ザビ神父の証言

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2021.02.15
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カテゴリ: 国際政治
バイデン政権の受難 その16

13日(土)、日本時間では14日(日)の夜明け前頃、トランプ弾劾裁判の票決が行われ、賛成57、反対43で、賛成が67%(3分の2)に達しなかったため、否決されました。共和党議員で弾劾に賛成票を投じた議員は7人に留まったのです。

共和党のマコーネル上院院内総務は、投票に先立ち、「自分は無罪票を投じる」と共和党の議員団に伝えて、何とか党の結束を図ったのです。ただ、真央コーネル総務は、弾劾裁判の決着後、「(6日の議事堂襲撃と占領事件は国家に対する反逆であり)トランプ大統領に責任があったことは間違いない。」「トランプ氏は、大統領としての仕事をしなかった。そして秩序を回復するための措置も取らなかった。」と採決後の議場で、わざわざ発言を求めて発言し、トランプを厳しく論難したのです。

弾劾裁判は、票決に示された数字も含めて、ほぼ米欧日のマスコミの事前予想通りの結果となりました。スピード決着も、民主・共和両党ともに、早期決着を目指していましたから、これもまた予想通りでした。

裁判では、民主党下院議員で構成された検察チームが、冒頭にトランプの煽動の証拠として、議事堂襲撃とトランプの演説のビデオを公開したのですが、そこには未公開の画像が含まれており、強いインパクトがありました。一方でトランプ弁護団の擁護弁論は、明らかにお粗末でした。それは、トランプの言動に弁解の余地がなく、最初から苦しい弁護であったことは事実でした。

さらに共和党のマッカーシー下院院内総務とトランプの議事堂襲撃時の電話協議の報道が、この日なされたこともありました。マッカーシーが暴徒を止めるよう要請したのに対し、トランプがその要請をはねつけたため、マッカーシーが激怒して口論になったことが伝えられたのです。マコーネルが無罪票を投じると伝えて、党内を引き締めたのは、この後だったのです。

トランプ支持者だった共和党のニッキー・ヘイリーは、「大統領選の結果を覆そうとしたトランプの試みを、共和党が支持したのは間違いだった。彼の話は聞くべきではなかった。トランプが24年の大統領選に出馬できるとは思えない。」と述べました。

ヘイリーは、24年大統領選への出馬を検討していることも認めましたが、トランプとは袂を分かつことを決断したのでしょう。

弾劾裁判は、否決されましたが、裁判で得点を稼いだのは明らかに民主党でした。トランプの言動の悪質性を改めて明らかにすることで、トランプの評価を下げ、さらに共和党の分裂を誘うことにも成功したからです。裁判に提示された2本の動画のインパクトも、ユーチューブで再生され、今後も何度も繰り返し


民主党が現在進めている選挙戦術(もう22年11月の中間選挙に向けての動きは始まっているのです)は、共和党に「トランプ党」とか「Qアノン党」のレッテルを貼り付けることです。Qアノンを公言する出しゃばりの際物的議員マージョリー・テイラー・グリーンが目立つ言動を繰り返すのも、民主党にとっては、好都合なのです。

共和党も民主党に対し、「極左の党」とか「バーニー・サンダースやAOC(アレイサンドリア・オカシオ・コルテス)の党」といったレッテルを貼りますが、今の共和党を見る限り、その内部分裂振りは、民主党の比ではないそうです。

共和党の3分の1程度がコアなトランプ支持者で、いわばトランプ党と言うべき連中です。残りは一部が選挙に不安がなく、トランプと袂を分かつことで実害を蒙ることのない人たちで、他は内心トランプに反発しつつも、次の選挙を意識すると、トランプを非難できないというストレスを抱えた議員たちが占めているという、そんな状態に置かれています。

通例、次の戦いの場となる中間選挙は、本来なら共和党が逆襲するパターンになるのですが、今の状況では、いろんな方面から民主党の攻撃が可能なのですから、共和党にとっては、極めてまずい状況なのです。

トランプが24年に再度立候補することは先ずありませんが、トランプを野に放ったこと、彼の再度の立候補の可能性を残したことは、むしろ民主党にとって好都合だったとも言えるのではないか、私はそんな風に考えます。

トランプの公職資格を剥奪する法的手段は、憲法修正14条の3節を使う手が残されています。そこには、「暴動、叛乱、反逆に加わった者は、議員や選挙人に選ばれることはできない」と規定しています。
しかもこの規定の適用は、過半数で可決成立するからです。

しかし、この規定は使わずにとっておくほうに、民主党の利があるように思います。バイデン大統領自身、弾劾裁判の評決後、「なすべきことは終わった。さぁ前に進もう」と、トランプは無視して、米国の将来を考えようと、呼びかけています。深追いを避けることが賢明な判断だと考えているのでしょう。

トランプの無罪判決にがっかりする必要はありません。





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最終更新日  2021.02.15 21:16:38
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Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
にととら  さん
弾劾裁判 ・・・ 大統領でなくなった人を弾劾するのの、なんだかな~^ですね。
(2021.02.15 22:11:31)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
nik-o  さん
憲法修正14条の3節は敢えて使っていないのですね。

どんな戦略があるのでしょう? (2021.02.15 22:45:12)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
こんばんは

結果否決ですね

過去の大統領で実権なし

議会運営 中間選挙で 余波

あるかも (2021.02.15 23:01:05)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
歩世亜  さん
お早う御座います。

トランプはどう見ても有罪ですね。 (2021.02.16 04:56:38)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
naomin0203  さん
今回無罪判決が出ることは、最初から分かっていたんでしょうね。
それでも弾劾裁判をしなければ、アメリカの民主主義が疑われてしまうという思いが強かったのでしょうね。

弾劾裁判で無罪でも、決してトランプは無罪ではありません。
それは歴史が明らかにしていくことでしょう。 (2021.02.16 05:04:27)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
悠々愛々  さん
おはようさんさん。

いつも応援ありがとなし。

出来レースはやめて、

はよ~~、ジェイルに

入れなはれ!!!



(2021.02.16 09:39:40)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
バイデン大統領の、『弾劾裁判の評決後、「なすべきことは終わった。さぁ前に進もう」と、トランプは無視して、米国の将来を考えようと、呼びかけ』に・・・なるほど、なんて、思いました。

「トランプの公職資格を剥奪する法的手段」も、残しておく方が、いざという時に、役に立ちそうですもの、ねぇ~。 (2021.02.16 10:32:25)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
こんにちは
やっぱり無罪判決でしたねえ・・

今は後追いせずに泳がせておいて、今度選挙妨害などしたときはシッカリと・・というところでしょうね (2021.02.16 14:25:31)

Re:バイデン政権の困難 その16(02/15)  
やすじ2021  さん
昨日は大雨でしたが今日はポカポカ陽気でした

我が家の鉢植えの梅が咲き始めました
もう春がそこまでですね

明日も温かな一日になるといいですね
それではま (2021.02.16 18:39:42)

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