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と、いうわけで、
去る4月23日に開催された「チェルノブイリ祈念コンサート」に、家族4人で出演させていただきました。
1ヵ月前から出演のご依頼を頂いて、快諾させて頂いたまではいいものの...
本業の翻訳が多忙を極めるGW前だったので、「あぁ、ギター1本でカンタンに済ませるしかないかなぁ...」などと考えていたのですが...
しかし、はじめは「オーケストラ」と聞いていたものが、実は弦楽オーケストラ(String Orchestra)であることが判明!したので、ちょっと頑張れば出来る範囲、ということもあり、3日でアレンジを作りました!! どうやらテレビ放映もさることながら、DVDになって発売されるらしい!?ので、やっぱ無理してでもアレンジして良かったですかね。
お題は、4歳と7歳の娘を含める、ということもあり、日本の童謡「ななつのこ」と、ドイツの童謡(あまり知られていませんがドイツが起源です)「ちょうちょ」をメドレーにしました。もちょっと時間が取れれば作曲の線もアリでしたが、ま今回はこれで逝くことにしました。
毎度のことながら、クラシックベースのスープにストラビンスキーとジャズとRnBをちょこっとふりかけたようなアレンジですが...ちなみに楽譜は こちら
、MIDIだけのサンプルは こちら
にあります。
そんでもって会場は、というと、ウクライナ・キエフの元カトリック教会大聖堂。それを改造して、パイプオルガンのある音楽堂にしたという、なんとも贅沢なホールでした。
天井の高さは 60
25?メートル、カトリック教会ならではのバシリカは、マジェスティックな造りで、クラシックにはこの上ないアクースティクスです!!
本番前に下見に来たかったですが、時間が無くて結局下見出来なかった私、当日着いてみて、大いに興奮しましたね。東方教会系のウクライナ、しかもキエフにこんな立派なカトリック教会があるなんて知りませんでした。
コンサートとは別に、今度写真を撮りに来ましょう。
クラシックギターを日本に置いてきてしまった私、例によって、ゴダンで演奏。
ギターアンプの電源があるか、ちょっと心配になってしまいましたが、ちゃんとありました。ふぅ。
お客さんの入りは9割程度だったでしょうか。キャパは分かりませんが、ざっと500席~1000席の間ぐらいだったと思います。
勲章を付けた方々がズラリと並んでおられました。政府関係イベントとは聞いていたのですが、まさかこんなことになるとは知りませんでした...まじめにアレンジして良かったですね。
なかでも楽しみにしていたのが、ウクライナの国民的スター、 ニーナ・マトビエンコ
さん! 日本で言えば、美空ひばり的存在の方ですが、気さくで子供好きの優しい方でした。
しかもなんと、ニーナ・マトビエンコさんのアカペラでコンサートが始まる、という...おいおいトリじゃないのかい?という気も致しましたが...
アカペラで歌い上げるウクライナの魂は圧巻でしたね。しかもうちの一家の出番は、そのすぐ次という...非常にやりにくいですが、まあ仕方がありません。
来年も出演出来るようだったら、是非オルガンやコーラスも入れてアレンジしたいですね。けどロシア語もウクライナ語もダメな私...やっぱ無理かな...
コンサート自体は、ビバルディ、バッハ、モーツァルトなどの、いわゆる「クラシック」主体で、オリジナルのアレンジは私だけだったと思います。まあクラシックのコンサートの常ではありますが...しかし、私のアレンジもそのメインストリーム・クラシックの範疇をそれほど逸脱していませんでしたので、まあまあの調和度だったのではないかと思いますが、どうでしょうかね。
そして、うちの家族ですが...
長女が生まれた時、「いつの日か、一緒にステージに立てたらいいなぁ」などという朧気な夢が脳裏をよぎることがしばしばありましたが...まさかこんなに早くその夢が現実となるとは思いもよらず...
しかしこうしていざ自分が被写体になってみると、私もすっかりオジサンです...まあ当然ながら主役は娘ふたりですんで、見てくれなんてどうでもいいんですがね。
いかんせん写真では音が伝わらない、ということもあり、DVDを待っている今日この頃です...
ところで、何度もこのブログで申し上げておりますが、チェルノブイリ事故は、奇遇にも私の誕生日である4月26日に発生しています。その祈念イベントに、本国ウクライナで、ウクライナ人の妻と、そして娘2人と参加している自分、というのも、複雑な心境にさせられるものがありました。
さらに特筆すべきこととして、当初指揮していただくはずであった指揮者の方の奥様が危篤となり、前日のリハーサルで急遽別の指揮者の方に変更になったのですが、コンサート終了後、当日その奥様が逝去された、と伺い、これまた複雑な心境でした。
コンサートが、せめてもの餞となることを祈りつつ、会場を後にしました。
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