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料理長53歳さんCalendar
ニュース23のキャスターだった筑紫哲也さんが亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
朝日新聞出身でしたし、朝日ジャーナルの編集長だったんですね。
若い人に朝日ジャーナルと言ってもわからないでしょうね。
学生運動華やかなりし頃の、学生にはよく読まれていました。一言で言えば左翼系の論調でした。何だか難しい事が書いてあって、これが理解できないようでは学生ではないなんていう感じでしたね。「朝日は赤い」なんて言われてましたが、その中心となるような週刊誌でした。
しかし、筑紫さんが編集長をしてい頃はもう退潮期であったと思います。
1人のジャーナリストの死について先週から色々と報道されているのですが、楽々の「死生観」も随分変わりました。
狭心症になって以来、あまり死の恐怖がありません。人間はいずれ死んで行くという宿命があるわけですから、それを恐れては生きるのが辛くなってしまいます。
死には色々なケースがあって、今の時代にも「戦死」する人がいるし、不条理な死を向かえる方もいます。交通事故もそうですが、テロの巻き添えになる方もいます。あるいは、事件に巻き込まれて亡くなる方もいます。
死を望んでいないのに突然亡くなるケースです。
多くの日本人は、病院で亡くなる「病死」が多いのだと思います。
これは一番恵まれた死に方かもしれません。生命体としての人間が自然の営みの一つとして病を得て、亡くなる・・・これは誰もがいつかは来ることです。
楽々も高額医療の処置を受けたので、偉そうなことはいえないのですが多額の医療費を使って命を長らえるのが幸せなことなのか、どうかはわかりません。
もしも自分がガンになったらと考えると「無理な治療」をせずに死にたいという気持ちがあります。遅かれ早かれ来る死を少し引き伸ばす為に「治療」という名目で闘病して高いコストを掛ける意味があるんだろうかと思います。
現代の日本では「生命」が絶対的に優位です。生きるということに万人が価値を見出しています。しかし、一方では年間3万人も自殺者が出る変な社会でもあります。
「生きていれば良いことがあるよ」という言葉もありますが、良いことがあるから生きていけるのではないかと思うのです。良いことがないと予想するから3万人の自殺者が出るわけです。
楽々には自殺願望もないし自殺を肯定することもできません。
自死というのは、先祖から伝わってきた生命を断絶させることですから無責任な最後ということになります。そして、残された家族や周囲の人に長く悪い記憶となって残ります。
楽々もこれまで2名の「自殺事件」に遭遇しました。1人は若者で「恋」が原因でした。もう1人は熟年で「仕事」が原因でした。いずれも家族には悪い記憶となってますし、楽々を初め周囲の人には重い体験でした。
自死の場合は、自らの意思で死を選ぶので本人はそれほどの苦しみはないのでしょうが、周囲には苦悩を残します。この点でもやってはいけない事です。
事故死にも何度か遭遇しました。これも大変ですが、原因と結果がわかれば少なくとも関係者にとって事実は終了という形です。後は事後処理業務になります。ご家族にとっても突然のことですが、結局は時間が経過して記憶が薄くなるのを待つ以外にありません。
問題は、病気による死です。
小さな子供の死はこれはなんとも痛ましいです。特に難病と言われている場合は結論が解っているだけに、親も子も辛いことです。生命力がなかったとか、運が悪いというだけでなく、「これから」という人生の将来があっただけに悲しみも深いわけです。
しかし、ある人生を生きてきて熟年になれば「覚悟」をしておく必要があります。
楽々の友人たちともこんな話がしたことがあります。
死が恐いという人もいれば、ジタバタしても仕方がないので受け入れるという人もいました。
高齢社会になって高齢者の医療費が増えて行くのは事実です。
治療を受けるとなれば医師による治療方針が示され、患者はそれを受け入れるだけです。自ら「そんな治療は受けない、いずれ死ぬのだから・・・」と言える人はどのくらいいるのでしょう。
あるいは「そんな高い医療費は払えないから治療は受けません」と宣言する覚悟がお前にはあるのかと尋ねられると後ずさりします。しかし、無駄な事をして時間稼ぎのような治療であるなら止めたいとも思います。
「覚悟」をどう持つかで自分の生命の終わりを決める・・・自分の命だから自分で決めたいと思うのは手前勝手でしょうか?
死への恐怖心を無くすのは結局は「宗教」ではないかと思います。宗教は麻薬だと言ったのはマルクスだったと思いますが、論理ではなく「信仰」によって心の平安を持とうとするからでしょう。
あらゆる事が論理として理解され、実行されていますが「宗教」があればこそ人間の不安もなくなるのでしょう。
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