読んでも損をしない話 0
超高齢化 介護 尊厳死 安楽死 生活保護 長生き 貧困層 1
生存と繫殖 遺伝子 自然選択 弱肉強食 適者生存 試行錯誤 共生関係 1
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下記の記事は日経グッディ様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。生物学的な老化が早い人は、認知機能、身体機能、見た目の老化も進む2021/8/3 大西淳子=医学ジャーナリスト世の中には、同じ年齢なのに若く見える人と老けて見える人がいますが、実際に、生物学的な老化のスピードには大きな個人差があり、この違いが体のさまざまな機能の老化にも関係していることが、ニュージーランドの住民を対象に行われた研究で示されました。45歳時点で生物学的な老化が進んでいる人は、認知機能や身体機能の老化も進んでおり、見た目も老けて見えることが分かりました。同じ年齢でも老化のスピードには大きな差が…(写真=123RF)同年齢の住民を20年間追跡し、生物学的老化のスピードを比較一般に、年齢が上がるにつれて、心臓病、糖尿病、がんといった慢性疾患のリスクが上昇し、筋力、聴力、記憶力などの能力は低下していきます。高齢者に対する年金制度や福祉政策は、原則として実年齢に基づいて対象者を限定していますが、実際には、元気で自立した生活を送れている90代もいれば、60歳になっていないのにいくつもの病気や認知機能の低下に苦しんでいる人もいます。著者らは、実年齢だけを指標にする支援システムは完全とは言えないのではないかと考えました。また、高齢になるほど発症リスクが高まる慢性疾患は、生物学的な老化を遅らせることによってまとめて予防できる可能性があります。予防効果を最大にするためには、そうした努力を中年期には開始する必要があると考えられています。しかし、そうした努力が必要な、老化のスピードが速い人をどうやって見つけ出せばいいのでしょうか?そこで著者らは、実年齢が同じ人々の生物学的な老化のスピードを比較することにしました。同年齢の1000人余りの老化の進行を、45歳まで追跡分析対象となったのは、ニュージーランドのダニーデン市に住む、1972~73年生まれの1037人です。これらの人たちの、26歳から45歳までの20年間の老化の進行を追跡しました。具体的には、心血管系、代謝系、免疫系、腎臓、歯、肺の機能を反映する19のバイオマーカー(下囲み参照)の状態を26歳、32歳、38歳、45歳の時点で評価し、参加者1人1人について、個々のマーカーの年間変化率を合わせて老化速度としました。参加者全体の平均を参照値とし、ここに該当する人は、実年齢が1歳上昇するごとに生物学的年齢も1歳上昇する、としました。生物学的老化の指標となる19のバイオマーカーBMI(体格指数)、ウエスト/ヒップ比、HbA1c、血清レプチン値、血圧、心血管フィットネス(最大酸素摂取量)、肺機能(1秒量、FEV1/FVC〔1秒量/努力肺活量〕)、血中脂質量(総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール)、リポ蛋白(a)、アポリポ蛋白B100/アポリポ蛋白A1比、推算糸球体ろ過量(eGFR)、血中尿素窒素、高感度CRP(C反応性たんぱく)、白血球数、歯周組織の減少、う歯(虫歯)個々の参加者の20年間の老化のペースはさまざまで、最も遅い人では実年齢が1歳上昇するごとに生物学的には0.4歳しか年を取っておらず、最も早い人では同じ期間に2.44歳も老化していました。著者らは続いて、老化のペースが速い人について、45歳時点で「認知症と関連づけられる老化のサインが脳に見られるか」「認知機能の低下が進んでいるか」「感覚・運動機能に低下が見られるか」「外見が老けて見えるか」「老化についてどう考えているか」「周囲の人からどう見られているか」について検討しました。老化のペースが速い人では、45歳時点で既に、頭部MRI画像に、大脳皮質が薄い、海馬の体積が小さいなどの変化(認知機能の低下と神経変性疾患のリスクが高い高齢者に認められるような変化)が生じていました。老化のペースが速い人は、認知機能検査のスコアも悪く、45歳時点でもさまざまな種類の認知機能に低下が見られました。また、老化速度が遅い人に比べ、早い人では、45歳時点のIQが有意に低くなっていました。日常生活においても、記憶力が低下しており、注意に欠けることが多く、たとえば財布や鍵、眼鏡などを置き忘れる、用事をし忘れる、といったことを経験する頻度が高いことも分かりました。フレイル(転倒リスク、介助が必要になるリスク、死亡のリスクが高い虚弱状態)の高齢者を同定するために用いられる感覚・運動機能(歩行速度、握力、視覚コントラスト感度、聴力)の評価の結果も、老化のペースが早かった人では、軒並み低くなっていました。生物学的老化のペースが速い人は、外見も老けて見える45歳時点で老化のペースが速かった集団では、「年を取り、ものごとが悪化している」「若いころに比べて幸せではない」「あまり健康ではない」「実年齢より老けている」「顔が同年齢の人に比べて老けている」「75歳を過ぎて生きているとは思えない」と考える人が多く、友人や周囲の人から健康状態が悪いように見られる、外見が実年齢より老けていると見られる人が多くなっていました。これまでに行われた高齢者を対象とする複数の研究でも、「自分が老人である」と感じている人はその後、比較的若いうちに加齢関連の疾患と診断されて死亡することが多いと報告されています。得られた結果は、人間の生物学的年齢には45歳の時点で統計学的に有意な差が生じており、老化のペースが速い人には、加齢に関係する機能の低下が生じていることを示しました。著者らは、「中年期に対策を取れば加齢に関連した慢性疾患のリスクを低減できるかどうかを、無作為化試験を行って調べる必要がある」との考えを示しています。もしかしたらもっと前から、前向きな考えを持ち、健康的な生活を心がけ、健康診断を受けて、慢性疾患の危険因子を修正していく必要があるのかもしれません。著者らはまた、「老化のペースが速い人には、実年齢ではなく、生物学的な年齢に基づく支援を行う社会の構築が必要ではないか」との提言も行っています。論文は、2021年3月15日付のNature Aging誌電子版に掲載されています(*1)。*1 Elliott ML, et al. Nature Aging. 2021; 1:295-308.大西淳子(おおにしじゅんこ)医学ジャーナリスト筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。
2022.02.22
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下記の記事はプレジデントオンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。小室圭さんの2度目の司法試験が迫っている春は近い。だが、秋篠宮家の人々には、「春は名のみの風の寒さや」(早春賦)、そう感じる時期がまだまだ続きそうである。写真=時事通信フォト学習院より東大で学びたい…悠仁さまの進学報道に宮内庁が異例のクレームをつけた意味ニューヨークにいる小室眞子さんは、夫・圭さんの2度目の司法試験が2月22と23日に迫る。仕事は忙しく、休日は眞子さんと一緒に市内散歩を楽しんでいるから、勉強に身が入っていない、合格はかなり難しいのではという見方が主流だと、週刊誌が報道している。合否が分かるのは4月になるそうだ。もしまた不合格だったら、今いる法律事務所を辞めざるを得なくなるかもしれない。2人の生活はどうなるのか?しかし、そんな心配は無用かもしれない。眞子さんが昨年のクリスマスに元駐日大使のキャロライン・ケネディさんを訪ねたことがメディアで報じられた。メトロポリタン美術館とのつながりが強いケネディさんに、就職を頼みに行ったのではないかといわれた。真偽のほどは分からないが、それに続いて、眞子さんにとってありがたい動きが日本であったと、女性セブン(2月17・24日号)や週刊文春(2月10日号)などが報じている。NY総領事が着任前に異例の接見女性セブンによれば、1月下旬、秋篠宮家の応接間に恰幅のいい男性が招き入れられたという。彼は新しいニューヨーク総領事に任じられた森美樹夫氏で、東大法学部から外務省に入省して、主にアフリカや開発途上国を担当してきた。秋篠宮は、2007年に眞子さんを伴ってマダガスカルを旅行したり、2012年にウガンダを訪問したりしているが、そうした公務を通じて森氏と面識ができたようだ。だが、アフリカ畑の彼がニューヨークの総領事になったのも、総領事が着任前に皇族に接見することも異例だという。「接見が宮内庁と外務省のどちらの発案で実現したものかはわかりませんが、ニューヨークで暮らす眞子さんを思って、何かと気にかけてほしいという秋篠宮さまの直談判の気持ちがあったのではないでしょうか」(外務省関係者)森氏は週刊文春の取材に対して、「アフリカ部長をやっていたときにお世話になった。昔からお世話になっていたので、今度(NYに)行きますということでご挨拶に行っただけです」と答え、面識があることは認めている。ニューヨーク総領事の主な仕事は、「現地の日本人コミュニティと上手く付き合うこと」だという。森氏の前任者も、眞子さんの渡米後に、小室圭さんと面会しているそうだ。ニューヨークの治安は、コロナ禍でさらに悪化しているといわれる。警護もつけずに外出している眞子さん夫妻に関しての報道を見るたび、秋篠宮夫妻は心配しているに違いない。気心が知れた総領事がいれば、警備のことばかりではなく、眞子さん夫妻の暮らしぶりも逐次知ることができるはずだ。次受かれば、彼を見るメディアの評価も変わる女性セブンは、以前、日本で小室圭さんが勤めていた法律事務所の奥野善彦氏が、彼の留学生活の資金援助をしてくれていた。現在勤めているニューヨークの法律事務所も、奥野氏のコネクションで入社できたと報じている。彼がフォーダム大学に入学するときも、秋篠宮眞子さんのフィアンセという立場を利用し、授業料を全額免除され、3年間履修しないと修了できないコースなのに2年で卒業している。さらに、就職先に困っても、伝手を頼って大手の法律事務所に入ったりと、常に彼は皇室を利用し、誰かに助けられてここまで来ている、甘えているのではないかと、多くのメディアが批判している。しかし、この世知辛い時代に、皇室の人間と結婚するからといって、多くの人が、おカネを貸してくれたり、就職を世話したりしてくれるものではない。小室圭という人間が、世渡りは上手だが、能力も誠意もない口先だけの男だったら、これほど多くの人たちが、彼を助けてくれるはずがないのではないか。彼には、われわれには分からない、どこか秀でたところがあるに違いない。次の司法試験に受かれば、彼を見るメディアの評価も変わるのではないか。“最愛の姉の味方であり続ける”佳子さまところで、眞子さんが結婚して皇籍離脱してから、週刊誌の呼び方が、「眞子さま」から「眞子さん」へと変わった。姉の敬称の変化を見ながら妹の佳子さんは、自分が「さま」から「さん」に変わるまでには、まだ多くの深くて長い川がある、そうため息をついているかもしれない。佳子さんは姉の眞子さんを心から慕い、裏表なく支え、結婚を祝福した。佳子さんが眞子さんを今でも思っていることを象徴するようなシーンがあると、週刊文春(2月3日号)が報じている。1月18日、宮殿・松の間で開かれた「歌会始」に出席した佳子さんは、「繊細な刺繍が施されたエメラルドブルーのローブ・モンタント姿。頭上のカチューシャのリボンにも、レースがあしらわれている」(文春)。カチューシャをデザインした帽子デザイナーの平田欧子さんは、佳子さんは「眞子さんが以前着けていたカチューシャのように、レースを使ったデザインにしてほしい」とオーダーしたという。昨年11月に眞子さんから引き継いだ公務に臨むときも、眞子さんから譲り受けたグリーンのスーツを着ていた。「それはまるで、“最愛の姉の味方であり続ける”という宣言のようだった」(同)だが、そんな佳子さんの将来を大きく左右する事態が出来しているのだ。「皇室を出る」という望みが断たれるかもしれない今後の皇室のあり方を検討する有識者会議が、安定的な皇位継承を行うために、女性皇族が結婚後も皇室に残るという報告書を提出したのだ。報告書にはそのほかに「旧宮家の男系男子を養子に迎える」という案があるのだが、先日行われたNHKの世論調査では、「女性皇族が結婚後に皇室に残る」という案には65%が賛成し、反対は18%しかなかったと週刊新潮(1月27日号)が報じている。ちなみに、「男系男子を養子に」は、賛成が41%、反対が37%と拮抗きっこうしているそうだ。これが国会で承認されれば、佳子さんが願っているといわれる、「皇室を出る」という望みが断たれることになる。元皇室担当記者で成城大学の森暢平教授は、佳子さんが昨年10月10日に、日本ガールスカウト運動100周年を祝う「国際ガールズメッセ」の式典にオンラインで参加し、こういう内容のビデオメッセージを寄せたとサンデー毎日(2月6日号)に書いている。「世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数で、日本は156カ国中120位にとどまりました。この現状はとても残念なことですが、日本においてもジェンダー平等をめぐり努力を重ねている方々が多くいらっしゃいます。今後、ジェンダー平等が達成され、誰もがより幅広い人生の選択肢を持てるようになることを、自らの可能性を最大限、生かす道を選べるようになることを、そしてそれが当たり前の社会になることを切に願います」憲法の矛盾は生前退位と結婚問題で明確になった国民の間では、女性天皇、女系天皇の是非が議論されていた時期である。自分の弟が天皇になることが確実になっているのに、これは、並々ならぬ覚悟をもった勇気ある発言である。ネットではすぐに、「政治的な発言ではないか」という非難があったという。保守主義者からの反発もあったそうだ。「そうした人々から見ると、伝統を体現すべき皇族が、ジェンダー平等という近代の価値観をもとにした発言をすること自体が『許せない』となるのだろう」(森教授)しかし、男女平等、共同参画社会の実現は、一部を除いては、どの国も目指すべきグローバルで至極当然の考え方である。日本国憲法4条にある「天皇は……国政に関与する機能を有しない」という条文は、森教授がいうように、「一定の時期までは天皇制を封じ込める役割を果たした。しかし、今は逆に、天皇・皇族の人間的なあり方や人権を奪う規定となってしまった。憲法の矛盾は、平成の天皇(現在の上皇さま)が退位の自由を求めた意思表明、そして、眞子さんの婚姻の自由の権利行使で、明確になった」と、私も考える。天皇も皇族も意見や意思を持った一個の人間である。それを制限される現状をこそ見直されるべきであるはずなのに、いまだに「天皇は男系男子に限る」として女性を排除するなど、現代人の感覚からズレているというしかない。皇族の歴史上初のジャンヌ・ダルクかもしれない眞子さんは黙って自分の意思を貫く女性であった。佳子さんは、発言もし、実行力も伴った、皇族の歴史の中で初めて出てきたジャンヌ・ダルクかもしれない。しかし、佳子さんに残された時間は少ない。女性皇族が結婚しても皇室に残るという案が国会で了承されないうちに、彼女をここから連れ出してくれる結婚相手を見つけなくてはいけない。「普通の男性は皇族相手だと腰が引けてしまいます。小室さんのような鋼のメンタルの持ち主でなければ難しそうです」(辛酸なめ子=週刊新潮1月27日号)という見方もあるが、私はそうではないと考える。佳子さんのように自分の意見を明確に持つ素敵な女性を結婚相手にしたいと思う男性は、少なからずいるはずである。そんなナイトが現れて、“囚われのプリンセス”を連れ出し、2人だけで暮らす日が近いうちに必ず来る。“進学先報道”に宮内庁が異例のクレームさて、次世代で唯一の“皇位継承者”である悠仁さんも、この春は大きな変化のときである。近々、悠仁さんの進学する高校が発表される。週刊文春はかなり前から、筑波大学附属高校に決まったと報じていた。だがこうした報道に宮内庁が異例とも思えるクレームをつけたのだ。1月24日に文書で、「一般論として、受験期を迎えている未成年者の進学のことを憶測に基づいて毎週のように報道するのは、メディアの姿勢としていかがなものか」と発表したのである。週刊文春や週刊新潮をはじめ、さまざまな週刊誌はこう報道している。悠仁さんが通っているお茶の水女子大附属中学と筑波附属高校は2017年に「提携校進学制度」を結んでいるが、それは期間限定の制度で、悠仁さんを入学させるために特別につくられたのではないかというものだ。そうした報じられ方が気に障ったのだろうか。女性セブンはこれには前段があると見ている。1月21日に秋篠宮の側近である加地隆治皇嗣職大夫の定例会見で、記者が進学報道について見解を求めたという。だが大夫は、回答を避けて質問を持ち帰ったそうだ。持ち帰った先は秋篠宮夫妻のところで、「ご夫妻のご意向が反映されている文書と考えるべきでしょう」(宮内庁関係者)さらに28日の定例会見では、佳子さんの結婚にまつわる報道にも、皇嗣職大夫が「遺憾である」といったという。「一定の基準を設ける」が今回の苦言につながったのか秋篠宮は、昨年11月の誕生日会見で、眞子さんの結婚をめぐる週刊誌報道について、「作り話が掲載されていることもありますが、一方で傾聴すべき意見も載っており、すべてを否定する気にはなれません」と述べた。間違った記事への対応については「一定の基準を設けて、それを超えた時には反論するとか、そういう基準づくりをしていく必要があると思います」とし、「宮内庁とも相談しながら考えていくことは必要」だと発言していた。その秋篠宮発言について宮内庁も、情報発信のあり方を研究していくとコメントしたが、それが今回の発言になったのだろうか。佳子さんの結婚問題は別として、将来天皇になる悠仁さんの高校進学について、あれこれ報じられるのは致し方ないのではないか。悠仁さんが学習院高等科ではなく、どこの高校を選ぶのか、大学はどうするのかは国民的な関心事である。あくまでも週刊文春によればだが、お茶の水中学の秋篠宮に近い保護者の話として、「秋篠宮ご夫妻が東大進学を望んでおられる」「東大ヘは推薦で入学するという青写真を描いておられる」と報じている。特に母親の紀子さんが熱心で、紀子さん自身も東大と縁が深い。紀子さんの父、故川嶋辰彦氏は東大経済部から大学院に進んでいるし、弟も東大大学院で獣医学の博士号を取得している。悠仁さんはトンボなどの昆虫に関心を持っているといわれ、東大農学部には応用昆虫学や昆虫遺伝学の研究室もあるそうだ。帝王学の基本が「民の声を聞く」ことであるなら…秋篠宮夫妻は、皇室の人間だから、特別な制度や推薦を使ってやすやすと有名校へ入れるといわれるのが嫌なのかもしれないが、私は、そんなことを気にする必要などないと思う。中にはこういう声もあると週刊文春(1月27日号)が報じている。「悠仁さまは将来、天皇になられるお方。ですが、筑附のような進学校では、日ごろの勉強に割かれる時間も多くなるでしょう。東大を目指すとなれば尚更です。そうなれば、天皇になるための“帝王教育”にまで手が回らなくなるのではないかと、心配する声が挙がっているのです」(宮内庁関係者)宮内庁の中には、悠仁さんの教育のためにしかるべきお方を呼ぶべきではないかという声もあるというが、秋篠宮は「そういうのが良いとは限らない」と否定的だという。天皇家の歴史や歴代天皇たちの遺徳を知るのも大事だろうが、帝王学の基本は「民の声を聞く」ことであると、私は考える。そのためには、ある種閉ざされた学習院ではなく、筑波大学附属や東大で学ぶほうが、悠仁さんにとっていいのではないだろうか。4月には総工費約33億円といわれる秋篠宮邸の改修拡張工事が終わって、秋篠宮家が引っ越すといわれている。その頃には、小室圭さんの司法試験の合否が判明して再び大きな騒ぎになるかもしれない。秋篠宮家にゆったりと暖かい春が訪れるのは、少し先になりそうである。元木 昌彦(もとき・まさひこ)ジャーナリスト1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。
2022.02.20
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下記の記事はデイリー新潮オンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。ビザに関する相談今月下旬に司法試験に再挑戦する小室圭さんが深刻な「ビザ問題」を抱え、外務省に相談していることが判明した。今年7月までに就労許可が期限切れとなる可能性があるため、新たにビザを取得する必要があるが――。***小室さんは現在、「ローウェンスタイン・サンドラー」という法律事務所に「Law Clerk」(法務事務)として勤務しながら2月22日、23日に行われるニューヨーク州の司法試験に向けて勉強している最中だ。そんな小室さんのビザについて、「滞在資格はまだ学生ビザ(F-1)である可能性が高いと思います。学生ビザのまま、OPT(Optional Practical Training)プログラムを利用しているのでしょう」と解説するのは、ニューヨーク州弁護士のリッキー徳永氏。OPTとはアメリカの大学や大学院の卒業生が利用できるプログラムで、これを使うと卒業生は卒業後1年間、アメリカに滞在して習得した学業の分野で仕事を探し、実際に働くことができるという。昨年5月にフォーダム大のロースクールを卒業した小室さんの場合、早ければ5月、遅くとも7月までに現在のビザではアメリカに滞在できなくなってしまうのだ。「小室さんは今後、高度な専門知識が必要な職業が対象のH-1Bビザを申請する可能性があります。これを取得するには司法試験に合格して弁護士資格を得ているに越したことはありません。しかし司法試験に落ちたとしても『リサーチャー』などの職務に従事する形でH-1Bビザを取得するケースもあります」(リッキー徳永氏)当選率は5割以下問題はH-1Bビザの申請が毎年抽選であり、その当選率が例年5割を切っていることだという。そのためか、「小室さんは日本の外務省に対して、ビザに関する相談を持ち掛けています」(日本政府関係者)という証言が。もっとも、ビザの発給というのは国家の主権に関わることであり、外務省やNY総領事がアメリカ政府に働きかけたとしても「応じてもらえる可能性は限りなくゼロに近い」(同)。仮に新たなビザが取得できなければ、小室夫妻が日本へ帰国する可能性も浮上してくるのだ。
2022.02.19
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下記の記事は日経グッディ様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。年齢を重ねるとともに健診でメタボに関わる異常値を指摘されはじめた、あるいは体重が徐々に増えてきた、と気になる人も多いだろう。緩やかな糖質制限食=ロカボを提唱する北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長の山田悟さんは、「ロカボの食事で食後血糖値の上昇を抑えることによって、肥満をはじめとした生活習慣病への連鎖を上流で食い止めることができると考えています」と言う。今回は、ロカボと病気予防、気になるアンチエイジングとの関係についても聞く。写真はイメージ=123RFメタボの上流にあるからこそ注意したい「食後高血糖」前回(「ロカボで肥満・血糖値対策を! 『昼間の眠気』を撃退する効果も」)は、不規則な生活や運動不足になりがちなタクシー運転手やコンビニ従業員がロカボの食事を実践した結果、肥満やメタボ数値だけでなく睡眠時無呼吸症候群にも改善が見られた、という研究について紹介した。山田さんは、「健康的な食事法は、おいしく、楽しく、続けられるものでなくてはならない」という思いのもと、「ロカボ」(*1)を提唱している。前回でも紹介したが、ロカボは「緩やかな糖質制限食」のことで、3食の食事の糖質量を20~40g程度、1日の糖質量を70~130gにする食事法のこと。これにより食後の血糖値の急上昇(食後高血糖)を抑えることができる。2008年に「The New England Journal of Medicine」という医学雑誌に、こんな研究が掲載された。「糖質制限食」と「カロリー制限食」、「地中海食」をそれぞれ2年間続けた結果、糖質制限食が他の食事法よりも体重が減少し、中性脂肪値を下げ、善玉コレステロールが増え、糖尿病の人のHbA1c(1~2カ月間の血糖値の平均を見る指標)が改善する効果が高いと報告された(*2)。この研究を知ったことをきっかけに、山田さんはそれまで医療現場で行ってきた「カロリー制限」の食事指導を見直し、食べることに満足しながら続けられる「ロカボ」という食べ方を研究、指導してきた。そして、「ロカボは、糖尿病だけでなく、加齢によって進行するメタボリックドミノのリスク低減につながる食事法です」と言う。どういうことだろうか。「メタボリックドミノ」とは、慶應義塾大学の伊藤裕教授が提唱した概念だ。生活習慣病といわれる肥満、高血圧、食後高血糖、脂質異常症などの危険因子が一人の患者に集積していくことを「メタボリックシンドローム」という。これらの危険因子が集積すると、虚血性心疾患(心臓に栄養を送る血管が細くなったり詰まったりする状態)や脳血管障害(脳に栄養を送る血管が細くなったり詰まったりする状態)を発症し、死に至ることになる。最上流には生活習慣があり、肥満が上流に存在する(下図を参照)。それぞれの危険因子が時系列とともにドミノ倒しのように連鎖していくことを「メタボリックドミノ」と呼んだ。伊藤裕教授が提唱する「メタボリックドミノ」(日本臨床 2003;61:1837-43をもとに作成)山田さんはこのメタボリックドミノの源流に糖質の摂取過剰、そこからくる食後高血糖がある、とする「メタボリックドミノ 山田version」を提唱している(下図)。図の最上流にある「糖質摂取過剰」からどのようにメタボリックドミノが倒れていくのか。山田さんは以下のように説明する。1糖質のとりすぎによって、食後高血糖が起こる↓2食後高血糖を抑えるためにインスリンをたくさん出さなければならず、大量に出たインスリンによって血糖値が急降下して急激な「飢餓感」が起こる。なお、食後高血糖が長年続くと空腹時血糖値も上昇、糖尿病の発症につながる↓3飢餓感によって空腹感が増し、食べ過ぎる、という食習慣が定着する↓4肥満、脂質異常症、高血圧などのメタボリックシンドロームが悪化していくこれまでは、食べ過ぎ(=カロリーのとり過ぎ)がエネルギーの余剰を招き、脂肪の蓄積や内臓肥満を引き起こし、内臓脂肪からインスリンの働きを邪魔する物質が分泌されて高インスリン血症、さらには食後高血糖を引き起こす、という考えが主流だったという。このため、医療現場でも長きにわたって「カロリー制限」が指導されてきた。一方で、最近になって上記のメカニズムとは異なる、興味深い肥満のメカニズムが提唱されたと山田さんは話す。「2018年に栄養疫学研究者であるハーバード大学のデビッド・ルードヴィヒ教授が肥満のメカニズムについて新たな考察を提示しました(*3)。彼の考察でも、『糖質のとりすぎが出発点となり、空腹感が増して食べ過ぎて肥満となる』と示されています。この考え方によって、ロカボの食事がなぜ肥満を改善し、おなかいっぱいまで食べても減量が可能になるかを説明できるのです」(山田さん)。(JAMA Intern Med. 2018;178:1098-1103.より改変)私たちは忙しいときなどに、コンビニのおにぎりだけを2、3個食べるような食事をしてしまいがちだが、糖質を過剰にとるそんな生活習慣を変えないと、さまざまな疾病を招くことになるのだ。食後高血糖は30~40代に進行し、50代以降に糖尿病へメタボリックドミノが食後高血糖を起点として進行し、ドミノ倒しの下流に行くに従って、命に関わる病気へと発展していく。健康寿命を延ばしたいなら、「食後高血糖」のうちに改善することが重要ということが分かる。では、どのぐらいの年代から食後高血糖に注意すればよいのだろう。山田さんは以下のように説明する。20代社会人になるとともに生活習慣が乱れ始め、食生活が変わる30代運動量が減り、体重が明らかに増え始める。食後高血糖が起こり始める40代高血圧、空腹時高血糖、脂質異常などメタボに関する数値の異常が表れ始める。糖尿病を発症する人も50代以降糖尿病を発症するなど症状が悪化していく。動脈硬化や生活習慣病が進行「20代のうちは多少糖質をとり過ぎていても、体の恒常性を保つ機能が正常に発揮され、上昇した血糖値はインスリンの働きによってすみやかに下がります。しかし、乱れた食生活により糖質摂取過剰が続き、運動量も減ると、30代ぐらいから食後高血糖が起こり始めます。元からあるインスリン分泌の働きも年齢とともに低下するため、40代からメタボに、50代以降は病気の悪化が深刻化していきます。このため、30代のうちに一度、食後高血糖が起こっていないかチェックすることをお勧めします。また、妊娠を考えている人も、妊娠中はインスリン抵抗性が生じて血糖値が上昇しやすく母子ともにトラブルが起こりやすくなるので要注意です」(山田さん)。問題は、通常の健診で測定する「空腹時血糖値」では、食後高血糖は分からないこと。「文字通り、おなかがからっぽの時に測定した血糖値であって、食後高血糖を検出する検査ではありません。空腹時血糖値に問題が表れるのは、限りなく糖尿病に近い病態になったときなのです」(山田さん)。しかし、現在は食後血糖値への認識が広まり、薬局やドラッグストアの「検体測定室」で食後血糖値を測ることができる。1検査につき500円ほど、所要時間15分程度で計測が可能だ(*4)。山田さんは、「おにぎり2個と野菜ジュース1パックで、合計糖質量が100gほどになります。このセットを食べた1~2時間後に血糖値測定をすること」を勧める。このとき、血糖値が140mg/dL以上になると「食後高血糖」と想定される。住んでいる地域や勤務先近くのドラッグストアに「検体測定室」がないかチェックしてみよう。どの年代の人も、ぜひ一度、自分自身の食後血糖値を確かめてみたい。*4 人間ドックなどで「経口ブドウ糖負荷試験」を受けても、食後の血糖値を把握することは可能。ロカボの食事は、骨や筋肉を量・質ともに保護するロカボの食習慣は、食後高血糖を防ぐのはもちろん、糖質を控える代わりにおかずをしっかりとる食事となる。筋肉や骨の維持に重要なたんぱく質もしっかりとることができるため、アンチエイジングの面でもいい影響が期待できそうだ。近年、アンチエイジングにおいて「筋肉」の重要性が指摘されていることは多くの方がご存じだろう。高齢になってたんぱく質の摂取量が減ると、筋肉が衰え、転倒・骨折などのリスクが高まり、最終的に寝たきりなどの要介護状態になる危険性がある。こうした背景もあり、昨年改定された厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」の2020年版では、50歳以上のたんぱく質の目標摂取量の下限が引き上げられている。つまり、高齢になってもたんぱく質をしっかり摂取したほうがいいわけだが、おかずをがっつり食べてOKのロカボなら、たんぱく質は不足しにくく、筋肉を維持しやすくなるというわけだ。「ロカボの食事は、骨や筋肉を、質・量ともに保護していきます」(山田さん)。また、糖質の摂取量を抑え、血糖値が高い状態を防ぐことは、最近、老化の要因の1つとしてクローズアップされている「糖化」を抑えることにつながるのもポイントだ。糖質の摂取量が多く、血糖値が高い状態になると、余った糖は体内のたんぱく質にくっつき、たんぱく質が劣化してAGEs(advanced glycation end products=糖化最終生成物)という老化物質が生成される。「AGEsが体内に蓄積すると、体内の組織のたんぱく質が変性し、機能低下が起こったり、炎症が引き起こされる、ということが明らかになってきました」(山田さん)。私たちの体の多くはたんぱく質で構成されている。例えば、肌や髪、骨などに含まれるコラーゲン(たんぱく質の一種)に糖化が起こるとコラーゲンは硬くなり弾力を失うという。実際、糖尿病の患者は、高血糖状態が続いているために、体内でもAGEsがたくさん蓄積され、肌の張りが低下し、黄色くくすんだり、シワが定着しやすくなるという。「髪の毛のこしも失われ、骨ももろくなります。さらに、糖尿病網膜症、腎症、神経障害といった糖尿病の合併症ともAGEsは関連します」(山田さん)糖化を進める最大の要因は、体内にある過剰な糖質なので、その対策の柱は糖質の摂取を抑えることだ。「ロカボを実践すると、血糖値が上昇しにくくなりますので、効率よくAGEsの産生を防ぐことができます」と山田さんは話す。◇ ◇ ◇山田悟(やまだ さとる)さん北里大学北里研究所病院副院長・糖尿病センター長、食・楽・健康協会代表理事
2022.02.18
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下記の記事は東洋経済様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。筋トレが「糖尿病」予防につながる医学的理由2000年まで、運動は健康によいもの、やったほうがよいものという捉えられ方だった。しかし、ここ20年の医学的研究により、運動不足は、慢性疾患や死亡の実際の原因である、と分類されるようになった。それは運動不足が、喫煙やアルコール、悪い食習慣と同じく病気の原因であるという意味だ。「健康」と「運動」に関する10万件以上の論文が発表され、心臓病、認知症、乳がん、大腸がんなど35もの疾患の原因と定義された。そして、「運動」はこれらの病気のリスクを低減することがわかってきた。2000年に、運動刺激で筋肉が、「インターロイキン6」というホルモンを分泌し、筋肉以外の場所で働くことが発見された。運動をすると、筋肉から分泌されたこの物質が脳に働いて食欲を落とす。そして脂肪を分解するのだ。筋肉が収縮する間に分泌されるため、筋トレはホルモンの強力な誘発剤だ。分泌には筋肉を壊すほどの刺激は必要ないため、適度に筋肉を動かすトレーニングで十分だ。インターロイキン6は、一般に炎症を引き起こす化学物質(サイトカイン)だ。普段から濃度が高い場合、慢性的な炎症を原因とする糖尿病などを引き起こす。主に脂肪組織がこの物質を分泌し、インスリンというホルモンの働きを悪くする(インスリン抵抗性)。内臓脂肪の多いメタボリック症候群になると、インスリン抵抗性の病的状態である糖尿病になりやすい。しかし運動によって筋肉から分泌されるインターロイキン6はまったく逆の働きをする。インスリン抵抗性を改善して糖尿病を予防する効果があるのだ。このメカニズムは筋肉と腸の会話によって引き起こされる。そして、運動によって、腸内の善玉菌の割合が増え、腸内細菌の多様性(種類)を増大させる、ということもわかってきた。運動が腸内の善玉菌である乳酸菌の数を増加させる。乳酸は腸内を酸性環境に保ち、病原菌を排除し腸粘膜の免疫機能を維持するうえで重要な物質。さらに運動によって数が増える別の菌がこの乳酸を餌にして短鎖脂肪酸を合成する。習慣的に運動を行っている人は運動を行っていない人と比べて明らかに「腸内細菌の多様性が高い」ことも報告されている。「腸内細菌が多様であること」が、免疫力を高め病気にならないために重要であることがわかっている。運動不足の人の代表は、座っている時間が長い人だ。仕事で1日中デスクワークをしている人は、その行為自体が寿命を縮めていると認識しなくてはいけない。座位時間が延びれば延びるほど、全死亡および心臓病による死亡に関連があることが報告されている。座位時間が最大の場合、死亡のリスクは1.54倍だった。その要因は、筋肉の血流が低下することだ。筋肉はわずかながらの動きがあれば代謝が低下することはない。しかし座った状態では筋肉の活動、とくに下肢の筋肉の活動は完全に停止している。筋肉内の血管の刺激がなくなり、血管の細胞で作られる一酸化窒素合成酵素が低下する。この結果、慢性炎症を引き起こしてさまざまな疾患の誘因になることが想定される。健康寿命を左右する「最大酸素摂取量」最大酸素摂取量は、運動中に体内に取り込むことができる酸素の最大量で、全身持久力の指標になる。動いているうちに酸素をたくさん取り込むことができれば、細胞内のミトコンドリアでたくさんのエネルギーを作ることができる。イギリスの研究で40~69歳(平均58.1歳)の被験者に自転車をこいでもらい、その運動レベルによって経過観察を行ったところ、運動可能レベルが低くなるにつれて生存率が低下した。最大酸素摂取量の年齢による低下もまた生存率に関連がある。フィンランドの研究で42~60歳の男性の値を測定し、11年後の値と比較した。その結果、最大酸素摂取量の値が大きく下がった人は死亡リスクが高く、逆に改善している人は死亡リスクが低下していた。運動に取り組むと、最大酸素摂取量の低下を食い止めることができる。運動に取り組まずに値が低下していくと、年を追うごとに死亡リスクは上がっていくが、逆に積極的に運動に取り組むと死亡リスクは低下し最小限に食い止めることができる。イスに座って生活する時間が長いと最大酸素摂取量は当然かなり低い値になる。座りがちな人の50歳時の値が、積極的な運動をしている人の80歳時の値に相当する。つまり30年分の健康被害があるといえるのだ。これを防ぐためには、連続して15分以上座ることがないように、適宜立ち上がって簡単な下肢運動(屈伸や背伸びなど)を欠かさないようにしなくてはならない。筋肉の量は30歳を超える頃から年間約250gずつ失われていく。しかしその重量に相当する脂肪(500g程度)が増加するため一見体重の増減がない。若い頃から体重が変わらないので安心と思っていても、その質は大いに変わっているということだ。そして50~75歳に約25%の筋力が失われる。歩行困難や立位困難など日常生活に支障が出るほどの筋肉が萎縮する状態を「サルコペニア」と呼ぶが、「サルコペニア」になると、死亡や介護を必要とするリスクが2倍に上昇する。60歳で維持している筋肉の量が、その人の寿命の長さに一致する。年齢に関係なく筋トレによって筋力を強化することは可能だ。40代であっても、50代であっても、60代になるまで待つことなく筋力トレーニングを開始すれば、将来のサルコペニアの心配はなくなる。健康寿命を延ばす、最も効果的な運動法「最大酸素摂取量」を改善するためには、心肺機能を高めるランニングのような「持久的トレーニング」をイメージする人が多いだろう。週3回、60分程度の持久力トレーニングであれば、健康上のメリットが得られる。しかしそれ以上の持久力トレーニングは体にとってはストレスになる。長時間の持久力トレーニングによって酸化ストレスが増加するため、運動時間はなるべく短く行う必要がある。短時間の運動で最大酸素摂取量を向上させるために取り組むべき方法は、高強度インターバルトレーニング(HIIT)と筋力トレーニングだ。高強度インターバルトレーニングは15~30秒の全力のトレーニングを行い、その後15~30秒程の休憩を1セットとして、このセットを数分繰り返すトレーニング法。高強度インターバルトレーニングも、ランニング、エアロバイクなどの持久力トレーニングと同じく最大酸素摂取量は向上する。運動時間はたかが30秒と思うかもしれない。しかし実際行ってみると、単一の運動を30秒も続けることは難しく、普段運動をしていない人にはハードルが高すぎる。そのため最初はTABATA式と呼ばれる20秒運動、10秒休憩を、はじめは4セット(2分)、最終的には8セット(4分)のトレーニングができるように徐々に負荷を上げていく。そして最も取り組むべきなのが筋力トレーニングだ。一般には筋トレは筋肉の力を増強し、筋肉を大きくするための刺激を与えるもの。しかし筋トレもまた最大酸素摂取量を増大させる働きがある。とくに初期体力が低い場合は、筋トレをするだけで、筋力と心肺機能を同時に向上させることが期待できるため非常に効率的。健康効果を得るためには、30秒から始めて、4分程度の腕立て伏せ、懸垂、スクワットのような自分の体重を利用した自重トレーニング、タオルやイスを利用した自宅でのトレーニングで十分必要な筋力をつけることができる。生活スタイル全般の改善が必要運動を開始しようとするときにとくに注意しなくてはいけないのは、徐々に強度を上げていくことだ。若い頃と違って、関節や筋肉、靱帯を損傷してしまうと、回復に時間がかかるばかりでなく、一生もののケガになってしまう可能性もある。運動の習慣化には、毎日続けられるように、疲労を残さないレベルで運動をやめることが重要。負荷を強くしてトレーニングするのは、運動の習慣ができてからであって、初期の頃はちょっと物足りないなというレベルで十分だ。疲労を残さないために十分な睡眠を取ることも必要。睡眠不足を繰り返すとストレスホルモンであるコルチゾールが徐々に増加していき、筋肉量の減少につながってしまう。運動は酸化ストレスを与えるため、普段から抗酸化物質が豊富な野菜果物を摂取することも忘れてはいけない。そして抗酸化物質の摂取は極力食品から摂取すべき。多種多様な抗酸化物質を取り入れるために、色とりどりの野菜果物を摂取することが重要だ。石黒 成治 : 消化器外科医、ヘルスコーチ
2022.02.16
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下記の記事はヨミドクター様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。85歳、男性。心不全と腎不全を患い、当院に5年前から受診して、内服治療を行い経過観察していた。妻、長男夫婦と暮らしていたが、妻は半年ほど前から認知症が進み、施設に入居した。患者は毎日、手料理を持参し、施設の妻を訪問することが日課となっていた。患者は経済的に自立しており、良い意味で依存的ではない父と子の関係であった。ある日、肺炎を併発して、当院のHCU(High care unit:高度治療室と呼ばれ、集中治療室と一般病棟の中間に位置する)に入院した。患者は「息が吸えない。苦しい」と訴え、冷や汗をかいて下肢がむくみ、苦痛で顔をゆがめていた。NPPV(気管挿管や気管切開を行わない換気法の総称)を装着して、苦痛を軽減するために傾眠できるような薬剤を投与。呼吸回数は1分間に30回以上、NPPVの酸素濃度は100%となっていても、血中のSpO2(酸素飽和度)は88~90%と低かった。 看護師は以前から、患者に「心不全が急激に悪化した場合には、口から管を入れると(挿管して人工呼吸器を装着すると)話すことができない状態になる」「その場合、腎臓の状態も限界なので体が耐えられず、管が抜けずに気管切開に移行したり、最悪の場合は命を落としたりする場合もある」と伝えていた。その際、患者は「妻のために何でもしたい」と言い、その頃は妻も「頑張ってほしい」と言っていた。挿管して人工呼吸器を装着するイメージについても、看護師から写真や動画などを用いて具体的に説明されていた。画像の拡大主治医は、「肺の状態が限界に近づいており、挿管しても回復は極めて難しい」と考えていた。患者は、「こんなに苦しいなら、管を入れて、何でもやってくれ。治してほしい」と話し、入院してからは「妻に 鮎あゆ の甘露煮を持って行ってあげたい」としきりに言っていた。呼吸器を装着しても回復が難しいなかで、「もしかしたらそのまま亡くなるかもしれない」とも伝えられたが、患者は「それでも一回はやってほしい」と言った。主治医は、状況を話すため、家族に来院を頼んだが、多忙ということで電話での話になった。長男は主治医の話を聞いて、「人工呼吸器をつけても治らないなら、苦しくないようにしてほしい」と言っている。いったい、どうしたらよいのか。HCUの看護師から、急性・重症患者看護専門看護師(以下、専門看護師)に相談があった。患者は人工呼吸器を希望 それでは「本当の望み」につながらず…患者の「治療してほしい」という明確な意向と、厳しい見通しとの間で悩み、さらにコロナ禍での他施設との協働に苦慮したケースとして、専門看護師が話してくれました。HCUのスタッフたちは、「本人はずっと『どんな治療でもしたい』と言っていて、今回も明確にそう話している。できるだけ意向に沿いたい。でも、呼吸器を装着したまま亡くなる可能性も高いので、どうしていいかわからない」と悩んでいたそうです。この専門看護師も、患者さんの身体状況とデータを見て、「非常に厳しい」とまず思ったそうです。「挿管したら絶対に外せない。気管切開になる可能性もある。しかし、妻への思いが強く、『治したい』という本人の気持ちは尊重したい。医療者の考えだけで進めてはいけない。本人の意思を尊重しながら、それを息子さんとも共有していかないといけない。患者さんの意思を尊重するにはどうしたらよいか、状況を整理しないと感情論に走ってしまう」と思ったそうです。専門看護師は、今後どうアプローチしていけばよいか、いま一度、チームでの話し合いをする場を作りました。本人は何とか治療してほしいと言っているが、「その先に患者さんが求めているもの」について話し合ったそうです。主治医は、「治って妻に会いたい、妻に会いに行く、というところに本人のゴールがある。それは治療して回復できるという前提で考えられている」と言いました。しかし、患者さんが意向として伝えている治療、つまり人工呼吸器を装着することでは、患者さんが最終的に望んでいることの実現にはつながらない状況でした。そのことを患者さんが十分理解しているかどうか……。そこで、チームとしては、患者さんがいま望むことは何なのか、現状をどのように捉えているかを確かめ、患者さんが目指すゴールに向けてできることを考えていくことになりました。妻との“再会” その3日後に…看護師は、患者さんのベッドサイドに行き、自分の病気をどのように受け止めているのか、いま何がしたいのか、をたずねていきました。患者さんは、「妻には自分が一番の支えだから、元気になりたい。苦しくて、日に日に悪くなっているのはわかっている、もしかしたら……とも考えている。でも妻に会いたい」と話したそうです。その後、何とか会える形を考えようと、まず妻の入居している高齢者施設へ問い合わせました。患者さんの厳しい状況を伝え、「最後に会わせたいので、奥さんに車いすでこちらの病院まで来てもらえないか」とお願いしました。電話などではなく、直接、二人が会える方策を考えていました。しかし、新型コロナウイルスが 蔓延まんえん した第2波の真っただ中で、施設側からは「難しい」という返事でありました。その頃は、オンラインでの面会にも、今ほど病院も施設も慣れていませんでした。時間は迫っています。患者さんは話すこともつらい状況になり、鎮静薬で傾眠傾向にあることが多くなり、日々、血圧の低下や尿量の減少も表れてきました。長男に改めて相談したところ、初めは「もう年もとってるし、会っても、きっとおふくろはわかんないだろうし、もういいんじゃないか。ずっと仲良くしていたんだから、もういいんじゃないか」と言っていました。しかし看護師が、「奥さんに会いたいとはっきりと言っていて、何とかその意思をかなえたい」と伝えると、「わかりました。ぼくが病院に行って撮影します」。施設側は感染対策のため、面会制限があり、スタッフが代わりに撮影することで話はまとまりました。施設では、ニコニコした笑顔の妻の姿が撮影されました。目の前に患者さんがいるかのようでした。それを息子さんが病院に持参し、感染対策を整えたうえで病室に入り、患者さんに見せました。患者さんは意識が少し 朦朧もうろう としていましたが、画面に映った妻の姿に手を振っていました。息子さんから「母さん、元気だったよ」と伝えられました。患者さんは、その3日後に亡くなったそうです。患者さんの意向の背後にある「大切なこと」「価値」専門看護師によれば、入院当初は「鮎の甘露煮を食べさせたい」と繰り返し言っていたのが、映像を通しての再会後、そう言うことはなくなりました。そして、「手を振ってたよ。わしも手を振った。会えてよかった……」と話していたそうです。このケースでは、コロナ禍での面会制限が、患者さんの意思決定に大きく影響したと言えます。専門看護師は、通常なら、医師から家族に説明した段階で、「患者さんと家族がよく話をしているのか」「そのうえで、状況をどう受け止めているのか」を聞くよう心掛けているそうです。しかし今回は、それがかないませんでした。そういう中でも「思い込みをせず、患者さんが望んでいることを尊重したい。家族の考えも大事ですが、やはりそこにいる患者さんを大切に、その希望をくみ取り、つなげることを目指しています」と語ってくれました。あらかじめ、起こりうることを考えておく、話し合っておくことは重要です。また、その時の患者さんの意思を大切に扱うことも重要です。その一方、その想定への捉え方は、患者さんと医療者では必ずしも同じではありません。その状況が実際に身に迫って初めて感じる苦しさ、怖さ、不安もあります。事前の意向の尊重は大切ですが、改めて患者さんの意向の背後にある「大切なこと」「価値」を、きちんと見極めることが大事だと思いました。(鶴若麻理 聖路加国際大教授)
2022.02.14
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下記の記事を日刊ゲンダイデジタル様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。 婚約内定から4年以上の歳月を経て、ようやく入籍した秋篠宮家長女の眞子さんと小室圭さんは、米ニューヨークに拠点を移した。ところが好事魔多しで、圭さんは7月に受験したニューヨーク州の司法試験に不合格。法律事務所でロークラーク(法務事務員)として働きながら、来年2月に再チャレンジすることになるが、メドはどうなのか。国内で実務経験を重ねてから渡米し、3度目の挑戦でニューヨーク州の資格を取得したベテラン弁護士に、司法試験の受験事情などを聞いた。■基礎に不安はないが浪人生活を1年送る可能性 ――山中さんはニューヨーク州、ワシントンDCの弁護士資格を取得しています。ニューヨーク州司法試験の難易度はどうですか。 難易度が高いといわれる日本の司法試験とは性質が異なります。法律の勉強をしている米国の学生にとっては、運転に必要な運転免許のようなもので、基礎が問われる試験です。そのため、ロースクールを卒業する5月から試験のある7月までの間に、必死に勉強してパスするケースが大半です。日本のように何年も司法浪人を続ける人はまれです。とはいえ、英語を母語にしない外国人にとっては簡単な試験ではありません。運転免許の試験が全部英語であることを想像すれば、お分かりいただけると思います。 ――小室さんが受験した7月の試験の合格率は、受験者全体で78%なのに対して、外国で教育を受けた受験者は46%です。 ネーティブとの英語力の差は当然大きいと思います。まず外国人は問題を読むスピードが遅く、エッセー(小論文)も米国人の半分も書けないのが普通です。制限時間はアメリカ人と同じなわけです。また専門用語が分かっていても、一般的な単語でつまずくケースが出てきます。例えば配管工を意味する「plumber(プラマー)」という単語が分からないと問題に詰まってしまうように。ほかにも、米国人であれば誰でも分かる人名、現地の地理感覚がつかめないと解けない問題など、つまずきやすいポイントはたくさんあります。 ――英語力だけでも通らないと。 外国人が合格できない場合のもうひとつの理由が、米国の法律の基礎が理解できていないケースです。語学力の問題だけであれば過去問を繰り返し解くことで対応できますが、基礎知識は数カ月程度の勉強だけで身につけるのは難しいでしょう。また、米国は州によって法原則が異なり、米国と日本では概念や発想が違うので、それを理解するのに苦労します。ただ、小室さんはロースクール在学中の3年間でLLM(法学修士)からJD(法学博士)に転籍しているので、基礎は身についているはずです。 ――日本で司法試験に合格している人と、小室さんのように米国で初めて司法試験を受ける人では有利、不利というのはありますか。 あると思います。米国と日本では考え方が違いますが、試験勉強という点では感覚は同じです。しかも、日本の弁護士は日本の司法試験をパスしているという自信が根底にあるので、それがあるかないかでは大きいのではないでしょうか。私の場合、弁護士として10年ほど実務経験を積んでから、米国のロースクールに入学しています。外国人の場合、1年程度の研修期間を除けば、現地で働き続ける人は少なく、「ハク付け」のために現地の司法試験を受ける人も多いのです。私自身も落ちてもいいと軽い気持ちで1回目を受けました。しかし、いざ落ちると悔しくて、働きながら勉強して3回目で合格しました。優秀なロークラークには仕事が殺到します ――現地の法律事務所で働きながらの試験勉強は、どれくらい大変なのでしょうか。 私のクラスメートに英語が流暢な台湾人がいました。小室さんと同様、ロースクール卒業後の1回目は落ちて、ロークラークとして働きながら勉強していました。ところが、上司から依頼された膨大な判例や文献調査などで、あまりに仕事が忙しくて勉強時間が確保できず、2回目の試験(2月)も落ちてしまい、3回目でようやく合格しました。働きながら勉強しているからといって、上司は大目に見てくれません。ロークラークでも優秀な人には仕事がどんどん集まってきて、無能だと思われると仕事が来ない厳しい世界です。忙しいほうが評価されていることになり、当然給料も上がります。そのため、働きながら受ける人の多くは試験直前に休みを取って、まとめて勉強するしかありません。 ――山中さんはどうしていましたか。 私は家で勉強がはかどらないタイプで、平日は仕事終わりにスターバックスに寄って2~3時間ほど勉強していました。土日は丸一日、カフェか図書館で勉強していましたが、仕事のことも考えながらなので、大変だったことを覚えています。小室さんの場合、カフェで勉強するわけにはいかないと思うので、家以外の勉強場所の確保に苦労しそうですね。 ――米国の試験対策の予備校は日本のものと随分違うそうですね。 米国にも司法試験の予備校がありますが、日本の予備校ほど細かい受験対策をしてくれるわけではありません。そのため、知らず知らずの間に間違った方法で勉強している可能性もあります。日本人の歴代LLM生の間で代々引き継がれる“攻略本”のようなものがあり、そこには米国と日本の法律の概念の違いなども詳細に記されていて、毎年アップデートされているはずです。小室さんがLLM生時代にこれを入手しているかいないかで、合格のしやすさは変わるでしょう。米国は“身元保証社会”なのでコネは当然、ただし…ニューヨークに旅立った小室圭さん(左)と眞子さん(C)日刊ゲンダイ拡大する ――小室さんについて、「次回(2月の試験)は前回落ちた科目だけを受験すればいいので大丈夫」と話す専門家がいますが、実際のところはどうでしょうか。 落ちた科目だけ受験すればいいということはありません。2回目、3回目でも、全科目を受けなくてはいけません。しかも、2月は7月よりも合格率が低い傾向にあり、肌感覚から言っても問題の難易度は変わらないものの、2月は合格者が絞られている印象があります。しかも2月まで時間がないので、私が小室さんの立場なら、7月の試験に照準を定めて勉強をすると思います。当然、事務所の経営者には7月の試験まで待ってほしいと伝えて、了承を得なければいけませんが。私に依頼があれば、受験指導をして差し上げます(笑い)。 ――2月の試験に再び失敗した場合、勤務先を解雇される可能性は高いですか。 それは経営者次第だと思います。ただ、仮に3回目まで許されたとしても、そこで不合格なら解雇される可能性は高まると思います。 ――ロースクール入学から就職まで、日本のプリンセスのフィアンセであるため、小室さんは特別扱いされているとも言われていますが。 米国は“身元保証社会”(身元の確実性が保証される方が有利になる社会)でもあるので、当然、コネは通用します。使えるものは何でも使いますし、「それの何がいけないの?」という感覚です。米国の大手法律事務所には、各国首脳の親類縁者がそれなりにいます。ただし、それが通用するのは入り口までです。ロイヤルファミリーの親戚であれば、クライアントにアポが取りやすいなどの強みがあるでしょうが、実力がないと評価されれば、当然解雇もされます。ただ、司法試験に関してはこうした特例は通用しないと思います。実際、私が受験した時、不合格者同士が慰め合う中で、ヒラリー・クリントンもワシントンDCの司法試験に落ちているなんて話がありましたから。(聞き手=伊藤洋次/日刊ゲンダイ)▽山中眞人(やまなか・まさと)1973年、東京都生まれ。95年、早大法学部在学中に司法試験合格。98年、弁護士登録。10年ほど実務経験を経て、09年に米ペンシルベニア大ロースクールLLM課程修了。11年、ニューヨーク州弁護士、17年、ワシントンDC弁護士に登録。09~12年に、マンハッタンで大手法律事務所ほか、日系金融機関に勤務。現在、狛・小野グローカル法律事務所パートナー。
2021.12.03
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ヨミドクター様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。 昌子さん(82)と絹江さん(84)は同じ団地に住む仲良しコンビ。子育て時代から半世紀にわたるお付き合いです。子供も独立して毎日のようにお互いの部屋を行き来して過ごしています。今日は、昌子さんが絹江さんの部屋に立ち寄りました。 「絹ちゃん、今日、ご主人は?」 「今日はデイサービス。助かるわ。いないとホッとするわ」 「最近、ご主人、痩せたんじゃない?」 「そう? まあ、年だからね。あんなもんじゃない」 「この間、町会の勉強会に栄養士さんが来て話してたけど、急激に痩せる時こそ栄養取らないといけないんだって」 「でも、全然動かないし食べないんだもん。そりゃあ、痩せるでしょ。テレビを見るために生きてるような感じだし」 「そういう時ってケアマネジャーさんに相談すればいいんだって。聞いてみれば?」 「そんなこと聞いていいのかしら?」異常に気づいたら、専門職につなごう 高齢者の食事や栄養の問題を考えるとき、いかに早く異常を見つけるかということが重要です。例えば、「運動をしなくなって食欲もなく、体重が減ってきている」という変化があれば、異常なので何かの処置やアドバイスが必要です。しかし、その状態の方を医療職だけで見つけるのは難しいことです。 家族や知人、行きつけのお店の店員など地域で暮らす人たちが少し気にかけておくことで変化に気づくかもしれません。そして、問題は気づいた後にどうするかです。「体調悪そうですね。お大事に」では何も変わりません。異常に気づいたら、対応ができる医療職などにつなぐことが大切です。 地域には医療、介護の専門職がたくさんいますが、地域住民としっかり連携しているかどうかは別の問題です。何か異常に気づいた時、主治医の先生や栄養士の方に相談できればいいのですが、直接連絡できないこともあります。また、誰に相談していいのかわからないかもしれません。このような時、地域で頼りになるのがケアマネジャーやソーシャルワーカーなど相談援助職の方です。最期まで口から食べられる地域づくり 地域の中で栄養や食べることの異常を早期に見つける人、それを適切な人につなぐ人、そして実際に対応する人の輪がつながると、「最期まで口から食べられる地域」ができると考えています。しかも、見つける人、つなぐ人、対応する人の誰が欠けてもダメなのです。早期に異常を発見しても次につなぐ人がいなければ結果が出せません。早期に見つけて、つなぐ人に相談できても、その地域に対応する人がいなければ結果が出ません。そもそも、異常を見つける人がいなければ改善しません。専門職、一般住民の枠を超えて地域の中に見つける人、つなぐ人、実際に対応する人がいなければ「最期まで口から食べられる地域」はできないのです。 さて、冒頭の絹江さん。昌子さんのアドバイスでケアマネジャーさんに相談しました。その話をケアマネジャーが在宅主治医に伝えたところ、主治医からの指示で管理栄養士が絹江さんのご主人の元を訪問しました。その栄養アドバイスの結果、体重が増加傾向に変化しました。昌子さんが見つけ、ケアマネジャー、主治医がつなぎ、管理栄養士が結果を出しました。 このような地域の輪を作っていきたいと思っています。(五島朋幸 歯科医)
2021.11.28
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日経ウーマン様のホームページより下記の記事をお借りして紹介します。(コピー)です。遠く離れた実家で、父が孤独死していた――。東京でフリーランスエディターをしている如月サラさんはある日、予想もしなかった知らせを受けます。如月さんは50代独身、ひとりっ子。葬儀、実家の片付け、相続に母の遠距離介護など、ショックに立ち尽くす間もなく突如直面することになった現実をひとりで切り抜けていく日々をリアルにつづります。 お正月が明けて間もない頃、遠く離れた実家で父がひとりで死んでいたのが見つかった。前年の夏、熱中症で倒れた母は認知症と診断され、専門病院に入院していた。私はコロナ禍であることを理由に、それから実家に一度も帰らなかった。父は半年後に、誰にも知られることなくこの世を去った。 母は入院先から高齢者施設に入居し、実家は無人のままになった。ほとんど会話の通じなくなった母をわずかな時間見舞うため、そして実家の整理と保守のために月に1回、往復する日々が始まったが、その疲れ以外にもある不便が生じてきていた。仕事先で不意に直面 私の「緊急連絡先」は? 父が死んでいたのはコロナ禍の真っ最中。ステイホームを呼びかける風潮で、東京の自宅と実家を往復する以外ほとんど外出する機会はなかったが、春先からほんの少しずつ、得意ジャンルの1つである「旅」の仕事が入り始めた。 あるとき、旅先でSUPヨガの取材をすることになった。SUPとはスタンドアップ・パドルボード(Stand Up Paddleboard)の略称。サーフボードの上に立ち、パドルを使って海や湖などを進むアクティビティのことだ。SUPヨガは、このボードの上で行うヨガのこと。予期せぬ事態が起こる可能性もあるので、体験前に誓約書へのサインや緊急連絡先の記入などが求められる。川べりでのSUPヨガ取材。この日はあいにく冷たい雨だった川べりでのSUPヨガ取材。この日はあいにく冷たい雨だった この記入の際に手が止まってしまったのだ。私に何かが起こったとき、知らせればどうにかしてくれる人はもはや誰もいない。施設に入っている母の部屋には携帯電話が置いてあるが、母は既に電話を受けることもかけることもできない。いったい誰の名を、どの連絡先を書けばいいのだろうか。 取材先という思いがけぬ場所で気づいた事実に、驚くほど動揺した。事情を知る取材仲間がそんな私を見て、自分の家族の連絡先をそっと書いてくれた。これからもきっと、こういう事態に遭遇することがあるだろう。そのときどうすればいいのだろうか。40歳を超えたとき、初めて賃貸物件の入居を断られた 思い返してみれば、以前にも似たような経験をしていた。それは40歳を超えたときのこと。既に離婚し、独身ひとり暮らしだった私は、住んでいたマンションの隣の敷地に大型の建築物を建てる工事が始まったことをきっかけに引っ越すことにした。 東京の賃貸マンションは、通常、2年ごとに更新料が発生する。家賃の2倍もの更新料を払って同じところに住み続けるより、引っ越して気分を変えるほうがいいと、私は更新のたびに違う場所に転居していた。そのときには既に、東京に出てきて12軒目の家に住んでいたところだった。 転勤の多かった父の仕事の都合で幼い頃から引っ越しが多く、住む場所を変えることに抵抗がなかったことも影響していたと思う。いらないものを捨てて新しい場所に移り住むスタイルが気に入っており、そのときも次に住みたい街で部屋を探し始めた。ところが、ここと決めた場所に申し込みをすると断られてしまったのだ。初めてのことだった。 会社員として既に10年以上勤務しており、ある程度の年収もあった。それでも断られた理由を聞くと、「40歳を超えて独身ひとり暮らしの女性であることと、年金暮らしで遠く離れた場所に住む親御さんでは保証人として不十分だから」と告げられた。そして次々と3件もの賃貸物件の所有者に入居を断られた。 「このままもっと年を取ると、さらに部屋を借りることが難しくなるのではないか。年金暮らしの親しかいない中年独身の私は、東京で暮らしていけなくなるのではないか」と不安に駆られ、購入するつもりなどなかった分譲の中古マンションを慌てて探し、ローンを組んだ。 同世代の独身の友人たちはどうやって住む場所を確保しているのだろう。聞いてみると、「兄弟を保証人にしている」という人が多かった。そうだったのか。私には身元を保証してくれる兄弟姉妹もいないのだと改めて思い知った。ひとりで老いて死んでいくことはそんなに罪なのか SUPヨガの取材後、友人たちに、緊急連絡先がなくて困ったという話をすると「互いに緊急連絡先として電話番号を登録しておこう」ということになった。当面の急場はこれでしのげるかもしれないが、私がもっと年を取り、認知能力が落ちて意思決定が難しくなったらどうすればいいのだろうか。早いか遅いかは分からないけれど、いずれ必ず私も死んでしまう。そのときの実家は。東京でローンの残ったマンションは。一緒に住んでいる猫たちは。 私は自分がひとりきりで老いて死ぬことについて、何も考えていなかった。どんなときも私が元気でいられるのは、この2匹の猫たちのおかげだどんなときも私が元気でいられるのは、この2匹の猫たちのおかげだ 少し前にとあるインタビューを受け、その記事がYahoo! に転載されたことがある。50代独身で、猫と暮らして十分満たされており、今後パートナーも特に必要と思っていないという私の発言が掲載されているその記事のコメント欄には、「それは結構だけれど、将来孤独死して周囲の人に迷惑をかけないでくれ」「介護保険を使いまくって若い世代に負担をかける気か」という内容がずらりと並んだ。 そのときはコメントにあまりリアリティーを感じていなかったが、父の孤独死とその後のさまざまな手続き、また、施設に暮らす母の遠距離介護、そして誰もいなくなってしまった実家の保守や整理などを私が一手に担っているという事実を考えた。私には、そんなことをしてくれる人はもはやいないのだ。 ひとりで老いて、死んでいくことはそんなに人様に迷惑をかけることなのだろうか。兄弟も、夫も、子どももおらず生きて、死んでいくのはそんなに罪なのだろうかと考え込むことになった。「生きているうちは、生きていかなくちゃね」 調査によると、日本の全世帯のうち約半分に65歳以上の人がおり、その中でも65歳以上のひとり暮らし世帯は約3割にのぼる。男女の割合は女性のほうが多く、高齢者ひとり暮らし世帯の7割近くを占めることが分かっている(厚生労働省、2019年国民生活基礎調査より)。ひとり暮らしの人はすべてが独身者というわけではなく、家族と離れて住んでいたり、夫と死に別れたりした人もこの中に入っている。 誰しも将来ひとり暮らしになる可能性があるのだ。 このまま生きのびていくことができれば、いずれ私も高齢者になりこの中に加わることになる。そのときにはもっと数も割合も増えていることだろう。 最近、スーパーのレジでどう支払っていいか分からず、財布から現金を出したりしまったりを繰り返したのち1万円を差し出したり、空港にバッグを置き忘れて飛行機に乗ってしまい、CAに「降りたらこの番号に電話をして確認してください」と何度説明されても理解できない様子の老いた女性を見かけて、明日の私の姿だと思った。 身のうちに修羅を抱えたまま、ほとんど何も話さずじっと窓の外を見つめ続ける母を見舞っていると、生きていくことの意味を考える。私は実家も人生もすべて整理して、誰にも迷惑をかけずきれいに死んでいくことができるのだろうか。大きな問いを抱えたまま、今日も目の前のことに追われてあっという間に1日が暮れてゆく。 「生きているうちは、生きていかなくちゃね」 認知症で入院した当初は自分がそういう状態になってしまったことを嘆き、死にたい死にたいと言っていた母が次第に状況を受け入れ、ぽろりと口にした言葉だ。そう。生きているうちは、なんとか生きていかなくちゃね。自分にそう言い聞かせている。文・写真/如月サラ
2021.11.20
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本日より10時台の皇室関係の投稿を辞めます。11時のみ続けます。一般記事を12時に投稿を増加します。
2021.11.13
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下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。2017年3月11日15時58分、白血病という病名も、余命も知らされないまま、伊藤鈴子さんは自宅で亡くなった。84歳だった。次女の知賀子さんは「家で過ごした日々は、良いことも悪いことも強く記憶に残っている」と話す。死に向かう過程は壮絶で、家族は悲しい姿を目にすることもある。あなたは大切な人を看取る時、“徐々に衰えていく姿”を受け止められるだろうか——。訪問医も、訪問看護師も、同居家族も頼りにならない都内在住の小平知賀子さんは日に日に衰えていく母を、胸を痛めながら見守っていた。ほぼ毎日のように実家に通って身の回りのケアを行ったという。「お風呂で体を流すたびに背中が小さく、足の筋肉は衰えて細くなっていました。白血病のため、内出血した大きなアザがところどころあって、痛々しかったです」(知賀子さん、以下同)訪問医も訪問看護師も頼りにならない、母と同居している長男夫婦もよほど助けを求めなければこちらに手を貸さない。そんな中、知賀子さんは鳥取でホスピスケアを行う徳永進医師が著した『わたしだって看取れる』(KKベストセラーズ)を手元に置き、自身を励ましていた。「この本の通りに母の病状が進んでいった」という。痛みを緩和するため、少量のモルヒネを処方してもらっていたが、死の1カ月前から時折、せん妄(認知機能の障害)が起こった。「お母さん、お母さん」「お兄ちゃん」「あなた、あなた」眠りながら、すでに亡くなっている人たちを大きな声で呼び、母本人はドタンバタンと動いている。かと思えば、急に意識が戻って「なんだかすっごく眠れるんだよね」と、知賀子さんに話しかける。「体温は正常なのに、体が氷のように感じられた」亡くなる10日前のこと。知賀子さんがいつものように部屋をたずねると、母がうっすら目を開けて、「知賀か」と問うた。「そうだよ」と答えると、「お母さん、がんばったけどもう無理だ」と応えたという。死の10日前。鈴子さんと知賀子さんがふれあった様子。知賀子さんはそんな母に「頑張れ」とは言えず、「大丈夫よ」と繰り返す。さらに死の6日前、母がしみじみお礼を言った。「人間、誰もが死ぬ。お前には本当に世話になったなぁ。あの世に行ったらきっちりお返しをするからね」病名も余命も知らない母が死を受け入れている、と知賀子さんは感じた。そしてその翌日から母の意識は低下し、普通に会話をすることが難しくなったという。当時のことを思い出しながら知賀子さんが涙をぬぐう。「亡くなる一週間前から、母の体がどんどん冷たくなっていくんです。手でさすってもちっとも温かくならない。布団の上に湯たんぽを入れて温めようとすると顔だけが火照ってしまう。体温は正常なのに、日を追うごとに体が氷のように感じられて……生きている人の体温じゃなかった」こっそりミカンを食べさせると、少しだけ意識が戻った長男夫婦は自分たちが認めた食品でなければ母に与えない。知賀子さんは時折目をさます母親に、こっそり望む食品を与えた。自分の指に蜂蜜をつけて吸わせたり、死の4日前は甘酒を飲ませたり。「母はおいしいって言っていました。亡くなる数日前には『みかんが食べたい』と言うので用意しようとしたら、弟(長男)はまたダメと。でも翌日にこっそり持っていって、みかんをちぎって、母の開いた口にその水分を少しだけふくませました。糖分だからか、母の意識が少しだけしっかりしたようでした。でも、次の瞬間にはせん妄がひどくなって、痛がって、私は添い寝で母の体をさすり続けました」最後の一週間、知賀子さんは同じ部屋にいる時は「常に母の体に手をあてていた」という。母の手をとり、足をマッサージして、背中をさする。母を抱きしめ、抱きしめられる日々。その時、突然、知賀子さんの胸に感謝が湧き出してきて、こう叫んだ。「お母さん、ありがとう、ありがとう」娘として日々を過ごさせてもらったこと、人はこう終わっていくんだよ、と目の前で教えてもらったこと。母はふんふんとうなずいていた。「あとわずかな命だときちんと教えてあげたかった」最後の日となる、2017年3月11日。知賀子さんは「夕方には行く」と約束していた。しかし嫌な予感がして、仕事を放り出して早めに実家に向かっていたところ、連絡をうけた。実家に着いた時には穏やかな死に顔の母がいた。母(鈴子さん)のお葬式。祭壇は母が好きだった紫色の花で飾った。「不思議と、亡くなった後のほうが母の手が温かかったんです。その日はしばらく温かかった」在宅で看取って良かったなと思うことは、母が「自分がいたいと思う場所」にいられて、終われたということ。病院の個室より、家の人の“生活音”があって、変わらない日常の中で寝ていられる。思うように体が動かなくても、それはよかったことだと感じる、という。それでは「後悔していることはあるか」とたずねると、知賀子さんは「病気を、寿命を、知らせてあげたかった」と話した。「あとわずかな命だときちんと教えてあげて、そしたらもっと伝えたいこともあったかもしれないと思う」その気持ちが、私はよくわかる。私の母もがんのため亡くなったが、もう40年以上も前の話だから、がんの告知は一般的でなかった。母にはがんという病名も、余命も知らされていなかったのだ。だが母は、亡くなる一週間前から、当時2歳だった私に対して「ごめんね。ごめんね」と繰り返し謝っていようだ。そんな姿が、祖母の日記に記されている。自分が大人になり、母が亡くなった24歳と同じ時期に子を持ち、ますます母は「余命」を知りたかっただろうと感じた。そうしたらもっと“親子の思い出”をつくることができたかもしれない。「長男である弟に任せたい」と常日頃から言っていた鈴子さんも、自分の体の状態がどんどん悪くなっていることには気づいていた。医師がきて輸血をすると、「今日、こんなことをして……」と知賀子さんに知らせてきて顔色をうかがう。でも知賀子さんは弟(長男)に固く口止めされていたために言えなかった。鈴子さんの白血病が判明しての緊急入院。このときは医師から「帰宅できない」と言われた。「輸血」という処置にも、知賀子さんは迷いがあった。白血病は正常な血液細胞が減少していくため、輸血をすれば、母は「ラクになった」と言う。しかし、「足りないものを入れる」という対症療法であって、輸血によって病が治ることはない。医療の現場では血液不足も指摘されるなか、治る見込みのない高齢の白血病患者である母に、輸血治療を行い続けるのは「延命」にあたるのではないかと悩んだ。本当のことを説明し、本人の考えを聞きたい。だが、母が重視した「長男の考え」を優先するしかなかった。「母はさまざまな事案について『長男である弟に任せたい』と常日頃から言っていました。病になっても内心そう思っていることがわかるから、私も姉(長女)も黙るしかない。けれど一方で、本当は母はこういうケアをしてほしかった、というのが娘の私にはわかる。だから母も身の回りのことは、長男夫婦より私に頼ってくる。在宅の進め方としては後悔ばかりですが、それも母が生前に長男長男とかわいがってきたから仕方ないって、自分に言い聞かせているんです」4年が経っても、母の笑顔より苦しんだ顔ばかりが浮かぶ病院の変更も、訪問医の変更も、長男に許可してもらえないため叶わなかった。実は訪問医は、白血病患者を一度も診たことがない、老衰や認知症の患者の看取りばかりやってきた医者だったのだ。それを知ったのは母の死後だった。「自宅で白血病の緩和ができず、母をラクにさせてあげられませんでした。それでも母にとっては自分が望んだ場所だからよかったんだと思いますが、私にとっては4年経った今も、母の笑顔より苦しんだ顔ばかりが浮かぶんです。病院で看取った人と、自宅で看取った人の違いは『真の苦しみ』を見ているかどうかの差ではないかと思います」在宅死は「オーダーメイドができる」のが長所でも短所でもある。病気のことも死についても自ら勉強しなければならないが、言い換えれば、すべてを本人や家族が選択できる。本来は訪問医も看護師も、ヘルパーも、納得がいかなければ変えたっていいのだ。「自分の中で死がすごく現実化した」と知賀子さんは言う。「身内は父をはじめ突然死の人が多かったから、苦しむ顔も見ていないし、単に“長い間、会っていないだけ”という感覚になってしまいそうになる。それが母を家で看取ったことで、死ぬってこういうことなんだって母に教えられた気がします」死を「意識する」ことで、これからの人生を豊かにする実は知賀子さんは葬儀社を営んでいる。そこで死について語り合う少人数の「デスカフェ」を時折開催してきた。知賀子さんが母の在宅看取りをスタートしてから初めて開いた「デスカフェ」の模様。2011年ごろから欧米を中心に広まり始めた「デスカフェ」は、現在およそ40カ国で開かれているといわれ、日本でも開催される場が少しずつ増えている。死を忌み嫌って「目を背ける」のではなく、むしろ「意識する」ことでこれからの人生を豊かに生きようという狙いがある。コロナ発生前の時期、私も知賀子さん主催のデスカフェに参加した。「死を意識したことがあるか」という問いには参加者からさまざまな声が上がった。「自分ががんになった時、死にたくないって。生きて子供の成長を見続けたい、と願いました」「夫が白血病です。長期間、高い治療費を払い続けることに、“命の値段”を考える」「勤務先の社長が亡くなった時、初めて死を意識しました。息子と二人暮らしだから、もし自分が死んだらどうしようって」ある女性は、母親が吐血しながら死んでいった様子を皆の前で語り、「私一人で看取ってしまったことが重かった。誰かに話したかった」と涙をぬぐっていた。このように、誰かの死を消化できず、吐き出せる場を求めてくる人もいる。「希望の死に場所」を聞くと意見が分かれるこの日の最終テーマは「最後はどう逝きたいか」であった。「大切な人に『ありがとう』と伝えたい」「死ぬ直前に『いい人生だった』と思える自分でありたい」など、周囲への感謝や満足感を大事にする姿勢は多くの人に共通している。一方で、「家族に迷惑をかけたくないから、緩和ケア病棟や老人ホームで逝きたい」「やっぱり自宅で過ごしたい」「自然の中で一人でひっそり」など、“希望の死に場所”は意見が分かれた。知賀子さんは「他の人の考えを聞きつつ、それぞれが答えを見つけることが大切」と話す。「最期を過ごす場所」や「残り時間を共に分かち合いたい人」「周囲に遺したい言葉」を突き詰めていくと、満足のいく死に方につながっていくのかもしれない。笹井 恵里子(ささい・えりこ)ジャーナリスト1978年生まれ。「サンデー毎日」記者を経て、2018年よりフリーランスに。
2021.11.09
