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叙情組詩「幻想風景」 第5章「風景」
矢田部誠子 作詩
闇を高貴な白さで飾ろうとする風が
ひゅるひゅるひゅるひゅると湖上を渡る。
星の花はきらきらと光る衣裳をつけ天上に舞う。
地上では世界がゆっくりと静から動へと移る。
あらゆる生物、人が花が草が樹が
眠りから覚めて歓喜の躍動をはじめる。
がらりと変わった風景を雲が月が
太陽に報告する。
さばさばと過去を切り落とした風景は
四季の詩(うた)を高らかにうたいあげる。
音符が空を駆ける 空を舞う。
いかにも夢幻の彼方を幻想的に
風が ひゅるひゅるひゅるひゅると湖上を渡る。
いかにも幻想風景のフィルムをまわすかの如くに。