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入院も2週間近くなると一通りの検査が終わる。 後は治療効果を診るための検査、 レントゲンやCT、血液検査である。 レントゲンは週2回撮っている。 CTは週一回。 画像から刻々と変化している様子が解る。 CTは造影剤を血管から入れるため、 看護師さんが付きっ切りで様子を見ている・ まれに、おかしなことがあるらしい。 「気持ち悪くならないですか?」 「体が熱くならないですか?」 副作用の症状を聞いてくる。 私は副作用の場合、緊急処置に対する同意書にサインしている。 おまかせしかない。 が、幸い異常はない。 検査そのものは数分で終わる。 レントゲンやCTはフイルムを使っていない。 放射線の画像はデジカメと同じように半導体が受け、 そのままコンピュータの画像データとなる。 このためフイルム時代と比べて極端に少ない放射線で済むそうだ。 それを聞いてやや安心。 画像データは即ドクターのコンピュータで見ることが出来る。 撮影してドクターの部屋へ戻ると、画像を比較した説明がある。 但しCTは体を輪切りにした画像のみである。 CTデータを3次元処理して立体画像にしたり、 特定の臓器や部位をカラー処理して立体回転画像にできる筈である。 任せてくれれば3ヶ月でシステムを組み込めるのだが。 まあ、ここで商売気を出すことも無いだろう。 いまは自分の状態を正確に把握することが大事だ。
2007/01/25
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検査のつもりでやってきた。 万一のことが有っても、まあ一泊程度だろうと軽く考えて病院へ来た。 ところが即日入院で、もう10日余りになる。 何時退院できるか解らない。 やりかけの仕事について焦りがある。 検査漬けの毎日、病気の不安も大きい。 どうにもならない自分にいらいらしている。 そんなある日、ナースから付属している教会の話が出た。 「ふ~~む、教会ってどのような所だろう?」 「落ち着きますよ。連れて行ってあげましょうか?」 「ドクターの許可を貰って来ますね。」 本当に許可を貰ってきてくれた。 「私の仕事が終わったら、行きましょうね!」 時間外に連れて行ってくれるのだ。 「ここが教会の入口で。」 車椅子を押しながら説明してくれる。 薄暗い教会。 ステンドグラスが月明かりで浮き出している。 「荘厳な美しさですね。」 「ライトのスイッチが解らないので。」 「いや~~このままでいいよ。」 暫く無言で教会の椅子にもたれかかっていた。 二人しか居ない静かな不思議な空間である。 ふとナースの顔をみる。 ニコニコしている。 「ああ、そうか!!」 ふ~っと焦りが消えていく。
2007/01/24
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私は内科の患者である。 しかし3人の内科ドクターと2人の外科ドクターが、 チームを組んで治療に当たってくれている。 とてもありがたいことだ。内科、外科の間にもこだわりは無いらしい。 それ以外に外来のとき出合ったドクターも声をかけてくれる。 安心である。 病室は個室である。 シャワーもついている。 一応規則はあるが、24時間TVは見られる。 消灯の義務は無いらしい。 携帯電話もOKである。 プライバシーは守られている。 ナースコールのボタンを押すと、「は~~い」という声が聞こえる。 どんな時間帯でも3分と待たされることは無い。 孫娘のような若いナースがニコニコやってくる。 「どうしてそんなに明るい顔ができるのだろう?」 仕事というより人柄が良いのだ。 私はこの笑顔に何度も助けられた。 痛いとき、熱があるとき、心が不安定なとき、 こんなときナースと話していると心が落ち着く。 もう一人天使の女医さんがときどき顔を出してくれる。 「胸に穴をあけているとき、手を握り励ましてくれてありがとう。」 「熱で朦朧としていたのにあの感触はいまでもはっきり。」 「それであの痛さ、恐さを我慢できたんだから~~。」 「ありがとう!」 本音である。 天使はニコニコしている。 天使の瞳が少し潤んでいる。 心根がとても優しいのだ。
2007/01/23
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病院はいろんな検査をする。 肺活量の検査は4100ccだった。 吸ったり吐いたり、薬を吸った後、前の肺活量と比較したり、、、。 で、結局4100cc、容量としてはまあまあだった。 但しその容量全体が完全に機能していないのだ。 タバコによる肺気腫で、1/2程度しか機能していない。 つまり4000ccの車のエンジンがボロボロになって、 2000ccと同じになっている。これでは坂が登れない。 日常、階段を登ると息切れしていたのはこのせいなのだ。 入院してからずっと酸素を吸っている。 酸素が美味しい。 毎分3リッターの酸素が出ている。これを鼻から吸っているのだ。 こんな状態で右肺の2/3を切り取ったら、残りは1200ccだ。 もう酸素なしで正常に歩くことすら出来ないはずだ。 手術したら、一生酸素ボンベを背負って歩くか、 人工呼吸器を付けて寝ているかだ。 こんな解りきったことをやろうとするドクターが居る。 「切れば治りますから~~~。」 「おいおい治るってどういうことなんだ。」 今なら酸素なしで生きられる。 「切ってたまるか!!」 もう外科の言うことは信用しないことにしよう!!