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下記の記事は週間女性プライムからの借用(コピー)です。「11月2日、小室眞子さんは“荷物の整理”を理由に、結婚後初めて秋篠宮邸を訪問しました。7時間も滞在したとのことですが、結婚からわずか1週間でなぜ里帰りされたのか……。基本的に荷物の整理は結婚される前に終わらせていたでしょうし、7時間も滞在する必要はなかったはず。 もしかしたら、旦那さんの件で“将来設計”に変更が生じたため、ご両親にその説明をしに行かれたのでは」(皇室担当記者)眞子さんとの共働きは必須 10月末に発表されたNY州の司法試験に不合格だった小室圭さん。すでにNY州の大手法律事務所に就職しているが、今回の試験に合格できなかったため、弁護士ではなく「法務助手」として引き続き勤務することになった。「不合格という結果に、秋篠宮ご夫妻もさぞ驚かれたと思います。小室さんは留学していた『フォーダム大学ロースクール』の1年目に、学年で数人しか採用されない学費が全額免除となる奨学金を受給しています。これは事前に提出した成績等で決定するもので、そうとう優秀でなければ選ばれません。 さらに、NY州の弁護士会が今年開催したビジネス法部門の学生論文コンペで優勝。昨年は準優勝しており、実力は折り紙付きとのことで、誰しもが司法試験に受かることを信じて疑わなかったんです。まさかの不合格で、NY州での計画に早くも狂いが生じてしまったかもしれませんね」(宮内庁関係者) NY州の大手法律事務所に勤務する1年目の弁護士の年収は日本円で約2300万円に対して、法務助手の年収は600万円ほどだと言われている。司法試験に落ちてしまったことで、マンハッタン地区での生活は、前途多難となってしまった。「勤務先のあるNY州マンハッタンに住居を構える予定とのことですが、元皇族の眞子さんと暮らすのであれば、必然的にセキュリティーがしっかりした部屋を選ばざるを得ません。1LDKのマンションですら、マンハッタン地区だとひと月の家賃が50万円ほどかかり、セキュリティーを考慮するとさらに家賃は高くなる。 小室さんの年収だけで暮らしていくことは難しく、眞子さんも学芸員の資格を生かして、現地の博物館などに勤務して家計を支えていくのだと思います」(前出・皇室担当記者)来年2月に行われる司法試験に再チャレンジするという小室さんだが、一刻も早く試験結果を伝えたのは、日本での恩人だった。「小室さんが日本で勤務していた『奥野総合法律事務所』の奥野善彦所長へ、いち早く合否結果を伝え、落ちたことに対する謝罪の弁を述べたといいます。この事務所は、小室さんが国際弁護士を目指すきっかけとなった女性弁護士からの紹介で入所していますし、大きな“借り”があったことから、真っ先に奥野所長に連絡を入れたのだと思いますよ」(秋篠宮家関係者)「無職で借金1000万円」の危機 奥野所長のサポートがなければ、小室さんはアメリカ留学ができなかったのだ。「アメリカ留学の3年間、小室さんは毎月の生活費用を『奥野総合法律事務所』から援助されていました。物価の高いNY州、大学寮の費用も含めてその額は、3年間で計1000万円ほどだと言われています。 ただ、これは給与扱いではなく、あくまで“貸与”として援助していたお金なのです。事務所としても弁護士試験に合格する前提で貸与していた可能性が高い。事務所関係者は今回の不合格結果に唖然としていることでしょう……」(前出・宮内庁関係者)'21年10月26日の結婚当日、お住まいで秋篠宮ご夫妻と佳子さまに見送られる小室眞子さん。感動的なお別れだったが、早くも里帰りされた理由とは……【写真多数】小室圭さんが高級ホテルの写真館でキメ顔ショット、高級レストランでニヤリなど 小室さんは、来年2月の試験は是が非でも合格しなければならない。「法務助手としての年収ではNY生活もままならないのに“借金”を事務所に返済することは難しい、というか無理でしょう。眞子さんの貯金から返済するわけにはいきませんしね。 奥野所長に試験結果を真っ先に伝えたのは、貸与されたお金の返済時期が遅れることを伝える意味合いもあったのではないのでしょうか。 NY州での就職先は、今回の試験で合格すると見込んで小室さんを入所させています。もし来年2月の試験に落ちてしまうと、解雇されてしまう可能性が十分ある。無職かつ1000万円の“借金”を背負うことになる恐れがあるのです。 母親の金銭トラブルもまだ解決していませんし、このままでは母子そろって金銭的な問題を抱えることになってしまいます……」(前出・秋篠宮家関係者) 10月26日の会見で小室さんは「これからもできる限りのことをして、眞子さんをお支えしていきたいと思います」と、力強く語っていた。 その言葉が嘘ではなく、事実となる日を眞子さんは心待ちにしていることだろう。
2021.11.04
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下記の記事は週間女性プライムからの借用(コピー)です。 納采の儀など関連儀式を行わず、皇室離脱時の一時金も受け取られない異例ずくめのご結婚となった眞子さんと小室圭さん。『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)の著作があり、SNSなどで婚活相談に応えているライターの仁科友里さんは、二人の結婚をどう分析するのか──。「皇室利用をしていない」ことの証明は難しい 秋篠宮家の長女・眞子さまが小室圭氏と結婚し、小室眞子さんとなった後に記者会見をする──。このニュースを聞いたときに、その必要があるのかと私は首をかしげたのでした。 眞子さんは精神科医でNTT東日本関東病院の秋山剛氏に『複雑性PTSD』(複雑性心的外傷後ストレス障害)と診断されています。多くの人の目にさらされる会見自体が大きなストレスになりかねません。それがもとで体調が悪化したら、せっかく結婚にこぎつけたのに新生活に差し障りがあるのではないでしょうか。 秋山医師は、眞子さんの「複雑性PTSD」の原因として、長期間の誹謗中傷をあげています。もしかすると、眞子さんは体調悪化のリスクを引き受けてまでも、それらに対する“誤解”をときたいと考えたのかもしれません。しかし、すべての報道に対して説明することは物理的に不可能だと思いますし、そもそも客観的に事実を証明すること自体、難しいように思うのです。 たとえば、10月26日の会見では、報道陣から文書での「小室さんがアメリカのフォーダム大学に留学したのは、プリンセス・マコの婚約者としての特別待遇ではないか?」との質問に対して、眞子さんと小室さんは二人とも「皇室利用をしていない」と文書で回答しています。 この手の問題で難しいのは「特別扱いされていない」ことを客観的に証明する手段がないことだと思うのです。いくら説明しても、“証拠”がなければ信じないと言う人もいるでしょう。こうなると、眞子さんと小室さんは「きちんと説明したのに、信じてもらえない。誹謗中傷だ」と感じるでしょうし、国民の中には「口ではああ言っているけれど、本当は……」と疑念を持ち続ける人もいるでしょう。 眞子さんは皇室を離れましたが、会見をすることで、皇室に対する国民の信頼が低下したり、皇族と国民が分断されるような結果になってしまうかもしれません。それは、誰にとっても好ましいことと私には思えなかったのです。 しかし、この会見で、重い雲の切れ間から瑞光を見たように感じました。もしかしたら、私たちは眞子さんと小室さんを誤解していたかもしれません。金銭に対する態度は、その人への評価と直結する 3年前、小室さんがアメリカに留学してからというもの、「眞子さんと小室さんの結婚に賛成か、反対か」というような調査がなされてきましたが、ナンセンスだと思うのです。女性皇族は国民の許可がなければ結婚できないという法律はないわけですから、国民の意志は関係ありません。 しかし、これらを「庶民の蛮行」と一概に切り捨ててしまうのもやるせない気がします。というのは、2005年に現在の天皇陛下の妹君の紀宮さまが、2014年に高円宮家の二女・典子女王が、2018年には高円宮家の三女・絢子女王が結婚されましたが、その際、国は祝賀ムードに沸いたと記憶しているからです。皇室に対する思いの強さはそれぞれ違っても、国民は皇室を敬愛していると私は信じています。 それでは、なぜ今回の結婚がご難続きだったかというと、小室さんのお母さんが起こした金銭トラブルが無関係とはいえないでしょう。いいか悪いかは別として、オトナの世界では、収入や金銭に対する態度は、その人への評価と直結する部分があります。金銭トラブルは小室さん本人の問題ではないにしても、もし結婚後も「小室家」が皇室と親戚づきあいをするのなら、これは看過できないと思う人もいるでしょう。週刊女性がスクープした初のツーショット。ペアのリングとブレスレットを身につけ、横浜デート後に電車内で密着('16年10月)【レア写真】眞子さん、実らなかった初恋の体育会系イケメン(現在医師) これがきっかけで、小室さんには「悪いバイアス」がかかってしまいました。人が生きていくためには、何をするにもお金がかかります。小室さんが留学など新しいことをするたびに「皇室を利用しているのではないか、その費用はどこから出ているのか」とバッシングされるのは、この「悪いバイアス」のためでしょう。 もうひとつ、今回の結婚が物議をかもした原因は、現在の法律が内親王の立場に寄り添ったものではないからではないでしょうか。内親王は離婚はできますが、実家である宮邸には帰れません。離婚したとしても、秋篠宮ご夫妻が経済的にサポートすることは許されていません。夫婦仲が悪くなっても実家に帰れず、親に経済的に助けてもらうこともかなわず、一時金も辞退してしまった。庶民のように「とりあえず結婚して、ダメだったら(実家に)帰ってくる」ことは簡単にできないわけですから、内親王の結婚は万難を排した重い決断にならざるを得ません。 そうなると、自然と「内親王の夫は、内親王を経済的、精神的に守るもの」「内親王の夫は、経済的に安定していなくてはいけない」「内親王の夫は、離婚の要素となりうるような人格的欠陥を持っていてはいけない」という“理想の夫像”ができあがってくるわけで、法律家一年生で駆け出しの小室さんで大丈夫か、と思う人も出てくるでしょう。 しかし、二人の会見はこの“思い込み”を壊したと言えるのではないでしょうか。二人はお互いを補い合う、相性のいいカップル 眞子さんは小室さんのお母さんの金銭トラブルの対処や、小室さんの突然の留学について「私がお願いした」と明言しています。愛する人が誹謗中傷されるのに耐えられないと思って泥をかぶったのなら、相当勇敢で姉御肌な女性と言えるでしょう。また、本当に眞子さん主導でトラブル対処や留学を進めていたのなら、すでに管理職のキャリアウーマンばりの手腕をお持ちなのだなと感じてしまいます。 私を含めた多くの人は、眞子さんと小室さんについて、“やんごとなき姫が、世間知らず故に、皇室の重みを知らない今時の若者にふりまわされている”と想像していたのではないでしょうか。しかし、会見から垣間見えるのは、眞子さんが決めて、眞子さんが指示するという「婦唱夫随」の姿なのです。ジェンダーレス時代の到来と言われていますが、日本一の旧家で育った女性が、その先陣を切ったと言えるのではないでしょうか。結婚会見では眞子さんが圭さんに目配せする瞬間も【レア写真】眞子さん、実らなかった初恋の体育会系イケメン(現在医師) 一方の小室さんのコメントは基本的には眞子さんと同じで目新しいものはなく、オリジナリティがあったのは「眞子さんを愛しています」発言くらいだったと思います。皇室の方に関わる記者会見で、これほどダイレクトな表現が取られたのは珍しいと思いますが、小室さんはこれでいいと思うのです。個人的には、お母さんの金銭トラブルは小室さんが主導して、元婚約者の男性が納得する形で早期に解決しさえすれば、国民も万歳して祝うのにと歯がゆく思っていました。 しかし、「オトコだからオレがリードする」とばかりに、変にイニシアチブをとろうとしないところが、小室さんの美点なのかもしれません。眞子さんの言うことに従い、眞子さんを愛し、その愛を公言する。それが小室さんの“お仕事”だと思います。カップルを表現する諺として「割れ鍋に綴じ蓋」というものがありますが、二人はお互いを補い合う、相性のいいカップルと言えるのではないでしょうか。 二人の新天地ニューヨークは、積極的に自己主張していかないとどうにもならない街です。気が強いくらいでちょうどいい、これもまた、眞子さんにとってチャンスではないでしょうか。眞子さんはプリンセスとして「与えられた役割、仕事」をすることを義務付けられてきましたが、これからは自分がしたいことをしていいのです。眞子さんが起業して、それを小室さんがサポートするのもありでしょう。多少の失敗はつきものですが、それくらいでへこたれる女性ではないと思います。 その結婚が正しいのかどうかの答えは、未来にしかありません。二人が幸せになれば、外野は何も言わなくなります。二人の結婚と眞子さんの新しい人生のはじまりにおめでとうございますと申し上げたいと思います。________________________________<プロフィール>仁科友里(にしな・ゆり)1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」著者プロフィール仁科友里Yuri Nishinaライター1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」。
2021.10.30
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下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です。会見で両親への感謝の言葉はなかった小室眞子さんは会見で両親への感謝の言葉を口にしなかった。これが何を意味するのか、会見中継を見ながら考えていた。10月26日、午後2時。会見場に現れた2人は明らかに緊張していた。会場から見て向かって右に眞子さん、左に小室圭が座る。圭の目が落ち着きなく左右を見渡す。司会の声かけで眞子さんが話し始める。「現在、新型コロナウイルス感染症の影響が続き大変な思いをされている多くの方々にお見舞いを申し上げます」声は落ち着いている。「本日、皆さまにお伝えしたいことがあるため、このような場を設けました」型どおりの、私たちは今日結婚しましたというものではない。そんなことより大事なことがあるといいたいようだ。会場に緊張が走った。これまで皇族としての務めを果たそうと努力し、たくさんの方たちに見守られ、支えられてきましたと続ける。訪問した国々でも温かく見守ってくれた方々への感謝を述べる。前振りが終わって、「私と圭さんの結婚についてさまざまな考えがあることは承知しております」と本題に入る。静かに見守って下さった方々や「事実に基づかない情報に惑わされず、私と圭さんを変わらずに応援してくださった方々に感謝しております」とメディア批判に転調していくのだが、その前に、「私にとって圭さんはかけがえのない存在です。そして私たちにとって結婚は自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」と、2020年11月に公表した「お気持ち」の中でも強調していた結婚への強い意思を再び繰り返す。すべては私が考え、指示したこと小室圭に替わって、「私は眞子さんを愛しております」と堂々と宣言する。「一度きりの人生を愛する人と共に過ごしたいと思っています」として、これまでも2人で励まし合ってきた、その上で「このたびの結婚に関してご迷惑をおかけしてしまった方には大変申し訳なく思っております」と続けた。方々ではないから、これは母親の元婚約者へのおわびなのだろうか。眞子さんが引き取る。「これまで私が公に発言する機会は限られてきました」。ここから彼女がどうしてもこの場でいいたかったことが明らかにされると、期待感が膨らむ。そのために生まれてしまった誤解もあったとして、衝撃的な告白になる。婚約に関する報道が出て以降、さまざまなことがあったが、圭が独断で動いたことはない、すべては私が考え、指示したことだというのである。小室さんは皇室を離れるための“先兵”だった圭の母親の元婚約者への対応も、私がお願いした方向で進めてもらった。婚約延期後、小室圭が留学したことも、私がお願いしたことで、元々将来留学したいと考えていた圭に計画を前倒しにして、海外に拠点をつくってほしいと頼んだというのである。つまり、かなり前から、皇室を離れるためには結婚しかない、日本で暮らすのは嫌で、海外で暮らしたいと考え、小室圭を“先兵”として動かしていたというのだ。どんなことをしても皇室という籠の中から飛び立ち、一人の人間として生きたいという切実な思いがあったことを初めて吐露したのである。圭が独断で行動し、私の気持ちを考えていないという批判があったが、それは“誤報”だというのだ。「誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、いわれのない物語となって広がっていくことに、恐怖心を覚えるとともに、つらく悲しい思いをいたしました」小室圭は書かれた紙を目の前に掲げて読んでいるが、眞子さんは毅然きぜんとして前を向き、時々下に置かれた文面に目をやる程度。「誹謗中傷で2人が心身に不調をきたした」と痛烈に批判ここで小室圭に再びチェンジ。母親と元婚約者との金銭トラブルといわれている事柄に触れる。詳しい経緯は本年4月に公表した通りとした上で、元婚約者にはこれまでも折に触れて、お礼を申し述べていると、礼は失していないといいたいようだ。解決金については、母親が精神的な不調を抱えていて、元婚約者と会うことはドクターストップがかかっているため、「解決に向けて、私ができる限り対応したい。解決金を受け取っていただきたい気持ちは変わっていない」と話す。元婚約者からは、代理の週刊誌の記者を通じて前向きな返事をもらっているとしている。その上で、「この数年間誤った情報があたかも事実であるかのように扱われ、誹謗中傷が続いたことにより、眞子さんが心身に不調をきたしたことをとても悲しく思います。私の母も心身に不調をきたし仕事を辞めざるを得ない事態にまで追い込まれましたし、身の危険を感じながら過ごしています」あんたたちメディアが心ないでっち上げ報道をするから、2人は心身に傷を負ってしまったのだと、痛烈に批判する。会場にいたメディア、特に週刊誌記者などは、この言葉をどう聞いたのだろう。皇室との関係は一切断ちますと宣言したかのよう小室圭は「私は眞子さんと温かい家庭を築いていきたいと思います」、「これからもできる限りのことをして、眞子さんをお支えしていきたいと思います」と述べて眞子さんと交代する。眞子さんは、これから新しい生活を始めるが、また違う形での困難があると思うとして、「これまでもそうであったように2人で力を合わせて共に歩いていきたいと思っています」と話す。「これまで私たちが自分たちの心に忠実に進んでこられたのは、お互いの存在と、励まし応援してくださる方々の存在があったからです。今心を守りながら生きることに困難を感じ、傷ついている方がたくさんいらっしゃると思います。周囲の人の温かい助けや支えによって、より多くの人が心を大切に守りながら生きていける社会となることを心から願っております」こう結んだ。この後、事前に提出された質問に答える文書が取材陣に配られた。2人は顔を見合わせ、前を向いて一礼して戻っていった。2人の背に、記者たちからの祝福の拍手はなかった。最後に、秋篠宮と母親紀子さん、天皇皇后、上皇上皇后への感謝の言葉があれば、見送る記者たちの何人かは拍手をしたのではないか。まるで、皇室との関係はこちらから一切断ちますと宣言したかのようだった。一番大きな不安は「誹謗中傷がこれからも続くのではないか」眞子さんは、事前の質問に答えた文書の中でもこう書いている。「これからは、穏やかな気持ちで生活できることを期待しております。新しい環境に入るのですから不安は様々あります。一番大きな不安を挙げるのであれば、私や私の家族、圭さんや圭さんのご家族に対する誹謗(ひぼう)中傷がこれからも続くのではないかということです。私と圭さんが元皇族とその夫として皇室とどう関わっていくつもりかというご質問についてですが、私がお伝えできるのは、一人の人として、皇室の方々のお幸せをお祈りしたいと思っているということです。(小室眞子)」では、宮内庁が前日に質疑応答をなくす理由として挙げた、「質問の中に誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねないものが含まれていることに強い衝撃を受けられた」「そのような質問が、カメラが入り多くの人に囲まれた会場で読み上げられ、それに対して口頭でお答えになることを想像するだけで、恐怖心がよみがえるという強い不安を感じられた」「以上のことから、口頭での質疑応答は不可能であると思われたものである」というのが具体的にどれを指すのか?それが日本雑誌協会からの2点の質問だったことが、後から配られた文書で判明する。質問は、小室さんの母親による遺族年金の不正受給疑惑と、眞子さんは小室圭が「フィアンセ」としてフォーダム大学に入学することを容認しておられたのでしょうか。なぜこのような「愚問」がチェックされずに眞子さんのところまで渡ってしまったのか、不思議でならない。これだけを見ても、眞子さんの周辺に信頼できる有能で誠実な人間がいないことが見て取れる。これに対して眞子さんは、怒りとともに激しく反論している。「この質問は、誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問であると思います。このような質問に会場で口頭でお答えすることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷が更に広がりそうで、口頭で質問にお答えすることは不可能であると思いました。誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問をいただいたことは、誠に残念に思います」さらに、インターネットの中の批判的な書き込みについては、こう答えている。「否定的な報道やインターネット上の書き込みについてですが、誤った情報が、なぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂(いわ)れのない物語となって広がっていくことには、強い恐怖心を覚えました」メディアを痛烈に批判した「歴史的な会見」になった元婚約者の一方的ないい分がひとり歩きして、小室圭の母親は稀代の悪女に仕立て上げられ、その息子と結婚するお前も同じ人間だというようなストーリーが出来上がっていくことに、いいようのない深い悲しみと怒りを感じていたのだ。私も何度かここで、週刊誌を中心とした2人にまつわる報道は目に余ると書いたが、当人たちはペンの暴力以上の恐怖を感じていたのだろう。それが誹謗中傷という極めて強い表現になったのだと思う。この問題が一段落したら、雑誌協会は秋篠宮眞子さん報道の異常さを検証するための第三者機関をつくるべきである。そういう意味では、皇室を昨日の朝離れたとはいえ、皇室の人間が初めて公の場でメディアを痛烈に批判した「歴史的な会見」になった。だが、先日、医師が眞子さんの「複雑性PTSD」を公表した時もそうだったが、「言論を封殺するのか」と息巻いたり、ネットのコメント欄には誹謗中傷の言辞が溢あふれたりした。今回も会見のやり方が変更になったという速報が流れると、違反コメント数が基準を超えたことを理由にヤフーニュースのコメント欄が非表示になった。会見後、そういう誹謗中傷が大好きな連中が自粛するとは到底思えない。SNSはニューヨークにいても追いかけてくるから、2人が安穏な生活を送るにはしばらく時間がかかるかもしれない。両親は諸手を挙げて祝福しているとは思えない両親への感謝の言葉がなかったのはなぜか?秋篠宮と紀子さんが出した眞子さんの結婚についての「ご感想」も、全面的に2人の結婚を祝福するというものではなかった。「本日、私たちの長女眞子は結婚いたしました。最初に結婚をすることについて公表して以降、私たちにとって予期していなかった出来事が起こりました。このことについて、私たちの周りからも種々の示唆をいただくとともに、心配する声や反対する声が寄せられました。また、皇室への影響も少なからずありました。ご迷惑をおかけした方々に誠に申し訳ない気持ちでおります」(朝日新聞デジタル10月26日 14時59分)おわびから入っている。「これからも、今までの気持を大切にして、二人で自分たちなりの形で、幸せな家庭を築いていってくれることを願っております」(同)という言葉はあるが、結びでも、「今回、皇室としては類例を見ない結婚となりました。しかし、そのような中にあっても静かに見守って下さった方々、そして直接的・間接的に応援をして下さった方々に深く感謝申し上げます」この文面を読む限り、両親が諸手を挙げて祝福しているとは思えない。秋篠宮夫妻が小室母子にいい感情を持っていないという週刊誌報道が何度も流れたが、やはり事実なのだろうか。これから新生活を始める2人にとって寂しい船出にはなったが、覚悟を決めて2人が選んだ道である。私は大きな拍手で2人の前途を祝福したいと思う。(文中敬称略) * 元木 昌彦(もとき・まさひこ)ジャーナリスト1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。
2021.10.29
