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2012.12.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類


世界のLNGの価格決定方式には下記の3つの異なる方式があり、その方式と、このところLNGの価格($/100万BTU)は大凡次のようである。

1.米国の指標価格 (ヘンリーハブ)・・・3 ($/100万BTU)
2.英国の指標価格 (NBP:National Balancing Point) ・・・10 ($/100万BTU)
3.東アジアの指標価格($/100万BTU)・・・15 ($/100万BTU)

日本の液化天然ガス(LNG)の輸入価格は、LNGが原油代替燃料と位置付けられて来たため、原油輸入価格の総平均価格に一定係数をかけ決められる方式に依っていた。記事の要諦は、アメリカに於けるヘンリーハブは「シェールガス」の増産で価格が低迷しているということで、現在日本が輸入している価格の5分の1程度だという。

日本はなぜ今まで高い原油を買っていたかという不合理さは、福島原発事故で火力発電を使い出して、明らかにされたように、各電力会社ともプレミアムの付いたわざわざ高い原油を買っていたためであり、之と連動したLNGも結果高くなっていたわけである。

之に加えて、日本は天然ガスを輸入するに当たって、パイプラインがない事から全てLNGとして船舶に頼らなければならないといった事が上げられる。天然ガスは液化してLNGとするわけだが、マイナス160℃に冷却する事やその後船舶による輸送、そして到着後再び気化するという手順を踏むためにコストはどうしても高く付くのである。

尤も私が関係した造船にあっては、高度な技術が必要なLNG船建造は従来日本の独壇場であり、稼ぎ頭であったわけで一面的に評価する事は出来ない。また、島国である事や、近隣諸国(パイプラインを敷設するに当たって)の悪意の妨害なども考慮すると、なかなかパイプライン敷設と言った方向には向かなかったようだ。



従来日本のLNG調達先はマレーシア、オーストラリア、カタール、インドネシア等が多かったが、シェールガスの量産で従来のLNGがだぶつき始めたアメリカの政策転換も手伝って、アメリカ産のLNGが視野に入ってきたのである。

さらには、アフリカ南東部・モザンビーク沖合にも大規模な天然ガスの埋蔵が確認されるに及んで、日本にとっては、輸入先の選択肢が豊富になってきたのである。モザンビーク沖合の、ロブマオフショアエリア1鉱区では日本の年間液化天然ガス(LNG)輸入量の6分の1弱を20年間生産できるほどの規模だという。

さらに、ロシアでは、サハリンプロジェクトに加えて、東アジアからのガス供給ルートが日本を照準に敷設されたり又敷設計画が進められている。
ロシアは、ヨーロッパへのLNG供給を一手に引き受けてきたが、このところ、ウクライナやカザフスタンと言った旧ソ連の同胞国家辺りとのトラブルなどによって、販路を拡大する必要が生じてきて、日本へのLNGの輸出を目論んでいるのである。

アメリカのシェールガスそのものを輸入する事も検討されており、にわかに電気料金を値上げするなどと言った安易な方向に流れないように、する事が肝要である。
脱原発を進める上でも、こういった代替エネルギーの積極的なバランスの良い輸入などもこれから十分に考慮するべきである。

さらに、これらLNGの輸入に待つだけではなく、日本の近海に存在するメタンハイドレードなどのエネルギー資源を安価で掘削する技術の開発を推進すべきであろう。

エネルギー貧困国だと自ら喧伝するのではなく、原発に掛けた資金を、こういった技術開発に使えば、もっと早く自前のエネルギーを得る事はなかっただろうか。大いに反省をするべきである。





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Last updated  2012.12.25 13:44:58 コメントを書く


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