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July 25, 2006
カテゴリ： 杉山千佳（子育て環境研究所）
２６日に行われる子育てシンポジウムの下打ち合わせの
ために、帝国ホテルへ。
シンポジウムの実行委員のお父さんは、経済産業省の
キャリア官僚さん。で、もうお一方、少子化の会議とか、
年金部会でお世話になりっぱなしの厚生労働省の官僚さん
は、「わたしも実は文京区民でして」とのことで、小学校
の統合問題に危機感を持っておられる様子だった。
「子どもが保育園や小学生になることで、初めて区政に
興味を持った」
「それにしても、問題が多い」と嘆くお二人。
「これまでは東京都の言いなりだったのが、地方分権で
一般財源化されることで区の権限で保育行政を行なえる
ようになった。そして、都市計画の権限が都から区に
委譲された。その結果、区は大変なことになっている」
「そもそも基礎自治体としての訓練ができていない」
「保育の質を評価する基準がない。アメリカなどでは、
こうこうこういう２つの評価手法を用いて保育の質を評価
している」
と、経済産業省のお役人が厚生労働省の課長さん相手に
おっしゃっているのを聞きながら、なんか、すごく面白いなー
ご自分の仕事を通して、様々な情報を得た父親同士が、
子どもの通う保育園のことや保育行政について、自然体で
でも、かなり高いレベルで意見交換している。
そして、おかしいことはおかしいですよ、と、伝えようと
している。
ということばを聞きながら、いろいろなことがわかってきた。
地方分権が進んで、基礎自治体（市区町村）に権限が
どんどん移るようになると、これからますますやる気の
ある自治体とそうでない自治体の格差は広がるだろう。
これまで、国の無策については、あまりに遠すぎてつっこみ
ようがなかったけれど、目の前でへんてこりんなことをする
のを見たら、（こうした運動に特別興味をもってはいない）
普通の親たちも放ってはおけなくなるだろう。
普通の感性を持った大人が、すごく自然に
「これどうなってますか」
「わたしたちの地域の問題ですから、行政と市民が
一緒になって考え、解決しませんか」
と言うようになるだろう。
そんな難しいことをやろうとしているわけではない、
自然な動機付けで、自然に子どもの問題に取り組もうと
しているだけだということがよくわかった。
確かに、ただものではない保護者がぞろぞろいる地域では
あると思うけれど、文京区の父母連の動きは、別段珍しい
ことではないのではないか、数年後には、あちこちで見ら
れる光景ではないだろうか、と思った。
そうして、帰宅すると、
「４つ葉プロジェクトのような動きをしてみたい」
というメールが偶然にも北と南から２通届いていた。
「ほらね」
みんな、もう、やむにやまれず、やるしかないと、
思い始めている人たちが、確実に増えてきている。
ために、帝国ホテルへ。
シンポジウムの実行委員のお父さんは、経済産業省の
キャリア官僚さん。で、もうお一方、少子化の会議とか、
年金部会でお世話になりっぱなしの厚生労働省の官僚さん
は、「わたしも実は文京区民でして」とのことで、小学校
の統合問題に危機感を持っておられる様子だった。
「子どもが保育園や小学生になることで、初めて区政に
興味を持った」
「それにしても、問題が多い」と嘆くお二人。
「これまでは東京都の言いなりだったのが、地方分権で
一般財源化されることで区の権限で保育行政を行なえる
ようになった。そして、都市計画の権限が都から区に
委譲された。その結果、区は大変なことになっている」
「そもそも基礎自治体としての訓練ができていない」
「保育の質を評価する基準がない。アメリカなどでは、
こうこうこういう２つの評価手法を用いて保育の質を評価
している」
と、経済産業省のお役人が厚生労働省の課長さん相手に
おっしゃっているのを聞きながら、なんか、すごく面白いなー
ご自分の仕事を通して、様々な情報を得た父親同士が、
子どもの通う保育園のことや保育行政について、自然体で
でも、かなり高いレベルで意見交換している。
そして、おかしいことはおかしいですよ、と、伝えようと
している。
ということばを聞きながら、いろいろなことがわかってきた。
地方分権が進んで、基礎自治体（市区町村）に権限が
どんどん移るようになると、これからますますやる気の
ある自治体とそうでない自治体の格差は広がるだろう。
これまで、国の無策については、あまりに遠すぎてつっこみ
ようがなかったけれど、目の前でへんてこりんなことをする
のを見たら、（こうした運動に特別興味をもってはいない）
普通の親たちも放ってはおけなくなるだろう。
普通の感性を持った大人が、すごく自然に
「これどうなってますか」
「わたしたちの地域の問題ですから、行政と市民が
一緒になって考え、解決しませんか」
と言うようになるだろう。
そんな難しいことをやろうとしているわけではない、
自然な動機付けで、自然に子どもの問題に取り組もうと
しているだけだということがよくわかった。
確かに、ただものではない保護者がぞろぞろいる地域では
あると思うけれど、文京区の父母連の動きは、別段珍しい
ことではないのではないか、数年後には、あちこちで見ら
れる光景ではないだろうか、と思った。
そうして、帰宅すると、
「４つ葉プロジェクトのような動きをしてみたい」
というメールが偶然にも北と南から２通届いていた。
「ほらね」
みんな、もう、やむにやまれず、やるしかないと、
思い始めている人たちが、確実に増えてきている。
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