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下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です。なぜ今「タンパク質」に注目が集まっているのか カロリー制限よりも糖質制限が声高に言われるようになったこと、そして、肌のハリ・ツヤや引き締まった体型など、美容目的でタンパク質を摂取することが多くなったせいか、ここ数年、運動習慣の有無に関わらず「タンパク質」を意識するビジネスパーソンがとても増えたように思います。 それに対して、タンパク質が手軽に取りやすい世の中になっているかというと、多分、答えはNOでしょう。充電など仕事がしやすい環境を求めてカフェに入れば、ほぼ糖質主体のメニューとなり、自炊をしない人にとってはサラダチキンがひたすらリピートされる食生活。加えて、これまでよりも外食の頻度が減っているとなれば、魚や肉の種類も偏りやすく、最終的には「おすすめのプロテインありませんか?」という話になりがちです。 今回は、どうしたら毎食タンパク質をとることができるのだろう?というお悩みに答えていきたいと思います。朝昼晩に分けて、1日男性は60g、女性は50gが目安 まずは、「そもそも、どのくらい食べれば良いの?」ということです。これは、活動量によっても異なりますが、一般的なビジネスパーソンであれば、日本人の食事摂取基準(厚生労働省・2020年度版)に書かれている推奨量を参考に、男性60g、女性50gを目安とすると良いでしょう。そして、効率的にとるならば、1食でとろうとするのではなく、朝昼晩の3回で1食20gというように分けることが理想的です。 では、さまざまな料理や食品にはどれくらいタンパク質が含まれているのでしょうか? コンビニで買えるものを例に挙げると、たとえば、ハンバーグ弁当など、ガッツリ系のお弁当を選ぶと、20gを超えることが多いです。コンビニで入手できる代表的プロテイン食品「サラダチキン」も同じ20g超くらいであることを考えると、タンパク質だけではなく、栄養をまんべんなくとりたい方は、日替わりでお弁当、という選択肢もあります。 とはいえ、揚げ物は重い、ガッツリ系のお弁当はカロリーが気になる……という人もいますよね。そんなときに選びがちなサンドイッチのタンパク質は10〜15g、おにぎりであれば具材を鮭や明太子のようなタンパク質源にすると1個あたり5g程度です。ただ、これが少ないかというとそういうわけでもなく、「ミートボール」「ハンバーグ」のように明らかにタンパク質源主体のお惣菜でも5gから10gということもありますので、「○○だと不足する」と決めつけずに栄養成分表示を確認し、10g未満の場合には組み合わせを考えると良いでしょう。納豆1パックで5gほど、ギリシャヨーグルトならば10g程度ありますから、ご自身の嗜好(しこう)や食生活を考えて相性の良いものを選んでみてください。 皆さんが「意外」と驚かれるのは、親子丼、牛丼、カレーといった「野菜はとれなくてもタンパク質はとれているだろう」と思いがちなレトルト商品。栄養成分表示を確認すると、タンパク質10g未満のものが多く見られます。サバの照り焼きや焼き鳥などごはんのお供になりそうな缶詰類だと15g程とれることもありますので、時には白飯にレトルト、ではなく、白飯に缶詰、でも良いかもしれません。日常生活でタンパク質をとりやすくするコツ 1食20gとすると、朝に納豆ご飯を食べるだけでは半分も満たせません。でも、食事が生活の一部である以上、いきなり朝からお魚を焼いて…というようなことは難しいですよね。ですから、「足りていない=悪いこと」と考えるのではなく、不足しがちなことへの自覚と「その分、昼はしっかり食べるようにしよう」などという意識を持つようにしましょう。 加えて、どうしたら毎食タンパク質をとることができるかを考えるならば、食事に割り振れる時間を大まかに把握しましょう。仕事の忙しさは日によって異なるかもしれませんが、朝食や昼食の時間帯に突然30分も余裕ができたり、いつもよりも1時間も早く夕食を食べられたり、ということはほとんどないはずです。手軽にタンパク質をとれるようになるためには、やる気がなくてもできる環境……具体的には、「冷蔵庫・冷凍庫を開ければおかずがある」「棚を開けばストックがある」といった環境が必要なのです。 朝食は準備と片付けも含めて10分しかとれないのであれば、「卵かけごはんくらいしかできない」という結論になるかもしれません。それならば、その卵を欠かさないようにしましょう。理想はいろいろありますが、現実的に選択肢が限られているならば、それを増やすこと以上に、「ゼロにしないこと」が大切です。パン食の人であれば、電子レンジで簡単にできる目玉焼き用の調理器具を100円ショップで買う、ツナ缶を常備してツナトーストにする、などでも良いのです。(時間別のおすすめの昼食に関しては「目指せ、規則正しい食生活!10分で食べられる『最低限ランチ』を考える」で詳しく紹介しています) 出先でも在宅でも、「ちょっと小腹が空いた」ときの解決策は糖質主体になりやすいものです。そのとき、冷凍枝豆がある、豆(スナック用で売られているもの)がある、食べきりサイズのチーズがある、ヨーグルトがある、ブランパンのようにタンパク質が多く含まれるパンがある…というふうに、これまでよりもタンパク質を多く含むものにするだけでも、日常生活で不足しがちなタンパク質を補うことができるでしょう。どんな食生活をしていたって買い物には行くのですから、そのときに買うものを変えれば良いだけです。すぐ手に届くものを変えることは、頑張らなくても食生活が変わる一手となります。同じ種類の食材ばかり食べない本連載の筆者、笠井奈津子さんの新刊『何もしない習慣』(KADOKAWA)が9月29日に発売されました また、主なタンパク質源となるのは、魚・肉・卵・大豆製品などですが、それぞれのカテゴリーの中のいろんな食材から摂ることが理想的です。タンパク質の摂取だけを目的とするならばプロテイン飲料でも良いかもしれませんが、牛肉を食べれば鉄、秋刀魚を食べればDHA、というように、食材であれば他の栄養も同時にとることができます。 とはいえ、意識しないと「鶏肉ばかりで牛肉はほとんど食べない」「肉ばかりでお魚を食べる機会はあまりない」など偏りが生まれがちでもあります。そうした場合には、「○○のときは○○」と大まかにでも決めてしまうと少し偏りが是正されるかもしれません。たとえば、「朝は時間がないから、納豆や豆腐などの植物性タンパク質にしよう」「昼はしっかり食べたいから、外食のときは肉系にして、夜はお刺身とか煮魚とか魚にしよう」「家だと肉しか食べないから、外食の際は必ず魚系を1品頼むようにしょう」という具合です。ルール化してしまえば、毎回メニュー選びで思い悩むこともありません。 また、タンパク質を意識する上で気をつけたいのは、その反動で炭水化物を軽視しない、ということです。便秘になったり、疲労感を感じたり、エネルギー不足なように感じたら、炭水化物が不足していないか振り返りましょう。タンパク質が多いお肉や魚などは腸内環境に良いとされる食物繊維をほとんど含みませんし、炭水化物をとらないとエネルギー不足になりやすく、筋肉を分解してエネルギーを生み出すことになります。筋肉が減ると、締まりやハリがなくなるだけではなく、代謝も落ちやすくなるため、結果としてリバウンドしやすい体になります。少量ではありますが、ご飯や小麦製品などの炭水化物にもタンパク質は含まれます。白飯よりも雑穀入りご飯、白いパンよりも全粒粉のパン、朝のシリアルを甘いタイプのものからオートミールに変える、などというようにして、主食からもタンパク質やビタミンミネラルを補いましょう。参考記事:目指せ、規則正しい食生活!10分で食べられる「最低限ランチ」を考える(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)
2021.10.28
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下記の記事は文春オンラインからの借用(コピー)です。 10月26日、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さん(30)と結婚した小室圭さん(30)の記者会見が東京都内のホテルで行われた。眞子さんは淡いペールブルーのワンピースに身を包み、小室さんは濃紺のネクタイのトラッドな柄に水色を取り入れていた。お二人は夫婦として初めて会見に臨んだ。10月26日に婚姻届を提出し皇室を離れた眞子さん、小室圭さん。眞子さんは「私たちにとって結婚は、自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択でした」と語った) だが、事前に宮内記者会と日本雑誌協会、在日外国報道協会から提出された質問の中に、「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない質問が含まれていました。このことに衝撃を受けるとともに、このような質問に会場で口頭でお答えすることを想像すると、恐怖心が再燃し心の傷が更に広がりそうで、口頭で質問にお答えすることは不可能であると思いました」として、眞子さんと小室圭さんは手元にペーパーを置いて、それを読み上げる形に変更され、質疑応答は行われなかった。お二人による会見は約11分で終了し、質問に対しては文書で回答が寄せられた。 前日の10月25日、上皇ご夫妻のもとを訪れたときの眞子さんは、帽子に花のようなコサージュをつけ、暖色のオレンジのお召し物をまとい、翌日の結婚を控えてどこか安堵したような柔らかな表情を浮かべていただけに、このような変更が行われたことに驚いた。よほど眞子さんにとっては衝撃が大きかったのだろう。スーツの色は、美智子さまのお名前を冠したバラ、“プリンセス・ミチコ”を思わせるようでもあった 眞子さんは複雑性PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)との診断を公表したことについて、「結婚との関係で公表することを決めました。現在の体調は決して良くありませんが、周りの方々の助けにより何とか今日まで過ごしてこられました。圭さんも、私の体調を心配し、支えてくれています」と文書で回答した。「私がお願いした方向で進めていただきました」 記者会見全体を通して、眞子さんは毅然とした表情を崩さず、婚姻届を提出したあとの喜びを感じさせるような表情を拝見することはかなわなかった。眞子さんの発言には終始緊張感が漂い、「誤った情報がなぜか間違いのない事実であるかのように取り上げられ、謂れのない物語となって広がっていく」と、報道やメディア、インターネット上の書き込みなどに対する不信感や恐怖心を切々と語った。 特に眞子さんのお言葉の中でポイントとなったのは、小室圭さんの母・佳代さんと元婚約者の男性とのあいだで起きた金銭トラブルについて、男性への一連の対応は「私がお願いした方向で進めていただきました」という点、それから圭さんの留学について、「圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作って欲しいと私がお願いしました」という2点だったように思う。全ては“眞子さま主導”で進められ、“小室圭さんが独断で動いたことはない”ことを、小室眞子さんという民間の立場になったからには、明確に伝えることが必要だと考えたのではないだろうか。文書を読み上げる眞子さん そして対照的に、「私にあたたかい気持ちを向けてくださった全ての方々に、心から感謝申し上げます」として、眞子さんと小室圭さんを信じ、結婚を応援する人々への深い感謝の思いを述べたことが印象に残った。秋篠宮家でも「敵と味方」の分断が 眞子さんが人々を「敵と味方」にわけるかのようにご自身の思いを語った背景には、秋篠宮家の中でもそうした分断が生まれたことがあったのではないかと拝察している。ご両親である秋篠宮ご夫妻は、眞子さんが玄関前でお別れのあいさつをしたとき、何とも切なく無力な表情をなさっていたように思う。秋篠宮ご夫妻と佳子さまにお別れのあいさつをする眞子さん 次女の佳子さま(26)は眞子さんを抱きしめられ、眞子さんを今後も全面的に応援する態度を示された。「結婚に関して、誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました。そのような中でも、姉と小室圭さんがお互いに支え合う姿を近くで見てまいりました。本日、2人が結婚できたことを嬉しく思っております」という佳子さまのコメントには、佳子さまご自身の将来への思いも深く関わっていることだろう。思いを遂げた眞子さんは「よき便り」のカラスウリを… 眞子さんは10月23日に30歳の誕生日を迎え、誕生日に際したご近影が公表された。近年同様、佳子さまとともに赤坂御用地内を和やかな雰囲気で散策するお写真と映像の中に、お一人で朱色の果実にそっと手をのばした様子がおさめられている。これは、散策中に見つけたカラスウリの実をご覧になっていた場面とのことで、今年3月に行われた「歌会始の儀」での御歌を思い起こす。お題は「実」だった。〈烏瓜その実は冴ゆる朱の色に染まりてゆけり深まる秋に〉2021年、眞子さま(当時)のお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供 カラスウリの花言葉には「誠実」や「よき便り」などがあり、年内の小室圭さんとの結婚をほのめかすような、意味深な御歌だったのではないかと今では思えてくる。秋篠宮ご夫妻が公表された「昨年、私が二人の結婚を認めると会見でお話をしたことも、二人の考えが常に一貫していたことによります」というコメントにもあったように、まさに眞子さんは自らの思いを遂げたのだ。最後に天皇ご一家の愛犬である由莉が加わった“意味” 10月22日、眞子さんは天皇皇后両陛下に結婚のあいさつをするため、皇居・御所を訪れた。両陛下がお別れのあいさつを受けられる「朝見の儀」は行われなかったため、私的なご訪問となった。 懇談は約1時間10分にわたり、あいさつが始まってから約10分後には両陛下の長女・愛子さま(19)も参加されて、とても和やかな雰囲気だったという。最後にご一家の愛犬である由莉も加わったことには、大きな意味があるようだ。愛子さまは人の心を読まれるところがおありになる」「犬の由莉は天皇ご一家にとって家族の一員ですから、最後に加わったのではないでしょうか。つまり、“家族全員で眞子さまを見送りたい”というメッセージの表れなのではないかと思います。愛子さまは人の心を読まれるところがおありになる。お小さいころから折に触れてご一緒にいらした眞子さまとの思い出も多いでしょう。愛子さまはご両親の意を汲み、眞子さまのお気持ちも察して、両陛下とともに眞子さまの今後を応援し、門出をお祝いされたことと思います。2020年、愛子さまお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供 眞子さまは内親王としての公務もご立派で、ご両親のおっしゃることを“はい、はい”と素直に聞いてこられた優等生でした。皇室を離れられるにあたって、このような異例中の異例といえる形になったことに、かつてお仕えした人の多くが無念な思いを抱いているでしょう」(宮内庁関係者)秋篠宮ご一家。7月11日に赤坂御用地で撮影され、眞子さまが皇族の立場で映るご家族5人での写真の提供は最後となる見通しだという 宮内庁提供 文書回答で「私と圭さんが元皇族とその夫として皇室とどう関わっていくつもりかというご質問についてですが、私がお伝えできるのは、一人の人として、皇室の方々のお幸せをお祈りしたいと思っているということです」と述べた眞子さん。結婚に関する儀式や行事を行わず、一時金も受け取らない、皇室としては例をみない結婚となった。妹の佳子さまや今年12月に20歳の誕生日を迎えられる愛子さまへの影響については、どのように考えているのだろうか。
2021.10.27
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下記の記事は日刊ゲンダイヘルスケアデジタルからの借用(コピー)です。「先生、お金はいくらかかってもいいですから……治してください!」 紹介されてきた患者の母親が、食い入るように私を見つめてこう口にしました。それを受け、私は「治療は一番良い方法を行っています。お金で治療法が変わることはありません」と答えました。 しばらくしてから、私は学生時代に悪性リンパ腫の疑いで入院した時、ベッドの脇で母が漏らした言葉が頭に浮かんできました。「じぇね(銭)ならなんぼかかってもいいから、先生にお願いして治してもらう」 その時、私は黙っていましたが、心の中で「わが家にそんなに金があるわけでもないのに」と思ったのでした。 アメリカと違って、貧富の差があっても、日本ではお金に関係なく高度な医療を受けることができます。日本は国民皆保険制度で、高額療養費制度などもあります。そんな日本の医療制度の中で、お金に関して私が気になっているのは「個室料金(差額ベッド代)」です。差額ベッド代は全額自己負担なのです。 ある夜、Gさん(38歳・男性)は、酔っぱらって転んでコンクリート塀に頭を打ちつけ、夜11時すぎに救急車で某大学病院へ運ばれました。CT検査では特に問題はなかったのですが、診てくれた医師から「頭のことなので大事をとって一晩入院した方がいい」と言われました。Gさんは「これは親切にありがたい」と入院を了解したのですが、1日7万円の病室しか空いていないと言われました。そこですっかり酔いがさめたそうです。 翌朝、退院となりましたが、部屋代だけで2日分14万円(午前0時をすぎた時点で1日分を加算される)だったといいます。■個室料金が高額で転院を希望する患者も 本来、個室料金を払うのは、本人が個室を希望している場合で、本人の同意が必要です。しかし大部屋に空きがないなどの理由で差額ベッド代の同意書へのサインを求める病院もあるようです。 以前の出来事ですが、ある大病院で治療を受けていたがんの患者さんが、治療中に転院を希望されてきました。紹介状を見ると、しっかり治療されていて問題はありません。お話を伺うと、「個室料金を払うのが大変だから転院したい」とのことでした。 この患者さんのがんでは、白血球が少ない時はどうしても個室が必要になってきます。その個室料金が高額なのです。本来、患者の治療上の必要により、あるいは病棟管理の必要性(他の患者に感染する可能性など)から個室に入院させた場合、患者はその差額ベッド代は払わなくてよいのですが、その患者さんはすでに支払いの同意書にサインし、さらに治療は繰り返し長期に及ぶことから、支払うのが大変だというのです。また、サインした同意書を撤回することは勇気がいるので難しいとのことでした。 繰り返しになりますが、差額ベッド代は患者が希望して個室に入院した場合にかかる費用で、正式には「特別療養環境室料」と呼ばれ、全額が自己負担となります。 世の中、なんでもカネ、カネなのだろうか? たしかに、ずっと、あらゆるところでお金が幅を利かす世の中ですが、「少なくとも医療では利益を追求することであってはならない」とずっと思ってきましたし、その考えは変わりません。 しかし、私がそんなことを言っても、差額ベッド代は病院によって大きな差があり、その病院での収入に占める割合は大きいと思われます。「病院経営はそれなりに個室料金を取らないと成り立たない」と言われたこともあります。ただ、もしも個室料金の収入がないと病院経営が成り立たないのであれば、この医療制度自体が間違っているのではないかと思うのです。 ちなみに、個室料金は病院側で決められますが、都立病院の場合は都議会で審議する必要があり、病院が勝手に決めることはありません。信頼のおけるかかりつけ医を見つけられれば患者は安心できる佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。
2021.10.25
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下記の記事はダイアモンドオンラインからの借用(コピー)です“無料”や“タダ”ほど人を引きつけるものはない。マイルをせっせと貯めるのも「無料で旅行したいから」だし、クレジットカード選びは「年会費が無料」でないと話にならない。「無料」と聞くと素通りできないのが人の常だが、はたしてそれを選ぶことが本当にベストチョイスなのだろうか。答えはノーだ。なぜなら「無料」は仕掛けられたビジネスだからだ。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)無料を利用したビジネス4タイプその1:動機無料「無料」に魅了されるという弱みをうまく利用した無料ビジネスがちまたにあふれている。筆者は独自にそれらを次の4つに分類した。(1)動機無料(2)入り口無料(3)条件で無料(4)見た目無料 まず、「動機無料」は、無料をエサに人を呼び寄せる手法をいう。例えば、「アイスクリーム1個無料プレゼント」というような、新規オープンの店がよく行う客引きサービスが分かりやすい例だろう。飲食店なら、コロナ前なら「生ビール1杯無料サービス」というところか。タダで手に入るものが欲しいばかりに、わざわざ出かけていくパターンだ。 無料でアイスクリームがもらえるのが1家族に1個だとすれば、他の家族用にも買うだろうし、飲食店でビール1杯だけ飲んで帰ることはまずない。他にもつまみをオーダーしてお金を使ってしまうのだと分かっていながらも、無料の誘惑にはあらがえないものだ。その2:入り口無料 次の「入り口無料」は、月額課金サービスがその典型だ。初月無料、初年度無料として、入り口のハードルを下げて参加を促す。筆者は先日とある通信プランの乗り換えセールスを受けたが、先方いわく速度もセキュリティーも向上されており、しかも工事もいらないと簡単さを強調してくる。なかなか金額の話が出てこないのでこっちから聞いたところ、「まずお試しいただきたいので、ひと月分は無料ということで…」と言うのだ。 しかし、サービスの加入時には、せっせと相手が手続きしてくれるので簡単だが、解約は自分でやらなくてはいけない。そもそも通信サービスの品質のよしあしなんて素人が判断できるのか。めんどくさいし、トラブルもないからそのまま継続でいいかとなりがちだ。支払いもカードや携帯料金との合算でとなると、勝手に引き落とされてお金の出入りが目に入らない。気づかぬうちに、毎月の固定費がアップしていた――とならないようにご用心を。その3:条件で無料無料を享受するためにお金を払う? 3番目の「条件で無料」は、文字通り「○○したら無料」というパターン。「あと3000円買ったら送料無料」や、「2000円以上買い物をしたら駐車場代無料」というおなじみの手法だ。「いや、そもそも送料は3000円もかからないのでは?」と考えるべきなのだが、送料を払いたくない心理は根強い。駐車場代にしても、1時間ならいくらかかるかを調べるより、とにかく2000円以上買い物することに頭が切り替わる。とにかく無料にしたいという心理が、なぜか不要不急の買い物を促し、余計なお金を使ってしまうという摩訶不思議な行動を引き起こすのだ。 最近では、キャッシュレス事業者のこんなキャンペーンも多い。 「当選すると決済金額の100%が返ってくる」「抽選で買い物代金を全額キャッシュバック」。これも、無料の恩恵を受けるには、先にお金を使うことが前提なのだが、素直に参加している人は多いのではないか。SNS時代の昨今、「当たった!」という投稿を見ると、我も我もと思うのだろうか。宝くじのようなもので、確かに買わなければ当たらないのだが…。その4:見た目無料 4番目の「見た目無料」は、一見すると無料だが実は料金を取られているというパターン。例えば、ビジネスホテルの「朝食無料」。これは、正確には「朝食込みの宿泊費設定」という意味のはずだが、なぜかトクした気分になり、そっちのホテルを選んでしまう。 また、ネット通販で商品を検索する時に、「送料無料」を探す人は多いだろう。「送料無料」を掲げるAショップと、送料がかかるBショップが並んでいると、勝負は明らかだ。しかし、本当にAがBより安いのかは別の話。この「送料無料」も、本質は「送料込み」かもしれないからだ。Bの価格に送料を足してからAと比較しなくては、正確なジャッジはできない。 しかし、我々は「朝食無料」「送料無料」という文字を見ると、無料のほうがおトクに決まっていると反射的に感じてしまう。比較することを放棄させてしまうくらい、「無料」という言葉には魅力がある。そこのところを分かっている業者は、必ず必殺ワードとして「無料」を使うことだろう。「無料」は人流さえも変えるパワー なぜ、人々は無料が好きなのか。その理由はいろいろあるが、ひとつは「お金を払っていない以上、絶対損することはない」と考えるからだろう。 とにかく我々は損をしたと思うことが嫌いなのだ。それも、他人はおトクを享受して、自分だけが損をしたと感じようものなら、その痛みは倍増する。でも、無料ならば失うものはないし、マイナスになりようがない。何も払わずに手にできるんだからおトクなはずだ、それをみすみす見逃すなんて…と考える。だから、無料のドーナツがもらえる列に並んだり、「これを買うと○○がおまけでついてくる」として必要でもない新製品を買ってしまう。普段の合理的な判断力をまひさせてしまうのだ。 さらに、「無料」は人の流れさえ変えることができる。 例えば、有料だった道路が無料で通行できるようになると、その道を使おうとするドライバーは多い。早く目的地につける上にタダで走れるなら、その判断は正しいだろう。実は先日、筆者はこの経験をしたのだが、こうなるとそれまで多くの車が行き交っていた一般道路は、逆に交通量が激減することになる。その道路沿いにあった店に客が立ち寄ることが減り、結局、元有料道路沿いのパーキングにある店のほうに人が集まる。無料にしたことで、高速道路の関連会社だけがもうかる構造なのではないか…と内心思った。 同様に、無料セミナー、無料相談、無料宿泊…これら無料のサービスは、この先にもっとお金を払ってもらうために人をかき集める方法であることは言うまでもない。そもそも無料で受けられるサービスはおトクなのか 最後に、別の角度からも触れておこう。 ライフプランの相談などを受けているファイナンシャルプランナーから聞く話だが、無料相談に来る人より、有料相談を選ぶ人のほうが家計の見直しに真剣だと感じるという。お金を払った以上、元を取りたい、結果を出したい心理が前向きに働くからではないだろうか。 相談を受ける側の専門家もそうだ。無料相談にもいろいろあるので一概にはいえないが、大ベテランで実績の高い専門家が無料相談の相手になってくれることはほぼないだろう。どんな仕事でも、能力が高い人ほど報酬も高いのが通例だ。もし、あなたが無料で自分の能力を提供してくれと言われたら、“無料なり”にしか取り組む気にはなれないのではないか。ものすごく質が高いサービスを100%無料で受けられることはまずないだろうし、本当のプロならそのオファーは受けないだろう。 信頼できて質の高いサービスを受けたいのなら、やはり利用者は相応の対価を払うべきなのだ。無料は魅力的でみんな大好きだが、必ずしもベストな選択とはいえない。松崎のり子:消費経済ジャーナリスト
2021.09.22
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下記の記事はデイリー新潮オンラインからの借用(コピー)です。「断食」と聞けば、何やらハードルが高いイメージもあるが、実は自宅でも簡単かつ安全に実践できるという。なぜ食を断つことが「若返り」に繋(つな)がるのか。ノンフィクション・ライターの西所正道氏が「プチ断食」を体験。その医学的メカニズムも取材した。 ***“断食”がいま、ちょっとしたブームになっている。 水だけで何日も過ごす修行のようなものではない。連続約16時間食べない、いわば“プチ断食”といわれるものだ。空腹の時間は、代謝を高めることで血液をさらさらにし、若返りの効果があるとされ、若い世代にも流行する食事療法である。 自身、そうした断食生活をほぼ40年間実践してきたのが、イシハラクリニック院長の石原結實(ゆうみ)医師(72)。“プチ断食”の先駆者である石原医師はその効果についてこう述べる。「一言でいえば、若返りですよ。体が若返れば、病気が予防できる、長生きもできる。おまけに生殖機能も元気になって、新しい命だって作れる力が甦る。鶏も、1年ぐらい卵を産み続けると産まなくなります。ところが30日間断食させ、水だけを与え続けると、毛がはえかわり、また卵を産むようになるんですよ。私はこの年で子どもを作ろうとは思いませんけど、この40年、病気知らず。唯一の悩みは、長生きしすぎてこのまま死なないんじゃないかってこと(笑)」 絶好調の石原医師の食生活は、至ってシンプル。 朝は人参とリンゴを搾(しぼ)ったジュース(以下「人参ジュース」)、昼はビタミンとミネラルが豊富な黒糖と血行をよくするショウガを入れた「特製紅茶」、夜だけは普通に食べるという「1日1食」生活である。これで週5日、1日10キロもジョギングするというのだから驚きである。20年以上通う常連の石原慎太郎さん(他の写真を見る) もともと予防医学に興味があった。長崎市出身の石原医師は、長崎大医学部、同大学院を修了した後、「断食」などの食事療法を採り入れて実績を上げるスイスのB・ベンナー・クリニックなどに通って研究。それを参考に1985年、静岡県伊東市の山中に、断食を主体にした療養施設「ヒポクラティック・サナトリウム」を設立した。 この施設、36年間で10万人以上が利用しているというから驚きだ。安倍晋三、細川護煕、羽田孜(つとむ)の総理経験者を含め政治家は100人以上。作家の石原慎太郎さんは20年以上も通う常連だ。医師も300人以上、法曹関係者では元最高裁判所判事をはじめ約100人、その他、著名な経済人、俳優、スポーツ選手も多数利用する。 たとえばテニスプレーヤーの伊達公子さんは、デトックス(体内の老廃物や毒素を排出させること)や健康管理、病気予防のために、すでに5~6回通っているし、アルピニストの野口健さんは10年近く毎年のように断食に訪れる。伊達公子さんら著名人も実践(他の写真を見る)「彼は、エベレストなど高い山に登るので、低酸素や気圧の変化などに何度もさらされます。ある時、かかりつけの病院で検査を受けると、血液がドロドロになってしまっていた。体も重だるく、睡眠薬も効かないほどひどい不眠が続いていました」(石原医師) そこで、8日間断食を行った結果、体力・気力ともに快調に。断食中によく眠れるようにもなったという。 サナトリウムが行う断食の場合、メインメニューは文字通り1食も食べず、食事の代わりとなる人参ジュースである。1回あたり約540cc、240キロカロリー。これを毎日3回飲みながら1週間程度滞在するのが基本だ。断食で体の老廃物を一掃し、免疫力を高め、リフレッシュするのが目的である。空腹感なしリゾートホテルにいるかのような……(他の写真を見る) そんな食事ともいえない3食で平気でいられるのか。 そこで筆者が、1泊2日の断食を体験させてもらった。 7月某日、朝昼兼用の食事を午前11時に食べたあと、伊豆高原を目指した。 JR伊東駅からバスと徒歩で約40分の山の中にサナトリウムはある。シングルルームが多く1泊1名1万円台前半から3万円台までの部屋がある。眼下に緑が広がる温泉やサウナ、トレーニングルームも併設し、リゾートホテル並みの充実ぶりである。到着してほどなく、17時45分にジュース夕食を摂った。 人参ジュースをコップ3杯。味は甘みがあり飲みやすい。これをグイッと一気に飲むと体を冷やすので、唾液が出るのを確認しながら、噛むように飲みこむのがコツだ。ヨガ体験(他の写真を見る) 人参ジュースは3杯でわずか240キロカロリーなので、食後に1時間強のヨガ体験をすると、20時頃から強い空腹感に襲われる。石原医師曰く、「空腹というのは、血液中のブドウ糖、つまり血糖が減少して感じるのです。ここで食べるのを我慢し、体を動かしてみてください。空腹の状態で体を動かすと、アドレナリンが分泌され、血糖値を上げる作用が働きます。興奮すると空腹を感じなくなるのと同様です」 さっそく石原医師推奨の「空腹ストップ体操」を試みる。負荷の軽い順に、両手でグーとパーを交互に繰り返す運動、椅子に座って足先を床につけたままかかとを上下させる貧乏揺すり体操、そしてスクワット。それぞれ無理のない範囲で1セット20~30回が目安という。部屋の中でもできて、効率的に効果が得られる運動だ。 が、30分ほどで再び空腹感が訪れる。今度は部屋に備え付けのショウガ紅茶に黒糖をたっぷり加えて飲む。この紅茶は飲み放題だ。重要なのは「空腹状態」を維持することで、「空腹感」を保つことではないようだ。だから黒糖や飴などは食べてもいいと石原医師は言う。その後、再び運動をして、黒糖を食べ、その夜は空腹をしのぐことができた。 7時間弱の睡眠で、スッキリ目覚める。空腹感なし。このまま食べなくても大丈夫かも、という感覚だ。 8時には昨日と同じジュースを3杯飲む。いくぶん嗅覚と味覚が敏感になっている気がする。 石原医師夫人で、サナトリウムを支える石原エレーナさんは、滞在者と笑顔で会話を交わしている。印象に残る人も数多くいるという。 たとえば、60代の男性経営者は、4週間滞在して体重が7・5キロも落ち、会社に戻ったら、社員に「若くなりましたね」と驚かれた。頭が冴え、決断力が上がったと喜んでいたそうだ。 年間5~6回訪れるヘビーユーザーの70代女性経営者は、腸の働きがよくなり便秘が改善。肌が若々しくなった。 別の70代の女性は、数年前に子宮頸がんの手術をした。翌年から毎年数回、1カ月間サナトリウムに滞在。すると寒がりだったのが嘘のように、年を追うごとに体温が上がり、現在平均体温は約36・5度に。デトックスと体質改善が進み、がんも再発していない。 こうした断食作用の裏には、どんなメカニズムが働いているのか。石原医師に解説してもらった。自己治癒力を導く1.オートファジーが働く「現代人は食べ過ぎている」 これが石原医師の持論だ。食べ過ぎが健康に悪影響を及ぼしていると指摘する。「私たちが摂取して、体が利用した栄養の9割は排尿や排便などで、1割は呼気などで外に排出されますが、食べ過ぎると、糖や脂肪、タンパク質などの栄養素が血液中に残ってしまいます。それらを放置すると、高血糖、脂質異常症などの病気につながるのです」 さらに過剰栄養物質から、クレアチニン、尿素窒素、尿酸、乳酸などの老廃物が血中で増加し、それらが病気の原因になるのだ。これがプチ断食中のメニュー(他の写真を見る) 絶食して飢餓状態になると、これらの物質をきれいに分解する“小さなお掃除部隊”が現れるのだという。「実はこれ、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典博士が解明したオートファジーという体のシステムなんです。面白いことに空腹になると稼働を始める。栄養不足に陥った細胞が生き延びるために、自身の細胞の一部を自ら分解します。自分(オート)を食べる(ファジー)ことから、“自食作用”ともいわれています。肺の細胞に侵入した新型コロナウイルスも自食される可能性が十分あります」 オートファジーが面白いのは、過剰栄養物質や病原体などを分解したあと、古いタンパクを利用して新しいタンパクをつくり、細胞を生まれ変わらせる点だ。「まさにリサイクルシステムです。それによって細胞が若返ります」2.オートリシス現象 オートファジーとよく似ている「自己融解」ともいわれる現象だ。「空腹になると、生命を維持するために重要な脳や心臓、肺、肝臓に、優先的に余分な糖、脂肪、ときには老廃物などが利用されるようになるのです」 その際、生命維持に必要のないがん細胞や浮腫、炎症といった異質な組織に供給されていたタンパク質が、脳や心臓に振り向けられるので、エネルギーのルートを絶たれた腫瘍などの病変が消えたり、縮小するなどの効果が表れることも。つまり空腹が自己治癒力を導き出すというわけだ。3.サーチュイン遺伝子が活性化する サーチュイン遺伝子は、米マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ギャランテ教授らのグループが発見したもので、「老化を防止する作用をもち、長寿に導く」とされる。「空腹の時間をつくることでサーチュイン遺伝子が活性化し、老化や病気の元凶である活性酸素の攻撃から遺伝子を守ることがわかっています。その結果、体を若々しく保って、がんや心臓病、脳卒中、糖尿病といった病気を防いでくれるのです」(石原医師)生殖機能も…「ヒポクラティック・サナトリウム」(他の写真を見る)4.免疫力アップ 新型コロナなど病気に負けないように、栄養をたくさん摂らなければと思いがちだが、何事も過ぎたるはなお及ばざるがごとし。「私は白血球を長年研究していたので、顕微鏡で観察し続けていましたが、食べ過ぎて、血液中に栄養が過剰にあると、免疫を司る白血球の能力が落ちるのです。なぜなら、白血球もそれらの栄養を食べてお腹いっぱい。病原菌やがん細胞に食らいつこうとしないのです」 ところが、断食すると白血球も空腹なので、病原体やウイルス、がん細胞などにも食らいつき分解してくれるのだ。5.認知機能に関わるグレリンの分泌が高まる 空腹が、グレリンという認知機能に深く関係するホルモンの分泌を活発化することもわかっている。「このホルモンは記憶の中枢である海馬に作用し、記憶力をよくする効果があります。また自律神経にもよい影響を及ぼすので、うつ病などの精神疾患の改善にも役立ちます」6.断食で消化に要する血流を減らし、便秘解消と美肌、生殖機能を高める 石原医師によると、「消化というのは大量のエネルギーを要する営み」だという。全身の血液の多くを胃や小腸に集めるので、食べ過ぎの状態を続けると、消化に関わる臓器などに負担をかける。絶食で休息させることで、次のような効果があるという。 まず便通がよくなる。「“吸収は排泄を阻害する”が生体学上の常識なんです。食べ過ぎて排泄に関係する直腸、腎臓、膀胱などへの血液の供給が足りなくなって便通や排尿が悪くなる。これも断食をうまく使えば改善します」 こうしたデトックス的作用は血液の中でも起きる。血液の汚れを浄化することで、肌の張りが出たり、発疹など皮膚の炎症が改善したり、白髪が減ったりする。 さらに生殖機能も高まる。男性の場合、「断食して血液がペニスに集まりやすくなる」のだという。 さて断食体験をした私だが、さすがに1泊2日では目に見えた効果はあまり得られにくいようだ。ただ、その後、腹八分目を心がけたことで、体重は700グラムほど落ちた。眠りの熟睡度も高まった気がする。 では、自宅で断食を実践したい場合、どう始めればいいだろう。サナトリウムで医師の指導のもと行っている断食を、個人の判断で行うのは危険なので、安全な導入方法を石原医師に聞いた。 手始めは「朝だけ断食」である。冒頭で述べたように、朝食の代わりに人参2本とリンゴ1個を、皮をむかずにジューサーで搾って飲む人参ジュース。もしくは黒糖を入れたショウガ紅茶。ショウガが苦手な人はハチミツ入りの紅茶でも可。午前中をしのげば前日の夕食から「16時間断食」になる。 昼食は軽く食べる。「軽く」食べられているかどうかの判断は、食後に眠くならないか。眠くなるのは食べ過ぎている証拠だ。 夕食は好きな物を食べる。もちろん、食べ過ぎない程度を心がける方がよい。 夕食にありつくまでにお腹が空く場合は、黒糖やチョコレート、ハチミツなどでしのぐ。あとは前記の「空腹ストップ体操」で体を動かす。 石原医師は言う。「断食が体に合っているかの決め手は、数日続けて、“体調がいいな”という感覚が得られるかどうかです。あまり調子がよくないと感じたら、それは体に合っていない証拠なので、中断して、腹八分目の生活を送ってください」 この「1日2食」断食で体調がよくなった人は、昼も朝と同様に、人参ジュースか黒糖入りショウガ紅茶だけですませてみる。夜は満腹にならない程度で好きなだけ食べていい。 これは石原医師が続けている方法とほぼ同じ「1日1食」だが、数日間続けて調子がよければ、その食生活をキープしてみる。キツいなと思ったら「1日2食」に戻す。楽しむ断食石原結實医師(他の写真を見る) 石原医師によれば、「断食は苦しみながら努力して続けるものではなく、体の調子がよくなっていく感覚を楽しむものです」 注意する必要があるのはそもそも断食をやってはいけない人もいることだ。それは、糖尿病で血糖値を下げる薬を服用している場合だ。「断食をすると血糖値が下がるので、薬でも血糖値を下げると、痙攣や昏睡に陥ることもあり、危険です」 ところで、気になるのは、断食して栄養が不足しないかということだ。 それに対して石原医師は、「大丈夫」と断言する。なぜなら先に紹介した手作りの人参ジュースでも健康維持に必要なビタミン約30種類、ミネラル100種類を含んでいるからだ。 とはいえ、とくに高齢者の場合は、体が虚弱になる「フレイル」の危険性が指摘され、積極的に栄養を摂ることが推奨されている。肉を食べたほうがよいという意見もある。「アルブミンというタンパク質を摂るために肉を、という考えだと思いますが、短絡的です」(石原医師) アルブミンは、「寿命予知タンパク」ともいわれる重要な栄養素で、肝臓で作られる。その数値は栄養がしっかり摂れているかを示し、基準値は3・9g/dL以上で2・0g以下になると生命の危険があるとされる。絶食をしている人の血液を石原医師がチェックしたところ、「アルブミンが下がると思うでしょ。実は、上がる人が多かった。アルブミンは食物から摂らなくても肝臓で作られる。断食によって合成力が増すのです」 石原医師は、好みの問題で肉をあまり食べず、エビ、カニ、イカなどを食べることが多いそうだ。これも好きなものを食べるという意味での「実践」である。 6千年前のエジプトのピラミッドには、〈人は食べる量の4分の1で生き、残り4分の3は医者の食い扶持に〉 という碑文が刻まれている。病を患うことで医師の食い扶持の要因となっている我々の食事量。それを減らしていけば、思わぬ若返りと長寿の効果が期待できるのだ。西所正道(にしどころまさみち)ノンフィクション・ライター。1961年奈良県生まれ。京都外国語大学卒業後、雑誌記者を経てノンフィクション・ライターに。
2021.09.16
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下記の記事はNEWSポストセブンオンラインからの借用(コピー)です。読売新聞は9月1日、《眞子さま年内結婚》と一面で報じた。秋篠宮家長女・眞子さまのご結婚問題は大きく動き出したかに見えた。だが実際には、事態は何も進展していない中での“フライング報道”だともいわれている。宮内庁関係者によれば、眞子さまのご結婚はまだ白紙状態で、“年内結婚”は支持率低迷に困り果てた菅義偉首相周辺が苦し紛れで流したリーク情報だとみられているという。傷病手当にも不正受給疑惑 小室圭さんが母・佳代さんの金銭トラブルについて説明した文書を出した4月8日より少し前、眞子さまは宮内庁の西村泰彦長官に曇りなき眼で、「小室さんは本当にすばらしい男性なんです」と訴えたという。小室さんを信じ続ける眞子さまに、皇室の内部でもこんな疑問の声があるという。「一時金を辞退されても、それで国民の賛同が得られるかといえばそうではないでしょう。問題は、数々のトラブルが明るみに出ても、誠実な対応を見せない小室家側への不信感です。約束を簡単に違える小室家側の姿勢に、どうして眞子さまは疑問を持たれないのかと、甚だ疑問です」 婚約延期の発端は、佳代さんと元婚約者Aさんとの間の金銭トラブルだった。しかし、Aさんとの充分な話し合いがないまま、2019年には小室さんが「問題は解決済み」とした文書を発表。今年4月には28枚に及ぶ文書を公表、Aさんに解決金を支払う用意があると表明したが、いまだAさんには何の接触もないという。 佳代さんには、夫の敏勝さんに先立たれてから遺族年金を不正受給した疑惑まで浮上。勤務先の洋菓子店とのトラブルも明らかになった。「佳代さんは6月上旬、“更衣室で靴を履き替えるときにアキレス腱を痛めた”として1か月以上欠勤し、労災の申請を求めたそうです。ですが、勤務先の社長は労災を認めず、先日ようやく弁護士同士の話し合いが始まったと聞いています」(皇室記者) 佳代さんは2018年には「適応障害」を理由に勤務先を長期間欠勤していたという。「約1年半にわたって仕事を休み、その間は傷病手当を受け取っていた」(前出・皇室記者)というが、問題はそれも不正受給の疑いがあることだ。「佳代さんは洋菓子店を休んでいた間、軽井沢の友人のもとで別の仕事をしていたそうです。友人は喫茶レストランを経営しており、そこでホールの給仕やバックヤードでの作業に従事していたそうです」(前出・皇室記者) つまり、佳代さんは働きながら傷病手当を得ていたことになる。元の職場に黙って働いていたのであれば不正受給に当てはまるだろう。“義母”のそうしたトラブルを、眞子さまはご存じなのだろうか。眞子さまのことを強く思い、見守られてきた「あの方」なら…… いまやご両親である秋篠宮ご夫妻にいくら説得されても、眞子さまのお気持ちは揺るぎないものだという。「ですが、もし美智子さまが眞子さまにお言葉をかけられたらどうでしょうか」 皇室ジャーナリストはそう語る。「美智子さまは初孫である眞子さまを大変かわいがり、公務でのご立派な姿勢には強い信頼を寄せてこられました。ですから、眞子さまが結婚を考えられるお相手を見つけられたときには、大変お喜びになったそうです」 だが、そんな「お相手」に初めて懸念を示されたのもまた、美智子さまだったという。「婚約報道直後、眞子さまとの電話の内容を明け透けに話す小室さんに、美智子さまは“本当に大丈夫なのか”と心配されていたと聞きます。以後、ご結婚問題を『家族全体の苦しみ』と捉えられ、眞子さまが考えを深められるようご家族で助力するべきだとお考えになられたそう。秋篠宮ご夫妻に毅然とした態度でお気持ちをお伝えになることも多かったようです」(前出・皇室ジャーナリスト) だが、美智子さまは公の場で眞子さまのご結婚について言及されることはなかった。知人に「見守るしかないでしょうね」と漏らされたこともあったというから、直接たしなめられることも避けておられたのかもしれない。「ですが、もし美智子さまが“最後の砦”となって、いま一度考え直されるよう、眞子さまに思いをお伝えになったら──いまや、眞子さまのお気持ちを変えられるのは、美智子さましかいないのではないでしょうか」(前出・皇室ジャーナリスト) 小室さんが2019年に文書を発表したとき、美智子さまはご静養先の葉山御用邸で文書を読まれ、絶句されたという。いまは狭い仮御所の中、今回の報道をどんな思いで目にされたのだろうか。
2021.09.15
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下記の記事は週間女性プライムからの借用(コピー)です。 9月8日の午後、紀子さまが11日に55歳のお誕生日をお迎えになるにあたり、ご本人が綴られた“肉声文書”がテレビ局や新聞社が所属する宮内記者会向けに公表された。 正式には11日に公となる内容だが、それに先立って『週刊女性PRIME』は独自に内容を入手した。「質問は全部で3問。“この1年の振り返り”と“悠仁さまのご進学とご家族の近況”と“眞子さまと小室圭さんのご結婚の見通し”について。記者たちが注目していたのは、もちろん眞子さまのご結婚に関するご回答でした。 しかし、今年のご回答は昨年のものとほぼ同じ内容で“長女の気持ちをできる限り尊重したい”、“(結婚に関する)見通しなどの言及は控える”といったニュアンスのものでした。 ただ、ひとつ確かなことは、紀子さまは小室さんと結婚するという眞子さまのご意思を尊重されるということです」(秋篠宮家関係者)9月中旬以降に正式発表 内容的には“ゼロ回答”ではあるが、それもそのはず、眞子さまと小室さんの結婚について、宮内庁もまだ正式発表はしておらず、紀子さまの今回の文書回答についても「あくまで結婚が決まったわけではない」という前提のもと、お答えになっている。「9月1日、複数のメディアが“眞子さまが儀式を行わずに年内結婚の見通し”と報じたことで既成事実化していますが、宮内庁はまだ認めていません。 この報道の2日後、秋篠宮家の最側近である皇嗣職大夫は定例会見で“現在関係の皆さまで相談されている。然るべき時期が来ればお知らせする”とコメントしています。 実際、宮内庁としては紀子さまのお誕生日が終了した後の9月中旬以降に、正式に発表する方向で調整しているようです」(宮内庁関係者) 紀子さまは小室家に対する不信感はかなり強く、結婚に対して否定的だったと報じられている。だからこそ、紀子さまはこれまで、眞子さまとの“対話”を大事にされてきたのだという。「紀子さまは、小室さんとの結婚をどうしてもお止めしたかった……。婚約が延期されてから1年ほどは、結婚問題について直接眞子さまとお話することができなかったといいます。 それから徐々に対話を重ねられ、『全日本ろうあ連盟』が配信した映画や、若手芸術家を支援するチャリティーコンサートを一緒に視聴、さらに週末には畑の草取りや野菜の収穫などもご一緒になさっていました。 コロナ禍になってからは、お住まいでの時間が増えたことで、医療団体向けにおふたりで手作りしたフラワーアレンジメントを贈られるなど、お母さまとして眞子さまと密に接してこられたのです」(前出・秋篠宮家関係者)言葉にならない「母の悲しみ」昨年と変わらなかった紀子さまのお誕生日回答、しかも小室さんとの結婚をお許しになれたような内容――。しかし、その内容とは裏腹に、妃殿下は張り裂けそうな思いであるにちがいない。母子でのお出かけとなった横浜での能のご観覧(2019年6月2日)【独自写真】眞子さまが運動会でハッスル!周囲も驚く大ジャンプを披露「婚約延期から3年半、公務や関係者とのご接見では笑顔で気丈に振る舞われていましたが、お住まいでは眞子さまの結婚問題で悩み、そして涙を流されていたこともあったそうです。 ある日には“娘を守れていませんね……”と弱音を吐かれていたことも。本心では“NYに行かないでほしい”と今でも願われているのだと思いますよ」(前出・宮内庁関係者) 結婚相手だけではなく、皇室としても異例のご結婚となることも、妃殿下を苦しめている。「戦後初となる“儀式なし”のご結婚であることが濃厚とのことです。愛する娘が皇室の歴史において“汚点”となる可能性があり、私たちには想像できない、そして言葉にできないほどの悲しみがおありでしょう……。 一方、アメリカに滞在中の小室さんは、年内に帰国して会見を開く可能性が高いです。その場で少しでも国民からの理解を得られるように誠意を尽くし、秋篠宮ご夫妻にも直接挨拶をしてケジメをつけてほしいです。それで紀子さまが納得されるかどうかは怪しいとは思いますが……」 紀子さまの母としての思いを、眞子さまはどう受け止められるのかーー。追記:公式発表より遅くなって申し訳ありません。下記の記事は女性自身オンラインからの借用紀子さま 目を合わせないことも…結婚延期後の眞子さまとの微妙な距離感9月11日、55歳のお誕生日を迎えられた紀子さま。皇嗣妃となられてからは、毎年記者からの質問に文書で回答されているが、今回は10月にも婚姻届けを提出する見通しだと報じられた眞子さまの結婚について、どのように考えを述べられるかが注目されていた。今回、紀子さまは眞子さまの結婚について、《親として娘の思いや考えを受け止められるよう、対話を重ねております。こうした中、共感できることもあれば、意見が違うこともありますが、お互いに必要だと思うことを伝え合い、長女の気持ちをできるだけ尊重したいと思っております。一連の対応についての受け止めや、今後の見通し、話したことの内容などをお伝えすることは控えさせていただきます》とつづられた。「“尊重したい”というお気持ちは昨年のお誕生日での文書で初めてつづられ、“事実上の結婚容認”だと大きな注目を集めました。今回も、昨年とほとんど同じ内容となっていますが、“意見が違うこともありますが”と言及されているとおり、昨年に引き続き、未だ母娘で折り合いがついていない部分があるということでしょう」(皇室ジャーナリスト、以下同)18年2月に結婚延期が発表されてからも、紀子さまは眞子さまとともにご公務や皇室行事に取り組まれてきた。ご公務中にお二人で会話されることもあったが、ときには“距離”が開いたときもあったという。「19年6月に、紀子さまと眞子さまが横浜能楽堂で琉球舞踊を鑑賞されたときのことです。お二人とも終始笑顔を浮かべられているのですが、カメラが入っている間、一度も視線を合わせることはありませんでした。18年4月に、オランダ絵本の展示会にお出ましになった際には、お二人で絵本を手に語り合われ、フォトブースで写真も撮られていたのですが……」“緊迫”した時期にも、紀子さまは眞子さまのよき将来を願われ続けていた。「そのような状況でも、紀子さまはご公務で眞子さまに話しかけられたり、ご一家で医療用防護服を手作りされるボランティアに励まれたりと、関係の修復に努めてこられたのです」紀子さまが粘り強く向き合われることで、再び母娘で話されるようになった眞子さま。しかし、眞子さまは「一時金辞退の意向」を示され、戦後の皇室で初めてとなる「儀式なしの結婚」を遂行しようとされている。母娘の対話は、果たしてどう決着がつくのだろうかーー。
2021.09.13
