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2009.01.19
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カテゴリ: カテゴリ未分類
連れ合いが観たいという映画があるというのでつきあった。
なにやら、イギリス映画らしいが、題目を聞いて、何とも気乗りのしない麗しの姉妹愛か、恋愛のもつれの映画かとあまり乗り気にはなれなかった。

予断無く付き合ったのだが、夜の8時興業と遅くに行ったせいもあるのか、小型映画館は我々二人だけの貸し切りである。

とにかく大型映画の画面をテレビでも見るように二人で独占できた。

この時点でも、内容は分からなかったが、見終わって、これが、イギリス帝国のヘンリー8世の時代のものであることが分かった。

ブーリン家というのはあまり由緒のない家系のようで、姉妹の父や、叔父は子供を金持ち貴族や王家に嫁がせることで出世しようと考えているようなやからである。

そのブーリン家の姉妹の長女がアン、次女がメアリーという仲の良い姉妹であった。

その長女アンがヘンリー8世の最初の王妃キャサリンの侍女となっていたが、ヘンリー8世に見初められ、求婚された。ヘンリー8世とキャサリンとの間には王女メアリーしか子がなく、男子の王位継承者を切望していたヘンリー8世はローマ教皇庁にキャサリンとの「離婚許可」を求めた。

と言う風に歴史上はすんなりいったようになっている。


このヘンリー8世はイングランド王室史上最高のインテリであるとされ、ラテン語、スペイン語、フランス語を理解し、舞踏、馬上槍試合などスポーツにおいても優れた才能を発揮したうえ、音楽にも造詣が深く、ヘンリー8世作曲とされる楽譜が現存しているなど、文化史にもその名を残している優秀な国王であったとは歴史書物に書かれている。

ところが、この王はキャサリン、アン、を含めて6人の王妃(正式)を次々と変えたとある。

その2番目の王妃アンが、初代のキャサリン王妃を追い出し、果ては自分自身もロンドン塔の処刑台で首を落とされるまでを描いている。

簡単なストーリーは、ある日王が、ブーリン家を足場に狩りをすべく一晩泊まった時に、アンがそこに取り入る予定が、王の落馬で、たまたま妹のメアリーが看病しメアリーに魅せられ、愛人として宮廷入りしたメアリーが男児をもうけるのだが周囲の策謀によって王から隔離されることになり次第にヘンリー王の心はメアリーから離れていった。
このときブーリン家の一族は何とか王の気持ちを自分たち一族につなぎ止めるために不都合があって、フランスに出されていたアンを王に取り入らせて、再びブーリン家の危機を救うためと呼び戻す。

手練手管でヘンリー王を籠絡し、子供をもうけるが、出来た子供は女児であった。その後流産するなど、男児がもうけられないとなるや、またヘンリー王の不興を買い、それを取り戻すべく、兄との姦通を試みてまで男児をもうけようとする。

この時代はかくも権力に固執するのかと思うほどだが、一旦王の不興を買うと、一族が抹殺されるというのは、日本の戦国時代も同じ感じだ。

このように、結婚から2年後、不義密通を行ったとして、アンは反逆罪に問われ、加えて姦通、兄との姦通(これについては無実らしいが)及び魔術という罪で死刑判決を受け、ロンドン塔にて斬首刑に処せられた。

これによりブーリン家は子からひ孫に至る3代とも滅亡させられた訳であるが、
アンに頼まれ、妹メアリーによって育てられた、アンの子供であるエリザベスが今のイギリスのエリザベス2世女王の数代前のエリザベス1世であるという内容であった。

いずれの世も、世の東西を見ても、家柄、血筋が物を言う世の中であるが、その頂点の人物の意向次第では、如何様にもなると言うことを如実に示した映画であった。



付き合いだと思ってついていった映画だったが、最後まで息の抜けない成り行きと、姉妹愛、凄まじいまでの権謀術数、王権の巨大さなどが凝縮された内容は2時間近くを長く感じさせない面白いものだった。






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Last updated  2009.01.20 10:20:03
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