2007/01/22
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心臓の弁が見える。 超音波の画像が心臓の弁を写している。 幾つかの弁を順に見せてくれる。 良く動いてるな~~と思う。 なせか嬉しくなる。 「がんばれよ~~」 と声をかけたくなる。 「なにか問題は無いですか?」 「全く無いよ。」 安心である。 「ときどき休むことが有るんですが、、、」 と問い掛けてみる。 「全く問題は無いですね。」 とドクター。 疲れたとき、10回に1回ぐらいの不整脈がある。 だが心臓の検査で一度も現象が起きていない。 すぐ忘れてしまうので、病気ということも無いのだろうが、 この際に調べて欲しいな~~と思っている。 その後、夜中に3回に1回ほど休むようなことがあった。 入院中初めてである。 ナースコールのボタンを押す。 ナースが来た。 ナースセンターのモニターでも不整脈が写っているとナースが。 ドクターに連絡が行く。 5分ほどで心電図を採る機器が運ばれてきた。 ドクドク、??、ドクドク、??である。 10分ほどデータを取っていたドクターが、 「正常なパルスを出すところ以外から、よけいなパルスが出ている。」 「それが不整脈の原因で、問題ないですよ。」 と言う。 ドクターは機器を片付けて帰ってしまった。 問題ないと聞いたとたん、不整脈が減ってきた。 翌朝、担当の医師に 「昨晩は不整脈が~~。」 「ああ、有ったそうですね。」 それでこの話は終わりである。 今朝はきちんと脈を打っている。 安心である。が、なんか変だ。
2007/01/22
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感染症の治療が始まった。 一日3回の点滴である。一回に1時間から2時間かかる。 腕を曲げる。体を横に向ける。ほんの少しの動きで、点滴の速度が変わる。 だから点滴の間はあまり動けない。 ああ、点滴の前にトイレを済ませておくんだった、、、。 ぼけ~~と上を向いて寝ている。 なんとも間の抜けた時間なのだ。 本も読めない。片手しか動かせないからページが捲れないのだ。 膿を抜き出すバキュームマシンはジー、ジー、ギギ、カコカコと不規則な音を出す。 耳障りな音だ。 膿のチューブを見ると、黒くなった血液、赤い血液、リンパ液、 そして小さな肉片のようなものが出てくる。 これが私の肺から出てくるのだ。 「肺が腐っている。」という実感がある。 一日目は予想通り150cc、二日目は100ccだった。 ドクターは徐々に減るでしょうと言う。 「一日20~30ccになったら外せるかもしれない。」と言う。 「いつごろ外せるのですか?」 「最低3週間はかかりますよ。」 「エエッ」 別なドクターが説明に来たので、 「先生、この病気の本当の病名を教えてください。」 「これはノウキョウだよ、君。」 「ノウキョウって?」 「膿の胸と書く。」 聞いたことの無い病名である。 物が腐る。ということは、何らかの菌が存在する。 ところが出てくる膿のなかに犯人らしい菌が存在しないのだ。 「抗生物質の効果で、無菌状態になっている。」とドクターは説明する。 「だとしたら、毎日出てくる膿は過去の膿なのか、それとも、、、。」 「第一の疑問が生まれた。」 この疑問は最後まで解決しなかった。
2007/01/22