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下記の記事は日経ビジネスオンラインからの借用(コピー)です。この記事はナショナル ジオグラフィック日本版サイトからの転載です米カリフォルニア州サンタモニカのAppleストア内で、新型コロナ感染予防のためにマスクを着けて順番を待つ人々。CDCによると重篤なブレイクスルー感染は極めてまれだが、専門家は、ワクチンの接種を完了してもマスクを着けてウイルスを防ぐよう推奨している。(PHOTOGRAPH BY GENARO MOLINA, LOS ANGELES TIMES, GETTY IMAGES) 米国ワシントンD.C.の国会議事堂から東京のオリンピック選手村まで、ワクチン接種を済ませた人々の間で新型コロナ検査の陽性例が出ていることから、いわゆる「接種後感染(ブレイクスルー感染)」への懸念が高まっている。それにともない、新たな変異株へのワクチンの効果や、効果の持続期間などが取り沙汰されるようになった。 米国内でブレイクスルー感染がどれほど起こっているかは、正確には判断できない。なぜならデータは不完全で、一貫した追跡調査も行われていないからだ。しかし、米疾病対策センター(CDC)がこのたび発表した7月19日時点のデータによると、重いブレイクスルー感染が起こる割合は極めて低い。 1億6100万人を超える米国内のワクチン接種完了者のうち、新型コロナ検査で陽性だった入院および死亡例の報告は5914件であり、これはワクチン接種を完了した人の0.004%未満だ(編注:ほかの疾患で入院または死亡し、検査の結果陽性が判明した例も含む)。 一般に「ブレイクスルー感染」とは、ワクチンを適切に接種した人々が新型コロナに感染した例(無症状例含む)を意味し、「ブレイクスルー疾患」は、そのうち体調が悪くなった例を指す。疾患にまで至るのは、ワクチンで強い免疫が得られない場合、免疫が時間とともに低下した場合、もしくはワクチン接種によって得られた抗体を避けるように進化したと思われる株にさらされた場合だと、ニューヨーク、ロックフェラー大学の臨床医科学者ロバート・ダーネル氏は述べている。 100%有効なワクチンというものは存在しない。ブレイクスルー感染や疾患はどんな病気でも起こり得る。なぜならウイルスは常に進化しており、インドで最初に報告され、現在は米国の新規感染例の83%を占めるデルタ株のような、ワクチンを回避する能力が高い新たな株が登場するからだ。 それでも、米国で認可されているワクチンはどれも、新型コロナ感染症による入院や死亡のリスクを大幅に軽減してくれる。現在新型コロナで入院している患者の97%以上はワクチンを接種していない人たちだと、CDC所長のロシェル・ワレンスキー氏は言う。「感染者の割合は、ワクチンを接種していない人の方が圧倒的に高く、接種済みの人は低いという状態が続いています。接種した人も感染するというのは、単にゼロではないという意味です」と、テキサス、ベイラー医科大学の感染症内科医ステイシー・ローズ氏は述べている。「わたしが懸念するのは、ブレイクスルー感染があるならワクチンを受けてもしょうがないという印象を人々が持ってしまうことです。ワクチンを接種すれば、たとえそれがデルタ株であっても、新型コロナに感染するリスクを下げてくれるのは事実です」ブレイクスルー感染例の把握が難しい理由 CDCは当初、軽症や無症状のブレイクスルー感染の報告も集めていたが、その方針を5月に変更し、ブレイクスルー感染による入院または死亡例のみを対象とするようになった。 ブレイクスルー感染に統一された基準がなければ、感染者数の確認は、州、病院、個々の施設などそれぞれのやり方に委ねられる。そのせいで、各ワクチン間での比較が難しくなったと、カリフォルニア大学サンディエゴ校の感染症内科医・病院疫学者のフランチェスカ・トリアーニ氏は言う。 施設によっては、無症状例の検査を行っている。その一方で、症状がある場合のみ検査をする施設もあるが、その基準でさえ施設によって異なる。 また、ワクチン接種率が低く、感染率が高い地域ではブレイクスルー感染が起こりやすい。各自の行動や免疫が原因で、そもそもより感染しやすい人々もいる。こうした条件の違いがあると、ワクチンの効果の比較は難しくなる。 そして、ワクチン未接種で感染の可能性が高い人たちが一定数いるという状態は、コロナウイルスに対し、今後もワクチンを回避できるよう進化するチャンスを与え続けてしまう。「全員がワクチンを接種すれば進化は起こらず、ウイルスは去っていくでしょう」とダーネル氏は言う。「ワクチン接種は、麻疹(はしか)を基本的に根絶させ、ポリオ(小児まひ)をほぼ根絶に追いやった手段です。それはコロナでも可能です。この状態に終止符を打てるのです」 7月22日付けの医学誌「New England Journal of Medicine(NEJM)」に、医療従事者、救急隊員、現場作業員ら、定期的に検査を受けている約4000人のうち、204件の感染例があったという論文が発表された。感染者のうちワクチンの接種を終えていたのはわずか5人(2.4%)だった。ワクチンによる差はあるのか 一部のデータや記事では、特定のワクチンが、特に新たな変異株に対して効果が低いことが示唆されている。しかし、情報は急速に変化しており、変動する要素が多く、データも不完全なことが多いと、ダーネル氏は言う。 多くの州が州内におけるブレイクスルー感染例をカウントしているものの、地域レベルであっても、データはワクチンの種類別に記録されているわけではないと、ワシントン州保健局の広報担当者テリーザ・マッカリオン氏は言う。また、接種スケジュールのばらつきや、各ワクチンを接種した人の数や集団の違いといったさまざまな要因が、統計の処理を難しくする。「ワクチンの種類別のデータを示すことはしません。なぜなら、ブレイクスルー感染は現在承認されている3つのワクチンすべてに関連が見られるからです」とマッカリオン氏は言う。「それが、ブレイクスルー感染の数をワクチン間で直接比較することを難しくしています」 ワクチンの種類別のブレイクスルー感染に関する一貫したデータがないことから、一部の研究者は、別の方法でワクチンの有効性を調査している。 まだ査読前であるものの、7月21日付けで論文投稿サーバー「bioRxiv」に、ある研究結果が発表されて注目を集めた。ジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンを1回接種した10人と、ファイザー社のワクチンを2回接種した17人の血液サンプルを分析したところ、前者の方が、デルタ株を含む新規変異株に対する抗体の反応が弱かった。 この研究はニューヨーク・タイムズ紙をはじめメディアで大きな話題となったが、サンプルが少ないこともあり、結論を出すには早すぎるとダーネル氏は言う。ほかの研究ではこれと相反する結果が出ているとも、氏は付け加えている。 2021年3月に行われた、カリフォルニア大学サンディエゴ校およびロサンゼルス校で定期的に検査を受けていた1万5000人近くの医療従事者の分析では、ワクチン接種から15日以上経過した後、検査で陽性を示したのはわずか7人であり、陽性率は0.005%だったと、トリアーニ氏らは5月6日付けで「NEJM」に発表している。 サンディエゴ校では現在、デルタ株が主流となっているが、ブレイクスルー感染はワクチンを接種していない人たちが感染した場合に比べるとはるかに症状が軽く、回復も早いという。ワクチンを接種した人の入院は極めてまれであり、死亡した例もない。 デルタ株には警戒が必要だ。デルタ株はどうやらあらゆるワクチンを回避する能力にすぐれており、また、米国内でブレイクスルー感染者の周りで感染者が増加しているという事実は、ワクチンを接種した人たちもウイルスを感染させる可能性があることを示していると、ダーネル氏は言う。そして、デルタ株はとりわけ感染力が強い。 それぞれのワクチンに違いはあっても、正確な比較にはさらなる研究が必要だ。ダーネル氏は言う。「産業界の企業と学術界の臨床医科学者とが協力できれば非常に有益でしょう。われわれにはもっと科学が必要なのです」 データが蓄積されるのを待つ間、子どもや免疫系が弱い人たちを含むあらゆる人を守るうえで、ワクチン接種が最善の方法であることに変わりはないと、ローズ氏は言う。 ワクチンを接種することの方が特定のワクチンを選ぶことよりも重要であり、「どのワクチンも優秀です」とトリアーニ氏は指摘する。
2021.09.07
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下記の記事はAERAdotからの借用(コピー)です「流行地域の入院は原則、重症者と高リスクの感染者に限定する」との政府の方針は波紋を呼び、結局、修正された。しかし、都内の実態はすでにそうだ。自宅療養の注意点は。AERA 2021年8月16日-8月23日合併号から。* * * 政府は8月2日、新型コロナウイルスの流行する地域では、入院を重症患者や重症化リスクの高い患者に限るよう都道府県に求める方針を決めた。この方針は波紋を呼び、5日、「中等症は原則入院」と修正された。 東京都内では実際にはずっと以前から医療が逼迫しており、政府が2日に示した方針のような状況は現場ではすでに起きていた。北里大学北里研究所病院(東京都港区)の鈴木雄介・感染管理室長(呼吸器内科)は都内の実態をこう説明する。「約1年前から感染拡大の波が来るたびに病床は逼迫し、重症患者か重症化しそうな感染者しか受け入れられなくなっています。都や国が発表する数字では余裕があるように見えても、実態は違います」■「調整中」が約1万人 他の人に感染する可能性がある新型コロナの感染者の治療には、医療従事者の数も、感染防護服などの道具も通常よりずっと多く必要だ。また、感染直後は検査してもわからないため、別の病気で入院した患者の感染が入院後にわかった場合に備え、コロナ対応病床に余裕を持たせておく必要がある。 このためコロナ患者の受け入れ医療機関の多くは、実際には最大限の受け入れ病床数より少なく受け入れるしかない。 8月4日現在、都内には重症者用をあわせ5967床が確保されており、入院患者は3399人なので、数字上は4割のベッドが空いているように見える。 しかし、実際には3日からの1日間で、入院先が見つからないといった理由で調整待機中の人が1291人増え、計9708人になった。1カ月前の約11.4倍だ。自宅療養者は4日現在、1カ月前の約13倍となる1万4783人に達した。 高熱なのに自宅療養だと不安になる人が少なくないが、実は重症度は体温の高低とはあまり関係がない。発熱だけで命が左右されることはほとんどないからだ。重症かどうかを鑑別する一番重要な指標は呼吸機能、つまり肺の機能だ。■「兆候」を見逃さない 厚生労働省の「診療の手引き」によると、「軽症」は肺炎のない状態だ。高熱でも肺炎がなければ軽症だ。中等症は2段階ある。肺炎が起きて呼吸機能が落ち、呼吸機能を示す血液中の酸素飽和度が96%未満ではあるものの、酸素投与が要らないなら中等症I、酸素飽和度が93%以下で酸素投与が必要なら中等症IIだ。 自宅療養で大切なのは、重症化の兆候を見逃さないことだ。ただし、自覚症状では判断が難しいと、鈴木室長は指摘する。「息苦しさの感じ方には個人差があります。特に新型コロナウイルス感染症では血中酸素濃度が低くても息苦しくならない患者さんがいます。その一方、不安が強いなどの理由で、血中酸素濃度は低くないのに息苦しくなることもあります」 このため、呼吸機能がわかる「パルスオキシメーター」で1日に何回か血中酸素濃度を測るといい。自治体により異なるが、93~94%以下になったら保健所などに相談しよう。この機器は自宅療養の際に貸してくれる自治体が多い。 また、自宅療養中には脱水症状にならないよう意識して水分を補給し、栄養もとろう。嗅覚や味覚の障害が起きて食欲が低下することもあるが、栄養が不足すると体力が低下し、回復に時間がかかってしまう。 自宅療養中の感染者や家族の注意点について、神奈川県や埼玉県などの自治体がわかりやすいパンフレットをネットで公開している。自治体名と「コロナ 自宅療養」で検索すると見つかる。(科学ジャーナリスト・大岩ゆり)
2021.08.14
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下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です新潮が報じた小室圭さんの“逞しい姿”秋篠宮眞子さんが小室圭との結婚を成就させるための「最後の闘い」に動き出した。最近、そう思わせる2つの報道が相次いで週刊新潮と週刊文春の兄妹雑誌、文春WOMAN(夏号)に掲載され話題になっている。ニューヨークにいる小室圭の情報は、フォーダム大ロースクールの中でも頑張っている、学内誌に彼がインタビューした記事が掲載された程度のものはあったが、彼のプライべートな情報はこれまで、ほとんど漏れてこなかった。だが、週刊新潮(6/24日号)が、珍しい圭のニューヨークでのほほえましくも逞たくましいエピソードを報じたのだ。語っているのは圭のフォーダム大の同級生である。「あの日、私は遅い時間の授業を終えた同級生たちと帰路についたんです。一緒にフォーダムの校舎を出たグループの中にはケイの姿もありました。そして、私たちがすっかり日の暮れた街を談笑しながら歩いていると、通りの反対側から言い争うような声が聞こえてきた。そこで目にしたのは、小柄なアジア人男性に執拗に絡む背の高い男の姿でした。その男は、嫌がるアジア人男性に冷やかしの言葉を投げかけてまとわりつき、逃がそうとしなかった。身なりからしてホームレスだったと思います。アメリカではアジア系の人々に対するヘイトクライムが後を絶ちませんが、私たちはまさにその現場に居合わせてしまったのです」危険も省みずアジア人男性のもとに駆け寄った今年の3月にはジョージア州のアトランタ周辺のマッサージスパ施設が続けざまに襲撃され、計8人が死亡している。犠牲者のうち6人はアジア系の女性だった。ニューヨーク州では、昨年1月に改正保釈法を施行して、暴力事件以外はたとえ重罪であっても被疑者を拘置所には入れずに、裁判が終わるまで足首にGPSを付ける条件で保釈するようになったという。だが保釈後に被疑者が新たな犯行に及ぶケースが相次いでおり、治安の悪化が問題になっているそうだ。そんな中では、面倒ごとに首を突っ込むという考えはなかなか出てこないのに、小室圭は違ったというのである。「周囲の同級生を尻目に、ケイだけが絡まれているアジア人男性のもとに駆け寄ったんです。自分の身が危険に晒されることも厭わずにね。揉めているふたりの間に入って、状況を打開しようとしたわけです。ホームレス風の男がケイに注意を奪われていると、アジア人男性はその場から立ち去ろうとしました」「それを見た男は苛立った様子で、より攻撃的になったんですが、ケイに動じる様子はなかった。相手が落ち着くまで冷静に、優しく話しかけ続け、どうにか事なきを得たんです。ケイにしてみれば、同じアジア系として放っておけなかったのかもしれません。ただ、ケイは間違いなく人間的な強さと、思いやりを兼ね備えた人物だと感じましたよ」(同級生)いい話ではないか。母・佳代さんは記者に初めて口を開いた皮肉屋の週刊新潮は、母親の佳代が、圭が大学時代にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に留学するとき、「ホームレスには近づくな」といったのに、その「教え」に背いたと書いているが、本心からではあるまい。こうした小室圭の“素顔”がもっと伝えられれば、眞子さんとの結婚に対する国民の目も違ってくるに違いない。次は、元婚約者との金銭トラブルの当事者だが、これまで一切メディアには話をしてこなかった小室佳代が、文春WOMANの記者に初めて口を開き、現在の心境や秋篠宮眞子さんへの思いを語ったのである。見事なスクープである。記者は佳代の話を聞きたいと1年にわたって接触してきたという。だが、佳代から話を引き出すことはなかなかできなかった。昨年9月ごろ、記者は自分の素性や経歴を話している時、幼い子供がいることを伝えると、「突如、佳代さんは歩みを止めて、こちらを振り向いた。『男の子ですか? 女の子ですか?』」。そこから少しずつ話を交わすようになったという。「今の洋菓子店はアルバイトではなく正社員で、今年で十五年になる」「圭に勉強しろと叱ったことは一度もない」「うちの息子はバイオリンの天才ですなんていったことはない、あの子、全然下手ですからね」「息子は全部自分で決めてやるタイプ。十八年に留学してからはそれほど連絡を取っていない」「さまざまなことを書かれ、二年ほど前には周りの人たちに『さようなら』と別れを告げていなくなろうと思った。いつ死んでもいいと思うこともあった」これまで報じられた心ないメディアの報道には心底傷ついたとも話している。「お相手の方を同じ女性として大尊敬しています」小室圭の文書が出ることは事前に知らされていなかったという。その後、元婚約者と解決金について話し合うといいながら、そのままになっているのは、長期入院していたからだそうだ。元々具合が悪く、4月上旬に手術を受けたが、「傷のアガリが悪く」(佳代)1カ月以上入院していたという。秋篠宮眞子さんについては「お相手の方」といういい方をしている。「お相手の方はとても立派な方で、曲がったことや嘘はお嫌いで真実のみを信じて、ご自身の意見もしっかり持っていらっしゃる。僭越ながら同じ女性として尊敬……大尊敬しています」続けて、「うちの息子にはもったいないくらいです。以前、お会いした時には、『私は完璧な母ではないです』『ちゃんと息子を育てあげていないので』と、不安な気持ちを正直にお伝えしたんですが、それでも受け入れてくださって。こんなに長きにわたってお相手の方が息子のことを信じて、愛してくださっていることに、私は本当に感謝の言葉しか申し上げられません……」と語っている。息子が結婚する予定の女性とはいえ、皇族とのやりとりをここまで赤裸々に明かすことに、眞子さんの了解はとっているのだろうかと心配になるほど、饒舌である。一方、金銭トラブルについては…とりわけ息子の圭を眞子さんは「信じて、愛してくださっている」といい切っているのは、よほどの“確証”がなければいえないことだと思う。だが一方で、結婚の障害になっている金銭トラブルについては、「十二年九月に向こうの方から婚約破棄を告げられた時は、あまりに突然のことでビックリしました。私がその場で『理由を教えてください』と言っても、『それは申しません』と、その繰り返しで、私は気が動転して『私のお料理の味が悪かったんですか』とよく分からないことを口走ってしまったくらいです。お金についても『今までのもの、清算はどうすればいいんですか』と聞いたら、『差し上げたものです』『まったく結構です』とおっしゃって」と、小室圭が2度の文書で説明した内容を繰り返すだけだった。この2つの“報道”をどう考えるかは後で触れるとして、特に小室佳代の独占告白には、各メディアも驚きはしたが追及の手を緩めることはなかった。否、さらに厳しい論調になったのである。ここへきてなぜ“露出”を解禁したのか金銭問題は勝手に強制終了させ、これまでの息子を操る強権的な母親というイメージから、息子に一本立ちされ、弱みを持った女性へと“キャラ変”していると報じているのは女性自身(7/13日号)で、その理由をこう推測する。「元内親王の義母ともなれば、新年など折に触れて皇室の方々と会うことにもなります。結婚が現実味を帯びてきたことで、佳代さんは“天皇家の親戚”になることを意識し始めたのかもしれません。また、佳代さんが“メディア露出”を解禁したことで、今後さらなる告白があるかもしれません。婚約延期に至るまでの秋篠宮ご夫妻とのやりとりなども、明らかにされる可能性があります」(宮内庁関係者)秋篠宮夫妻が息子と眞子さんの結婚を邪魔立てするのなら、こちらにも覚悟がありますよという佳代の“宣戦布告”ではないかというのである。女性セブン(7/15日号)はさらに深読みをしている。やはり宮内庁関係者が、「佳代さんの『告白』には、自分の主張を長々と連ねた小室圭さんの文書に近いものを感じました。“お騒がせしてすみません”の一言がないんです。徹底して自分の非を認めない。それどころか、自分がいかに大変な思いをしたかを強く主張する。これを読んだ国民がどう思うのか、それが心配です」と指摘する。「自殺願望」発言は秋篠宮家への“恫喝”か女性自身同様、こうもいっている。「眞子さまとのプライベートなやり取りが明らかにされました。“暴露された”と言ってもいいでしょう。本来ならば、皇族ご本人の口以外からは許可なしに語られてはいけない内容なのです。もし眞子さまが小室家に嫁がれることがあれば、佳代さんはさらに皇室のプライベートを知りうる立場になります。それなのに、皇族方との私的なやり取りを公にすることの重大さを理解していないのは、本当に恐ろしいことです」(同)その上、佳代の「自殺願望」発言が、秋篠宮家側に衝撃をもたらしたと見ている。「もし結婚ができないとなれば、佳代さんが最悪の事態を引き起こしてしまうかもしれない。そう考えれば、この自殺願望の告白は“結婚できなければ大変なことになる”という“恫喝”のような恐ろしい響きも持っているのです」(別の宮内庁関係者)この“恫喝”によって、「今後ますます皇室側から破談は言い出しづらくなるでしょう。かといって、現状では結婚させることも難しい。もう今後何年もこの膠着状態が続いていくのかもしれません」(皇室関係者)女性セブンは、「佳代さんの『告白』は、結果的に眞子さまのご結婚の日を遠いものにしたようだ」と結んでいるが、そうだろうか。母子の印象を変える記事が出た本当の理由これ以外にも、週刊女性(7/13日号)は、秋篠宮が、コロナ禍のために遅れていた「立皇嗣の礼」の関連行事である三重県の伊勢神宮や、奈良県の神武天皇山陵を訪問することを検討していると報じている。だがそれは、「秋の結婚はやむを得ず見送る」ためで、そうなれば年末年始は皇室行事が立て込むから、「結果的に来年2月以降まで“結婚を阻止”できる」(皇嗣職関係者)というのだが、秋篠宮ともあろう人が、そのような姑息なことを考えるとは、私にはとても思えない。そこで、ここからは私の推測になるが、小室圭のニューヨークの武勇伝はともかく、それと時を置かずに母親・佳代の告白が出たのは、何らかの意図があるのではないかと考えている。共に、これまでメディアが伝えてきた2人のイメージを少なからず変えるインパクトを持ったものである。それも、小室母子を最も厳しく追及してきた週刊新潮と週刊文春の兄妹誌に掲載されたのは、偶然にしては出来過ぎているのではないか。私は、この一連の動きの裏に、ある人物の“影”を感じるのだ。これまで発表された2回の小室文書の内容に、秋篠宮眞子さんが深く関わっていたことは、これまで何度も報じられている。1回目の文書の内容を眞子さんが知っていたことは、小室圭の代理人の弁護士が認めていた。2回目の長文の小室文書を、事前に眞子さんが承知し了解していたことは、皇嗣職大夫がそのことを裏づける発言をしている。結婚への最後の勝負を挑んだのではないか眞子さんは昨年11月13日に発表した「お気持ち」の中で、「私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です。今後の予定等については、今の時点で具体的なものをお知らせすることは難しい状況ですが、結婚に向けて、私たちそれぞれが自身の家族とも相談をしながら進んでまいりたいと思っております」と、高らかに結婚宣言している。彼女が10月23日の誕生日を迎える前に小室圭と結婚したいと考えていることも、メディアが何度も報じている。だが、秋篠宮夫妻は沈黙したままで、眞子さんとの会話もほとんどないといわれている。小室圭はニューヨークで7月末に行われた司法試験の勉強で手一杯だろうし、母親・佳代の金銭トラブルも進展せず、佳代に対する世間の評判も相変わらず甚だ芳しくない。このままいけば、東京五輪が終わるまで事態はほとんど動かないことになるかもしれない。焦りもあるのかもしれないが、決断力のある眞子さんが、小室圭と佳代にメディアに露出してもいいと密かにGOサインを出し、秋篠宮と母親の紀子さん、結婚に反対している多くの国民に対して、「私は小室圭と一緒になります」「結婚は既定路線です」と、最後の勝負を挑んできたのではないかと考えているのだが、穿うがちすぎだろうか。悲痛な魂の叫びのように聞こえるさらに、女性セブンが「恫喝」とまでいっているが、自死という言葉は小室家側にとって禁句のはずである。それをあえて佳代が「いつ死んでもいいと思うこともあった」と口にしたのは、何とかこの膠着状態を打破したいと考えている眞子さんと佳代の間で、何らかの合意があったからではないのか。私にはこの言葉が、死を賭してでも小室圭と結婚したいと願っている秋篠宮眞子さんの悲痛な魂の叫びのように聞こえるのだが。この流れからいけば、小室圭が司法試験に合格した時点で、2人が何か仕掛けてくるはずである。2人連名での結婚宣言か、結婚会見を開くのか。どちらにしてもこの結婚が成就に向けて動き出したことは間違いない。もう誰にも止められはしない。(文中一部敬称略)元木 昌彦(もとき・まさひこ)ジャーナリスト1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。
2021.08.08
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下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用(コピー)です要因トップ3は「ストレス」「会話量の低下」「運動不足」 マスクの着用が当たり前のコロナ禍で、唾液力が50%以上悪化している一方、唾液の量と質が高ければ「ウイルスや細菌などの感染対策になる」と、ほとんどの歯科医師が考えていることが調査で明らかになった。マスク時代に唾液力を上げるには、どうすればいいのだろうか。 ◇ ◇ ◇ この調査は、ゼネラルリサーチ社が「マスク時代における唾液力」をテーマに、全国の歯科医師1065人を対象に実施したもの。昨今の診察の中で、歯科医師が感じる患者の「口内環境や唾液の量と質」についての項目では、8割以上の歯科医が「口内環境が悪化している」と回答。9割以上の歯科医が「患者さんの唾液の量と質が下がっている」と答えている。 また、「コロナ禍前と比べて口内環境や唾液の量と質が低下した患者さんは何%くらい増えていると思いますか」という質問に、半数近くの歯科医が「50〜70%」と回答。 唾液の量と質が低下する要因については、「ストレス」「会話量の低下」「運動不足」がトップ3を占めている。日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授ほとんどの歯科医が「唾液の量と質が高ければ感染対策になる」と「コロナ禍の長期にわたる自粛生活で、腹の底から笑顔で笑いたい、叫びたいという欲求が抑制されるのは大きなストレス。とくに子供や若者にとっては、これ以上のストレスはありません。それだけで交感神経が優位になって口の中がネバネバになってしまいます」と話すのは、「長生きは『唾液』で決まる!」(講談社刊)の著者でもある日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授。■唾液は全身状態のバロメーター マスクを着用しなければならない環境も、緊張状態をつくってしまうと言う。「表情が見えない中で社会生活をするのはストレスが高まりますからね。唾液は全身状態のバロメーター。結局、唾液の分泌量が少なくなると免疫力の低下にもつながってしまいます」 調査でも9割以上の歯科医が、「唾液力が高いと感染対策になる」と考えているのだ。その理由として、「唾液には菌を殺す効果がある」「ウイルスの侵入を阻止する働きがある」「口腔内が常に洗浄される状況になる」などの意見が寄せられている。「唾液は、悪いものをそのまま通さないで攻撃してくれるバリアーの役目を果たしています。唾液には免疫グロブリンをはじめ、ウイルスを撃退してくれる成分も含まれているのです」(植田教授)唾液には7つの機能が 植田教授によれば、唾液には次の7つの機能があると言う。①口に入った食べ物を飲み込みやすくする「円滑作用」②味物質を溶かし、味覚を促す「溶解作用」③口の中を掃除する「洗浄作用」④酵素の力で消化を助ける「消化作用」⑤虫歯や感染を防ぐ「保護作用」⑥細菌の繁殖を抑える「緩衝作用」⑦病原微生物に抵抗する「抗菌作用」「日大医学部の救急病院からの依頼で、救急治療室に運ばれてきた患者さんを診断することがよくあります。救急搬送で点滴を受けている患者さんは摂食機能障害の状態。嚥下のリハビリは可能かどうか救急医療の医師から訊かれるわけです。そのときに、意識がない状態の患者さんでも口の中が唾液で潤っていれば、『この患者さんは予後がいいですよ』と自信を持って言えます。逆に、唾液が出ていなくて、粘膜がオブラート状に張り付いた状態の患者さんは死期が近い。これは9割以上の確率で当たりますね」 つまり、唾液の状態で、長生きできるかどうかが決まると言うのである。唾液力を高めるために心がけたいこと では、唾液力を高めるにはどうすればよいのか。 調査で歯科医たちが挙げたトップ3は、「こまめな水分補給」「ヨーグルトなどの発酵食品を食べる」「唾液腺マッサージ」だった。つまり、脱水状態にならないように気をつけて、唾液の分泌を促すヨーグルトなどの発酵食品を食べるようにすれば唾液力がアップするというわけだ。「発酵食品は腸を活発にし代謝を促します。それが好循環につながることが考えられます。また、唾液の分泌は自律神経が大きく影響します。1日の中で、いかに自分をさらけ出せるような解放した時間、ワクワクするような時間を確保できるかがサラサラ唾液の分泌を活発にする大事なポイントです」 唾液の状態は、意識すれば自分で判断できる。自分が主治医になったつもりでセルフケアすることが大事なのである。日本大学歯学部摂食機能療法学講座の植田耕一郎教授
