2013年04月09日
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いつのまにかこの月がもうこれほども過ぎ去っている。
妹に電話したら「今年の桜はこっちもはやいよ」と言う。

歳月も早いがこれほど何度も何度も何年も何年も
のんきに桜を見上げることのできている自分はなんと幸運で幸福なのだろうと思う。
小さいときは自分はきっと早く死ぬのだと思っていたけれど、

そうだ、わたしのまだ小さいとき祖父が亡くなった。
新緑の季節であった。
そのときにそびそびと各地から集まった家系の人々、主に見知らぬ老人たちが

「これほど早く死ぬ人をわたしらは知らない」と大層はげしく嘆き悲しんでいたために
いったい祖父はどれほど早死にしたのだどれほど儚い人生だったのだと思っていたのだが、
少し大きくなりその肖像画前でいったい祖父は何歳でなくなったのかと父に訊くと
「69歳」
とのことであった。





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最終更新日  2013年04月09日 20時57分10秒
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