植物図鑑

植物図鑑

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List

2010.04.13
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
【学名】Streptosolen jamesonii
【科名】ナス科
【和名】マーマレードの木

ナス科ストレプトソレン属の半つる性常緑低木です。
日本ではマーマレードの木として販売されていますが、その珍しさからか、実に適当に名前を付けられています。学名を覚えるのが良いのですが、正直言いにくい植物が多いので、ストレプトソレン属のマーマーレードの木としてこれから話を進めたいと思います。

半つる性と言うと垂れ下がるような植物(ハンギングバスケットに向くような)を連想してしまいますが、アサガオのようにちゃんとしたつるを持っています。
ただし自分で巻き付いてはくれないので適度に誘導します。
根本付近の茎は木質化しますので放置すると扱いにくくなると思われます。
また巻き付けてからしばらく立つとキチンと固定されるようなので、大きく育ってきたら支えていたヒモを外しても大丈夫です。



ナス科なのでおそらくアントシアニン系色素、日光、酸素などが化学変化を起こしているのだと思います。変色はおもに脈から次第に広がりますが、花の内部よりも外側の変化が速いように見受けられます。化学的立証は要検討してみます。


原産国の平均気温は20度以上あり、降水量は極めて少ないです。
さてこのような地域では周年開花するマーマレードの木ですが、日本に持ってくるとどうなるでしょうか!?

まず冬は最低でも10度以下にならないように注意します。
家の中が5度以下になることは少ないですが、10度以上を保つのは意外に難しいです。

ではどのように冬越しをするかということですが、言うまでもなく温室を買うのが一番簡単です。温室といってもつる性植物を育てるためのものなので大きいものが必要ですね。
あとわずかながら耐寒性を上げるために水を切らして良く乾燥させた状態にすることが挙げられます。
葉が肉厚ですので、乾燥には強いと思われます。ただしこの葉の形状は冬に極めて弱い。


そして夏場も難しいのです。
6月からの湿った夏は、乾燥した場所に生育している植物にとっては地獄です。
要するに日本のこの季節に発生する病害虫に耐性を持たないので病気に注意が必要なのはもちろん、多湿なら、日本の太陽は暑すぎます。

切り戻しを行い込み入った場所をすかして風通しを良くしましょう。
水やりもあまり多湿にしないようにしましょう。


さて土質ですが、サボテン・多肉植物の土が良いです。
根ぐされしないように水はけを配慮して赤玉3、川砂4、腐葉土3などの割合でも育つのではないでしょうか。
もちろん鉢植えにしないと冬場の管理ができないので、庭植えは論外といえます。



花後は切り戻しをして枝の更新をはかります。
挿し木は5月~6月、8月~10月が可能ですが、秋の場合は温室が要必要。


そこまでして育てたマーマレードの木ですが、言うまでもなく食べ物のマーマーレードとは別物です。
ナス科の場合アルカロイドを多く含むことが多いので、まぁおそらく中毒を起こします。
毒性についてかかれた記載はありませんが、ナス科なので常識と考えるべきです。


園芸種としては結構流通があるのに詳しい説明はあまりない珍しい植物ですが、おひとついかがでしょうか!?







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.04.14 01:33:49
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Calendar

Favorite Blog

ニチソラ ライト573さん
わだかつ ドンドン… わだかつ1114さん

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: