Jan 27, 2004
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 こういう気持ちを何と書いたらよいのでしょうか。ただただ涙が出るばかりで、まったく言葉が役に立ちません。

 昨年の秋に愛犬をなくしてから、次第次第に気持ちが沈んでしまい、本当のところずっとどん底でした。12年間、子供たちと一緒に成長したポリー。幼い子供達と子犬の姿が重なります。そして昨年の春に娘は家をでました。家族でキャンプやスキーへ行った車も手放し、やっと娘がいない事にも慣れた頃突然いなくなってしまったポリー。朝、縁側を開けては涙。公園を見ては涙。一緒に買い物へ行っていたスーパーで、私を待っていた場所を見ても涙。お風呂へ入ると、出窓の下へ必ずやってきた足音を思い出しては涙、涙、涙。。。それだけでなく、なんでもないときにも突然牽制球のようにやってくる涙なんです。ポリーと散歩をしながら、四季も移り変って行きました。

 あまりにも大きかった存在に、情けないほどだめになっていて、一歩も外へ出ることが出来ない日もあり、人に会うのも嫌でしたし、この日記を書くのもなかなかでした。
 そして何をしていたかというと、ゲーム。笑われてしまうかもしれませんが、テレビゲームをしている間は余計なことを考えないで済むので楽でした。それまで私はテレビゲームは大嫌いだったのです。けれど自分がこういう経験をしてみると、バーチャルな世界へ逃げ込んでいる子供達の気持ちがわかるような気がします。

 おそらく家族や親しい友人がこれを読んだら驚くと思います。精一杯繕っていましたから。昔から弱いところを見せるのは苦手なで、やせ我慢をしてしまうのですね。
「よもぎさんは悩みなんてないのでしょう」
つい最近も言われたので

と笑っている自分は、いったい何者だ。。。

今日、白い封筒が届きました。誰かなと思ったら、地元の短歌の友人でした。友人といっても、母と同年代の大先輩です。先日NHKの全国短歌大会があり、2年連続で特選に輝いたかたです。実は私もちょこっとだけ賞をもらうことが出来たのですが、足元にも及びません。そのかたが、「よもぎさんだけにだから、内緒よ。受賞のお祝いに」と、私の歌を・・・ああもうだめ、・・涙です。。。
パソコンで、自分で撮った画像と編集して美しい絵葉書にしてくださいました。父のことを詠んだものなので、どんなに父が喜ぶかと思ったら、私はなんて幸せなんだろう、短歌はどうしてこんなに私を助けてくれるのだろうと、先ほどから涙が止まりません。

けっして自慢をしている訳ではないんです。ただ、ただ、嬉しくて胸がっぱいなんです。私なんかの歌を。。。。

昨年、一枚の心のこもった色紙を、初めてあるかたから戴いたことがあります。私の歌ではないようでした。感激でした!その次に筆書きの短冊を別のかたから。そして今回は絵葉書と、私には短歌のおかげで三つもの宝物を得ることが出来ました。
それぞれの歌はだめですが、宝物です。どんなにお金を積んでも手にはいらない、世界にふたつとない宝物。
これは、妻でも母でも女でもない、春村 蓬という「わたし」の宝物です。

トンネルの向こうに、暖かい光が仄かに見えて来たような気がします。ポリー、いつまでもごめんね。。。私は幸せなんだね。

私にとって短歌とは、空の上からの励ましなのかもしれません。

帰国(ダモイ)とう遠き言葉を持つ父の消ゆることなき氷の大地/蓬  
*父は戦争で3年間ソ連軍の捕虜となりました。ダモイ(ロシア語で帰国)は希望の言葉だったそうです。





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Last updated  Jan 27, 2004 05:18:17 PM
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