ナイチンゲールの世界 (16)
ローマ旅行は、ミケランジェロとの出会いもありましたが、後にフローレンスをクリミアでの戦争に導くことになる、より大きな出会いを、彼女に用意していました。
それはシドニー・ハーバード夫妻との出会いでした。国会議員として多忙な日々を過ごしていたハーバードは、妻と共に熱心な慈善活動家としても知られる人物でした。旅先で親しくなった夫妻は、その後も年上の友として、フローレンスの心の拠り所となりました。
ローマの空気で元気になったフローレンスは、イギリスに戻ると再び元気を失います。社交界の会話やダンスは、フローレンスにとって次第に退屈で、仕方のないものになっていたのです。
鬱病の再発したフローレンスは、再び両親の友人夫妻と旅に出ます。今度はエジプトとギリシアへの旅でした。
続く
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