2021.03.20
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下記の記事は日刊ゲンダイデジタルからの借用です日本人には合わないのか。懸念された事態が起きている。 新型コロナワクチン接種によって起こる重いアレルギー反応「アナフィラキシー」について、「日本はいま7万件接種で8件という話でありますから、アメリカ、イギリスと比べると多いように見えます」と、田村厚労相が9日の閣議後会見で発言した。担当大臣が「件数が多い」と認めるのは、よほどのことだ。■アメリカの20倍! 実際、アメリカは20万件におよそ1件だから、日本は20倍である。イギリスも10万件あたり1~2例だから、日本は約10倍だ。 息苦しさや、じんましんなど「アナフィラキシー」の発症例は、10日までに女性ばかり17件に達している。 懸念されるのは、ファイザーのワクチンは、白人に比べてアジア人の治験データが少ないとされていることだ。やはり日本人は副反応が出やすいのか。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏がこう言う。「一般的にワクチン接種によってアナフィラキシーが発症する割合は、100万件に1件とされています。新型コロナワクチンは多い印象です。ただ、日本人にだけ多いのかどうかは、まだ母数が少ないので確かなことは分かりません。アナフィラキシーが発症しても、適切に対応すれば、一過性の発作で終わり、後遺症も残りません。対応を間違うと命を落とすことがあります」 まだ日本ではワクチン接種後に死亡するケースはないが、ノルウェーでは接種後に高齢者が相次いで死亡している。韓国でも11人が亡くなっている。ノルウェー医薬品庁は、接種後3週間以内に高齢者が亡くなった111例を検査し、「多くは高齢者施設の入居者で、すでに衰弱していたり持病があった」「ワクチン接種計画に影響するものではない」としているが、本当にワクチン接種と死亡は関係ないのか。「ワクチン接種の数日後に亡くなった場合、自然死と判断されます。でも、本当に自然死なのか、ワクチン接種によって強い炎症反応が起こり、持病が悪化して死に至ったのか、因果関係がハッキリしないのが実情です。もし、ワクチン接種の数日後、体調が悪くなったら、すぐに主治医に相談すべきです」(上昌広氏)
2021.03.10
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下記に記事は日刊ゲンダイデジタルプからの借用(コピー)です やはり東京五輪は中止が決まっているのか。大会組織委員会の森喜朗会長(83)が代表理事を務める一般財団法人「嘉納治五郎記念国際スポーツ研究・交流センター」が昨年12月末で活動を終了していたことが分かった。公式HPには〈2020年12月末をもちまして活動を終えました〉と記されている。 財団は、アジアで初めて国際オリンピック委員会(IOC)委員を務めた嘉納氏の名前を冠し、2009年に設立された。日本オリンピック委員会(JOC)と同じ東京・新宿区のビルに入居している。森会長をトップに山下泰裕JOC会長や遠藤利明・元五輪相ら“お歴々”が理事に名を連ねる。五輪関連の講座など、啓発活動を行うと同時に「20年大会の招致活動にも関わった」(大会関係者)といわれている。突然の活動終了は「疑惑隠しじゃないか」(前出の大会関係者)との声が上がる。半年後に大会本番を控えたこれからが財団としての“書き入れ時”のはずだからだ。 なぜ、活動を終了してしまったのか。日刊ゲンダイが複数回、電話で問い合わせると、コールは鳴るもののつながることはなかった。留守電にメッセージも残したが返答もなかった。法人登記を見る限り、閉鎖したわけでもなさそうだ。広告 一方で、今回の一件は五輪中止を前提にした動きではないかとの声も上がる。東京五輪に関する著書がある作家の本間龍氏はこう言う。「新型コロナ蔓延の影響で、国内外では東京大会への不信感が高まっています。財団は、今こそ国民に対し理解を呼び掛けるタイミングです。そんな大事な時期に職務を放り投げてしまうのは、明らかに不自然でしょう。しかも、幹部からは何の説明もない。『中止』を見越した上での動きとみられても仕方ありません」 28日、IOCのバッハ会長との電話会談後に取材に応じた森会長。大会開催の前提である「安心・安全」の基準について問われ、「基準があるかといえば、ないですよ」と断言。それでどうやって開催するというのか。本音では「もう中止かな」と思っているのかもしれない。 KDDIがスマホ料金の新プラン「povo(ポヴォ)」を発表し、通信4社の低価格プランが出揃った。KDDIの「povo」は、NTTドコモの「ahamo(アハモ)」、ソフトバンクの「SoftBank on LINE」、楽天モバイルの「UN-LIMIT V」よりも500円安い出血大サービスの月額2480円。ただし、他社にある国内音声通話の“かけ放題”サービスは基本料金に含まれていない。「KDDIでドコモやソフトバンク並みに通話を1回5分まで無料とするためには月500円のオプション料金がかかる。結局、その部分を加味すると4社は同じ料金で横並びとなった」(ITアナリスト)といわれる。 そもそも携帯料金の値下げは、菅政権の看板施策のひとつで、武田良太総務相の圧力に屈する形で通信4社が足並みを揃えた格好だ。なかでも最後まで抵抗したのがKDDIで、昨年11月には高橋誠社長が「国に携帯料金を決める権利はない」と経済紙のインタビューに答えたほどだ。「この高橋氏の主張は正論だし、KDDIは、この発言の直前の10月末に傘下の格安ブランドで低料金プランの導入を発表していた」(前出のITアナリスト)という。だが、主力ブランドで料金を引き下げなければ意味がないというのが菅政権の考えで、KDDIの格安ブランド引き下げでは答えになっていないということだった。■NTTに対抗するには… 一方、KDDIとは対照的に、政府の意向を忖度するように積極的に携帯料金の値下げに取り組んでいるのがNTTだ。その見返りではないだろうが、政府はNTTによるNTTドコモの完全子会社にGOサインを出した。「いまや政権と不即不離の関係にあるNTTの1強状態になっている」(通信アナリスト)と言っていい。このNTTドコモの完全子会社化に対し、KDDIとソフトバンクは「(強大な親会社の下で)公正な競争が成り立たない」と意見書を出すなど強く反対しているが、引かれ者の小唄よろしく受け入れられる見込みはない。 そうした苦境のKDDIとソフトバンクが、ここにきて携帯通信網の相互利用で連携するなど距離を縮めている。「災害時のバックアップを想定して、KDDIとソフトバンクは互いの交換局とネットにつながるデータセンターを結ぶ基幹網を接続させる。市場では将来の統合の布石ではないかとの噂も流れています」(大手証券幹部)というのだ。そういえばKDDIの高橋社長はここにきてソフトバンクの株価を気にする機会が増えているという。「統合する際に問題となるのは株価を基にした合併比率。株価の動向を気にするのはそのためか」(前出の大手証券幹部)と、もっぱらだ。
2021.01.31
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下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です歯磨きのうがい不足で、菌やコロナを含むウイルスを洗い流しきれない「みんな、正しいうがいのやり方を知らないのかもしれない」これが、長年歯科医師として働き、多くの患者さんの口のなかと、うがいのやり方を見てきた私の感想です。みなさんも歯医者さんに行ったら、治療の合間あいまに「口をゆすいでください」と指示されると思います。そんなとき、多くの患者さんは口のなかに水を含んで軽くゆすぐだけで、すぐに水を吐き出してしまいます。なかには、まったく音が聞こえてこないほど静かなこともあります。残念ながら、そのようなうがいでは、治療した歯の削りかすや薬剤などが、口のなかにベッタリと残ってしまっているのです。もちろん、「治療の最中だから、手早く済ませよう」という患者さんたちの配慮もあるでしょう。あるいは麻酔が効いていれば、うまくゆすげなくて当然です。でも、もしも普段のうがいも2~3回ブクブクするだけで済ませているとしたら、明らかに「うがい不足」です。これでは、口のなかに歯磨き粉の研磨剤などが残ったままになりますし、ばい菌やウイルスなどを洗い流しきれません。新型コロナウイルスの流行によって、これまで以上に多くの人が「外から帰ったら、うがい、手洗い」を習慣にしていると思います。でも、そもそも間違ったうがいをしていては、その効果もほとんどなくなってしまいます。これはとても、もったいないことですよね。口のなかが汚いとコロナを含む“感染症”が重症化しやすいしかし人々のうがいが不十分なのは、仕方がないことだと思います。というのも、私たちはだれも「正しいうがいのやり方」を、人から教わったことがないからです。出所=『歯科医が考案した新習慣!免疫力を高めてウイルスを遠ざける7秒うがい』歯磨きについては、私たちは小さいころからやり方を教えられます。手の洗い方も、「誕生日の歌を歌いながら、爪の間までしっかり洗いましょう」などと教えてもらえます。でも、うがいのやり方については、だれも教えてくれないのです。じつは「正しいうがいのやり方」は、確立されていません。うがいは日本古来の風習とされ、これまでだれも、うがいについてしっかり研究していないからです。しかしその一方で、「口のなかの汚さ」と「感染症の重症化リスク」の関係性は多くの研究で明らかにされています。口のなかが汚いと感染症にかかりやすくなり、重症化しやすくなることは間違いないのです。そもそも、虫歯や歯周病といった疾患しっかんも、れっきとした細菌による“感染症”ですから、口のケアが不足していると、まずはそうしたトラブルが発生してきます。うがいは長くやるより「強く」やることが大事そこで私は、自分のこれまでの臨床りんしょう経験をベースに試行錯誤を重ね、世界で唯一の「うがいメソッド」をつくりました。照山流のうがいメソッドをこれまで多くの患者さんに実践してもらったのですが、みなさんから「スッキリ感がまるで違う!」「口のなかのネバつきがなくなった!」「歯石しせきがつかなくなって、歯医者さんにびっくりされました!」などと、うれしい反響をいただいています。うがいは、ただ時間をかけてやればいいわけではありません。うがいで大切なのは「強さ」です。口のなかで激しい水流をつくらないと、歯ぐきや歯の隙間、のどの奥のばい菌やウイルスは洗い流せません。逆にいえば、「強さ」さえ意識してやれば、短時間でもしっかり効果のあるうがいができるということです。小さなお子さんからお年寄りまで、だれでも気軽にできて、しっかり効果のあるうがい。それが後述する「7秒うがい」なのです。「7秒うがい」は全身の健康を守る口のなかが汚いと、感染症のリスクが高まるだけにとどまりません。近年、口のなかの環境と、全身の健康との間に強い相関関係があることもわかってきました。照山裕子『歯科医が考案した新習慣!免疫力を高めてウイルスを遠ざける7秒うがい』(きずな出版)その数、じつに100を超える疾患に関与しているといわれています。口のなかが汚い人は、大腸がん、心臓や脳血管疾患、アルツハイマー病など、重大な病気にかかりやすいのです。これは、汚い口のなかで繁殖はんしょくした歯周病菌などが全身に回り、あちこちで悪さをするためです。7秒うがいを習慣化すると、口のなかが清潔に保たれ、国民病ともいわれる歯周病、そして歯周病が引き起こす、さまざまな病気の予防に役立ちます。水だけでカンタンにできて、どれだけたくさんやってもデメリットがまったくない7秒うがい。ぜひあなたも今日から実践して、口から健康な体を手に入れてください。新型コロナウイルスは、口のなかにばい菌が多い人ほど重症化しやすい前述したように以前から、医師の間では、「口のなかが汚いと、インフルエンザになりやすい、重症化しやすい」というのが常識となっています。実際、奈良県で行われた調査では、介護施設の高齢者に歯磨きなどの口腔こうくうケアを徹底したところ、インフルエンザの発症率が10分の1に激減したという報告があります。新型コロナウイルスについては、口のなかにばい菌が多い人ほど重症化しやすいことがわかってきています。そして新型コロナウイルスはインフルエンザと異なり、唾液腺や歯ぐき、舌など、口のなかで増えることも明らかになりました。コロナウイルス関連の論文は通常より早いスピードで学術雑誌に掲載されていて、どんどん新しいデータが出てきています。そしてそのなかには、新型コロナに感染して重症化した人と、重症化しなかった人の口のなかのばい菌の数を比べてみると、100万倍くらいばい菌が多かったという結果もあったそうです。もちろん、まだ因果いんが関係のすべてが明らかにされたわけではありません。ただ、口のなかを清潔に保つことが、感染症リスクを低下させることは間違いないでしょう。写真=iStock.com/hisa nishiya※写真はイメージです舌が白く汚れている人は、感染症の重症化リスクが高いなぜ、口のなかが汚いと感染症に弱くなるのか。これは、おもに歯周病菌が原因です。歯周病菌は歯と歯ぐきの隙間の「歯周ポケット」とよばれる場所のほか、舌の表面のデコボコのなかにもたくさん潜ひそんでいます。とくに、舌が白く汚れている人は、感染症の重症化リスクが高いといわれています。汚い口のなかでは、歯周病菌が繁殖してしまいます。歯周病菌というと、歯周病や口臭など、口のなかのトラブルに限定したばい菌だと思っている人も多いかもしれません。しかし、歯周病菌はあなたの想像以上に、体にさまざまな悪さをします。たとえば、歯周病菌はプロテアーゼという「タンパク質を破壊する酵素こうそ」を出します。プロテアーゼは口やのどの細胞や粘膜を攻撃するので、歯周病菌だらけの口のなかは、つねに傷だらけです。ウイルスが私たちの体内に侵入するとき、まず細胞の表面にあるレセプター(受容体)という分子に結合します。口やのどなどのレセプターは通常、粘膜を保護する糖タンパク質の層におおわれているのですが、プロテアーゼなどの酵素によってこの層が壊されると、レセプターがむき出しになり、ウイルスが侵入しやすくなってしまうのです。また、歯周病菌はノイラミニダーゼという、インフルエンザウイルスの増殖を助けてしまう酵素も生み出します。歯周病菌が多いと、インフルエンザウイルスが増殖しやすい環境になってしまうのです。新型コロナは舌や歯ぐきからも侵入するインフルエンザウイルスは、おもに上気道(のどや鼻、咽頭など)から体内に侵入してきます。しかし、最近の研究によれば、新型コロナウイルスは上気道だけではなく、歯ぐきや舌、唾液腺といった口のなかの細胞からも体内に侵入することがわかってきました。ちょっと極端な言い方をすれば、インフルエンザはのどを洗うガラガラうがいだけでもある程度防げるのですが、新型コロナを予防するには、のどだけではなく、口のなかをしっかり洗うブクブクうがいも重要になるということです。また、スペインの調査では、ポピドンヨードをはじめ、さまざまな種類の洗口液で口のなかをゆすぐと、2時間ほどは口内のウイルスの量を低下させられるというデータが出ています。「水によるうがいでも効果は十分では?」という議論の余地があるようですが、口のなかを清潔にすることでウイルスの量を減らすことができることがわかる結果といえるでしょう。【基本的な7秒うがいのやり方】1:水を口に含む(水の量はおちょこ一杯分くらい。「ちょっと少ないかな」くらいがちょうどいい。水の量が多いと、口のなかで水流がつくれなくなる)2:7秒間、全力でブクブクうがい!(「ブクブク」としっかり音が出るように。口の奥から唇に向かって水を押し当てる。目標は7秒間で10往復。口がつかれたなら、しっかりできている証!)3:水を吐き出して、また水を口に含む(口のなかのばい菌が水に混じっているから、そのままゴロゴロうがいをしてはダメ!)4:天井を見ながら、7秒間ゴロゴロうがい(「ゴロゴロ」としっかり音が出るように。むせない程度に喉の奥まで水を入れる)【毒出しうがい(天井を見ながら7秒間ゴロゴロうがい)】❶おちょこ一杯分の水を口に含み、上の歯に向けて全力で7秒間、ブクブクうがいをし、水を吐き出す❷おちょこ一杯分の水を口に含み、下の歯に向けて全力で7秒間、ブクブクうがいをし、水を吐き出す❸おちょこ一杯分の水を口に含み、右の奥歯に向けて全力で7秒間、ブクブクうがいをし、水を吐き出す❹おちょこ一杯分の水を口に含み、左の奥歯に向けて全力で7秒間、ブクブクうがいをし、水を吐き出す
2021.01.22
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下記の記事はダイヤモンドオンラインからの借用(コピー)です国際医療福祉大学三田病院糖尿病・代謝・内分泌内科学の坂本昌也教授は、「特に今年はコロナ太りで血糖、血圧、脂質、体重のどれもが悪化している人がいる。この冬には心筋梗塞・脳梗塞の発症に、例年以上の注意が必要」と警鐘を鳴らす。この冬、血糖値などのさらなる悪化を食い止める健康管理を、坂本医師に聞いた。(医療・健康コミュニケーター 高橋 誠)糖尿病は60代の3人に1人の時代に 実は日本人のカロリーと糖質の摂取量は減っている。にもかかわらず、糖尿病患者数は増えている。これはエネルギー摂取量に占める脂肪の割合が増えたことと関連が深い。面白いことに糖尿病患者数の上昇カーブは、米国ファーストフードチェーン店舗数や自家用車保有率の上昇カーブと相関する。繊維質摂取の減少を含めた食生活の欧米化、運動量の減少が影響していることを示唆している。 このまま糖尿病患者数が上昇すると、いずれ60代の3人に1人は糖尿病になる(推定)。糖尿病になると、認知症リスクも高まる。70代の2人に1人は認知症の時代に突き進む。このシナリオは、コロナ長期化によるストレス太りで、さらに悪化する可能性がある。 東京、山形で非常に多くの外来患者を診ている国際医療福祉大学三田病院糖尿病・代謝・内分泌内科学 坂本昌也教授は、「突然死でなくなる年間12万人のうち、最も多い致死性不整脈(心室細動・心停止)は糖尿病が関係する。コロナ太りで迎えるこの冬は例年以上の注意が必要」と語る。世界初のエビデンス「糖尿病は冬に悪化」規則正しい生活を心がける 坂本医師は昨年2月、米国糖尿病学会誌で、生活習慣病が冬に悪化する詳細を明らかにした。血糖、血圧、脂質の季節変動は以前から指摘されていたが、数値変動を追った解析は世界初であった。坂本医師のチームは、糖尿病データマネジメント研究会(JDDM)における登録病院38施設10万人強の患者データベースから血糖、血圧、脂質、体重の月別季節変動の詳細と、それに伴うガイドライン達成率を検証、それらに影響を及ぼす因子を同定した。すると、「血糖、血圧、脂質の値が同時に変動し、12月から2月に悪化している。冬の健康管理が大切」という結果が出た。日本は東西南北さまざまな気候が共存する。「どの国でも参考になる科学的根拠」と世界的評価の高い論文となった。 近年は、採血するたびに血糖・血圧・脂質の数値がばらつくことも心血管病を増やすと報告されている。後述する食事・運動療法に気をつけ、睡眠不足やさまざまなストレスに対処し、出来るだけ規則正しい生活を送ることの重要性が高まる。 坂本医師の近著『最強の医師団が教える長生きできる方法』(アスコム)では、できるだけ長く人生を楽しむための有益な情報が63項目紹介されている。大きく分けて5つのカテゴリー、「食事」「運動」「睡眠」「生活習慣」「治療法」。その中から「食事」「運動」に絞り、坂本式実践メソッドを17項目抜粋、加筆する。坂本式実践メソッド・食事編バランスよい食事で血管ダメージを回避◎1日3食、穀物や野菜を取り入れ、栄養バランスを良く 血糖、血圧、脂質のトリプルリスクに気を配った食事、できれば、朝食は多め、夕食は少なめ。夕食は炭水化物や油分の多いものを控え、できるだけ早めの時間帯に。就寝前のドカ食いは絶対厳禁。◎血管にダメージを与えない 高血糖に加え、高血圧や脂質異常症が加わることで、血管を傷つけ、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすリスクが高まる。高血糖だけならそのリスクは「1」で済むが、高血圧や脂質異常症が重なると、「1+1」が10にも20にもなる。重い病気のほとんどは血管のトラブルが原因。この冬に備え一番大事なのは、血管にダメージを与えないことである。◎「グルコーススパイク」に注意 血糖値が一気に上下するグルコーススパイク(血糖値スパイク)の繰り返しが血管を傷つけ、心筋梗塞、脳梗塞の一因となる。グルコーススパイクは健康診断でも見逃されやすい。糖尿病の既往歴がない健康な人でも起こる。穀物や野菜が少なく、糖質、脂質に偏った食事を短時間で済ませてしまう人に、より起こりやすい。◎減塩が難しい場合は、しっかり睡眠 血圧はズバリ血管に影響を与える。塩分を控えることが一番だが、減塩効果は一食や二食などの短期間では得られない。無理なく続ける事が重要。コンビニ食や外食が多く、コントロールが難しい場合は、しっかり睡眠をとる。血圧の大敵である睡眠不足を解消すれば、おのずと血圧は下がる。◎脂っこい食べ物も血管に影響あり 高脂質、特にトランス脂肪酸・飽和脂肪酸が多く含まれた加工食品は血液がドロドロになり、血管に影響を与える。体重増による脂質値上昇をウォッチすべく体重測定を習慣化する。巣ごもりせずに時には日光を浴び、ビタミンD不足による脂質悪化対策を。◎甘いものは食べてもよい 適量の甘いものは、脳の疲労回復を促し、ストレスの軽減にもつながる。朝食時の果物や、3時のおやつも問題ない。坂本医師は、外来患者が適度なアルコールや炭酸飲料を飲むことを否定しない。ストレス無く食事療法に向き合って頂く為には無理は禁物だ。◎ゼロカロリーに身を委ね、バランスを考えずに摂取するのは危険 ゼロカロリーにこだわる人が太っている傾向がある。ゼロカロリーで安心して、逆に食事摂取量、体重が増えるためだ。ゼロカロリーに含まれる人工甘味料が、腸内細菌叢などに影響を与え、糖尿病の発症に影響することが動物実験レベルで明らかになっているので注意。完全にカロリーゼロではない食品、飲料にも注意。◎一時的、短期的なファスティングはOK 早めに夕食を済ませ朝まで何も食べないといった一時的なファスティングは、生活習慣病の発症を食い止める。負荷のかかった臓器を休ませ、機能を正常化する効果がある。単に体重を落とすダイエットのための長期的ファスティングは、一時的に臓器に良い影響を与える場合もあるが、骨や臓器に悪影響を及ぼす。◎親が糖尿病の人は、なおさら食事に注意 糖尿病は遺伝するケースが多い。同じ家族が同じモノを食べ、同じ病気にかかりやすくなる。食生活が糖尿病のリスクを高めていることを自覚し、若い段階からの食生活の改善が望ましい。「坂本式実践メソッド・運動編」については、以下のようにポイントをまとめたので参考にしてほしい。■坂本式実践メソッド・運動編◎食事前の過度な運動は、糖が吸収されやすくなるので控える◎夕食後には軽い健康体操やストレッチで血液中のブドウ糖を消費し、グルコーススパイクを避ける◎1日10分でも、長期的に続ける適度な運動を◎座っている時間を少しでも減らす◎腹筋は加齢とともに衰えやすいので、お勧めの健康法◎過去1カ月にかけた負荷よりも、やや多めの負荷にとどめる◎疲労回復のため、週に1~2回は運動を控える◎運動を続けるきっかけとなるコーチの存在も大きな味方岐路に立つ糖尿病対策「メタボ検診」には疑問も『最強の医師団が教える長生きできる方法』(アスコム刊)国際医療福祉大学三田病院糖尿病・代謝・内分泌内科学坂本昌也教授ほか総勢10名の最強ドクターが執筆。216ページ 冒頭で述べた通り、11月9日から公益社団法人日本糖尿病協会が啓発する全国糖尿病週間が始まった。今回のテーマは「サルコペニア・フレイル(※)」。標語は「筋肉量 コツコツ積み上げ 健康長寿」である。超高齢社会を迎えた日本における課題の一つをテーマ、標語としている。 一方、糖尿病発症予防の早期対策である「メタボ健診」は、ごく最近その効果に疑問が呈されている。より効果的な手段の検討が早急に必要でもあり、本邦の肥満対策も大きな岐路に立っている。医療従事者のみならず、行政も含めた社会全体での取り組みが必要となってきている。 2020年、コロナ長期化と夏の爆暑は、生涯忘れ得ぬインパクトを私たちに与えた。このインパクトを機に、世界標準の糖尿病研究の旗手、坂本医師が提唱する食事と運動法を参考に、元気な生活、健康寿命の延伸を目指したい。
2020.12.26
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