ゼログ☆

ゼログ☆

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ゼロッち☆

ゼロッち☆

Freepage List

June 12, 2006
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
ここのところ 「えんぴつ」 の事と、 専門学校 の事ばかりだったので、
久々に大阪にいた頃の学生時代ネタ、行きまーすwww

学生寮に居た頃、背の低い怒りっぽい寮監と、前歯のないカリフラワー頭の奥さんとが学生寮の管理をしていた。
でも夜は寮監も奥さんもオヤスミになるので、夜の見回りの為に寮監補のオッサンが数名、日替わりで働いていた。その中の一人、猫背の情けなさそうな血色の悪い顔をしたオッサン寮監補がいた。彼は、夜中に足音もさせずに見回りをしながら、明かりのついた部屋をノックしては
「 早 く 寝 な さ い ・・・」
などと言うのだけれど、足音もせず、気が付くとそこに居るのでそれがなんとも怖い
夜中には課題をやったりして過ごしているので、。他の寮監補の時には足音がするのでその時だけ電気を消したり、対処のしようがあるのだけれど、彼は何故だか本当に足音がしない
たまに夜中に最上階のランドリー室で洗濯などしていたら、ふわぁ~っと現われて気が付くとそこに居る
特にランドリー室には 幽霊 が出るなどとウワサがあったので、居ないと思ってた所にオッサンが死にかけみたいな顔をしてボーっと立っているととても怖い

何故足音がしないんだろうか…
各部屋のドアは廊下側に開くドアだったんだけど、一度なんか同室のTが夜中にトイレに行きたくて勢いよくドアを開けたら、
ゴンっ!
っと鈍い音。ドアの向こうには、急にあいたドアに激突した寮監補!ずれたメガネをなおしながら、
「 ド ア は 静 か に 開 け な さ い ・・・」
って、そういう問題じゃないだろ???
足音させろよ!!!あんた存在感なさ過ぎ!!!
とにかく彼の夜回りはメチャメチャ怖かった。


あれほど怖かった寮監補だが、昼間に会うと普通のオッサンだ。
僕はこの二度と会う事もないだろうオッサンに、最後だからと思って
「お世話になりました。
いつも注意ばかりさせてスミマセンでした」

と挨拶をした。オッサンは、軽く笑って
「 し っ か り 勉 強 し な さ い ・・・」
と、言ってくれた。本当はいい人だったのかもしれない…と僕は思った。そして猫背の寮監補の姿は、夕日の中、少しずつ小さくなりながら駅の方へ消えていった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 13, 2006 01:31:08 AM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Comments

オゾ本舗@ Re:えんぴつシリーズ4(06/09) オゾを作っていた都南荘社長の曾孫です。…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: