クロニクル 小野田元少尉ルバング島より帰還
1974(昭和49)3月12日
43年前のこの日、小野田寛郎元陸軍少尉(51歳)がフィリピンの離島ルバング島より帰還しました。戦後28年と7ヶ月目のことです。
小野田さんは、敗戦直前に、味方の撤収後も敵地に残って敵の諜報活動をするよう命じられ、忠実にその任務を守っていたのです。
小野田元少尉は、この年2月26日に世界を放浪中の鈴木紀夫さんと邂逅、ルバング島のジャングルでの生存情報と、帰国の実現には、戦時中に与えられた任務の終了命令を伝達する必要のあることが、厚生省(当時)に伝えられました。
こうして、3月10日に旧陸軍の上官が、鈴木さんと共に現地入りして、「作戦行動の停止」を命令、ようやく小野田さんにとっての戦争が終了し、帰国が実現する運びとなりました。
幸いだったのは、和歌山の実家でなおご両親が健在だったことです。ご両親のお喜びはいかばかりか、こぼれるような笑顔が新聞に載っていたことが思い出されます。
帰国後の小野田さんは、マスコミの取材攻勢を嫌い、翌年4月実兄の居住するブラジルに移住しました。 ブラジルで牧場経営に成功し、日本とブラジルを往復する生活をしていましたが、2014(平成26)年1月、肺炎のため91歳で亡くなりました。
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