CHANT PAUL / WHITE CLIFFS OF DOVER (FELSTED 8696)'64
唱法もサム・クック風ならメロディもサム・クックっぽい64年のディープ系ソウル。いや、サム・クック風唱法だからこそメロディもそれっぽく聴こえるのか(笑)。原曲は1942年の Vera Lynn
のようで、年度や場所を考えると第二次世界大戦の連合国軍のことを歌っているのかも知れませんね。情緒的で甘いメロディは実に心に沁みますが、戦中にもこんないい曲があったんだなと驚かされました。カバーであるCHANT PAUL版の方は効果的な女性ヴォーカル、甘く品の有るストリングス、鳥の鳴き声、エコーのかかった手拍子などを取り入れ原曲よりもずっと情報量が多く楽しめる内容です。ちょっと古めかしい香りも味があっていいですねえ。