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2020.05.29
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今日のウォーキングは第1686日目で、8654歩だった。
連れ合いは楠薫堂に薬を貰いに行き、その足で、ドンでテイクアウトして孫達の家に届けた。
夕方気になっていたカーポートの屋根を水で洗い流した。さっぱりした。

***

「見えない地滑り」が海底で頻発しているとの記事があった。メキシコ湾での話だが、10年前に起きた原油流出事故にも関係しているようで一寸興味深かった。

2010年に米国史上最悪レベルのメキシコ湾原油流出事故が起きたが、これは明らかに人為的ミスであった。然し中には自然災害がきっかけになったものもあるという。たとえば16年前から続くある原油流出は、メキシコ湾の石油掘削プラットフォームが海底地滑りによって破壊されたことに起因している。

該当する事故を思い出せないが、こうした海底地滑りが、従来考えられていたよりも高い頻度で起きていることが、地震データを用いた新たな研究によって明らかになった。メキシコ湾では2008~2015年に、これまで知られていなかった海底地滑りが85回起きていたという。

その数の多さに驚いた。1年に10回以上の地滑りがあったとは。その内75回は遠方の地震がきっかけになって起きたようなのだ。その殆どは、何100kmも離れた北米の西海岸沿いで発生した小中規模の地震が原因によるものなのだ。

そして、特に驚くべきは、特定された海底地滑りの90%近くが、1000km以上離れた場所で地震が起きた後、数分以内に発生していたことだ。



遠く離れた地震がどのようなメカニズムで地滑りを引き起こすのかはまだ解明されていないが、さらに遠くで起きた大きな地震が海底地滑りを引き起こすことはなかった。メキシコ湾の海底地滑りを引き起こす最大の要因は地震の強さではないと考えられている。

メキシコ湾には石油掘削プラットフォームが2000近くあり、石油ガスパイプラインが7万kmにわたって敷設されているとのことだ。こうした、施設が、地滑りによってつねに脅威にさらされていたことになる。

メキシコ湾で昔から海底地滑りがあったことは、科学者の間では知られていたものの、その地震学者でさえも、海底地滑りが地震波の通過によってこれほどまでに影響を受けていたことを想像していなかったようだ。

米国で記録されている最大の海底地滑りはテキサス州沖で起きたものだ。ミシシッピ川の河口付近には、大きな海底地滑りの傷痕が複数残されている。その訳は、毎年、川からメキシコ湾に大量に流れ込む堆積物によって、急勾配の不安定な地形がつくられるからだ。

地震学者はその原因を調べるために、「USArray」のデータを活用した。USArrayは、米国本土に張り巡らされた400の地震計から成るネットワークである。これら張り巡らされた地震計によって地中を伝播する高速のP波とS波の計測はもちろん、地球表面を伝わる波もとらえている。

これらのデータのなかには、地震がめったに起きないメキシコ湾における信号が多く記録されていた。そしてそれらの波の多くが海底地滑りの痕跡であると分析したのだ。

このことから2004年にルイジアナ州の海岸近くで発生した米テイラー・エナジー社の原油流出事故はハリケーン(チャーリー)によって生じた海底地滑りが関係しているという。この事故が起きて以降、1日1万リットルを超えるペースでメキシコ湾に原油が流出し続けているのだ。

あまり知られていないが、この事故は米国史上最悪の原油流出事故の1つと考えられている。
これらのことから、メキシコ湾に散らばる数多くの石油、ガス掘削施設への不安が高まる。
こうした石油、ガスのプラットフォームやパイプラインに不備があれば、常に地滑りをはじめとした地質学的な脅威に晒されていることになる。

そして、実際に海底地滑りによるプラットフォームの破壊がすでに起きているとのことだ。そのことで、原油流出は進んでいると云えるのだ。


残骸は分厚い堆積物の下に埋まっているため、原油の流出箇所をふさぐ事はかなり困難だ。
こうしたことから、化石燃料インフラのリスクは想像以上に大きな問題を含んでいると云える。

今回検出された海底地滑りのほとんどは、メキシコ湾の西部で起きたものだった。オバマは一帯の大部分を石油ガス探査の禁止区域に指定したが、2018年、トランプがこれを解禁に踏み切った。
再びこうした原油流出事故を起こしかねない状況になっているとのことだ。
メキシコ湾の海底に地滑りの検出を目的とした地震計を配置(USArray)がされれば、プラットフォームの近くで信号が記録されたとき、警報が発せられ、企業は緊急停止のための貴重な数分を得ることができると主張されている。



さらに、メキシコ湾の深部には海底下に氷状のメタンハイドレートを閉じ込めている事が分かっている。こうしたメタンが、漏出することになれば、確実に地球温暖化は加速されるであろう。夢の燃える氷などと期待されているが、適切な対応を誤れば、悲惨な結果を招くことになりかねないと云う事だ。





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Last updated  2020.05.30 15:51:55
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