子供は正直だ
お店を始めて、嬉しいこと。
週末の土曜日、日曜日は家族の貸切が入ることがある。
貸切の理由は、貸切ゆえ、小さいお子様も大丈夫。
そのため、他のお客様を気にしなくてもOK。
大人4名様以上で貸切可能です。
この前、ほんと、可愛らしい3歳くらいの女の子が来てくれた。
自分の子供を思い出す。
コース料理の店なので、大人の方には、
前菜から始めて、女の子には、予約の段階で、
その日できる料理をお好みを聞いて提案します、と。
大人の料理を少しずつもらいながら進めていったところ、
お嬢さんに、焼いた肉料理を作って欲しい、と。
そこで、黒毛和牛もも肉は、本日メイン料理なのですぐできます。
その他、早いものならば、仔牛もも肉のカツレツが早く出来ます、と。
そこでカツレツとなり、
すぐに作った。付け合わせは、用意してあったカポナータ。
カツレツとカポナータをのせ、お出しした。
お父さんにカツレツは切ってもらい、
食べ始めたら、
美味しい!と、私に聞こえるくらいに。
どんどん食べて、カポナータも食べ、カツレツも食べて、
また、私の方をしっかり見て、
美味しいよ!と。
嬉しい言葉を。
作った人にちゃんと視線を合わせて、
言葉を言う。素晴らしいことです。
美味しいと思えば、美味しい、と。
普通や、まずいなら、言わないと思う。
子供は正直だ。
料理人としてとっても嬉しい。
仕事の意味がある。
どこか、大人になっていくと、
表現することをためらったり、
マナーとか、空気とか考えて、間髪入れずに、美味しい!と
言えなくなっていないかな。
美味しいものは美味しいと、きっと、
小さい頃、誰もが言っていたと思う。
けど、義務教育、家庭内でもこれしたらダメ、とか、
何か見えないもので縛られていないか。
それと角度を変えるならば、
小さい頃は、両親が本当に体にいいものばかりを食べさせてくれたおかげで、
いわゆる自然なもの、添加物なさそうなもの、
で味覚がハッキリしているのでは。
大人になっていく中で、ラーメン、
コンビニ、添加物の白い粉の中毒性に麻痺してきて、
自然なものに、反応出来なくなるのでは。
唯一、強い味には反応できるゆえ、
辛い、濃い、醤油味、ここを抑えている店を良しとしていないかな。
本当に美味しいものは自然の中。
もっと言えば、その時の旬!
これをシンプルに、濃い味はいらないです。
お子様は集中して食べているから、理解が早いのもある。
大人は、ワインがどうのこうの、ご友人で
食事と向き合う人何人いますか?
私は食事に行くと、食材や料理方法の話しか、ほぼしないし、
出された料理に集中して頂く。
見えてくるものがある。
いつまでも子供の感覚、味覚、ピュアな心で。
またお子様に喜んで頂けるお店にしたいです。
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