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2010.04.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
歎異抄の続きである(これは、野間宏さんの本から引用している)

今日は第十二章である。

本文は以下のごとし、

  第十二章

一、 経釈 (きょうしゃく)をよみ学(がく)せざるともがら往生 不定 (ふじょう)のよしのこと。この条 すこぶる 不足言の義と いひつべし

むね をあかせるもろもろの 正教 (しょうぎょう)は、

本願を信じ念仏をまふさば になる。そのほか なに の学問かは往生の要なるべき

まことに、このことはりに まよへらん ひとは、 いかにもいかにも 学問して本願のむねをしるべきなり。

経釈をよみ学すといへども、聖教の本意をこゝろえざる条、もとも不便のことなり。

一文不通(いちもんふつう)にして経釈の ゆくぢ

となへやすからんための名号におはしますゆへに易行(いぎよう)といふ。

学問をむねとするは聖道門(しょうどうもん)なり。難行(なんぎょう)となづく。

あやまて学問して 名聞利養 (みょうもんりよう)のおもひに住するひと、

順次(じゅんじ)の往生 いかゞあらんずらん といふ 証文

さふらふべきや。当時、専修(せんじゅ)念仏のひとゝ聖道門のひと、法論(ほうろん)をくはだてゝ、

わが宗こそすぐれたれ、ひとの宗は おとり なりと いふほどに

法敵(ほうてき)もいできたり 謗法 (ほうぼう)もおこる。

これしかしながら、みづからわが法を破謗(はぼう)するにあらずや。

たとひ諸門こぞりて、念仏はかひなきひとのためなり、その宗あさしいやしといふとも、

さらにあらそはずして、われらがごとく 下根(げこん)の凡夫

一文不通(いちもんふつう)のものゝ、信ずればたすかるよし、うけたまはりて信じさふらへば、

さらに 上根(じょうこん)のひとのためにはいやしくとも、

われらがためには最上の法にてまします。たとひ自余(じよ)の教法(きょうぼう)はすぐれたりとも、

みづからがためには 器量 (きりょう)およばざればつとめがたし。

われもひとも生死(しょうじ)をはなれんことこそ諸仏の御本意にておはしませば、

御さまたげあるべからずとて、 にくひ気 (げ)せずば、たれのひとかありてあだをなすべきや。

かつは 諍論(じょうろん)のところ にはもろもろの煩悩おこる、 智者遠離(ちしゃおんり)すべき よしの証文さふらふにこそ。

故聖人(こしょうにん)のおほせには、この法をば信ずる衆生(しゅじょう)もあり、

そしる衆生もあるべしと、仏ときおかせたまひたることなれば、われらはすでに信じたてまつる、

またひとありてそしるにて、仏説まことなりけりとしられさふらふ。

しかれば往生はいよいよ一定とおもひたまふべきなり。

あやまてそしるひとのさふらはざらんにこそ、いかに信ずるひとはあれども、

そしるひとのなきやらんともおぼへさふらひぬべけれ。

かくまふせばとて、かならずひとにそしられんとにはあらず。

仏のかねて信謗(しんぼう)ともにあるべきむねをしろしめして、

ひとのうたがひをあらせじと、ときおかせたまふことをまふすなり、とこそさふらひしか。

いまの世には、 学文 (がくもん)してひとのそしりを やめ

ひとへに論議問答(ろんぎもんどう)むねとせんと、かまへられさふらふにや。

学問せば、いよいよ如来の御本意をしり、悲願の広大のむねをも存知して、

いやしからん身にて往生はいかゞなんどあやぶまんひとにも、

本願には善悪浄穢(ぜんあくじょうえ)なきおもむきをもとききかせられさふらはゞこそ、

学生(がくしょう)のかひにてもさふらはめ。

たまたまなにごゝろもなく本願に相応して念仏するひとをも、

学文(がくもん)してこそなんどいひをどさるゝこと、 法の魔障 (ましょう)なり、

仏の怨敵 (おんてき)なり。みづから他力の信心かくるのみならず、

あやまて他をまよはさんとす。つゝしんでおそるべし、先師の御こゝろにそむくことを。

かねて あはれむべし、弥陀の本願にあらざることを。

字数制限の為、続きます。





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Last updated  2010.04.16 10:34:20
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