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料理長54歳さんカレンダー
さあ、待ってる人は待っている 高崎山シリーズ
今日の主役は 高崎山の問題児と言われている
王子君 。
午前中に来るC群にいます。
王子って、 プリンスの王子ではありません よ。
お母さんの名前が「ネピア」なので、それにちなんで、ネピアティッシュを作っている会社の名前、「王子製紙」の王子なんですよ。
なんでプリンスじゃないって念を押すかというと
プリンスでは、この子にはカッコよすぎる からなんです。
スタッフは 「高崎山一のばか息子」 と呼んでいます。
そして
「見てください、このボーっとした顔。なんの苦労もしないとこんな顔になるんですよ。」
なんて紹介しています。
こんな顔ってどんな顔?
こんな顔
ははははは・・・・
プリンスじゃないってわかるでしょう?
この 「王子」がなんでこんなに悪口を言われるか というと・・・
まず、ニホンザルの習性からお話ししないといけません。
ニホンザルの男の子は、大人になる前に(4歳ぐらい)群れを出て行かねばならない掟があるのです。
しかるに、彼はこの群れに生まれて 13 年。
まだ居続けています。もう出て行かないでしょう。
なぜ出て行かないでいいのかというと・・・
彼のお母さんが強いからです。
スタッフはお母さんのネピアを「婦人会長」と呼んでいます。
なぜ強いか。
メスには順位はないはずですよね。
それは、ネピアが、ナンバーワンのグルーミングをしてあげるからなんですよ。
家族を持たないオスは
グルーミングしてもらいたいとき、その辺に寝転ぶんですが、
誰も来てくれないときもあるのです。ボランティア制ですから(笑)
気が向かなかったら行かなくていいわけです。
ナンバーワンでさえも、来てくれなかったらやってもらえません。
ところが、ネピアさんはいち早く行ってグルーミングをしてあげます。
それで、ナンバーワンはなにかと目をかけてあげるわけです。
必然的に ネピアは群れの中で力を持ちます。
その子供もお母さんの傘の下で のうのうと暮らせる というわけです。
エサの時間も、他の若いオス猿達は、餌場に 入れてさえもらえずに
見張りをしているというのに、(来ると上位の猿に追い払われます)
この「ばか王子」は
のうのうと餌場に来て
誰よりもたくさん食べて
高崎山中で一番重たい のですよ(笑い)
午後からのB群を入れても一番重いんです。
そんなわけで、出て行かないといけないのに、居続けて、とうとうナンバー6にまでなってしまいました。生まれたときからいるわけですから群れにいる期間が長いわけです。
群れの順番の決まり方は ←ここをクリック
群れに長くいる順でしたね。
普通、よそからやってきたオス猿は、最初は順位が一番下ですから餌場に来れません。
群れの周りで見張りをさせられます。
それはとても危険な役目で、犬などがやってくると声を上げて仲間に危険を知らせます。
すると、群れは、その声の上がった方と反対側に逃げるわけですが
声を上げるということは、敵に自分の居場所を知らせることになるわけで
自分がやられる可能性もあります。自分がやられているうちに群れは逃げて助かるわけで、見張りというのは身を挺しての大変な仕事です。
群れの上位の猿達はみんなこの下積みを経験してきている のです。
然るに この「王子」はそういう厳しい経験もいっさいしないで
この群れで6番目に長い猿(すなわちナンバー6)になってしまいました。
最初は、エサ場に来ると怒られていたんだそうです。
でも、いつも 婦人会長が飛んできて、「家の息子に何をする」 って激しく怒るので
そのうち、なんにも言われなくなったのだそうです。
どこかの社会に似てますね。
では、とくと王子の顔をごらんください。
TIPS
ここでいうルールとは、ニホンザルのことを言っています。
ニホンザルは オス猿が群れを出て行きますが
猿の種類によってはメスが出て行くのもあるそうです。
たぶん、オス、メス、ずーっと同じ群れに留まると、近親結婚になる可能性があるからだろうと思われています。
詳しいことは猿に聞かないとわかりませんが・・・
メスはずーっと、一生 生まれた群れに留まります。
自称 大分観光大使の健康法師のレポートでした。
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