5月14~16日と奥浜名湖を銀輪散歩して来ました。
浜名湖周遊自転車道というのがあることを知り、これを少し走ってみようと思い付いての銀輪散歩です。「引佐細江」や「乎那の峰」など万葉にも登場する地名のある奥浜名湖を中心に走ってみました。
初日は、猪鼻湖周遊です。
浜名湖周遊自転車道は、浜松市北区三ケ日から同市西区弁天島までの全長48kmの道である。今回は三ケ日に宿(かんぽの宿浜名湖三ケ日)を取って、万葉歌碑巡りをしつつ、その一部を走ろうというもの。
浜名湖周遊自転車道
・Wikipedia
先ず、「乎那の峰」を目指す。「乎那の峰」の万葉歌は次の歌。
花散らふ この向つ峰の 乎那の峰の
ひじにつくまで 君が
齢
もがも
(巻14-3448)
<花がしきりに散る、この向うの峰の乎那の峰が低くなって洲になり、水に浸かるようになるまで、あなたの寿命が長くあって欲しいものです。>
乎那の峰は、浜松市北区三ヶ日町の上尾奈、下尾奈地区の山とされるが、どの山であるかについては諸説がある。奥浜名湖駅西方1.4kmの 板築 山(222m)とするもの(犬養孝説)、板築山南方の山(245.3m)とするもの(松田好夫説)、奥浜名湖駅南方、三ヶ日町下尾奈の浅間山(77m)とするもの(夏目隆文説)などである。
(猪鼻湖・対岸に見える建物は浜名湖レークサイドプラザ<左>
とホテルCLASSE<右>)
上の写真で言うとホテルCLASSEの右背後の小山が浅間山。その後方の高い二つ並びの峰の右側が板築山。左側の峰が松田説で乎那の峰とされる山であるが、今回は、山頂に万葉歌碑があるという浅間山に向かうこととする。
自転車道は快適。湖面からの風も心地良い。
薄曇という天気も銀輪散歩にはうってつけ。
三ケ日中学校に万葉歌碑があることは下調べで分っていたので、許可を得て校内に入らせて戴く。
校舎と校舎に挟まれた奥の中庭にそれはありました。歌は上に記載の「乎那の峰」のそれと「白羽の磯と贄の浦」の歌2首が併記されていました。
遠江
志留波
の磯と
尓閇
の浦と
合ひてしあらば 言も
通
はむ
(山名郡の
丈部川相
巻20-4324)
<普通に読めば、「遠江の白羽の磯と尓閇の浦とが隣り合っていたなら、便りもできて言葉が通い合うものを」であるが、作者が山名郡(群馬県高崎市)の人であるから、「遠江の白羽の磯と尓閇の浦とが隣り合っているように、この遠江の地と故郷の山名の地が隣り合っていたなら・・」と解すべきか。)>
見られるが不詳。「にへ」神や朝廷に奉るその土地
の物産。食用の鳥、魚など。
浜名湖周遊自転車道は三ケ日駅の手前で国道362号に出た処で終り。一般道を車と並走。西天王町交差点で国道301号に入り南へ。ホテルCLASSEの手前で脇道に入り、天竜浜名湖鉄道の踏切を渡り、向かいの浅間山に登るが、道は途中で尽きてミカン畑の中の高みで立ち往生。
山頂の歌碑へと行くには山をぐるりと回って西側から登らなくてはならないのでありましたが、山を間違ったかと国道まで引き返し、ぐるり遠回りして西側に回る。似た山が並んでいるので、ややこしい。まあ、山とはそうしたものであるが(笑)。
隣海院という寺の前から急な上りとなる大型農道を上った処に駐車場があり、駐車場の先を左に入る進入路が浅間山山頂歌碑への上り口に至る道なのでありました。
何のことはない。この進入路は先程のミカン山への上り口の下の道と繋がっているのでした。国道に戻らず、そのまま道なりに進んだなら此処に辿り着くことができたのでした。
ミカン山の急斜面の道を無駄に上って疲れた足。目的地につながっているという保証もないとあっては、再び急坂を自転車で上るという気持ちにはならぬものです(笑)。
山頂歌碑へと木隠れの細道を上って行く。しかし、訪ねる人も殆どないのか、道は途中からどれとも分らぬものとなり、道の痕跡のようなものをそれかと見極めつつ行くこととなる。
そして、漸くにして犬養先生揮毫の万葉歌碑にご対面。
猪鼻湖は山の右奥方向。これは山を下りて来て、方向を間違って反対方向に走ってしまい、途中で気が付いて引き返して来た時に撮ったもの。この様なウッカリもしばしばあるのが我が銀輪散歩である。
乎那の峰から先は一般道なので、引き返して、東岸の道を瀬戸へと走ることとする。瀬戸で猪鼻湖は浜名湖と繋がっている。が、字数制限です。続きは明日とします。( つづく )
川越銀輪散歩(その1) 2025.05.10 コメント(1)
入谷鬼子母神&小野照崎神社 2025.05.04 コメント(4)
飛鳥川銀輪桜散歩(下) 2025.04.08 コメント(4)
PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着