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『お父さんの検査に付き合って欲しい』ため息交じりの母からの電話は、事の深刻さを物語っていました。以前から調子が悪く『腰が痛い』と言っていた父。職業柄か、腰を痛め、ヘルニアを患い入院したこともあったので本人も初めは腰痛だと思ったらしく、一緒に温泉に行ったりしていました。罹りつけの病院でも腰痛と診断されていたんですが、或る日、痛い腰の辺りを擦っていたら左腿付け根臀部にしこりがあるのに気づき病院で大学病院の紹介状を頂きその検査に付き添いです。12月。現れた夫婦は、1ヶ月前に会ったはずなのにとても小さく見えました。大学病院への道すがら、段取り屋の父は、簡潔に的確に、でも裏づけのない希望を持って自分の病状と病院での私の役割を説明してくれました。このタイミングで、心付けを出して・・・・。でもそのタイミングが来ません。そうこうしている間に、満床を理由に専門病院を紹介されました。『8割がた悪性腫瘍、2割は良性・・・。』根拠のない希望の一片はあっけなくそこで欠け落ちてしまいました。
2010.06.14
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今年もまた、憂鬱な6月が来ました。6月は1年の中で1番いやな月です。『梅雨空』『夏至が過ぎると、陽が短くなる』・・・それ以外にも理由が。6月が近づくと なんか忘れ物をしたような残尿感があるような そんな気分になります。毎年6月になると、今年こそ決着を着けなければと思いつつずるずる・・・。今年で9年かぁ・・・・。6月13日は父の命日です。『軟部肉腫』という癌が原因です。癌と診断されて6ヶ月、手術から3ヶ月。長いようであっけない闘病期間でした。今や日本人の死因の1位が『癌』ですから癌で亡くなるのはそう珍しくはなく 実際昨年は叔父が、そして先日私の友人の妹が亡くなった事を知りました。幼い子供を残して。人はいずれ死ぬわけですから、どんな死についても『運命』と言う言葉で、折り合いをつけるしかありません。ただ、『癌』と言う病気に於いては折り合いをつけやすいのでしょうか?(しかしながら、私が癌に侵されたとき、『悼む人』の主人公の母親のようにそれを受け入れられる自信はない。)でもどんな死因であれ遺された家族は、愛する人を亡くなった悲しさや悔しさ 心を、血が滲むまで掻きむしってしまいたくなる気持ちを『運命』という超ネガティブな言葉を、ポジティブに変換して平静を保つしかありません。『癌』という病気からの宿題をこれからゆっくり解いていきたいと思います。
2010.06.09
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