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2026.07.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日はイオンへ出かけ、昼食を採った。外は暑いが、刺激がある。

***
シンガポールに5月29~31日、アジアやア米欧の国防相や軍首脳らが集まり、最近の安全保障情勢についてアジア安全保障会議(シャングリラ会合)を開き激論を交わした。
米国からはヘグセス国防長官が登壇し、トランプの安保戦略に理解を求めた。だが、ヘグセスの演説を会場で聴くと、インド太平洋秩序における米国の指導力がさらに弱まる、と感じざるを得なかった。

「ルールに基づく秩序」とは、国際主義者が生んだ空虚なレトリックにすぎない――。ヘグセス氏はこう演説し、国際法やルールを重視する欧州などの主張をあからさまに否定した。
代わりに、より大切なのは力による安定だと訴えた。この立場から、もっと防衛力の増強を急ぐようアジアの同盟各国に迫った。

中国や北朝鮮の軍備増強でアジアの軍事バランスは崩れ、地域が不安定になっている。この現実からすれば、法よりも力を重視するヘグセスの主張は一理ある。
とはいえ、ルールに基づく秩序を否定し、空虚なレトリックと切り捨てるのは行き過ぎだ。大国の行動を縛る手段が減り、弱肉強食の世界に向かってしまう。
そうならないよう、日本は安倍政権以来、自由で開かれたインド太平洋を掲げ、法とルールに基づく秩序づくりに取り組んできた。トランプ路線は、これと逆行する。


「発展途上国が合意に違反すると非難されるが、大国が同じことをしても国際社会の反応は著しく弱い」とも批判。名指しを避けつつ、トランプのイラン攻撃などに批判をにじませた。似たような怒りや不安は、アジアの会議参加者からも多く聞かれた。

本来なら、「法の番人」を務めるのは国連安全保障理事会の責任だ。国際法を破った国を摘発し、制裁を科す。だが、常任理事国のロシアが侵略国となり、安保理の権威は地に落ちた。超大国の米国までもが秩序維持に背を向け、法の番人役から降りたら、世界の治安は一層、揺らぐ。


米国が世界秩序を支える役割を減らすのは、トランプが初めてではない。アフガニスタンや中東での対テロ戦争に疲れた米国は2013年、もはや世界の警察役を担わないと宣言した。オバマ政権当時のできごとだ。
法の番人役からトランプ政権がさらに退くのは、こうした流れの延長線上にある。突然変異の動きではない。
国際法やルールが必要なのは、海洋や国境の紛争を防ぐためだけではない。人工知能(AI)の軍事利用をどこまで認めるかについても、ルールを早急につくることが求められる。

シャングリラ会合の分科会では、AIの軍事利用が戦争のハードルを下げるリスクが話題になった。核保有国であるパキスタンや中国の軍幹部はAIによって戦闘のスピードが著しく速まり、制御不能になる危険を指摘した。
秩序が揺らぎ、安全保障の緊張が高まり続ければ、アジアの地政学図は大きな影響を受ける。主に3つのシナリオが考えられる。

第一は、米中冷戦が深まるにつれ、アジアが3つに割れていく流れだ。カンボジアやラオスなど中国に隣接する国々は一層、中国寄りに軸足を移していく。

一方、海洋国家の日本やフィリピンは米国との同盟を強め、中国の影響力に対抗する。残りのシンガポールやタイ、マレーシアは中間の立場を探るという構図だ。
第二は、危機感が求心力となり、日韓やオーストラリア、インド、東南アジア諸国の間で安全保障の協力が深まるという展開だ。それによりアジアは分断されず、一定の安定を保っていく。

第三は、両シナリオの中間的なパターンである。このうち最悪なのがアジア分断の筋書きであることは言うまでもない。最良なのはアジア各国が安保協力を深め、結束を維持していくことだ。


「米軍によるアジア関与が揺らぐ恐れがあれば、リスクをヘッジするため、域内で安保協力を深めようという機運が一層、アジア域内で高まるだろう。すでにその兆しがある」
例えば、東南アジア諸国連合(ASEAN)は昨年10月の国防相会議で、共同訓練に加え、海底ケーブルの防護やサイバー対策などでの連携も打ち出した。

もっとも、いくらASEANなどが結束しても、それだけで強大な中国軍に向き合い、秩序を保つのは難しい。そこでカギを握るのが、日本の行動だ。
まず大切なのは日本が自身の防衛力をさらに強め、米軍のアジア関与が息切れしないよう下支えしていくことだ。その上でASEAN各国などへの防衛支援を広げていくことが肝心である。

防衛予算を増やし、防衛装備品の輸出を解禁するなど、日本が進んでいる方向は間違っていない。ただ、アジアの地政学図も急速に厳しさを増している。日本に問われるのは、こうした情勢の変化に負けない速さで行動できるかだ。


もう少し穏やかな方法は無いものか。





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Last updated  2026.07.30 14:31:04
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