『大狂乱スレイド一座』 スレイド 「Old New Borrowed and Blue」Slade(74) ハード・ポップの王者スレイド、彼等のステージには聴かせて、見せて、楽しく、陽気で、という本来の姿がある。
A面 1.ジャスト・ウォント・ア・リトル・ビット- Just Want a Little Bit 明りが消える時- When the Lights Are Out 3.ボクの町- My Town 4.虹を見つけよう- Find Yourself a Rainbow 5.マイルズ・アウト・トゥ・シー- Miles Out to Sea 6.屋根に昇って- We're Really Gonna Raise the Roof B面 1.ドゥ・ウイ・スティル・ドゥ・イット 2.ハウ・キャン・イット・ビー- How Can It Be 3.ドント・ブレイム・ミー- Don't Blame Me 4.マイ・フレンド・スタン 5.エヴリデイ- Everyday 6.グッド・タイム・ガールズ- Good Time Gals GWは存分に楽しめましたでしょうか?GW明け一発目は元気を出してスレイド(Slade)が74年にリリースした4thアルバム「大狂乱スレイド一座(Old New Borrowed and Blue)」を取り上げたい。
この「大狂乱スレイド一座」、何故こんな邦題が付けられたのかは分からないけど、まぁちょっと心の片隅には引っ掛かるタイトルだ。曲名の邦題が何の捻りもなくて勿体無いけど。 英国では70年代初頭のシングルチャートを独占していたそうで、71年~74年の間に12曲ものTOP 5シングル(内3曲が1位を記録)を出したのだとか。 勿論このアルバムも英国では1位に輝いた。芬蘭(Finland)2位、諾威(Norway)3位、豪州6位、独国20位とまずまずの成績だったが、米国では受け入れられずに168位に終わった。 (ちなみに前述のシングル “ラン・ランナウェイ” は英国7位、米国でも20位) 原題は「Old New Borrowed and Blue」だが、米国では「Stomp Your Hands, Clap Your Feet」というタイトルに変更された。「大狂乱スレイド一座」はこっちの方がやや近いかも!?
69年生まれの私は、70年代のグラムロック(Glam rock)とかプログレ(Progressive rock)とかのジャンルにはちょっと取っ付き難いイメージを勝手に持っているのだが、そのグラムロックの中でスレイドはわりと取っ付きやすいというか聴きやすい方だと思う。このアルバムもノディの気取りの無いパワフルな歌唱に元気をもらえる。 そういえばスレイドの “クレイジー・ママ(Mama Weer All Crazee Now)” (72) や “カモン!!(Cum On Feel the Noize)” (73) はクワイエット・ライオット(Quiet Riot)がカヴァーして大ヒット!この曲が収録されたクワライの3rdアルバム「メタル・ヘルス〜ランディ・ローズに捧ぐ〜(Metal Health)」(83年リリース)は当時のHM/HRアルバムとしては珍しく全米1位に輝き、そのおかげでスレイドのリバイバル・ブームが起ったのであった。