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2006/08/18
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カテゴリ: 恋愛小説(連載)
【「きっと、二人なら…」を最初から読む】 【目次を見る】

 昼過ぎ。貴子はどうしても梓のことが心配で、まだ自由にならない右足を引きずりながらアパートの自分の部屋を出た。
今日はもうエレベーターの修理も終わっているらしく、故障中の黄色い張り紙も取り外されている。
エレベーターで1階まで下り歩道へと出ると、真夏の白い陽光が一気に降り注ぐ。照り返しの熱気が、体中にまとわりつくような猛暑の中、貴子はゆっくりと歩き出した。
すると何やら自分を呼ぶ声が聞こえるのに気が付き、彼女は声のする方へと視線を向けた。
横断歩道を挟んだ向こう側の歩道に、大学帰りの亜紀が黒のナップサックを肩から掛けて こちらへと微笑み掛けてくる。
「今そっち行くから、そこ動かないで!」
車の通行の激しい道路なので、その声は騒音でかき消されかけていたが、亜紀の唇は確かにそう動いた。
間もなく信号は青へと変わり、亜紀が走ってこちらへと向かってくる。

「お帰り、あっちゃん」
「ただいま。ところで、どこ行くの? まだ足治ってないのに…」
「うん。ちょっと梓のお見舞いに…」
貴子の笑顔が曇る。そんな彼女を亜紀は心配せずにはいられなかった。
「いくら近くの病院だからって、まだその足じゃ歩いて行くのは無理だよ。ほんの少しだけ待ってて」
そう言うと亜紀はアパートの方へと駆けて行った。
きょとんと首を傾げたまま、亜紀の行ってしまった方向を黙って見つめる貴子。そうしてぼんやりと そちらを眺めていると、程なくして亜紀が自転車に乗って戻ってくるのが目に入った。
~To be continued~




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最終更新日  2006/08/18 11:13:33 PM コメントを書く


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