Yasuakiの株式投資日記

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2006年06月08日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
牛丼チェーンの比較。

BSE問題への対応が今のところ明暗を分けています。04年までは業界トップ
だった吉野家に代わりゼンショーがトップになっています。


4社合計の売上高は前期比 +9.4% と結構大幅な増収を達成しています。
前々期は -2.2% だった事を考えるとBSE問題への対応、つまり豪州産牛肉による
牛丼の開発及び牛丼以外のメニュー強化が実を結んできたようです。

経常利益は200%を達成、特にゼンショーの成長が大きいです。




ゼンショー 。3年前の2倍に成長しています。外食企業のM&Aによる
ものです。
ゼンショーの子会社は主に以下の企業がありますが、ただの牛丼やではなく、総合外食企業
と言っていいと思います。
                     売上高
・ココスジャパン (ファミレス)    454億円
・なか卯 (牛丼)           179億円
・大和フーズ (ハンバーガー等)     78億円
・ビッグボーイ (ハンバーグレストラン)191億円
・ウェンディーズ (ハンバーガー)


売上高2位の 吉野家
吉野家もまた牛丼店以外の業態のグループ会社があり、牛丼事業の占める割合は6割に
なっています。売上は04年をピークに伸び悩みです。ただ経常利益は前々期の赤字から
回復しています。

<セグメント別売上利益>
        売上高     営業利益

寿司事業    328億円    7億円  (京樽)
スナック事業   92億円    2億円
その他      58億円   -3億円  (はなまる、ポット&ポット)



3位の 松屋 、4位の なか卯 は伸び悩み傾向です。


吉野家 は経常利益では ゼンショー の1/5しかないのに時価総額はゼンショーの9割近い
評価をされています。トップ企業としてのブランド力なのでしょうか。将来にはBSE以前
の利益に回復する事を前提とした時価総額ですね。はたしてBSE問題は解決するのでしょうか?
吉野家は必死で政府やマスコミにアピールしてますね。吉野家とは対照的にゼンショーは米国産
牛肉は安全確保のために使用しない宣言をしてます。きっこの日記ではないですが、企業の
消費者に対する姿勢が見えるような気がします。






増収率・増益率の比較です。



前期は4社とも増収増益を達成しています。特に ゼンショー は今期も各業態の大量出店により
高成長を計画しています。


なか卯 の経常利益の回復ぶりが顕著です。特に前期は不採算店舗の大量閉鎖を一気に進め
負の遺産を全て出し切っているようです。それに伴い前期は過去最高益を達成です。




経常利益の推移です。

牛丼3.GIF

業界平均の利益率は03年は 6.2% だったのが05年は 1.8% まで落ち込み、前期06年
はようやく 4.1% まで回復、今期予想ではさらに 4.7% まで回復する計画となっています。

特に 吉野家 は単品販売による徹底した効率化で03年は 10% という高収益をあげていたんで
すが前期は 1.8% まで落ちてしまいました。外部環境にこうも左右されるビジネスというの
は恐ろしいです。

松屋 も同様で03年は 11.2% というトップの利益率でしたが、前期は半分近くの 6.3%
に低下。それでも業界2位を維持していますね。


なか卯 ですが04年は赤字スレスレだったのが、毎期改善しており、前期は 5,2% 、今期
予想では 5.7% とさらに改善見込みです。







粗利率・販管費比率の比較です。



ゼンショー、吉野家 などは牛丼以外の業態の割合も大きく、単純に比較はできません。

ゼンショー の粗利率が1位なのはココス、ビッグボーイなど粗利率の高いファミレスも
入っていることも要因でしょうか。


なか卯 は粗利率は2年連続改善、販管費比率は2年連続低下、と経営改善が進んでいること
が確認できると思います。また4社中最も販管費が低く低粗利ですので、価格に対して
質の高い商品を提供しているということも考えられます。ただの推測ですが。




キャッシュフローの比較です。

牛丼5.GIF

ゼンショー の投資CFは なか卯 の子会社化も影響大きいのでしょうか、180億円と
大きくなっています。

ゼンショー、なか卯 の営業CFは倍〃ゲームのような伸びです。




前期06年の既存店の比較です。

1位 ゼンショー 104.3%
2位 なか卯   103.8%
3位 吉野家   103.0%
4位 松屋     97.1%


前期のBSE問題の反動もあると思いますが、各社大きく伸びています。 松屋 だけ
前年割れとなっており、心配されるところです。







PERの比較です。昨日6/7終値ベースです。

4社平均PER(調整)は26.1倍とやや割高ですが、これは吉野家1社だけ現状の利益
に対して高評価されていることによるものです。

牛丼6.GIF

一番低PERなのが なか卯 です。ここは毎期店舗閉鎖・改装費用で特損計上しているので
会社予想PERがコンセンサスでしょう。それでも14倍となっており、今期売上9%
成長、利益で20%成長、また他の3社との成長性を考慮すれば割安な水準です。一時期の
低迷で依然悲観されている状態なのかもしれません。(ホルダーなので買い煽り入ってま
す(笑))。ただ数年前までの低迷により財務はかなり悪いですが、前期並みのキャッシュ
フローを維持できれば改善も早いと思います。


松屋 は2番でPER25倍。成長性からはかなり割高ですが、吉野家同様回復期待も入った
評価でしょうか。


ゼンショー はPER33倍。毎期20%~30%成長なので妥当な評価だと思います。
ただM&Aによる成長なので財務悪いです。ただ買収した会社の再建ノウハウだけは間違い
なく高いと言えます。ココス、なか卯ともに買収後急激に利益を改善させています。


吉野家 は相変わらずの高PERです。今期予想売上高1351億円に対して過去の良かった
時期の10%の経常利益に戻ったとすればPERは20倍前後になりますので、そんなもの
でしょうか。あとは優待も高PERの要因かもしれませんね。人気ありますからね。











それにしてもここまでするか?というくらい下げてきましたね。のん気に同業比較なんて
してると空気が読めないやつと言われそうですが、私は相場観もないし、じっとしておくしか
手がないです。持ち株は業績悪いわけでもないし売る理由ないですし。ピーター・リンチも

「経済について考え悩まず、おうように市場の状態を無視して、定期的に投資している人の方が、
勉強して投資のタイミングを計ろうとし、確信が在る時に株へ入っていき、不安を感じる時に
逃げ出す人よりも、うまくいっている。」

「正確に金利、経済、株式市場を予測できるものはいない。そのような予測は忘れ去って、投資し
た企業に何が起こっているかに注意を払うべきである。」

と言っていますしね。




さてこれから相場の行方はどうなるんでしょうか?ネット上の相場観を見るとはっきりと2つに
分かれますね。

・今は03年から始まる長期上昇相場の中の一時的な調整。日本企業のファンダメンタルズは明
らかに改善している。需給が改善すればまた上昇。

・4月の高値を基点とした長期にわたる下落相場の始まりである。日本の近い将来の金融引き締め、
米国景気減速などが懸念材料 。個人投資家も市場から去りつつある。


さてどっち派が多いのでしょうね。今日立読みした株雑誌に「バリュー投資再入門」の著者戸崎さん
が出ていましたが、最初の方の見方でしたね。

私は今のところ前者です。もちろん希望的観測にすぎませんが(笑)。





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最終更新日  2006年06月09日 00時35分36秒
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