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子どもたちのために捧げる
合唱のための五つの組詩
その3・明日を待つ少年・詩画集より
第5章・明日を待つ少年
矢田部誠子・天才!せいこう時計を
まいてる人 作詩
靄めいていた霧の向うから
少年
うなだれた頚すじを
白雲が無心に撫でる。
孤独な少年は
風にさえも見つからないように
用心深く
空気の小さい渦を目で追っている。
少年が
ふと
目にしたのは
夏雲に輝やく純白の華だった。
太陽の光が跳ね
魚が跳ねるように
華は華びらをそよがせている。
少年の心に
ふっと
希望が
虹の奏でる 交響楽・シンフォニ ーのように
湧き立った。
そうだ
今だ
今、努力をすれば、きっと
黄金色の太陽が輝やくに違いない
きっとそうだ。
少年はすっくと立って背を伸ばし
雑踏の街の中を雄々しく
進んで行った。