ラッコの映画生活

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2008.01.07
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カテゴリ: ヨーロッパ映画
LA SCONOSCIUTA

121min
(桜坂劇場にて)

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1月3日の日記にも書きましたが、この映画も日本語タイトルが気に入りませんね。「見知らぬ女」か「素性のわからぬ女」ぐらいにして欲しかった。何度も言うように情緒的・感傷的タイトルをつけるのはやめて欲しいです。この映画なかなか良かったのだけれど、知らない監督の作品だったら日本語タイトルゆえに見なかったかも知れません。ところで前回の 『叫』 に続いて、この作品もネタバレしないで感想書くのが難しいです。映画の冒頭に「ラストに秘密があるので見ていない人にバラさないように」みたいなテロップが出てました。同じトルナトーレ監督の 『記憶の扉』 もそういうタイプの映画でしたが、大どんでん返しがあるというよりも、見ているうちに段々と物語(や主人公)を観客が理解していくとう感じで、後半とか2/3ぐらいになると、ラストはおおよそ見当はつきます。でも最初から知っていたのではつまらないのかも知れません。この映画はテンポ感が良い感じでした。最初の方はどんどん小気味良く物語が進んでいって、段々ゆっくりと最後の情緒に向かう。121分と長めですが飽きさせません。

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この映画のチラシの紹介文を読むと「イタリアの、とある都市にあらわれた女。名前はイレーナ・・・」とあるんですが、政治的・社会的・文化的国境意識の欠如からくる説明ですね。舞台は北イタリアでも、旧ユーゴスラビアと接する複雑な都市トリエステ。ここはかつてはオーストリア・ハンガリー帝国の港町。一次大戦でイタリア領となり、イタリアが二次大戦に破れて英米とユーゴにより南北が分割統治。ユーゴからスロベニアとクロアチアが分離独立してからは南は更に二分割統治。そういう複雑な都市であり、イタリア側から見れば東欧と接する場所なんですね。そして主人公のイレーナはウクライナ出身。映画のメインの物語自体は日本国内のものとしても描けるものかも知れないけれど、この複雑な地理的・政治的背景が物語に通奏低音として流れて、例えばイレーナという主人公の人物理解にも不可欠かも知れません。

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最初のシーンは暗くて、ある意味ややショッキング。若い女性の売買のためのオーディションのようなもの。そこで抜群のプロポーションで選ばれ、買われたのがイレーネらしい。そんな過去を持つ彼女がトリエステにやってきて、ある金細工工房の工場兼自宅の入る建物の向かいのアパートメントに居を構える。彼女はその家のメイドと仲良くし、鍵を盗んで合鍵を作り忍び込んで何かを調べたりもする。そこは夫婦の金細工師と幼い娘がいるんですが、イレーネはかなり強引な手段でそこのメイドの職を奪い取る。いったい彼女の目的は何なのか。どうもこのアダケル夫妻の4才の娘テアに関係があるらしい。また最初のシーンと関係があるのか怪しい雰囲気の男たちに襲われたりもする。

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Last updated  2008.01.09 02:35:23
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