は、自家生産の牧草に、青刈りしたトウモロコシなどに、輸入したトウモロコシや大麦などを混ぜ合わせた配合飼料を使っています。

その大部分が輸入飼料です。わざわざ補助金を投入して、高価な飼料米を加える必要など、どこにもないのです。畜産農家は、補助金目当てに作られる飼料米よりも、国際競争を勝ち抜くことを意識して生産されている、高品質な外国産飼料の方を、好んで使っているのですから…

ここにも、農政の無駄が息づいています。





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最終更新日  2011.09.22 13:59:18
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