ゆうさんの日記

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2026.05.31
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カテゴリ: まこととかおり
高校生活の終わりが、いよいよ足音を立てて近づいていた。
香織(18)と紗季(18)の進路は、現実的な事情によって二つに分かれることになる。
「私、やっぱり2年制の医療系の専門学校に行きたい。資格を取って、将来ちゃんとお金を稼げるようになりたいから」
進路面談の後、紗季は少し申し訳なさそうにそう切り出した。
実家の経済的な余裕がない香織は、最初から「就職一択」だった。二人の夢である「卒業と同時に二人暮らしを始める」という計画に、暗雲が立ち込めたかに見えた。
しかし、二人の意志は硬かった。
「大丈夫だよ、紗季。私が先に就職して、生活のメイン(大黒柱)になる。紗季は学校に通いながら、無理のない範囲でバイトして、少しずつ家にお金を入れてくれればいいから」
香織が力強く言うと、紗季は目を潤ませて「ありがとう、香織。私、絶対頑張るね」と、香織の首に抱きついた。
かつては毎月一万円の小遣いに頭を悩ませていた女子高生が、最愛の彼女を守るために、自ら進んで社会の荒波に飛び込もうとしている。父親の誠から譲り受けた「不器用なまでの真面目さ」が、香織の中で確かに開花していた。

大手レーベルのアーティストだけでなく、テレビの音楽番組のバックバンドや、有名アイドルのレコーディングなど、スケジュールは数ヶ月先までびっしり。売れっ子になったおかげで、実家への仕送りはもちろん、同棲している**史華(25)**との生活費を一人で全額賄(まかな)っても、十分にお釣りがくるほどの収入を得るようになっていた。
しかし、その代償として、薫はほとんど家に帰れなくなっていた。
ツアーで全国を飛び回り、帰京してもスタジオに缶詰め。史華の待つマンションには、週に一度、泥のように眠るためだけに帰るような生活が続いた。
その結果、同棲相手の史華の生活に、恐るべき変化が起きていた。
「あーあ、薫、今週も地方かぁ……」
薫の稼ぎが良すぎるため、史華はすっかりアルバイトを辞めてしまっていた。
以前は薫をプロにするために必死に動き回っていた彼女だったが、目標が達成され、経済的にも完全に満たされた今、彼女を突き動かす原動力は完全に消失していた。
仕事のない毎日。史華はエアコンの効いたリビングで、パジャマ姿のままソファにごろ寝し、スマホで動画を見ながらポテトチップスを貪る毎日を送っていた。
家事といえば、たまに帰ってくる薫のために簡単なご飯を作るくらい。あとはひたすらゴロゴロ、ゴロゴロ……。
「……あれ? なんか最近、スカートのウエストがパツパツっていうか……入らない?」
気づいたときには、手遅れだった。

そんな史華の激変ぶりに、ようやく帰宅した薫が気づかないはずはなかった。
「……なぁ、史華。お前、ちょっと……丸くなった?」
「気のせいだよ! 幸せ太りって言いなさいよ!」
怒る史華だったが、その夜、ベッドに入ったときに薫はさらなる「物理的な危機」に直面することになる。
久しぶりの夜。

(……え? 待て、これ……っ!?)
以前なら、しなやかな足が薫の頭を優しく包み込んでくれたはずだった。
しかし今の史華は、太ももの肉が信じられないほどのボリュームで内側に迫り出してくる。薫が顔を近づけた瞬間、両側から肉厚な「肉の壁」が容赦なく薫の鼻と口を完全に塞ぎにきた。
「んぐっ……!? ぬ、んんんっ……!!」
息が、できない。
ただでさえ豊満だった場所に容赦ない脂肪が加わったことで、史華の股間は文字通り「完全密閉の窒息空間」と化していた。薫は必死に顔を引き抜こうとするが、感じている史華は「あーん、薫、もっと……」と、さらに太ももで薫の頭を強く挟み込んでくる。
(死ぬ……! マジで窒息死する……ッ!!)
プロドラマーとして武道館のステージを踏む前に、彼女の股間で窒息死するなど、あまりにもマヌケすぎる。薫は最後の力を振り絞り、史華の肉厚な太ももを力任せに押し広げて、ようやく現世へと生還した。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……! 史華、マジで頼むから、明日からダイエットしてくれ……!」
「なによそれ、失礼ね!……でも、そんなに苦しかった?」
ケラケラと笑うふくよかになった史華の横顔を見ながら、薫は(あの締まりのあった頃の史華に戻ってくれ……)と、心の中で切実に神に祈るのだった。
香織は働き、紗季を支えるために大人になっていく。
薫はプロとして稼ぎ、史華の重すぎる愛(と体重)を受け止めながら生きている。
かつて同じアパートの薄い壁の向こうで、それぞれの秘密を抱えていた小田切家の子供たちは、形を変えながらも、確実に自分の足で、新しい「愛のカタチ」を掴み取ろうとしていた。





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Last updated  2026.05.31 04:48:56
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