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肺へ中へ10センチほど入れた細い管へ、 太さ1センチ、長さ1.5メートル程の透明な管を繋ぐ。 その先へバキューム装置を繋ぐ、電源を入れる。 たちまち管がピンク色になる。 膿やら、血液やら、リンパ液、肉片のひらひらしたやつ、いろんなものが出てくる。 よう出てくるものだ。 ドクターは検査用にその一部を抜き取っている。 熱は下がってきたようだ。 意識が少しはっきりしてくる。 が、まだ他人事のように、その管を眺めている自分がいる。 今朝は熱が下がらないので検査に来院したはずだが、、、、。 左側に先ほどの管、左腕には点滴、鼻には酸素、 胸には心電図用のケーブル、指には血中酸素濃度計、 この機器からナース室へ送る送信機が付いている。 これじゃ全く動けない。 今日帰るのは無理だろうな~~とは思ったが、 これから3ヶ月もの入院を告げられるとは全く予想外だった。 (これを想定外というのか!) とりあえず会社へ電話を入れる。 「一週間はここに居ることになりそう、、、携帯電話はOKなので連絡はいつでも、、。」 個室なのと携帯電話が自由なのは助かった。 ノートパソコンも持ってくれば良かった。 CTで6センチ程の球形の影が写っていた。こいつの中に膿が溜まっていると考えると、、、。 体積は確か~パイr三乗、、、となると、、約100ccか、、、。 それと新たに作られる分を加算して120cc位かな? 数日前にこの塊が破裂しているから、 胸膜に飛び散った分を計算すると今日の排出量は150ccと見当をつける。 ふむ、、、。 で、一体病名は何んなのだろう?? ヘビースモーカーなので、肺気腫はあるだろう。 もしかしたら肺ガンもあるかな? というわけで、ドクターにお願いした。 「もしガンが見つかったら必ず教えてください。」と。。。 夕刻ドクターから検査結果について報告があった。 「この膿は歯槽膿漏や、口内にある何気ない細菌が肺に感染して起きる病気で、」 「感染症です。」と、、。 「で、先生ガン細胞は?」 「変な細胞はあるが、ガンとは限らない。異常な肉片は細菌による変形かもしれない。」 「では、解ったら必ず教えてくださいね。」 とりあえず病名は感染症ということになった。
2007/01/19
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右胸の中央右、その肋骨の間に器具を押し込んでグリグリと穴を開けている。 一応麻酔はかかっているのだが、部分麻酔だから、効いていない所に器具が当たる。 「ウッ」と低い声がもれる。39.5度、熱でボーットしているがやはり痛い。 肺の中へ管が入っていくのも気持ちが悪い。 「大丈夫よ!」と左側から声がかかる。 顔にかかっていた手術用の布を少しずらして顔を上げる。 なんと若い女医さんが、左手をしっかり握って、声をかけ続けてくれているのだ。 「大丈夫よ。」「大丈夫よ。」「あと少しだから~~」 そういえば、外来で来た時一度顔を会わせている。 そのときはナースかと思ったが、れっきとしたドクターである。 じっと見つめる優しい目、天使だと思った。 そして握られている左手に意識を集中する。 幾分グリグリの穴あけが楽に感じられる。 少し感覚が慣れてきたので、 「どんなことをやってるか見せて欲しい。」と頼んでみた。 これは聞き入れられなかった。 ショックでも起こされたら大変なことになるのだろう。 二度断られたのでこれはあきらめた。 そして、握られている左手に意識を集中し、穴あけをひたすら我慢した。 30分くらい経過したのだろうか、 「よく我慢しましまたね。」と微笑んでいる。 「突然頭の中で、死んでたまるか!!」と叫んでいる。 こんな天使が住んでいる世界なら、「死んでたまるか!」である。 この時点ではまだガンと無関係である。 いやこれからも無関係かもしれない。
2007/01/18
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