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サインの講座で言葉の発達に関する質問だけでなく、育児に関する質問もよく受けます。自分の子育ての時期は随分前なので、赤ちゃん時代の細かいことは覚えていません。というより自分も分らないままその時期が過ぎてしまったと言ったほうが正しいのです。こんなしぐさはどんな意味があるのだろうと思っても、正解が得られないまま、子どもは成長し、そのうちにそのしぐさはしなくなって記憶にも残っていないのではと思います。先日もあるお母さんから「頭を壁や布団にゴンゴンと打ち付けているが、大丈夫でしょうか。また頭に悪いのでは?」と聞かれました。赤ちゃんは痛くてなきながらやっているわけではないのですが、場所が頭では心配です。頭というのは赤ちゃんが自分では見えないところ。その存在に気づき、単に打ちつける感覚を楽しんでいるだけのようです。サインの「おいしい」を頬を叩くのに、少し後ろに手を伸ばすと、見えない耳の存在に気づき、そこを叩く子が結構多いのも同じことかもしれません。赤ちゃんの気持ちになって考えるとなるほどという回答が出るのですが、忙しいお母さんはその行為だけみて不安がつのるのは仕方がないことですね。でも頭ゴンゴンは一つの感覚遊びなので心配無用です。
2005年12月28日
日本の人口が自然減少始めた今年、「少子化」という言葉も飛び交い、「子育てにはお金がかかる」「子育ては大変!」という文字も毎日のように目にしました。いろいろな原因が複雑に絡んでいて、どうにかならないのかという思いはあります。でもこの言葉の溢れている今、こんな言葉を目にしました。「子どもを4人連れていると、「大変ですね」と声をかけられたり、そんな目で見られるのが、とても嫌。自分はそう思っていない。育児を楽しんでいるのに」。もう一人「子どもを育てていくとき、自分は「大変」という言葉を使わないことを夫婦で決めた」と。こんなに育児を大切にしている人がいるのに「大変!」は他人も親もやめたいものです。この言葉を聞いている子どもの方が「大変」です。クリスマスプレゼントに‘「大変」の言葉を使わない’というのはどうでしょうか。
2005年12月24日
刈谷労働基準協会(愛知県)の会報誌文芸欄に依頼されて書いた3つの最終のものです。 『最近「コミュニケーション力」という言葉をいろいろなところで聞いたり、見たりします。企業のトップの方々も社員に求める条件の第一が「コミュニケーション力」と言っています。故に大学でも就職のためにコミュニケーション術を教えることに必死です。また文部科学省は小学生のコミュニケーション力低下に対策を講じ始めています。長崎県佐世保で起こった小学6年生の悲しい事件の加害女児は、インターネット上では会話ができているようでも、「人と人とのコミュニケーション力が劣っている」と判断されています。インターネットやケータイでのメールのやりとりが増え、実際に会って相手の顔を見ながら会話のキャッチボールをするのが苦手な人が増えています。 ではこの「コミュニケーション力」を高めるのに必要なものとは何なのか?豊富な言語数で話しても、相手がその言葉を知らなければ伝わっていませんし、自分の考え、気持ちを正しく伝え、正しく受け取ったつもりでも、この「正しく」ということはなかなか難しいものです。 例えば上司から「今回の仕事は‘よく’できたね」と言われた時、聞き手はこの‘よく’の程度は何で判断するのでしょうか。だいたい人は「聞きたいことを聞きたいように聞く」傾向があります。褒められた時などは‘よく’の前に「とても」を勝手に入れて頭の中にしまいこみがちです。そんな時大切なのは話し手の言葉だけを聞くのでなく、心が表れている目や顔の表情を読み取る能力だと思います。自分が話し手になった時は言語(バーバル・コミュニケーション)と共に、表情、身振り(ノン・バーバル・コミュニケーション)などをつけて話すことを心がけると、聞き手に「より正しく」伝えることが出来るのではないでしょうか。もう一つは目を合わせて(アイコンタクト)話すことです。日本人は相手の目を見ないで話すとよく言われます。日本では挨拶をする時、頭を下げて目をはずしてしまいますが、外国の握手などは目を合わせたままです。目をはずすということは、とても失礼なことになるのです。「グローバル」という言葉が飛び交う今、目と目を合わせて、表情豊かに身振りをつけて話すことこそコミュニケーション力アップに欠かせないことだと思います。特別な技術がいるわけではありませんので、言葉を話す能力と聞く能力に加えて、気持ちに合った表情をつける力と、相手の表情を読み取る力を磨いてコミュニケーション力を高めてみませんか。』
2005年12月13日
12月は人権週間(12月4~10日)と障害者週間(12月3~9日)があります。今年の人権週間の名古屋の記念シンポジウムは「発達障害について考える」というテーマでした。いつも「同和問題について考える」が多く、参加者は教育委員会、先生、生涯学習センター職員という様子から今年は一変。平成17年4月1日発達障害者支援法が施行され、今年はこのテーマで市民に発達障害についての理解を広めるシンポジウムが今日開かれました。発達障害は自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害、学習障害などが含まれ、その程度も様々です。原因は決して親の育て方ではなく、中枢神経系の発達の隔たりです。現在自閉症は100人に1人、また学校で発達障害などで特別支援が必要な生徒は100人に6.3人だそうです。講師の話の中で「知的障害者が掃除機の紙パックを買いに行く時、機種をメモしようとしても書くことができない。そこで彼はケータイで写真を撮って、それを持って電気屋に行った」ということを聞きました。ケータイがこんなふうに使われているとは知りませんでした。自閉症の人には音声で記憶は難しいが映像、視的な方法なら記憶できることが多いのです。だからコミュニケーションの方法にサインを取り入れられています。このことは知っていてもケータイと結びついていませんでした。ケータイでメールが出来るようになって聞こえない人の生活が大きく変わりましたが、使い方でいろいろな人に役立っているのですね。
2005年12月06日
講座の赤ちゃんを見ていると7~8ヶ月過ぎているのに表情が乏しい赤ちゃんが時々います。どうして?と思ってママの顔をみると、表情が余りないのです。子どもはお母さんの表情も真似します。言葉をまだ理解していない頃は特にお母さんの表情から、お母さんの気持ちを読み取り真似します。お母さんの動きを真似するだけでなく、しっかり表情を見て真似しているのです。ですから子どもの表情はママの表情なのです。でも講座に参加して1ヶ月くらいでどのお母さんも表情豊かになり、赤ちゃんも笑顔の可愛い、表情豊かな子になっています。ママの笑顔が子どもにはなによりのご馳走です。笑顔で子どもと接することをこころがけましょう。
2005年12月03日
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