町のホルモン屋さん 山田ホルモンの若旦那

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山田ホルモンの若旦那

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2004年09月03日
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最近山田ホルモンに卸しの注文が殺到している。肉ではなく、ホルモンである。基本的に山田ホルモンは直接、最終消費者様にお売りするのをモットーとしているので、卸価格など存在しない。たくさん注文する方でも店頭価格で買って頂いている。

『値引きはしません!』などとカッコいいことを言っているが、実は値引きなどをしている余裕がないのである。実は今まで食べていたホルモンの約半数が輸入ものだったのを知っているだろうか?大体スーパーなどで売られているホルモンや大手のチェーン店のホルモンは輸入もので賄われていたのである。

アメリカのBSE発生で輸入がストップしたのは牛肉だけではない。ホルモンである腸もストップしたのだ。しかも輸入ホルモンの9割がアメリカ産だから現在もホルモンの価格は急上昇を続けている。国産だけでは間に合わないので豪州産やブラジル、コスタリカからも輸入している。

昔は『放るもん』と言われていた逸話があるくらい、大衆的な食べ物であったが、今では焼肉業者が必死になってホルモンが探しているのである。卸価格にして3倍から4倍値上がりしたというともう大衆料理とは言い難い。その時の相場である『時価』で販売しないと利益が取れないのだ。

というわけで山田ホルモンにも業者からの卸しの依頼が最近よく入ってくるのだ。「それじゃあ国産牛一本の山田ホルモンはホクホクでしょう?」とよく言われるが、実はそうでもない。注文があっても在庫が足りないのである。

国産牛の生産量は去年とさほど変わりはない。それなのに在庫の確保が難しくなった原因の一つは、大手の企業などがアメリカ産牛肉の代用品として国産牛肉に手を伸ばし始めたのだ。

二つ目は畜産農家が少しでも高く売れる市場を探し始めたということである。福岡県に『筑穂牛』というブランド牛がある。しかしそのほとんどがトラックで大阪に持っていくと言われる。

ほんの数キロ先にと畜場があるのにもかかわるず、遠く何百キロ離れた大阪に牛を持っていくのには理由がある。簡単に言えばトラックで大阪に牛を運ぶコストを考えても、福岡よりも大阪の方がより高値で取引が出来るのである。

山田ホルモンはホルモンがうりなので、ホルモンが底をつくことは許されない。しかし追い討ちをかけるように国際獣疫事務局が腸全体を特定危険部位にし、輸出入の対象からはずしたのだ。輸出入の国家間合意への強制力はないが、世界貿易の基準となっている。実質的にはホルモンは国産だけで賄わなければならないのだ。











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最終更新日  2004年09月05日 00時49分29秒


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