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2019.06.11
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄の往復だ。
連れ合いは三人会に出掛けていった。友人の1人は、免許を返上したという。
昼過ぎに中学校の体育祭の準備で、テント張りの手伝いに出掛けた。といっても形ばかりで、見ているだけになって仕舞ったが・・・。

***

欧州議会選挙が終わった。投票率は常よりも高い約51%になったという。結果は親EU派が議席の過半数を占めた。然し第1党と第2党だった両党を足しても過半数に達しない結果となったようだ。EUが瓦解するとまではいかないが、多様な意見を持った党が出来たと云う事だ。

新たにポピュリスト政党と言われる3つが台頭してきて、議席数の割合が23%となった。これは、前回(2014年)の選挙時を上回る結果だ。フランス国民連合、イタリア同盟、イタリア五つ星運動、ポーランドの法と正義、英ブレグジット党、等が各国のポピュリスト政党だ。

各国のポピュリスト政党は当初EUを脱して大同団結することを目指したが、どうやらイギリスを除くどの国も離脱支持が残留支持を上回ることはなかった。EU市民は70%近く(イタリアは50%以下)がEUからなにがしかの恩恵を受けていると考えている人がいるとのことだ。

従って、こうしたポピュリスト政党は、外からEUを変革するのではなく、内から変革することに方針を変えたようだ。イタリアは、雇用、家族、安全、環境保護などについて、EUの動きを牽制しながら自国の権限を取り戻したいと思っている。

イタリアのサルビーニには、各国のポピュリスト政党を糾合する事を目論んでいるが、ポーランドの法と正義やハンガリーのフィデスが之に加わるかどうか不透明だ。目論見通りになれば、イギリスのブレグジット党を除いても欧州議会に於いて第3党に躍り出ることになる。然し、ポピュリスト政党が過半数を制するまでにはならない。



難民問題についても、イタリアは負担の平等を求めているが、ハンガリーやポーランドは之を拒否している。このような足並みの乱れが存在している。EU議会には法案提出権がなく、欧州閣僚理事会が単独で決定する特別立法手続きに服さなければならない。

EUの政策で実権を有するのは欧州理事会であるが、それでもポピュリスト政党がEU議会を重視するのはEU議会が、民主的な正当性を持っていると云う事からだ。

ポピュリスト政党としては自国で、政権に参加することで、欧州理事会へ構成員を派遣することが得策であり早道だと思っている。欧州委員会はEUの行政執行機関であり、ここに自国から構成員を送ることがより手早いことだというわけだ。

このように、ポピュリスト政党を糾合してEU議会から改革を迫るよりも、政府間のルートから、欧州理事会や欧州委員会の方から遙かに実効を得やすいことになる。ポピュリスト政党が支配する加盟国がEUの中で多数を占めることになれば、EUの真の危機が訪れるだろう。

イギリスはEUから離脱をすると云いながら、国内を纏めきれず、ついにサッチャー以来の女性宰相メイを辞任に追い込むまでになった。一体イギリス国民は何を望んでいるのだろうかと、遠くから見ているとそう思える。

もう止めると云いながら、まだ踏み切れないために、イギリスは欧州議会選挙に参加せねばならなかったという。そして国内の選挙結果は、これまでの2大政党、保守、労働が大敗してEU離脱派の小政党が躍進する結果となった。ここイギリスでも多様化の波が押し寄せている。

アメリカの2大政党のルーツと云って良いのか、イギリスは2大政党が互いに鎬あってきた歴史がある。そんな2大政党が、今日のブレグジット騒動で、跡形も無くなってしまった感じだ。

イギリスは、EUに残留するか離脱するか以前に、これまでの保守、労働2大政党への怒りが頂点に達していたという。EU離脱に関して、ここまでイギリスが混迷したのも、かつての2大政党が、問題を集約して纏めきれなかったことに原因している。

EU離脱1本に絞ったブレグジット党が何と第1党に躍り出て、EU残留派の自由民主党が2位になったと云うから様変わりだ。2大政党が機能を果たしきれないことを突いたこれらの党の躍進はEU離脱を纏めきれなかったメイへの反旗でもあるようだ。

保守党が何故かくもEU離脱で一本化できなかったのかについては、メイのリーダーとしての資質はさておき、保守党内部の構造的特質にあったという。何かを守る(保守)と云ってもその手段に多様性がある事だ。保守党党首には従来大きな権限を与えられてきたが、選挙に勝てない党首や公約を実行できない党首は不要というわけだ。

保守党では、争点次第で、党内分裂が常態化する様になってきている。メイ首相の後任が誰であろうと、こう言った問題は続くことだろう。



EU圏では、各国の一部主権を、超国家機構に委ねられると云う事だ。こうした権限移譲は各国市民にとって自分たちの身近な出来事でも常に遠く離れたブリュッセルで遠隔操作されている、と感じるのだ。

当初はEUによる統合で、各国レベルの要求の調整には効をなしたものの、難民問題や財政緊縮への要求など、矢張り収斂し得ない問題もある。

さて、問題のイギリスのEU離脱だが、英国民投票から、間もなく3年が過ぎようとしているのに事態は泥沼に陥っている。そもそも、2016年にキャメロンがEU残留支持を見越して、国民投票に結論を委ねたのだが、国民は僅差で離脱を選んだ。明らかな読み違いだ。故に、EU離脱を進める運びになっていった。

当時はEU残留派が勝利するとの楽観論もあった。メイも内務相の時には、残留派であったのだが、後任の首相になって、2017年にEUへ離脱方針を正式に通知した。国民世論が2分したままで、まとまらない前の見切り発車での交渉スタートとなった。この見通しもまた甘すぎたようだ。

こうして、Brexitはいよいよ迷走するに至った。その結果イギリスの総選挙で与党が敗北し、メイは指導力を失墜させてしまった。キャメロン、メイと立て続けに、国を混乱の中に陥れた格好だ。EUとの交渉を有利に進めるためにより強い指導力が必要とみて、メイは再び、総選挙に打って出た。



何とか閣内は纏めたものの議会での承認には遠ざかってしまった。あわや合意無き離脱かと思われたが、離脱延期が認められ、合意なき離脱はひとまず回避されたものの、その後も英国内での与野党の調整が付かないままメイは首相を辞任する結果となって仕舞ったのだ。

最早イギリスが何処に漂着するかは誰も分からないのではないか。国民は一体どうしたいのだろうか。

【古今和歌集】

774.今はこじと思ふものから わすれつゝ待たるゝことの まだもやまぬか (よみ人しらず)

今はもう来るまい、と思いながらも、そのことを忘れては、つい待ってしまうという習慣がまだ止まない





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Last updated  2019.06.15 17:22:15
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